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スッピン59
2017-05-25-Thu
つくし達から遅れる事15分、リメイクしたドレスを提供した川喜田瞳がパーティ会場に入って来た。

瞳がつくし達を見つけた時には松川会長の姿は無く、F4で固まっており周囲の女性客の視線を集めていた。

そのため会場で声をかけてとつくし達に約束された瞳だったが声をかけられずにいた。


「瞳、遅かったね。」

そんな瞳に友人の三宅美鈴が声をかける。

「うん。ショップを出るのが遅れちゃって。」

「こんな日は早く閉める事よ。あなたも経営者ならこのパーティに参加できる事をもっと考えなさい。」

美鈴に続いて声をかけたのは美鈴の姉鈴香だ。
(先週のパーティでつくしに他人様と評価された小野コーポレーションの社長夫人)

そんな姉はつくし達の方を見て話を続ける。

「どうやら道明寺夫人はあなたのドレスを着てくれなかったようね。彼女に馴染みそうなブランドだと思ったからあなたに勧めたけど、それなりにプライドを持ったって事かしら?・・背伸びしているのが滑稽過ぎて見てられないけれど。」


友人の姉が二重で馬鹿にしているのに気付いた瞳は重ねた手で拳を隠す。


「まぁあなたもがんばる事ね。それからこれ以上私の助言は期待しないで。失敗もいつか糧になる筈だから。」


そう言ってカツカツと離れて行く。


「瞳、ゴメンね。お姉様が変に出しゃばってて。」

「美鈴が謝る事はないわ。それにああ思い込まれてしまっては何を言ったところで信じてもらえそうもないもの。」

「どういう事?」

「実は道明寺夫人は私のドレスを着ているのよ。といってもブランドのドレスをそのまま着ている訳じゃないから、誤解されても仕方ないんだけどね。」

「え?そのまま着てないって、え?どういう事?」

「信じられないでしょうけど、あのドレス道明寺夫人がリメイクしたの。ご友人達とパ○ュームぽくしたいと言って、ぱぱぱーっと。テーラーをやってるから出来たのね。とにかく凄かったわ。彼女はマジシャンじゃないかって思ったほどよ。」

「へぇ、そうなんだ。あんなドレスがあった訳じゃないのね。・・あ、じゃあやっぱりお姉様誤解しているのね。」

「うん。」

「でも私の話も聞きそうにないわ。」

「私もそう思う。」

「妹の私が言うのも何だけど、お姉様は一度痛い目に会えば良いのよ。」

「そうだね。でも、そう上手くはいかなあだろうなぁ。」



ボソリと呟く瞳の後ろでは、その話に耳を傾けていた青木淑子がチラリと姉に視線を投げていた。




その後、司に連れられ挨拶回りをしていたつくしが青木夫妻と対面する。

「妻のつくしです。今日はミシンと浮気していて遅れました。」

「(ボソッ)浮気って言うな。
道明寺つくしです。遅れて申し訳ありません。」

「(クスッ)素敵なドレスですね。奥様のスタイルの良さが際立ってます。ご友人達と合わせられているみたいですが、ミシンと浮気とは、、奥様がミシンを触ったと言う事でしょうか?」

「え、ええ。実は結婚前テーラーをやってまして。ドレスを合わせようとの声に張り切ってしまいました。」

「素晴らしいです。技術を持ってらっしゃるなんて尊敬ですわ。」

「いや、そこまでのものではないです。お恥ずかしい。」


照れるつくしに褒めちぎる青木の妻淑子。

それぞれの夫達は笑顔と憮然の表情で話をしていた。


「奥様は手足もそうですが、お顔の方も肌がとても綺麗ですね。」

「そうですか?それは道明寺の美容部員のおかげかもしれないですね。」

「いえ、それだけではないと思います。エステなどのケアだけでなく、食事とかも気をつけてらっしゃるのではないですか?」

「食事ですか。まだ授乳してるので確かに食事には気をつけてますね。」

「ああ、そうだったんですね。お子様は生まれたばかりですか?」

「今8ヶ月です。可愛い盛りで、子育ては楽しいです。」


自分で子育てをしていると言うつくしに淑子の顔もほころぶ。つくしと話す印象から高飛車なセレブ妻でない事を感じ取ったからだ。


「うちも子どもは2人いるんですよ。子育ては大変ですが、子どもがいるからこそ夫婦の会話もあったりします。夫は仕事ばかりで私の相手はなかなかしてくれませんから。」

「おい、俺のせいばかりにするなよ。お前だってテレビや映画ばかり見てるだろ。」


青木夫妻の夫妻喧嘩を見てつくしも笑みをこぼす。それに気付いた青木社長が恥ずかしそうにしているのを見て、つくしも青木夫妻の印象を良く捉えるのだった。




そしてパーティも終盤に入り、主催者の万菱会長の挨拶を聞いたつくし達は帰路に着くため出口へと向かった。


「あ、瞳さん。ここにいたのね。」

「道明寺様。」

つくしと司に頭を下げた瞳が顔を上げると、先ほどとは違い穏やかに微笑む司が目に飛び込んで来た。

「このドレス、みんなに言って回ったわよ。リメイクする事も考えると言ったけど、本気でやった方が良いかも。問い合わせ来ると思うから。」

「こいつは貸せないから、技術者は自分で探すんだな。なんなら自分でも習得するのも一つの手だぞ。技術者の苦労を知ってはじめて信頼を得られる事もある。」

「・・はい。貴重なご意見ありがとうございます。」

「あたし達は明日NYに戻るの。今度は向こうで会いましょうね。」

「はい。是非。」


そう言ってつくし達と別れた瞳は周囲の注目を浴びた。


そんな中会場外のレストルームでは、




バシッ


美鈴の姉の鈴香が大学の同級生である田辺商事専務夫人である彩香に平手打ちをされていた。


「な、何をするの。」

「何をするのはこっちの台詞よ。あんたの言う事を真に受けた私はとんだ恥を食らったわ。」

「なんですって?」


田辺彩香は夫と共に類の元へ挨拶に行き、そこでとんだ失態を犯していた。

それは話の中で瞳のブランドをけなした事だった。先週のパーティの事を持ち出し、まだ未熟なブランドを到底受け入れないと類の妻琴美に相槌を求めたのであった。

しかし琴美はつくし達と話をしていて瞳のブランドには好意的な印象を持っていた。
だから逆に不快な同意を求められた事に嫌悪感を持ち、それゆえ類が辛辣な言葉を彩香に浴びせたのだった。

