甘さとスッぱさと ... 臭いモノに蓋を取り6
プロフィール

lemmmon

Author:lemmmon
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
フリーエリア
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR

<< テストです。 main 臭いモノに蓋を取り5 >>
臭いモノに蓋を取り6
2016-10-23-Sun
「なんで俺がやんなきゃなんねーんだよ。」

目の前の上司は剥れていた。他の部下にこんな顔を見せることはないだろう。 まだ道明寺に入社して半年も経たない岩元だが、社内での司の評判と大きくかけ離れていることは分かっていた。

「ご自分の立場をも利用すると仰ってたじゃないですか。」

「言ったけどよ。」

「まぁ、僕が専務の立場でもやりたくはないですけど。」

だろと同意を得ようとする司。だが岩元は、

「そもそも僕に興味を持つ反吐女はいませんからね。」

同意ばかりではなく同情をも跳ね返され司は不機嫌な顔だった。

「たがが数時間の辛抱ですよ。」

「近寄りたくねーんだよ。」

「必要以上に近寄らなければいいじゃないですか。」

「くっ付いてくんだよ!」

「こう言うんですよ。もっと行儀の良い方と思いましたと。」

「それで離れなければ?」

「まずはため息をつきます。そして他の女には目線をやり、触れているだけのエスコートが最良なので、大体はブサイクな男が連れている嫌々女ですね。」

「見つけられるか?」

「いない場合はいると仮定して演技して下さい。専務の方が背が高いので反吐女の視線の動きは分かりますよね。反吐女が視線の先を探す瞬間、ため息混じりで他の女を褒めるんです。それで効果は現れるかと。」

「本当に上手くいくかぁ?」

「それは専務次第ですね。所詮反吐女なのですから、馬鹿にするくらいの気持ちで対応すれば良いんですよ。」

岩元は司にパーティへ取引先の令嬢をエスコートするように進言した。これもつくしと別れた後の根回しだ。つくしとは学生時の遊びであり、今は御曹司として心得ていると派閥の老中達に思わせる狙いがあった。

しかし、司はそれが相当嫌らしく駄々をこねている。その姿は年齢相当の若者らしく、岩元としても可笑しくてたまらなかった。

「でもよぉ、あいつら臭ぇんだよ。似合ってもねぇ香水ばっかつけやがって。しかも適量を知らねぇしよ。」

それには岩元も思い当たった。芸能事務所にいたころはそのことを良くタレントに叱ったものだ。そうして返ってきた言い訳が、皆が多めに付けるから少ないと目立たないと言うものだった。それに少ないと他の匂いを被せられ嫌だとも言われた。確かにパーティなどに参加した後は自分も香水をもらい、クリーニングすることになった。まぁ、それは経費で落ちるようになったから良いのだが。

「なるほど。確かにパーティの後衣類の匂いは残りますね。一度パーティが続いた時にクリーニングが追いつかず、ファブ○ーズ丸々一本使った覚えがありますよ。」

「あ?何だそりゃ。」

「ファブ○ーズご存知ありませんか?・・・ないんですね。」

御曹司である司に馴染みのある物のはずがない。おまけに衣装だって、何点も持っているのだろう。

ここでふと岩元は思った。パーティに参加する令嬢もどちらかと言えばその類に入る。では容器を変えれば分からないのでは?

肩を震わせ笑いをこらえる岩元を司は怪訝な顔で見る。

「どうした?何が可笑しいんだよ。」

「面白いことを思いつきました。これで臭いのは解決すると思います。」

***


数日後の週末、例のパーティがある日に岩元は邸に呼びたされていた。

そこで見たものに目が点になる。

バンッ、バンバンッ、、バンッ、

バンッ!

「ぐっ、、」

ボンッ、、バンッ!

そこには防具を付けた体格の良い男相手に丸腰の司が攻撃をしていた。いや、完全な丸腰ではない。グローブは辛うじてはめていた。だが、相手は防具をして手にも大きなマットの様な防具を持ち、まるで闘犬でも相手にするような出で立ちだ。

「ぐおっ、、」

ドサッ

防具ごと司は蹴りで大男を倒した。

ハアハアハア

「やっと来たか岩元よぉ、、」

「ど、どうしたのですか?」

ギロッと司に睨まれる。

これには流石の岩元もたじろいだ。

「どうしたもこうしたもねーよ。あのクソ女、、やってられるか!!」

司の怒りのオーラを初めて目の当たりにした岩元は、どうして良いか分からなかった。

「岩元さん。作戦は失敗です。」

「西田室長。」

西田の言うことには、パーティでエスコートした令嬢は司のエスコートにかなりテンションが上がってしまい、司の言うことにも全く耳を傾けず、また腕を粘着質に絡ませては自分の胸を押し当て、挙句の果てに恋人気取りで司のことを呼び捨てにしたらしい。そのためパーティ開始20分で司の限界を悟った西田によって司は病欠によりパーティを後にしたのだった。

「岩元さん、司様は恋愛経験がほとんどありません。というかその経験は牧野様とだけです。おまけに牧野様と出会うまでは近づいてくる女性達を威嚇して追い払う始末でしたから、この作戦は無理があったかもしれません。」

岩元は脱ぎ捨ててあったタキシードとシャツを見た。司は上半身裸でスラックスは辛うじてはいているが、今は汗でべったりしている。

「それじゃあファブ○ーズの方も、、」

「出す余裕すらありませんでした。匂いを付けられ、上着をリムジンの中で脱ごうとしていたくらいです。」

「そうですか、ではこの作戦は中止にならざるを得ませんね。」

「いや。」

ハアハアハア

司は別の男を相手にサウンドバックよろしく攻撃していた。相手の男がへっぴり腰になっているのに岩元は同情と懺悔を感じていた。

「この作戦は続ける。、、ハアハア俺自身も利用すると言っただろ。そんくれーやらないと俺には手がないんだよ。ジジイ共を騙せなけりゃ、牧野に手が及んでしまう。」

来いっと司はまた攻撃を始める。相手する男も大変だが、司も相当肉体に負担はかかっているだろう。しかし、それくらいしなければ冷静さは取り戻せないのかもしれない。

「しかし専務には無理があります。」

「俺1人ではな。」

「は?」

「俺1人では対処しきれねぇ。岩元、今度はお前もついて来い!」



↓ランキングに参加してます。

にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ
にほんブログ村


まぁ、坊ちゃんが上手く出来る訳ないよね。西門美作じゃあるまいし。

つくしにされたら逆に天国なんだろうけどね。

坊ちゃんガンバ!
関連記事
スポンサーサイト

テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

臭いモノに蓋を取り cm(1) tb(0)
Comment
 

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます
Trackback
この記事のトラックバックURL
http://lemmmon.blog.fc2.com/tb.php/118-8c9f0183
| |