甘さとスッぱさと ... 素肌にシャツを着て92
プロフィール

lemmmon

Author:lemmmon
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
フリーエリア
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR

<< 素肌にシャツを着て93 main 素肌にシャツを着て91 >>
素肌にシャツを着て92
2016-10-13-Thu
翌朝つくしは目を覚ました。

ゆっくり目を開けると、小さな突起物が見える。

ぼーっとしながらも自分が何か抱えているのに気づいた。

抱き枕?、、な訳ないか。暖かいし。

いや、最近のは暖かくなる機能のも出ているのでは?と横道に逸れた考えになっていた。


しかし徐々に意識がはっきりとし、隣にいるのは自分が良く知る大男だと分かった。

ならばこの突起物はアレか。

そう思い、右指でツンツンと突っついてみた。


「おい。何しやがる。」

そう言う声を無視し、今度はグリグリこねくり回してみる。


「こら。止めろ。」


声の向きが変わった。どうも頭を起こし言っているらしい。


ピンっと指で弾いてみた。ちょっと力を入れ過ぎたかな?


「痛ってぇ。何しやがるこの馬鹿オンナ!」

「ねぇ、あたし二日酔いみたいなんだけど。なんで?」


とたんに司が怯む。つくしは表情こそ見えないがハッキリ感じ取った。


「あんた確か軽めだからって勧めたわよね。うん。飲みやすかったし、あたしは飲み慣れてないから弱いわよ。でもさ、たった2杯でこんなに後を引く?あんたあたしになにを飲ませたのよ。」


つくしはテーラーをするようになってから飲酒の機会が減った。優紀は結婚し、桜子は美容重視なのであまり勧めない。むしろ飲むなとうるさい。そして飲兵衛の滋は海外だ。よってお酒には弱かった。酒は好きだか、酒のトラブルに巻き込まれぬよう30女は真面目に慎重だった。


「頭がまだ重い。ぼーっとする。二日酔いには慣れてないけど絶対そうでしょ。」

「だ、大丈夫か?吐き気とかあるのか?」


横になりながらもギロっと天井を睨む。この天井はホテルだな。ということはメープルのスィートか。あれだけ綺麗な天井ならあたしの顔も見えてないかしら?(鏡ではないので無理だろう)


「昨夜の事はあたしの意思じゃないわ。無かったことにして。」

「昨夜のこと?」

「あんたに甘えたでしょ。」

「あぁ、超可愛かった。」


声がデレデレしている。きっと顔は崩れているな。


「もうやんないから。」

「は?」

声のトーンが変わる。

「やんねぇって、なんでだよ。勿体ぶるのがおめぇの得意技だけどよ。そりゃ出さなくていいぜ。」

「得意技じゃない。あんたに陥れられたんだからもう引っかからないって言いたいのよ。」

「んだよ。けちくせぇな。可愛かったのによ。」


そこでつくしは右腕を高らかに上げ、振りかぶる。思いっきり力を込め体を捻りながら振り下ろすが、司はすんでのところで横向きになりギリギリかわした。


「・・・あっぶねー」

「は?」

「いや、何でもない。」

「あんた、あたしにデートDVしようってんじゃないでしょうね。」


つくしは上目遣いだ。しかし目つきには怒りがこもっている。司の大好物なのとはえらく違っていた。


「んな訳ねぇだろ。ちっと悪ふざけが過ぎた。すまなかった。」


司はおめぇにデートDVやるつもりもなきゃおめぇとそんな展開になる訳ないと思ってた。司の奥底にはつくしに尻に敷かれることを望む一面があるのだ。しかし本人にはまだ無意識の状態だ。


「水、水持ってくるからよ。」

そう言って裸の大男はいそいそとベッドを離れていく。


つくしは重くなった頭ながらも、自分はそんなに甘えてないかと考えた。久しぶりの再会だから最近とはいかないが、確かに自分は甘え下手なのかもしれない。

得意技か、上手く使えるかしらと考えていた。


「ホラ。」

「ありがと。」


落とすなよと言ってペットボトルの水を渡す司。反省している優しさにつくしは怒りを保てない。


「今度やったら警察に行ってやる。」

「やんねぇよ。」

「あ、でも警察はダメか。国家権力ってあんたに通じないんだっけ?」

「もうやんねぇよ。悪かった。」


司の拗ねた顔を見てつくしは笑いそうになる。ちょっといじめ過ぎたかな?


