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臭いモノに蓋を取り14
2016-10-31-Mon
その時の帰国は数ヶ月前から予定されていた。

司は帰国時のパーティにも梢を同伴させたのだが、例のミッションは課せなかった。

それは帰国時のパーティには佐倉を同伴させなかったからだ。佐倉は美作商事から引っ張ってきた。いずれあきらへの借りは返すつもりだが、まだ佐倉の存在を知らせるつもりはなかった。

それはあきらを信頼していない訳ではなく、梢と佐倉への気遣いからだった。この2人には正に自分の手足となるべく駒になってもらっている。自分の改革の意図は伝えているが、普段から労いの言葉をかけることはしなかった。それは2人の仲に小さくともヒビが入ることを恐れてのことだ。

2人ともその司の言葉よりも行動で示すことを理解していた。

スターシャワーホテル東京に到着した時、司は何かを感じ取った。このホテルでのパーティは初めてではない。梢も司の小さな変化に気づいた。

「どうかなさったのですか?」

「・・・いや、何でもない。」

梢とも目を合わせずぶっきらぼうに答える司に梢はいつも通りかと思いつつも、何かあるのかと思っていた。

会場へと向かう中、あきら、総二郎、類の3人が合流する。3人は司の帰国を知って待っていたのだ。あきらや類は仕事もあるのだろうが、このパーティに参加した大きな理由が司に会うためだった。会場に入ってしまえば、なかなか話は出来ない。会場に入るまでの短い時間が久々にF4が揃う瞬間であった。

「よぉ、久しぶり。」

「相変わらず暇そうだな。」

「司に比べりゃね。」

「否定しろよ類。お前だって忙しいだろうが。」

「んーめんどくさい。それにそんな自慢何になるのさ。」

「自慢じゃねーだろ。」

あきらの物言いに司も顔を緩ませる。だが久しぶりに4人揃うと、どうしてももう1人の存在を考えてしまう。司の一瞬の変化は3人には分かっていた。

「梢さんも久しぶりですね。」

「みなさんもお久しぶりです。」

総二郎もあきらも梢には道明寺夫人としての態度だ。類は相変わらず無関心な態度だが、それでも梢を蔑ろにするものではなかった。

「そろそろ入ろうか。」

あきらの声かけで5人は会場入りする。F4の登場に会場は色めきだち、梢はため息をついた。


しばらくは5人が固まっていたものの、それぞれの仕事の挨拶へとばらけて行く。


ふと司は何かに導かれ振り向くと、そこにはつくしがいた。


目を見開く。


それは10秒ほどだったか、スローモーションでつくしの動きを目で追ってしまった。


梢もその司に気づき、すぐに理解する。

「司さん、▽▽▽さんがこちらに向かってるわ。」

そう言って目で合図する。

司はハッとし、挨拶に向かってくる男に笑顔で返す。その顔は冷たい表情ではなくその男も一瞬戸惑った。

類や総二郎も気づいた。あきらは少し離れたところで背を向けていたのでまだ気づいてはいない。

梢は挨拶をしながら司の様子を伺っていた。司は他に気を取られているようだ。一見そうは見えなくても、梢には分かる。先程の女性が気になるのだろう。

時々、ピクピクと反応する。何だろうと探るが良く分からない。そこで梢は女性の方を観察した。長い黒髪を後ろで纏め、膝上なワンピースを着ていた。ナチュラルメイクをしていて、大きな瞳が特徴的だ。

すれ違った男性が振り向き彼女を見た。しかし彼女は50代の夫婦と行動を共にしていたため、声をかけることはなかった。

その時また司が反応したのに気づく。梢はそれで分かった。よく周りを見れば彼女を気にする他にも男性はちらほらいた。

梢はなるほどと男性心理を理解する。彼女を見ていると派手な造花の中に、シンプルだけど美しい生花があるようなものなのだと。その美しさを見た後では、なんと造花の醜いこと。少し離れたところで司の友人達に必死になって声をかけようとする造花を見てはそう思わずにはいられなかった。

司は梢の態度に気づいていた。それでもつくしから目を離せなかった。つくしを見る男の存在も気に食わない。1人残らずぶっ殺してやりたい衝動に駆られていた。


しばらくするとつくしは行動を共にしていた夫婦と会場を去った。つくしの後ろ姿を見て司は目を瞑った。


一度たりともつくしは司の方を見なかった。それは側に梢がいたからであろう。では今回梢を連れてなかったら見ただろうか?