なぜ彩香がそんな態度を取ったかと言うと、それはこの鈴香から瞳のブランドの悪口を散々聞いていた上、琴美が大学の一つ上の先輩であった事も原因であった。類と婚姻した事で琴美は周囲から妬まれ勝手に蔑まれていたのだった。

結果、類はその友人の夫である田辺商事専務に契約の破断を言い渡す。

それは田辺商事にとって大きな痛手で、夫はその責任を取らされる事は間違いなかった。

それ故、彩香は夫から妻の務めもろくに出来ないのかと激しく罵られ離婚だと口にされる。


「そ、そんな。」

「全部あんたのせいよ。あんたが言わなきゃ先週だって私もドレスコードを守ったわ。そしたらこんな事にならなかったのに、、どうしてくれるのよ!」

「あ、ど、どうしろって、、」


涙目でオロオロするばかりの鈴香だったが、


「失敗もいつか糧になる。そう彼女に言ったのはあなたじゃない?」


後ろから声をかけられ、鈴香と彩香はハッとする。

声をかけたのは青木淑子だった。


「どなた?」

「パーティの参加者よ。あなたがその子に説教するところを聞いてたの。道明寺夫人はあなたのドレスは着なかったのねって。

実際は着るどころか、リメイクして気に入られているくらい深く付き合いがあったのにあまりのあなたの知ったかぶりに笑っちゃったわ。」

「な、、」

「・・是非とも先に教えて欲しかったわ。」

「ふふふ。私はあなた達のような友人は欲しくないの。だからきっと知ってても教えないわ。」



そう言ってレストルームを後にする青木淑子。出口を出て直ぐに泣き叫ぶ声が聞こえてきたが、少し頭を振るだけで何事もなく立ち去った。





帰りのリムジンの中、つくしは司と話していた。


「明日渡米するのよね。何時出発なの?」

「7時だな。早いからジェットの中で寝てたらどうだ?」

「ん、そうする。はぁ、早いのかぁ。」

「何かあるのか?」

「何かって程じゃないけど、今日のパーティで色々分かったってゆーか。」

「何がだ?」

「あたしがメイクしてようがしてまいが、周りは関係無いんだなって事。誰だろうとあんたの名前を欲しがる人は自分以外の女は気に入らないみたいだし、逆にあんたと対等の人はあんたが選んだならどんな人でも関係無いって事、、かな。」

「まぁ、そうだな。お前がやらかせば俺の責任になるし、俺は喜んでそれを受け入れる。お前を排除しようと企む輩はそれを理解出来ねぇだろう。」

「やらかすって何よ。やらかすって。」

「まぁ失敗したり、騙されたりだな。お前はすぐ人を信用するから。」

「最近はそうでもないわ。好意的に思ってない人くらいは分かるわよ。」

「そうか?なら、いいんだが。」

「そうよ!・・まぁ、そんなんであたしはこれから仮初めの姿を纏うのを止めるわ。道明寺夫人としてのオンオフはもう必要ない。」

「フン。お前がそうしたいならそうすれば良い。」


司が同意した事でつくしの頬も緩くなる。

そのため更に漠然と考えていた事まで口にしてしまった。


「それからスッピンで表に出ようとも思うの。今回は3人でドレスをコーディネートしたからちょっとお化粧したけど、お化粧しない方があたしらしく思えるの。」

「へぇ、そりゃまた攻めて出るな。」

「そうね。パーティでお化粧しない人って男の人くらいだものね。子どもだってお化粧するくらいだし、化粧の濃い人も多いし。上流階級の人達ってエステとか日頃から受けてるでしょうになんであんなに塗りたくるのかしら?なんのためにエステしてるんだか分かりゃしないわ。」

「珍しくお前にしちゃ辛辣だな。確かに言ってる事は間違ってねぇ。」


司はつくしを抱き寄せニヤリと口角を上げた。


「やってみろよ。この俺様が付いてる。」


それはつくしの背中を押す力強い言葉だが、手元はドレスの裾の方へと怪しく動く。


パシッ


「痛てぇな。」

「油断も隙もありゃしない。本当にこのことしか頭にないの?」

「当たり前だろ。なんせヤリ足りねぇんだよ。」

「ヤリ足りないって、何回したって足りないって言うでしょうに。・・あたしは身体がもたないよ。トホホ、、」





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次回最終回!
何がなんでも終わらせちゃる~
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スッピン58
2017-05-24-Wed
幾分慣れてきたとは言え、ハイヒールで闊歩するのに心許なさを感じるつくしはSPに囲まれた状況でコケでもしないかと心配していた。