「よし!それならいい。ってところであの3人はどうしたの?もう帰ったとは思うけど。」

「あぁ、おめぇが寝ちまった後で少し話した。」

「そ。久しぶりだったんでしょ。良かったね。」

「別にあいつらと会っても何もねぇよ。」

「貴重な友人でしょ。あんた友達いないじゃん。」

「おい、まだ根に持ってんのか?」

「んーそんなつもりは無かったけど。何かあったの?」

拗ねた表情から面白くないという表情に変わった司を見てつくしが言う。

「あいつらに聞かれたんだよ。これからどうすんのかって。」

「これから?」

「俺たちのことだよ。」

「あの3人には関係ないじゃん。」

「それについては俺も同意見だ。あいつらは口出しし過ぎなんだよ。」


そうは言っても口出しする理由は司には分かっている。が、それをつくしにわざわざ言うつもりはない。

「ま、でもよ。おめぇとはその事を話すつもりではいたんだ。着替えて話そうぜ。飯はどうする?食えるか?」

「んー、お粥食べたいな。」

「おしっ。用意させるわ。」


***


ハフハフと中華粥を頬張るつくし。

司も同じ物を食べている。が、食べながらつくしの食い気は二日酔いだろうと衰えないんだなと司は感心していた。


「あ~美味しかった。満足満足♪」

「二日酔いの方はどうよ。気持ち悪くねぇか?」

「ん♪ 大丈夫。」


司は本当に二日酔いかとさえ思えてきた。単に腹が減っていただけじゃないのかと。


「でさ、これからのこと。あんたはどう考えてるの?」

真面目な顔で聞いてくるつくし。その顔つきから腹はくくっているらしい。


「おめぇはどう考えてる?」

「あたし?あたしから?」

「だめか?」

「ううん。いいよ。」


ふぅっと一息をつきつくしは司に向き直す。

「あんたと一緒になりたい。だからお店を辞めるつもり。テーラーのお仕事もある程度まで出来て満足している。元々テーラーになったのはあんたと別れてから作った目標なの。あんたとテーラーでは、あんたの方があたしには重いのよ。天秤にかけるまでもない。」


司は予想はしていたが言葉にすることのパワーを感じていた。つくしの自分への真っ直ぐな気持ち。何より欲しかったものだ。


「つまりテーラーの仕事は諦めるのか?」

「ん。そうなるね。ってか無理でしょ。」


肩を落とすつくしの態度。司はこんなつくしを見たい訳じゃないし、自分と結婚することで何かを諦めて欲しく無かった。


「じゃ、次は俺の考えだな。っつても、もう決定事項みたいなもんだけどよ。」


「は?何それ。」



↓ランキングに参加してます。

にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ
にほんブログ村


酔いが醒めたつくしは強ツンに戻ってしまいました。しかーし、学習してるよ。
司の手綱を持てるのはつくしだけ。
どう、引いていきますかねぇ。
( ˊ̱˂˃ˋ̱ )
関連記事
スポンサーサイト

テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

第五章スーツに愛をこめて cm(2) tb(0)
Comment
 

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

Re:

今のところその心配はないですが、

ネットは不特定多数の人が見れますからこれからなのかもしれませんね。

お気遣いありがとう(๑>◡<๑)

だからこの話題は✌︎('ω'✌︎ )( ✌︎'ω')✌︎でーす。

↑意味分かるかな?

もし、収拾がつかなかったら前のコメントごと削除しますね。

lemmmon
Trackback
この記事のトラックバックURL
http://lemmmon.blog.fc2.com/tb.php/102-9572abbf
| |