甘さとスッぱさと ... 臭いモノに蓋を取り1
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臭いモノに蓋を取り1
2016-10-18-Tue
始まりました新シリーズ☆
接続的な話なので長くしたくないのですが、なにせ話をまとめきれないlemmmonとりあえず10話までは行かないようにします。



「パーティ?」

「そう、ゼネコン大手の55周年パーティだと。」

「何処だよ。」

「樫馬。」

「そうか。じゃあ、そこそこ(知名度が)ないとダメか。」

その男は大手芸能事務所に勤めていた。先日まで知名度があり中堅の女優のマネージャーを担当していたが、その役目を新人に明け渡したばかりでホッとしていたのに、面倒なことが来たなとウンザリしていた。

大手企業のパーティに華を添える意味でも女優を参加させることは、双方にメリットがあった。仕事の意味合いが大きいのだが、そこはある意味出会いの場ともなり、事務所の女優を良くも悪くも左右させてしまう場であった。

***


「岩元さん。」

「里花さん。どうかしましたか?」

「樫馬のパーティがあると聞いたの。私も入れてくれないかしら?」

この遠藤里花はデビュー5年目の女優だ。出始めのころは注目を上げたが、出演のドラマがコケ、今は2番手、いや3番手に甘んじている。

誰をパーティに参加させるかは招待状の数にも限りがあるため、そうそう返事は出来ない。

「考えてみます。」

遠藤里花の顔がやや曇る。だが、予想内でもあったのだろう。

「自分を売り込むチャンスをちょうだい。絶対に掴んでみせるわ。」

そう言ってその場を離れた。

岩元は言葉使いも分からない女優を事務所が出すはずもないと思っていた。

「お願いしますも言えないんだからな。少し売れたらすぐ調子に乗る。ま、社会を知らずにこの世界に入ったんだ。しょうがないか。」

小さく呟く岩元の声は誰の耳にも届いてなかった。

***


メープルホテル東京で行われる樫馬建設55周年パーティには多くのセレブと呼ばれる人々が参加していて、岩元はこのパーティに事務所のお目付役として参加していた。

タキシードではなくそれなりに見栄えの良いスーツを着て、事務所の所属タレントが何事もなく済めば良いと思っていた。

岩元は今の芸能事務所に籍を置き20年近くになる。なので、別の事務所の者にも顔が知られており先程もベテラン大物女優が目で合図を送っていた。

このパーティには岩元の事務所から4人参加している。いずれも女優なのだが、1人新人が参加していた。この規模のパーティに参加するということはそれなりの知名度が必要だ。そうでなければ誰からも相手にされず華を添えるところではない。

それなのに新人を参加させるということは事務所がこの新人を売り出すという意思があるからだ。企業の社長もしくは広報の担当者に目をつけてもらい、CMなどの契約を取り付けたいのだ。

残り3人の女優は知名度があり、主役級の位置にいた。いずれも教養があり騒ぎを起こすとは思えなかった。

だがいくら女優が場をわきまえても、相手がそうでなければ騒ぎは起きる。

岩元は同僚ら3人と自分達のタレントに目配せするため神経を尖らせていた。

そこで入口から歓声が上がる。

状況からおそらく有名人が到着したのだろう。それもこのような場でしかお目見え出来ない人物が。

岩元に緊張が走る。大体こういう時に何かしら起きるのだ。参加者が向こうに目が行っている隙に、女優に触ってきたり、ナンパしてきたり。参加者はセレブの者もいるが、その部下と呼ばれる者まではそうでないことも多い。その行為は痴漢と変わりないのだが、場が場なだけにこちらとしては分が悪い。

事務所の同僚とタレントの居場所を確認すると、1人足りないことに気づく。

連れ去られたかと緊張感が走ったが、当の本人はすぐに戻って来た。

が、1人ではなかった。

騒ぎに紛れて連れを1人会場に入れて来た。

とたんに岩元の表情が曇る。

連れて来た人物は遠藤里花だった。

そう言えばこの2人は仲が良かったなと岩元はカラクリを瞬時に理解する。と、同時に遠藤里花への対応も。

会場入りしてしまえばもう追い返すことは出来ない。そうして騒ぎになれば恥を被るのは事務所の方だ。

岩元は遠藤里花に目線で警告した。

しかし、遠藤里花はその警告を見なかった。いや、見ないように岩元の方を向かなかったのだ。

岩元の歪んだ顔を遠くで先程とは違う大物女優が見ていた。岩元はそれに気づき、軽く会釈をする。

これで遠藤里花の馬鹿な行動は捨て身のものとなった。いくら企業の者に目を付けられようと、事務所のメンツを潰したからには話は上手く行くはずがなかった。



そんな岩元の姿をじっと見ている者がいた。

***


「岩元さん。内線5番にお電話です。」

事務所のオフィスで遠くから声をかけられる。岩元は給湯室でコーヒーを飲んでいた。

「はい。岩元です。」

「岩元さんですか。突然のお電話申し訳ありません。私、道明寺ホールディングスの専務秘書をしております西田と申します。」

道明寺ホールディングスからの電話に岩元はタレント関係の仕事依頼だと思った。が、専務秘書?普通は広報からではとの疑問をすぐに持った。

「岩元さんとお話をしたいと思っております。お時間をいただけないでしょうか?」

「うちの事務所のタレントの件でしょうか?」

「いえ、岩元さんご自身の件です。」

「僕のですか?」

「はい。うちの専務が岩元さんをぜひ引き抜きたいと言っています。道明寺ホールディングスへの転職をお考えいただくお話をさせて下さい。」

突然の転職話に岩元は動揺するが、道明寺ホールディングスの専務と言えばあの道明寺司だ。先日のパーティでも参加全員の視線を集めていた。岩元自身は仕事のため視線を向けること少なかったが、その圧倒的な存在感には目を見張るものがある。芸能事務所の関係者としては尚更だ。

そんな彼が何故自分に興味を持ったのか、岩元は知りたくなった。

「いつがよろしいですか?僕の方は現在マネージャーとして付いているタレントも居りませんので都合は容易に付けられます。」

「本日はどうでしょうか?」

「大丈夫です。」



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素肌にシャツを着ての本編を読めばタイトルの意味は理解できるかな?
芸能界については完全に私の妄想です。
パーティに呼ばれるとか、本当にあるんですかね?あったとして事務所が関与するかは知りません。
あと、今更ですがサブキャラの名前、、自分のと被ってたらごめんなさい。
フィクションですから。
そこんとこよろしくです。
m(._.)m
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Re:

ありがとー
(⌒▽⌒)

わーい。
このおじさんを気にしてくれて嬉しい。

lemmmon
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