「本当にこのSPを配置したのは先輩なんですか?」

「そうだって言ってるじゃん桜子。これで3度目だよ。」

「先輩の性格を考えれば俄かには信じられませんからね。道明寺さんならば納得なんですが。」

「まぁこんな風にあたしが自分で言ったのはじめてだから、分からなくもないけどね。」

「なぜそうしようと思ったんです?」

「それは、、」


桜子の問いに答えようとして、会場の扉が開かれるのを目の当たりにするつくし。

キュッと口元を強張らせ、お腹に力を入れる。

滋や桜子が見たつくしの目はこれから戦いに行くものだった。


「素に近いあたしでどこまで道明寺夫人になれるか確かめたかったからよ。」




会場に入り数人のSPは離れて行ったが、数人はつくし達の周りに付かず離れずで警護していた。

つくしのこの異例な行動には会場内の参加者もざわめきを隠せない。


「攻めてますね。開き直ると大きく出るとこは先輩らしいです。」

「そうだね。あ、飲み物取ろうよ。」


滋が支給係に手を差し出すも、萎縮した係は睨みを効かせたSPに固まってしまう。

そんな支給係の彼の後ろでこちらを見ている司に気付いた滋はべっと舌を出すのであった。


「睨んでましたね。」

「だね。でもすぐには動かないみたい。話し中だからかな?」

「話している相手は青木社長だよ。司から話を聞いた事がある。」

「ふぅん、、」

「おおい、滋ちゃんじゃないか。」

「松川のおじ様!」


その声に3人が振り返り、滋に声をかけた人物を見て桜子が目を丸める。

齢80近く見える外見だが確か実年齢はもっと高いはずだ。一代で日本を代表する家電メーカーに成長させた人物。経済界で知らぬ者はいまい。

そんな超大物をおじ様呼びする滋もまた怖い者知らずだと桜子は呆れ心を隠して微笑みかける。


「随分周りを固めた友達を連れとるの。ま、儂には近付きやすくて助かったがの。」

「あはは、ちょっとね。事情があって、、」

「ほう、どんな事情かな?」

「この上なく目立とうと思いまして。」


つくしも目の前の人物を知らないように話しはじめる。桜子は唇を舐めて緊張感を隠そうとした。


「お主は目立ちたがりやなのかな?」

「どちらかと言えば目立ちたくありません。ですが、目立たない事には分からない事も多くそれを知るための行動です。」

「ほーう。」

「見られる事で知れた事もすでにあります。これが逆転の発想なのかと実感しております。」

「なるほど、確かにそうじゃな。こちらを向く顔つきで大方の評価は出来る。まさか見てる事を見られてるとは思うまい。」

「つくしそんな事まで考えていたの?」

滋は感心するが、桜子はつくしを見てじっと考えたままだ。

「ううん。そこまでは考えてなかったよ。これはあたしにも予想外。だけど!」

つくしは振り返り自分を見ている面々の顔をじっと見返す。

それに対し顔を背く人、眉をひそめる人、ネガティヴな反応の者もいるが、つくしの視線を真っ直ぐ受け止める人もいてつくしはそこに自分に対して肯定的な意見を持つ持たないを判断出来た。

そんな中、人の壁が割れ良く知る人物が近付いて来る。

その青筋を見た瞬間、やはりかと笑ってしまった。


「遅いぞ。準備に何時間かかってるんだ。」

「あ、うん。ごめんね。つい夢中になってしまって。」

「夢中?」

「これよっ。ジャーン!」

司は眉根を寄せるが、滋はつくしにくっ付き桜子も身を寄せた。

「凄いでしょ。このドレス今日リメイクしたんだよ。」

「リメイク?」

「パ○ュームちゃんみたいに3人でドレスを合わせたの。」

「(デザインが)微妙に違うじゃねーか。」

「それがパ○ューム流だそうです。」

桜子まで得意げに話すものだから司は顔を歪めてしまったが、隣にいる松川会長に向き合うと頭を下げ丁寧に挨拶した。


「お久しぶりです。妻が驚かせてしまったようで申し訳ありません。」

「なぁに、謝る事はない。むしろ楽しめたわい。」

「そう言って頂けると嬉しいです。」

「黒服以外にもSPを置くとはな。11人までは分かったんじゃが、正解は何人じゃ?」

「は、黒服以外?」

「知らんかったか?」

「へ?へっ?!つくし、SPって黒服以外もいるの?」

桜子も松川の指摘、司の態度に驚いている。

「うん。だって黒服だとSPだって分かり易いでしょ。あれはダミーの意味合いを持たせているのよ。それに気付くなんて流石会長ね。」

司が周りを見ると確かに道明寺家のSPと思わしき者達がさりげなく頭を下げている。


「岩元か?」

「ううん。○○さん(警護主任)だよ。警護を頼んだら万が一があってはならないからと提案されたんだ。試験的なものもしたかったみたいだし、会場にSPを入れるのってそもそも失礼でしょ。」

「そうなんだが、、」

「じゃあなんでSPを入れたんじゃ?お主は誰かに狙われているのか?」

「狙われてはいません。妬まれているんです。夫を引き連れたいと欲してる人達に。」


つくしの答えに松川会長も驚いたようだが、すぐに平静になる。

滋と桜子もつくしの本当の目的を知り口を動かす事ができない。


「だからひとりでこっそりと化粧室に行ってみようと思ってるのよね。って、言ってしまってはもう行けないけど。」

ぺろと舌を出して企みを白状するつくし。

「もし行ってみたらどうなったかな?10何年前なら別れなさいって壁ドンされたのよね。いきなりされたら流石に驚くだろうけど、今なら逆に笑っちゃいそうよ。」

つくしの独りごちは続き、

「でもま流石にこの年になったら壁ドンはされないとも思うけど、○○さんが仮にされてしまったら相手側に仕向けられたと主張される事も考えられるって言われてね。」

つくしは肩をすくめる。

「それでも対面したかったなぁ。対面しなきゃどこに予防線を張るかも分かんないでしょ。」

「つくし、お前。」

「纏わり付かれるって愚痴るもんだから、あたしが蹴散らすしかないでしょ。あんたを幸せに出来るのはあたしだけなんだから。」

呆然とする司につくしが微笑む。

そんな2人を見て松川会長は声をかけた。

「ふむ、なるほどの。道明寺ほどのもんになれば、甘い汁をいただこうと近く輩は少なくない。お主さえ居なければと安易に考えるのもいなくはないが、そうでない場合はどうするつもりなんじゃ?」

