甘さとスッぱさと ... 臭いモノに蓋を取り3
プロフィール

lemmmon

Author:lemmmon
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
フリーエリア
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR

<< 臭いモノに蓋を取り4 main 臭いモノに蓋を取り2 >>
臭いモノに蓋を取り3
2016-10-20-Thu
数日後岩元は事務所に辞表を提出した。岩元の辞表に事務所の上層部は驚くが、それは辞表の理由を遠藤里花の監督行き届としたことも含まれていた。

それが理由だとは上層部は思わなかったものの、遠藤里花の事務所内での処分を見送っていた上層部は他のタレントへと見せしめとしてこれを受理する。

これで遠藤里花に味方は居なくなった。岩元の事務所での立ち位置を考えると、タレントが不祥事をやらかせばその責任は取ると示したからだ。それはタレントのみならずマネージャーや裏方の事務員までをも敵に回したことになる。

「岩元さん、ずいぶんデカイ置き土産置いて行きますね。他の芸能事務所でも噂になってますよ。」

「噂も今だけだろ。畑違いのトコへ行くから。」

「どこへ行くんです?」

「今はまだ言えない。でも、もしかしたらすぐバッタリ会うかもな。」

「それってどういう事ですか?」

岩元らが振り返るとそこには遠藤里花が立っていた。

「岩元さんが辞めるのは私が原因では無いってことですか?」

岩元達は黙っている。その表情は無表情だ。

「だったらなんで私を持ち出したんですか?なんの恨みがあって、、」

遠藤里花はヒステリックに抗議するが、岩元達は無視してその場を離れようとした。

「待って下さい。ちゃんと説明してよ。」

「説明?何のことだ?」

「な、何って岩元さんの辞める理由ですよ。」

「お前が呼んでもないパーティに勝手に来て、監督の俺達を無視したことは紛れも無い事実だ。」

「それはっ、、、チャンスが欲しかったからです。勝手な真似をしたことは認めますが、私はもっと上を目指したいんです。」

「上か、、向上心があればその手段などどうでもいいってことか?」

「手段は、、手段を選んでいては私にチャンスは訪れません。それにっ、何もトラブルも無かったし、目くじら立てすぎなんですよ!」

「お前何も分かってないな。」

「え、、」

「あのパーティでは俺達がお前というタレントに恥をかかされたことは、芸能関係者にはお見通しなんだよ。そしてそれは事務所としての力量だと見られる。タレントの管理も出来ない奴らがいるってな。」

「そ、そんなつもりはありません。岩元さん達の考えすぎです。」

「この事務所に20年いた俺の考えすぎだと言いたいのか?」

遠藤里花は岩元の経歴を聞き反論出来ない。

「お前はトラブルは無かったと言ったが、無いように俺達は動いてたんだよ。俺達の仕事を増やしたことにも気付かず、馬鹿にするなんてずいぶんと出世したじゃないか。」

「・・・・・」

「それにお前のせいで渋谷も処分の対象者だ。今入っている仕事が終わればスケジュールは入らないだろう。」

「そんな!薫さんに非は無いわ。悪いのは私でしょ。やりすぎです。あんまりだわ。」

「渋谷の非はお前に従ったことだ。そんな風にお前が接したんだろうが、それが渋谷の欠点だったってことだな。せっかく築いたキャリアを潰して、事務所への恩返しを全く理解してなかったってことになる。」

「そんな、、、」

「俺は退職するが、お前みたいな問題を起こすタレントを黙らせとかないままだと、後輩に仕事をやらずに逃げるように見られるからな。」

そう言って岩元は一緒にいた後輩の田中と目を合わせた。

遠藤里花は項垂れてその場にしゃがみ込む。しかし手を貸してくれる者などいなかった。

***


「ずいぶん派手に辞めて来たみたいだな。」

道明寺ホールディングスの5階会議室。他の会議終了後密かにこの会議室へと足を運んだ司は、今日入職したばかりの岩元に声をかける。

「成り行きです。問題者とたまたま居合わせてしまっただけですよ。」

クックックと司は笑っている。機嫌が良いらしい。こないだのは珍しいことではなかったのかと岩元は思った。

「でもよ。事務所に残った奴らはスカッとしたんじゃねぇの?」

そうかもしれないが、司の意図が見えず岩元はだまっていた。

「俺も見たかったぜ。そんな女が鼻をへし折られているとこ。」

それに岩元はピンと来る。

「専務はまさか、、」

「俺の周りにもそんな女ばかりでよ。特にそう言う女には反吐がでるぜ。」

「ですが、大事な人はいるんですよね。」

「あぁ。俺には女はあいつだけだ。逆に言えばあいつ以外は女じゃねぇ。」

「つまり反吐の出る女の対処法を知る人材として僕が該当したんですね。」

「それもある。」

まだあるのかと岩元が目線で返すと、

「おめぇは人を見分けられる能力があると見た。スカウトとかもしてたんだろ?」

「そうですね。若い頃はスカウトに出ていました。」

「心理学とかは取ってねぇんだよな。」

「大学の学科という事ですか?それならば取っていません。」

「なのに人が読める。それは今までのキャリアから培った技だ。その技でよ、会社内でスカウトをして貰いてぇんだ。それぞれの派閥から俺に従う奴をよ。」



↓ランキングに参加してます。

にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ
にほんブログ村


岩元さんバージョンのムカつく女撃退法とでも言うんでしょうか。

こんなんされたら怖いよね。でもムカつく奴にはこれくらいの反撃はアリ?!
関連記事
スポンサーサイト

テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

臭いモノに蓋を取り cm(4) tb(0)
Comment
 

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

Re:

ありがとうございます。
意外性が好きなんです私。
つくしをいろんな職業、シチュエーションに当てはめては妄想してます。
でも、そうするとたいてい2人は別れてるんですよね〜
んーそうならずに展開できないかと考え中ですが、まずはここまで育てたお話を楽しみたいと思います。

lemmmon

Re:

いえいえ〜
あの時は詳しく書かずにいたからしょうがないですよ。
司と岩元さんの絡みも面白く書けたらなと思ってます。
岩元さん毒吐きますよー
lemmmon
Trackback
この記事のトラックバックURL
http://lemmmon.blog.fc2.com/tb.php/115-e562c9c6
| |