甘さとスッぱさと ... 素肌にシャツを着て94
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素肌にシャツを着て94
2016-10-14-Fri
「覚悟を待つってどうゆうこと?」

司はニヤっとした。つくしは何を言い出すのか不安になる。

「まずよ。俺はブランドを立ち上げる。」

「はぁ?」

つくしは口を開けて阿保面だ。

「面白れぇ顔になるのはまだ早ぇぞ。」

つくしの顔を指差して司はクックッと笑っている。

「あたしの顔はあんたのせいよ!何?ブランドって!」

「紳士服のブランドだな。これ一本だ。レディースとかキッズ、スポーツなんかはしねぇ。しかも道明寺ホールディングスとしてではなく俺個人の資産を使って運営する。」

「は?何それ?意味分かんない。」

「最後まで聞けよ。まだ触りしか話してないぜ。」

「触りって、、」

「俺個人の資産を使うのは、周りに文句を言われないためだ。何せこのブランドの顧客は俺ひとりだからな。」

「は~あ?」

「ククク、まぁ驚くわな。つまりそうゆうことよ。俺が立ち上げたブランドを俺だけが着るんだ。他に客はいねぇ。っつーか客は取らねぇ。」

「商売にならないじゃない。」

「そうだ。商売するつもりはねぇ。最初はな。」

「最初?商売するつもりないって?全く読めないわよ。あんたの言ってること、、」

司の目は優しくなった。そんな目で見つめられつくしはドキドキしてしまう。

「このブランドにはテーラーがひとりだ。誰だか分かるか?」

「ひとりって、、、あたし?」

ビンゴ!と言って、つくしに指でピストルを撃つような仕草をする。

「要はおめぇが俺のスーツやら一式を作って、それを俺が着るってことだ。で、折角だからブランドにしようって事だな。」

「な、それならそう言ってよ。それにそうする必要ないでしょ。」

ブランドだなんて大袈裟だとつくしは思った。単につくしが作った物を自分だけが着たいんだと思ったからだ。

「なんでだよ。ビジネスのチャンスだろうが。」

「は?どこが?だって商売にならないって、、」

「最初はと言っただろ。」

「へ?」

「おめぇ俺と結婚して子どもが出来たら、仕事はマトモに出来ねぇだろ?でも、俺だけの物を作るなら邸でも出来る。家庭と仕事の両立っつーの?おめぇがやりたかったことじゃねぇの?」

司から家庭と仕事の両立なんて聞けると思わなかったつくしは、とても驚いた。自分のためにそんなことまで考えてたとは、、

だが、、

「でもさ、あたしだけのために仕事を作るって周りからは何て言われるか、、」

「んーそうだな。金持ちの道楽と思われるんじゃね?」

「わ、分かってて何で、、」

「そりゃ、おめぇのためだ。折角のキャリアだ。続けたいんだろ?だったら続けろよ。」

つくしは涙が出そうになった。いや、もうすでに滲んでいる。司の自分への愛情の深さに何も言えなくなった。そこまで考えてくれただけでいい。テーラーを続けたい気持ちは確かにある。でも、もう充分だ。

「ありがとう。」

ボロボロと涙が出てきた。

つくしは向かい合っていたテーブルを回り司に抱きつく。

「嬉しいよ。あんたがあたしのことをこんなに考えてくれて、ヒック、でも、いいよ。そこまでしなくても、ヒック、もう充分だよぉ~」

うっうっとつくしは司に抱きつき泣いている。そんなつくしを司は優しく抱きとめ頭や背中をさすっていた。

「もう泣くな。まだ話は終わっちゃいねぇぞ。最後まで聞いてからもういいって言えよ。」

「ふぇ?ヒック、だって後何がある、ヒック、のよ。」

すっげぇブサイクと言いながらも司の表情は穏やかで、これ以上優しい顔などつくしは見たことがなかった。

「ビジネスチャンスだと言ったろ?おめぇが子育てに時間を取られる、そうだな10年くらいは道楽にしかならないが、その後チャンスは巡ってくる。」

「どういうこと?」

「最初は呆れた目で見られるだろう。金持ちの愛妻家の道楽だとな。だが、俺が10年着続けたらどうなる?」

「どうって、、」

「関心持つ奴も出てくる。絶対にな。」

司がずっと着ているブランド。確かにすごく魅力だろう。それを着てみたいと思う人は絶対に出てくる。

「ビジネスはそっからだ。10年間は俺のブランドを育てる、っつーよりこの場合寝かせるだな。10年経ちゃあそのころにはおめぇも子育てにひと段落して、テーラーにかける時間も増やせるだろう。もちろんおめぇひとりじゃ、マンパワーが足りねぇ。そこはスカウトだな。子育てしながらブランドを起動に乗せる準備をするんだ。」

司のアイデアにつくしは目を見張る。なんて男だろう。

「どうだ。やってみねぇか?」

また涙が出てきた。つくしは司に何も言えない。ただ、コクンと頷いた。

チュッ

音を立ててキスをする。

つくしはもっとキスしたくなった。

でも、、

タタタタタ

つくしは司から離れソファのところへ向かう。

そこからティッシュを手に取り、思いっきり鼻をかんだ。

ズーーーーーッ

これには司も呆気に取られている。つくしは感動したのではなかったのか、自分の想いは伝わってない?とガックリしそうになっていた。

何度か鼻をかんだのでつくしの鼻は赤くなっていた。が、もう鼻水は出ないだろうとつくしはゴミ箱にティッシュを捨てて司の元へ戻ってくる。

司の首に腕を巻きつけ、目を閉じつくしは唇を突き出した。

それを見て司はプッと吹き出し、、

2人の影は重なった。

つくしは、この男の決定事項は確かに最後まで聞かなきゃ分かんないわとキスを楽しみながらも司に脱帽していた。



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こんな旦那いませんぜー
妄想は理想の箱詰めみたいなもんだからねー
つくしを想う司はやっぱ最高!
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ジャンル : 小説・文学

第五章スーツに愛をこめて cm(8) tb(0)
Comment
 

こんにちは♪
はぁーーー♥素敵(*^^*)素敵すぎるわー司!!
つくしの感涙のとこで、一緒になって泣きそうでした(T0T)💦
こんな大人司に悶絶します(^^)
ここまで待ったかいがあるってもんですね(笑)
テーラー話がここまで広がるとわ!!
すごいです☆つくしも可愛いぞ☆
いー話をありがとう♪

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Re:

ありがとうです。
(๑>◡<๑)

大人司に書けててホッとしました。

lemmmon

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Re:

ありがとう
╰(*´︶`*)╯♡

うーん、コメント返したいけどここはネタバレだめよね。

また来てね。

lemmmon

Re:

んーすぐには思いつかないけど、つかつくの作家さんは皆好きですよ。

というか、2次の作家さんも他の方のお話に来ていますので特定できません。

きっと私のとこにも来ているだろうし。

どうにかしてメッセージ送りたいんですが、、
非公開にしてメルアドとかダメかな?
Yahoo!とかGoogleとかの無料メールでそれだけの為にとか面倒ですかね?

考えてみて下さい。

lemmmon

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Re: No title

初コメありがとー

☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆

私はウチナーンチュです。

あっ言っちゃった。

lemmmon
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