「そうでない場合、ですか?」

つくしと司は松川会長に向き合う。

「ああ、ハイエナとして生き抜くつもりならそれなりに知恵だって働くだろう。お主を利用しようとも考えるかもしれんぞ?」

同類にも関わらずハイエナ呼ばわりする松川会長に桜子は上流階級だと息巻いている奴も実際にはこんな評価されているのが現状かと心の中で蔑む。

「なるほど。それはあたし、見抜けないかもしれませんね。」

「そうなのか?それは困ったのう。」

つくしがトーンダウンしたことで松川会長もトーンダウンする。

しかし、

「それは周りに任せる事にします。」

つくしの表情は暗くなってなかった。

つくしは松川会長に自分が出来ぬならば周りの助けを借りる事を伝えると、松川会長もSPの助言を受けたつくしの事を思い出した。

その後松川会長は秘書に呼ばれて退席したがその顔には笑みを浮かんでいた。

会長の姿が見えなくなった途端につくしはぎゅむっと抱きしめられる。


「最高過ぎるぜお前。流石、俺様が惚れた女だ。・・だからってその丈は納得いかねーけどよ。」


興奮の後の低い恫喝につくしも苦笑いだ。

「この丈じゃないとパ○ュームっぽくないの。2人だってそうしてるでしょ。」


抱き合いながらボソボソと話しているつくし達に滋は桜子に問いかける。

「つくし達何コソコソ言い合ってるの?」

「大体見当は付きますけどね。」




そんな4人にまた近づく人物が。


「おまえら目立つのもいい加減にしろよ。」

「美作さん。未歩さんもお久しぶりです。」

近づいて来たのはあきらだった。そしてあきらが来てすぐに総二郎、類も側にやって来る。久しぶりのF4集結にパーティ客の注目は増すばかりだが、当人達は至って気にしていなかった。


「お久しぶりです。桜子さん、滋さん。」

「いい年してコスプレかよ。恥ずかしくないのか?」

「そうかしらコスプレとは思わなくもないけれど。すごく素敵だし私も誘って欲しかったくらいよ。」

「お前まで?勘弁しろよ。」

「琴美もやりたいんじゃない?」

類が隣にいる妻に話しかける。

その問いに琴美は控えめに頷いた。

そんな類夫婦の姿を見てつくしも笑顔になる。


「そうね。今度はぜひ琴美さんも未歩さんも一緒にやりましょうよ。」

「そうだね。そしたら5人だから、もも○ロだ!」


なりきりに味をしめた滋が興奮ぎみに話すが、流石にもも○ロは知っていた桜子が苦言を呈す。


「もも○ロですか?私はあの格好ならば断固拒否させて頂きます。」

「あ、あたしももも○ロはちょっと、、あたし達30代だしさ、、ね。」

「フラ○ーとかならイメージ良いんじゃありませんか?元気アイドルではなくお姉さんってイメージだし。」

「へぇ、そんなグループもいるんだ。琴美さん詳しいですね。」

「あ、ラジオは良く聞いてますので。ワンコの世話しながら聞けるから。」


恥ずかしそうに話す琴美。そんな琴美の事情を知らないつくし達に類は琴美がやってる活動を説明する。

その結果つくし達は類の妻琴美とぐっと近づく事なる。

そんなつくし達を見て司はまた憮然とするのだった。


「普段そんな事してるから全くオシャレとかしてなくて。パーティとかで着飾ってはいたけど、なんかみなさんを見てると久しぶりに楽しみたいなって気になってます。」

「うんうん。分かる分かるよ。楽しもうよ。」

「ですけど、次がいつあるのか分かりませんよ。」

「何でよ桜子。折角盛り上がってるのに。」

「先輩、いつNYに戻られるんですか?」

「あ、それは、、」

「明日だ。そういう訳なんでそれはつくし抜きでお前達だけでやってろ。」


話を打ち切るように割り込む司。

滋は当然ぎゃあぎゃあ喚くが、司はどこ吹く風だ。



そしてそんなつくし達を離れたところで見ていて話しかけずにいた瞳の姿があった。






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長くなったんで一旦切ります。
類の奥様名前出してなかった。
あきらの奥様は探したよー

で警護主任は探さなかった。
警護主任って分かれば良いかと。
スッピン cm(0) tb(0)
スッピン57
2017-05-23-Tue
パーティの参加者への案内のためエントランスに背中を向けていたコンシェルジュは、振り返りギョッとする。

数分前にはいなかったはずの黒服の男達がエントランスに集まって来ているのだ。

今日行われているパーティがどんな顔ぶれを集めるものか知っているはずだったが、ここまでの警護を必要とする人物はすでに到着しているはずだった。

それとも急遽参加が決まったのだろうか?

コンシェルジュの男は固唾を飲みながらその立場も忘れ入口を凝視してしまった。




一方会場にいる司は精力的に動き回っていた。

気が向かなかったパーティとはいえ、日本においてこれほどの経済人が集めるパーティは多くない。帰国の際に挨拶をしたかった顔を見つけては少ないながらも印象強く言葉をかせた。

そんな司の態度だったため、司に近づきたいと企む女狐達も距離を詰めるのがやっとで、接触出来ずにいた。


「これは道明寺副社長。お久しぶりです。」

「青木社長。こちらこそ。ご活躍はNYにも届いてますよ。」

「はは、流石ですね。嬉しい言葉ありがたく頂戴します。」


青木はまだ40手前で社長としては若手だが、同族経営の会社を従兄弟にあたる前任の社長の息子から勝ち取った男だった。

同じ英徳出身だが、学生時代はこれといった評価はされてなかった。社会に出て他所で修行を積みのし上がった人物である。

そんな爪を隠した男は司をはじめ、若手実力者の間では同じ匂いのする者と捉えられていた。


そんな青木がチラッと司の周りを横目に見る。


「妻帯者と言う事を知らないにしては人数が多いですね。ならば(不倫の)映画の影響かな?」

「そんな映画があるんですか?」

「ええ、うちの家内がハマってまして。なんでも家庭が円満だとそういう映画をつい見てしまうとか。」

「理解出来ませんね。」

「全く。」


はははと乾いた笑いを合わせる2人。

しかし司がふと会場の入口付近に視線を動かす。


「へえ、ここでああゆう3人を見るとは思わなかったな。」

「なぜ女というのは3人で固まるのか、、」

「ククッ、確かに。ですが、あの3人は姫と従者では無さそうだ。対等な関係に見える。」

「対等?」

「ええ、大抵の3人組は姫が従者を引き連れているものでしょう?この世界では。」

そんな3人組を思い描いているのか青木の表情は蔑んだように見える。

「虎の威を借りているにも関わらず、そんな姫の威にあやかろうとする従者もまた滑稽としか思えません。そんな女ばかりしかいないのかと妻探しを諦めかけた事もありましたよ。」

