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<< 臭いモノに蓋を取り9 main 悩んでました >>
臭いモノに蓋を取り8
2016-10-25-Tue
作戦を立て直したパーティは大成功に終わった。

司のパートナーを務めた令嬢は姉の手前ビクビクしていたし、何より周りの女達の視線がキツかったのか途中からはお腹を押さえていた。

司はその様子に気づいていたが、気を使うどころかもう少し笑えと冷たく言う始末だった。そのくせ主催者の両親にはいつもより少しだけ柔らかく笑い、妹は流石に耐えきれなくなったのか途中で退席した。

それに気づいた姉が自分をパートナーにと狙っていることに気づいた岩元の指示で、司は姉のパートナーの前でビジネスの話をし始める。ビジネスの話に入っていけない姉の顔がどんどん歪んでいることに司も気を良くし、敢えて姉をパートナーとした御曹司を褒めるなどしていた。

クックック

帰りのリムジンの中、司の機嫌は良かったはずだ。

「なるほどな。こんなパーティなら退屈しねぇな。」

「いつもこう上手く行くとは限りませんよ。」

西田の忠告もどこ吹く風だ。

「時間はまだ9時すぎか、、牧野のとこに寄れ。」

「お止めになった方がいいですよ。」

「あ?何でだ。」

「匂いが移ってます。それにタキシードでアパートに行くんですか?」

「パーティだったって言うさ。それに邸に連れて行きゃあいいだろーが。」

「パーティで他の令嬢をエスコートする話はなさったんですか?」

「、、ああ一応な。」

司の歯切れが悪くなったことに気付いた西田は更に忠告する。

「ケンカになってはせっかくの収穫が次に続かなくなりますよ。牧野様には改めてお会いしてはどうですか?」

司は窓の外を見て何か考えているようだ。
窓に映る司の表情は先程とは変わっていた。
「・・・そうすっか、おい邸に戻れ。」

***


季節は春になり、つくしが道明寺ホールディングス横浜支社へと入社した。

そのころから司の周りが騒がしくなっていた。

「どうだ?」

「いえ、あれから一週間経ちますがどの週刊誌にも掲載されてません。」

司の周りにカメラを持った者がうろついているとSPから報告があったのだ。

しかもおかしな事に誰かと会食とか女と密会と取れる現場ではないのだ。

とは言えすれ違いのどんな女でもでっち上げの記事を書く週刊誌もあるから、そこはSPが警戒していたのだが、どうも週刊誌ではなさそうなのだ。

「調査会社かもしれませんね。」

「NYのジジイどもか。」

「ま、十中八九間違いないでしょうね。パーティでの専務の行動は報告に上がっているでしょうから、確かめているんでしょう。」

つまりそれは司とつくしとの関係の裏付けを取りたいとの事なんだろう。とは言え司には想定内の事だ。これでつくしとの関係を希薄なものと思わせなければならない。

しかし、

「特定出来ねぇか?」

「ええ、もうしばらくかかりそうです。SPも張り込み部隊を別に配置しているのですが、あちらもそれには警戒しているようです。」

NYの依頼を受けた調査会社が特定出きないのだ。司としても会社の名前は出せない。あくまで道明寺家のSPしか使えないのだ。時間を掛ければ特定出来るかもしれないが、それだとそれまでの間身動きが取れない。つくしと会うことすらままならなくなるのだ。

「岩元を呼べ。」

「岩元ですか?」

「おお。俺たちじゃ煮詰まってどうしようもねぇ。あいつならなんかアイデアが浮かぶんじゃねーの?」

数分後、司の執務室に岩元が呼ばれ、事のあらましを説明された。

「なるほど。調査会社を特定ですか。芸能事務所では週刊誌の記者を路地とかに追い込んだりしましたが。」

「それだと相手にも分かっちまうだろ?出来れば相手には気づかれずに特定してぇんだよ。」

「気づかれずに?」

「ああ、その方がこちらの都合が良いんだ。逆にコントロール出来るだろ?」

なるほどと岩元は頷き、しばし考える。

「相手を誘き出すというのはどうでしょう。」

「誘き出す?」

「特定出来ぬうちはむこうに分があるのですよね。ならば隠れている奴を誘き出すしかないでしょう。」

クックック

司は愉しげに笑った。やはりそう考えるかと。実は司もその考えはあったのだが、方法までは思いつかなかったのだ。だから敢えて岩元に問いただした。

「それで?どうするんだ?」

「そうですね。ダミーを用意して、相手を一時混乱させるのが良いかと。」

「ダミー?」

「つまり僕の考えだとタレントを逃すやり方を使って、相手を特定するんです。追っていたタレントが急に居なくなれば記者は焦りますからね。」

「ダミーでなければならない理由は?」

「たとえ背格好だけでも周りの状況であたかも本物であるかのように見せるのは可能です。しかし、姿を消すのは本物では出来ません。偽物ならば顔を出せば良いだけですからその状況は作れますよ。」

「俺のダミーか、、お前のつてで用意出来るか?」

「僕の?」

「おお、その方があいつらは追えないからな。」

「分かりました。つてを使いましょう。こんなに早く連絡を取るとは思いませんでしたよ。」

クックック

「寂しかったんじゃねぇの?」

「気持ち悪いこと言いますね。」

クックック

「じゃあ任せたわ。ダミーを準備出来たらすぐにでも決戦だ。」



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Re: No title

来てくださってるだけで嬉しいですよ。
鍵付の記事は連載が始まる前には削除?したいと思ってます。
そうですね〜辛いシーンはなるべく飛ばしたいと思ってますが、それまでに私の執筆力が上がっていることを期待ということで。へへ。

lemmmon
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