甘さとスッぱさと ... 臭いモノに蓋を取り2
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臭いモノに蓋を取り2
2016-10-19-Wed
「おっ、来た来た。突然悪いな。呼び出してよ。」

岩元は驚いた。まさか先に着いて待っているとは思えなかったからだ。

道明寺側から指定された場所は懐石料理の店だった。しかしそこは一見さん御断りの様な店構えではなく、デパートの高層階に入っている比較的高級な店の個室だった。

「座ってくれ。」

そう言って司は、岩元に手で着席を促す。その態度は大きいが腹立たしさを感じない。というのも司が笑っているのだ。岩元は瞬時にこれは珍しいことだと理解する。

「遅れてすみませんでした。」

「いや、遅れてねぇよ。俺が指定時間より早く来たんだ。」

それに意図を感じ岩元は司を見る。司の態度は太々しいながらも、それを肯定するだけのオーラが感じられる。そんなことが可能な人物などそうそういるものではない。

「それで話とは、、」

「おめぇこないだのパーティでミスったろ?」

その言葉に岩元は司を見る。何故自分を見ていたのかと。

「調べた上で引き抜く奴を決めるんだぜ。それで確かめる。自分の勘でな。」

「なるほど。」

「あの女はどうしたんだ?おめぇの顔を歪ませた奴。」

「どうもしません。」

「・・・放置ってやつか?」

岩元は黙っていた。それが答えだと言うように。

「処分しちまわねぇの?」

「賢明ではないですから。」

「その訳は?」

「遠藤里花にもファンはいます。処分の形をすぐに取るとファンが過度に反応します。我々の業界はファンの存在を無視出来ません。時間を置きファンが忘れるのを待つことが最良かと。」

クックックック

「なるほどな。で、なんでおめぇそんなミスしたんだ?」

「もう1人を過大評価、いえ評価ミスしたからです。」

「評価ミス?」

「遠藤里花を連れて来たのは渋谷薫という女優です。教養もあり場をわきまえると思ったのですが、どうやら遠藤に甘えられ従ってしまったようです。2人の関係を同僚からは仲の良い姉妹風と聞いていましたが、姉が妹を甘やかす現状だったようです。」

「その渋谷はどうするんだ?」

「今の仕事が終わった後まで様子見です。その後のスケジュールは白紙のままにして、渋谷の態度次第になります。遠藤を切れなければ、渋谷も同じいえ、それ以上の処分になります。」

「そっちの方が処分を重くするのか?」

「それだけ分別のない者が多い世界です。そのくせスポットライトに味をしめ調子に乗る。事務所側もメンツがあります。タレントを管理出来ないようでは信頼を得られませんから。」

岩元は自分が司の問いかけに何の躊躇いもなく話していることに不思議な感覚を覚えた。

「じゃあその遠藤と渋谷はおめぇの目では見てなかったってことか?」

「そうですね。それまで僕は相楽なつみという女優を担当してましたから。」

「聞いたことある名前だな。」

「40歳くらいのベテラン女優ですよ。確か大河ドラマにも出ていましたよね。」

これまで黙っていた西田が話しかける。

「どんな女優だ?」

司は相楽なつみを知っている風だった。それなのに聞いてくるということは、自分の評価を知りたいと言うことか。

「幾つものドラマや舞台、映画に主演して来た女優です。自信があり、気品があります。自分にも他人にも厳しいストイックなところがあり、常に上を目指してます。」

クックックック

司は笑い出した。どうやら自分の言いたいことが理解出来たのであろう。

「なるほど。つまりおめぇは大変だったってことだな。、、、で?そいつよりもっとストイックっつー奴ってのはどのくらいいるんだ?」

岩元はこれが司の知りたいことだと理解した。

「この世界で生き残っている者は全員と言っていいでしょう。」

「なるほどな。」

満足する答えだったのだろう。司はニヤリと返した。

「気にいったぜ。おめぇ俺のとこに来ねぇか?俺の手足になって貰いてぇ。」

岩元はショックを受けた。道明寺司という人物を詳しくは知らないが、この男の他人を惹きつける能力は紛れもない確かなもので、そんな人物から自分が求められていることに半ば信じられないものがあった。

「何故ですか?道明寺さんが自分を気に入る理由が知りたい。」

「あ?なんでかって、、そうだな。俺の事も話さねぇと納得出来ねぇかもな。」

そう言って司は自分の現状を話した。御曹司だが、自分はまだ若すぎること。道明寺ホールディングスという大きな企業を手中にするにはまだ時間がかかること。問題を解決するには時間もそうだが手持ちの武器(人材)が少ないという事。

そして、、

「それは彼女ですか?」

「あぁ。俺の唯一惚れた女だ。」

将来を共にしたい恋人がいることを。




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芸能界の話は週刊誌やネット情報からの想像です。

とは言え最近問題を起こす芸能人が多く、テレビの情報番組とかでもこんなんかもと想像してしまいます。

私の想像だから真に受けないでね。
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Re:

このシリーズは司が帰国した時で、つくしはまだ大学生です。

岩元さんはテーラーのつくしに司がシャツをオーダーした時の予約をした方と言えば分かるかな?

あと、OL時代に類が司に会いに道明寺ホールディングスに行った時見かけて、司の関係者だと睨んだおじさんです。

西田さんとはまた違う司のブレインになる人ですよ。

邪魔する方ではなく味方ですのでご安心を。
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