「なるほど。しかしそれでも青木社長は見つけたと言う事ですか。」

「くく、うちの家内も同類でね。父親が秘書として側に置いていたにも関わらずパーティではわざと印象を悪く振舞っていたんですよ。」

「ほう。」

「僕の従兄弟への挨拶も良くもなく悪くもない印象でね。ですが、振り向き様に舌を出したのを僕は見逃さなかった訳です。」


クックック

青木の話を聞いた司はこんな愉快な惚気があるのかと笑いを堪えられなかった。


「なるほど。しかし、あの3人に関してはそんな姫気取りよりももっと厄介でしてね。」

「厄介?」

「2人とも妻の親友気取りが強く、何かにかこつけては妻を連れ出すんです。

・・あんな風に。」


忌々しい様に司が表情を変えるものだから、青木は自分の見立て外れたのかと思ったのだが、その2人の片方が司を見て舌を出しそれに司も青筋を立てるものだから、大きく外れてはないと理解する。


青木はくくくと笑ってしまったが、司は大して気にしてないようだった。

しかし、


「では僕も家内がいる時にご挨拶して宜しいですか?」

「あ?」


戻りかけた青筋を立て凄む司に青木はツボにハマったかのように肩を揺らす。

そんな揶揄いを受けた事で司は止めていた足を動かそうと考えていた時、そうでない方の3人組に声をかけられる。


「素敵な殿方が何をそんなに笑ってらっしゃるのですか?」

「私達にも教えていただけませんか?」

「私達笑い話が大好きなんです。」


まさしく青木の言う姫と従者もどきの女達に向き合ってしまい、司の表情から青筋さえも消えていく。


「今来られた女性達が美しいですねと話してたんですよ。」

青木が答えると姫様は面白くないとばかりに顔を歪ませるが、すぐに取り繕う。

「まぁ、あんな遠くよりもすぐ近くにいる私達をご覧になって下さい。」

よほど自信があるのだろう。従者も一緒になってうんうんと頷く。

青木も表情を消していく。

が、そんな空気も姫達はお感じになられないようだ。


「彼の奥様の話をしようとしていたのです。・・加わりますか?」


青木の低い口調に姫様きどりの女性は、入口付近の女性達が会場内にも関わらずSPを付けている事に気付く。

さらに今彼女達と会話しようと近付いて来るのは経済界の大物であった。


司にはとうに姫きどり3人組など目に入っておらず、つくし達に近寄る大物に鋭い視線を投げていた。


「なるほど道明寺副社長に厄介と言われるだけありますね。あの御隠居にナンパされるとは。」

「フッ、あいつは大河原の令嬢ですからね。それなりに顔は広い。」

「もう一方は?」

「三条桜子だ。旧華族出身だが、今は事業をしている。頭が良くて抜け目のない奴だ。妻を先輩と呼んで懐いている。」

「良い意味ですか?」

「くっ、良い方だ。生憎だがな。」

「それで僕の家内の話も流された訳ですか。」

「そうでもありませんよ。おそらく気に入られるのは目に見えている。出来る事なら近付かせたくはない。今日は見えてなくて良かった。」


それに苦笑いする青木。

すると横の方から「あなた」と誰かを呼ぶ声が聞こえる。


「僕の家内です。」

「こんばんは。青木淑子です。」

「・・道明寺司です。」


うっすら青筋を立てながらも青木の妻に握手する司。

そんな司に青木の妻淑子が声をかけようとするも青木に止められる。


「道明寺副社長の奥方はあちらにいるんだ。」

「あら。」


そしてその3人組をじーっと見て青木淑子はいる。


「真ん中のショートボブの方が道明寺様の奥様ですね。お話してみたいわ。」


思ったとおりの反応に青木も苦笑いをし、司は憮然となる。


「何か不味い事を言いましたか?」

「いや、不味くないよ。道明寺副社長どうでしょう?」

「・・まずは妻を迎えに行きます。それから改めて、、挨拶をする方が他にもいますので、、では。」


そう言って青木夫妻の側を離れた司。

姫きどりの女達の側を通り過ぎたが、彼女達が司の視線に入る事はなかった。



「長居は無用なんだが、ちっとも上手くいかねぇ。」


ブツクサと吐き捨てるように呟く。


「とっとと、NYに戻ってりゃ良かったぜ。」


滋と桜子がそう簡単につくしを渡さぬだろうと思えた司は、あの2人をどう打ち負かすか思案しながら近付いて行った。

そしてそこにいる人物への対応も計算しながら。




だが、近付いてはじめて見えたつくしの姿にふたたび青筋を立てせ辺りは緊張感に包まれるのだった。





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ちなみに姫きどりの3人組は浅井達ではありません。もっとギャフンと言わせようかとも考えましたが、リアルさに落ち着いてしまった。この3人一応社長夫人(と部長夫人2)なんですよーなので夫である社長を放って司のストーキングするなんてと冷めた目でも見られてます。社長とか上にいる人って馬鹿じゃないからねー 夫達は今のところ気付いてません。ま、そんな会社なので司に相手される事もありましぇん。
どーでもいい設定でした★(*´∀`*)
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スッピン56
2017-05-18-Thu
「副社長お疲れ様でした。」


最後の書類を確認して西田が司を労った。

当の司は目頭に指先を押し付け疲労色を滲ませている。


「明日の午前中に出国になりますので、本日はお休みになって下さい。」

「ああ。ふ、こんな時間に帰るのも久しぶりだな。」

「今日でしたらゆっくり休めるでしょう。」

「・・何かある言い方だな。まだ何かさせようってのか?」

「今夜は万菱グループの創立パーティがございます。」

「ああ、そうだったな。だが特に今取引はないだろう。疲れを押して出席するほどかよ。」

「ですが道明寺としてどなたも出席しない訳にはいきません。」

「・・誰を行かすつもりだ?」

「適任者です。先週のパーティで知り合った川喜田様からお誘いを受けたようで、こちらから頼む前に申し出て下さいました。」


司の顔は極悪非道になっていた。表情の変化だけで、この場を10人中9人は逃げ出すなと西田は思ったくらいに。


「誰が許可した?」

「どなたも許可はしてません。我々は奥様の指示に従ったまでです。」

「岩元はどうした?」


怒気を強めて司が詰め寄る。

が、西田もその事は想定内のため微動だにしない。


「岩元も奥様の指示で準備を整えてます。通常より警護の数を増やしてと指示されたそうです。」

「SPをか?」

「ええ、堂々と向かわれるそうですよ。」


つくし自ら敢えて目立つ事を選択した事に司は昨夜のつくしとの会話を思い出す。


「大河原様と三条様もご一緒なさるようです。」


司は溜息を漏らした。面白くないという表情をしたままだったが、容認したようだ。


「あいつらが一緒だからといって安心出来るかよ。」

「ですが川喜田様の店に皆集まっているようです。女性達で何か相談されているのかもしれません。」

「ケッ。パーティの対策ってか?」

「そうではなくてパーティの衣装などです。川喜田様の店はアパレルショップですよ。単にパーティへの参加を大河原様達に頼んだのであれば店に行く必要はありません。まぁ川喜田様に協力する意図だけかもしれませんが。」

「ああ、、」


先週のパーティでの様子を思い出した司。確かに川喜田瞳はつくしへの態度が他と違っていた。つくしがテーラー故に気にかけたのも分かる。

だが、同時に会場にいた桜子が瞳の意図を疑っていた。その場ではどんな態度で来られても対応するだけだと豪語したものの、自分同様につくしに対して尽くす桜子の危機管理は無視出来ない。

あんな小娘にしてやられる事は無いと思うが、されでもしたらシャレにならない。自分のプライド云々の前に傷つくつくしの姿が目に浮かび司は眉根を寄せた。


「まだ開始まで時間があるな。それまで俺は仮眠する。時間になったら起こせ。」


そう言って席を立つ司。

執務室隣にある仮眠室へとツカツカ歩いて行った。





***

パーティ会場では華やかな男の帰国を知る者達がその男見たさにいつ姿を現わすのかと入口を気にしていた。

先週のパーティでは滞在時間が十数分だった。現れたと思ったら会場で紛れていた女を連れてすぐに出て行ってしまったのだ。

再婚した事も知られていた。その妻になった女を大層大事にしている事も聞こえていた。

多くの女狐達は男の態度からその女を排除するのは困難だと考えていた。むしろ、知恵をつけた分その邪魔な女を利用しようとさえ考えていた。



ザワッ


男の登場に会場内の参加者達がざわめき立つ。

だが、ざわめく前に女狐達の目にはその男の姿が捉えられていた。

そしてその男の隣が空いている事に気付いていたー



「これは道明寺副社長、ようこそいらっしゃいました。」

「社長、お招きいただきありがとうございます。」

「お一人ですか?奥様はー?」


会場を見回す司。鋭い視線は目当ての人物しか捉えない。


「先程まで友人と会うと言ってたので私の方が後になると思ったんですが、、」

「そうでしたか。では後ほどまたご挨拶させていただけますか?」

「いえ、妻が見えたらこちらからご挨拶に伺います。失態を見せてすみません。」


軽く頭を下げた司。それを見て満足そうにその場を後にする主催者の社長。

顔を上げた司が不機嫌だったのは見られてなさそうだ。


「どう言う事だ?」

「奥様は遅れていると報告がありました。」

ギロッと秘書を睨むが秘書の男はどこ吹く風だ。

「奥様がいらっしゃる前に挨拶が済んでいれば長居も無用ですので。」

「ふん。じゃあ、頭を下げさせたのはお前の計算か。」

「次回はあちらが下げるでしょう。」


猛獣を扱う手腕を持つ秘書の言葉にさすがの司も鼻笑いするしかなくなる。

向けられた目がビジネスと関係ない物ばかりという事に嫌気が指しながらも、秘書の言葉に納得せざるを得ない司は障害物を避けるべく進むのだった。





その頃大河原家のリムジンの中では滋と桜子が歳も忘れてキャッキャとはしゃいでいた。


「ふふふふふ、楽しいですわね。揃いのコーディネートが流行る理由が分かりますわ。」

「そうでしょお~ しかも今回はワンランク上でパ○ュームちゃんコーデなんだよー」

「・・・ふぅ。」

高揚する2人の側でつくしは脱力していた。


「つくし~、もっとテンション上げていこうよ~」

「・・滋さん、それは分かっているんだけど、、」

「本番前にテンション上げすぎたら、そうなりますよね。」

苦笑いの桜子、滋も分かっているから言葉ほど口調は強くない。


「・・テンションかぁ、あたし上がってた?」


少し呆けたような顔でつくしが顔を上げる。


「上がってましたよ。それはもう水を得た魚のように。」

「うんうん、つくし本当に凄かった。みるみるうちにドレスが変わっていくんだもん。3つの服が合体していって、世界に一つだけのコーデだよね~」


そう、パ○ュームのように少しずつ違うドレスなどショップには無いと判断したつくしは、3着のドレスに手を加え、さらに柄の強いドレスをアクセントとして付け加えたのだった。

道明寺家に嫁ぎNYに来てからつくしの衣装はショップに買いに行く事なく外商が邸に持って来ていた。しかしいくらブランド物と質は良くても華奢なつくしにはほとんどが手直しする必要があった。

テーラーをやっていたので直す事への抵抗はなかったが、その代わり直しの現状にどうしても目が行ってしまう。そもそものサイズの基準が西洋人であるため、つくしのような華奢でなくても東洋人ではウエストや肩周りなどが余ってしまうのだ。

さらには布地の状態、縫製のバランスなど衣装を合わせる際には目を向けてしまい、常々つくしは頭の中で縫製していたのである。

だからあの時パ○ューム風のドレスに直せると判断し、動いたのだった。

が、それでも時間はギリギリであったためある程度縫製は雑になっている。

だがそれも上手く隠しているため一見しては見抜ぬレベルだ。



「世界に、、ふふ。滋さん褒めすぎ。照れてしまいますよぉ。」

「おっ、じゃあもっと照れさせよう。よっ大統領!」

「滋さん、それでは逆効果ですよ。」

「そんな事ないよ桜子。大統領。うん、いいね道明寺夫人よりずっと良い。」

「・・ですね。」


呆れかけた桜子だったが、つくしの一言で口角を上げた。

そしてこれから向かうところで待ち受けている事に考えを巡らせた。


「立ち位置はどうしましょうか?真ん中は先輩で私と滋さんを左右どちらかにするか。」

「え、、あたしが真ん中?」

「私も真ん中が良いな~」


すでにあ○ちゃんになる気満々の滋は桜子の提案に異を唱える。


「先輩が端だと直ぐに道明寺さんに掻っ攫われてしまいますよ。折角この格好になったんです。少しでも3人で楽しみませんか?」

「そりゃ、そうだ。じゃ、つくしがあ○ちゃんね。私が、、んーのっ○?でもかし○かも良い~」

「どっちでも良いです。とりあえず私と滋さんで先輩を挟みましょう。アクセサリーもそんな風に付けたんですから。」


そう、イヤリングやネックレスも3人で交換して付けているのだ。大きなイヤリングを桜子と滋が左右に付けて、2種類の小さめのイヤリングは一つをつくしと桜子が、もう一つをつくしと滋で身につけている。

そしてネックレスはつくしが逆に大きな石をあしらったチョーカーで、桜子と滋は小さな石を連ねた物だった。


「そうだった。じゃあ、立ち位置もこのイヤリングと同じ位置にした方がバランス良いね。」

滋は右耳に下げている大きなイヤリングを触って答えた。


「そういう事です。」


滋と桜子のやり取りを見ていたつくしは思わずボソっと呟いてしまう。

「SPにはならないでよね。」


何年も出なかった癖なのだが、自然と出てしまった。

滋と桜子は振り返りつくしを見る。

「私は先輩の使用人ではなく後輩です。」

「そんな事出来る訳ないじゃん。」


手で口を押さえて笑いを堪えるつくしだったが、リムジンが会場に着いた事に気付いた。

つくしの視線に滋と桜子も気付く。


「ワクワクするね。」

「ええ、楽しみましょう。」

「あたしは20分は持ちたい。贅沢かなぁ?」

「私達次第ですわね。善処致します。」

「ぴったりくっついておこうよ。そうすれば司も離せないよ。」

「いやぁ、、どうかなぁ?」

「とにかくやってみるのみです。さ、行きましょう。」





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相変わらずファッションの説明は下手っぴです。なんとな~くで理解して下さい。

ドレスのリメイクもそれなりに書いてますが、妄想話な・の・で、そこんとこ忘れずに。軽~く流して下さい。



スッピン cm(0) tb(0)
スッピン55
2017-05-15-Mon
「くわぁあ。」


京を抱っこしながらリビングに戻ってきたつくしが見たのは、マグカップを持ちながら大あくびをする司の姿だった。

昨晩はケンカをしてたものの途中でどちらともなくそれに嫌気をさし、顔を見合わせては停戦したのだった。

そして一夜明け、産後で浅い眠りのつくしは昼寝をしていた事もあって少ない睡眠時間でもスッキリと寝起き出来たのに対し、ここ最近仕事を詰めていた司はいくらつくしと共にベッドに入ったとはいえ思ったほど疲労は回復しなかったようだ。


「やっぱりもう少し休んで行けば?眠い目を擦りながら仕事したって捗らないでしょ。」

「コーヒー飲めば平気だ。それに移動でちっとは寝れるだろうしな。」

「え~、移動ってたかが知れてるじゃん。寝た事にならないでしょうに。」

「んな事ねぇよ。それにいつまでもここにはいられないしな。」

「・・どうゆう事?」

「NYからも戻って来いって急かされてんだよ。本拠地は向こうだからな。」

「そっか。」

「ま、こっちでの事はほぼ終わっているからな。予定通りっちゃ、予定通りだ。」

「NYにはいつ戻るの?」

「週明けに戻るのが理想だな。」

「じゃあ、明日にはここを発つって事?」


この日は金曜日であった。週明けにNYということは時差を考えて明日の土曜日には出国しなくてはならない。

NYに戻る事を告げてしゅんとしたつくしに司が気付く。


「おう。なんかあるのか?」

「優紀に会ってない。」

「あー、そうだったか。今日はどうだ?」

「一応連絡してみる。」

「ん。会えるといいな。」


今回の帰国で一番の親友に会えてない事は司にとっても残念でならなかった。

そして金曜日という事につくしは気付く。


「ねぇ、今日ってパーティとか無いの?」

「あ?あ、ああ。ありはするが、あんまり行く気がしねぇんだよ。スケジュールは開いてるが、そう重要でもないしな。それよりも部屋で休みてぇ。」

「そっか、あんたもずっと休み無しだもんね。」

「おう。昨日は一発しかやれなかったしな。」


ニヤリと答える司につくしはゲンナリとした表情で応える。


「ほんっとあんたの頭はその事しかないのね。」

「あたりめーだろ?なんたってこないだまでお前は応じなかっただろーがよ。」

「そういえば、そうだったね。」

「忘れてたんかよ。」

「あたしは切羽詰まってないしね。それじゃあまたあんたを禁欲させちゃうって事か。」

「まだ妊娠したと決まってないだろ?」

「いや200%してるね。あんた自分を過小評価しては駄目よ。」

「何の過小評価だよ。」

「精力。」

「・・はっきり言うようになったな、お前も、、」


つくしに呆れながら司は迎えに来た西田と共に出社して行った。




プルルルル・・

「はい、もしもし。つくし?」

「優紀!久しぶり。」

「ふふ、ホント久しぶりだね。つくし実家はどうだった?」

「あ、うーん、、まぁ、両親は相変わらず、、だったかなぁ?」

「相変わらず?」

「ママがミーハーだった。」

「そ、そっか。」


他愛もない話をするつくしと優紀。互いの近況を報告し始めるも優紀の予定が埋まっていたため再会には至らなかった。


「あーあ、、でもしょうがないよね。急過ぎるもん。」


優紀と会えない事に落胆するつくしだったが、使用人から電話が来ている旨を伝えられ誰かと聞くと、


「川喜田さん?・・あ!あのブランドの女の子ね。」


そしてつくしは受話器を取り、10分程の短い会話をした。

川喜田瞳からの電話を切ったつくしは、すぐさま自分のスマホを取り数カ所に電話をかける。

そしてつくしは岩元を呼び幾つかの指示を出したのだった。

その指示に岩元は驚くが、つくしなりに考えがあっての事だろうと指示に動き出す。




***

「いらっしゃいませ。本当に来て下さりありがとうございます。」


都内の一等地、ヒルズと名付けられた商業施設の一店舗に女性SPを2名伴いつくしが入って来た。SPは店舗の外にも配置され出迎えた瞳は身を固くする。


「ん?あ、ごめんね物々しくて。そんなに緊張しないでいいから。でもお店は出来たら一旦クローズしてもらうと助かるな。」

「はい。了解しました。」

「あ、でもこれからあたしの友達が来るのよ。それを待ってからがいいかな?」

「奥様それは外の者が伝えますのでご安心下さい。」


付いていた女性SPが助言する。それを聞いてつくしも微笑んだ。


「ありがとう。お願いするわ。んー、、じゃ滋さんや桜子が来るまでドレスを見ていていいかな?」

「はい。どうぞ。」


瞳は満面の笑みでつくしを接客した。


そして数十分後には滋と桜子が来店し女2人、ドレスをああでもないこうでとないと評価する。

その語り口に瞳の表情が曇るが、つくしが今は未熟なブランドだけれど成長しない訳じゃないと言った事で2人は顔を見合わせつくしの意図を理解した。

それからは瞳の見立てを聞こうと桜子が言い、瞳は曇ってた表情に力を入れつくし、滋、桜子それぞれに合ったドレスを提示していく。

そのドレスに対する想いを聞いた滋と桜子はつくしがなぜこの子に思い入れしたのか納得し、瞳のファッションセンスは中々だと評価した。


「まだ若いブランドなのでどうしても上流階級には敬遠されるんですのよね。」

「うん、縫製の方もまだ甘いところはあるしね。だけど、それはこれからの成長を考えれば決して蹴落とす材料じゃない。」

「後々成功すれば私達の箔も付くしね。」

「それは結果オーライだからあたしは考えないなぁ。それで威張るのも好きじゃないし。」

「先輩でしたらそうするでしょうね。なので私もそうします。」

「え~何それ。私だけ仲間外れにしようとしてない桜子?ずるいよ!つくしの言い分聞いてからそう言うのって。」


ワイワイと30を過ぎた女達とは思えない賑やかさで仲の良さを見せるつくし達に瞳も 笑ってしまう。


「そろそろ本題に戻りませんか?時間も迫ってる事ですし。」

「あ、そうだ。今何時なんだろ?」

「もうすぐ14時ですね。」

「ここでドレスを選んでもメイク等の準備もありますから結構ギリギリですよ。」

「そうだね。さっさと選んでしまおう。2人は瞳さんの見立てで良い?」

「ええ。」

「ん~、私はちょっと我儘言いたい。」

「我儘?」

「滋さん?」


3人に注目され照れたように反応する滋。その反応に桜子は眉根を寄せる。


「何をお考えです?」

時間が無いと言ってるでしょと言わんばかりの桜子の視線も滋は介せず話し始める。


「あのね、双子コーデってあるでしょ。アレやりたくない?」

「双子?」

「・・知ってますが、私達は3人ですよ。それとも1人はハブですか?」

「違っ、違うよー!3人でそれをやろうって事!」

「3つ子コーデですか?」

瞳が口を挟む。接客側だから和を取り戻そうと必死だ。


「パ○ュームっぽくするって事?」

「そう!それだよつくし!」

「何ですかそれは?」

「え?桜子知らないパ○ューム?」

「繰り返~す~の子達だよね。」


代表曲を口ずさみながら踊る滋は桜子にはロボットダンスをしているようにしか見えない。


「新手のパントマイムですか?」

「違ーう。」


またやいのやいのする滋に今度はつくしが口を挟む。


「はい、もう止め!時間が無いよ。桜子もムキにならない。」

「あ、すみません。失礼しました。」

「ごめんつくし。じゃ、じゃあさ瞳ちゃんだっけ?パ○ュームっぽいドレス3着出してよ。」

「え、パ○ュームっぽい、、ですか?」


瞳の表情は固い。それはそんなドレスが無い事を答えているようなものだ。


「滋さん当日でその要求はいくらなんでも無茶ですよ。パ○ュームといえば微妙に違うデザインでコーディネイトしてますよね。アパレルでは基本同じデザインで色違いは置いてますが、少しだけ異なるデザインというのは置いていません。双子コーデの流行りでカジュアルではあるかもしれませんが、ドレスでは、、」

「駄目?せっかく女だけでパーティに行くんだからさ、私達の繋がりをドレスで出したいんだけど。」


シュンとする滋に桜子も表情を曇らせるが現実があり滋をなだめようとする。

しかしつくしの考えは別で、時計を見た。


「あと、4時間か。やらなくて後悔よりもやって後悔した方が全然良い。」





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lemmmon精一杯の事件になるか?!
書き続けないと分かりませんが、このまま進みます。

長くなるとね、辻褄合わせるのが大変で大変で、、思いついた妄想が繋がらないんですよ。

素肌から始まったこのシリーズ、気付けば200話過ぎてます。読み返す気力も薄く変にならないように話が二転三転してます。

所詮素人の妄想だからなぁ、、

5月内には終わらせたい。
スッピン cm(1) tb(0)
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