それは否だ。今の司にはつくしは振り向かない。

司は拳を握り、腕の中にいない愛する存在を想った。



そんな司の様子を類と総二郎は見ていた。

「誰なんだあの夫婦。」

「見たことあるよ。でも名前は憶えてないな。」

そこへあきらが合流する。

「おい、見たか?」

「ああ。一緒にいたの知ってるか?」

「一緒に?あー確か藤岡社長だったな。」

「そうだ藤岡社長!」

「なんでいたんだ?」

「その藤岡社長が知り合いを紹介しているっぽかったな。ちらっと聞こえたんだが、牧野今テーラーをやってるみたいだ。」

「テーラー?ってこれの?」

あきらはスーツの襟を摘んで聞く。

「だろうな。でもスーツじゃなくてシャツらしい。」

「は?シャツぅ~」

「それよりも司だね。相当動揺してるよ。」

類がそう言うと2人も司の方を見た。

「あの梢さんって人は変わりなかったよ。というより動揺した司のサポートをしていた。つまり知ってるってことだね。」

「司の妻なのに知ってて協力か、どういうカラクリだ?」

「まぁ、司があの妻に優しくはしねぇな。でも、普通は精神ヤられるだろ。」

「カラクリは知らないけど、司にはブレインがいるんでしょ。」

「「ブレイン?」」

「前に気に入ってる奴がいるって言ってたじゃん。他所から引っ張ってきたってゆー」

「ああ。」

「事務所って言ってたよね司。何の事務所だがサッパリ予想もつかないけど、きっとそいつが入れ知恵してると思うんだよね。」

3人は再び司と梢を見る。もう司の様子は普段と変わりないようだ。

「動くだろうね。」

「そりゃ野獣だからな。」

「どうすんだ?」

総二郎の疑問は最もだ。なにせ司は既婚者。そんな司をつくしが受け付けるとは思えない。

「どうかするんでしょ。ブレインがいるんだし。」

「そいつに会ってみてえよな。」

「40半ばのオッサンだったよ。あ、今は50くらいになってるはずか。」

「そいつだけじゃなかったりして。」

「そうか!そりゃそうだな。」

「でもま、全てが上手く行かない限りは会わせないだろうね。俺だってそうする。」

「あとどのくらいかかるのかだな。」

「おお、早く前みてーに戻りてぇよ。」

「戻ったら牧野とデートしよ。」

「類、お前まだそんなこと言うのかよ。」

「ん?だって俺たち身体を分け合ってるし。」

総二郎とあきらは類の言い草に呆れ返り、心配にもなる。いい加減ちゃんと失恋させなければ類は前に進めないのかもしれないと思えていた。




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最後の類の扱いですが、料亭のくだりがあるので入れました。

類も相手を見つけてあげたいんだけどなー
私のキャパが、、、

それに類も成長させてあげたい。シリーズ最後までにはなんとか、、
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Re:

ありがとう(*'▽'*)

iPhoneの絵文字可愛いよね♪

沢山あって私も好き〜

あの再会については、司の方は考えてなかったの。

でも、必死だったならつくしのことは考えないようにするだろうなと思って避けるなら、出会いは偶然で、、と。

素肌〜を完結したからこそ繋がった感じです。
辻褄合わせとも言う。

しかもしかも、素肌〜って長過ぎて私も読み直しが中々出来ず、設定が合ってないところがあるんですよ。

気づいている人いるかなぁ?

素肌〜も少し分けて整理したほうが良さそう。
ちまちまとやりたいと思います。

読み返してくれる人もいるだろうしね。

lemmmon

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Re: 初めまして^^

初めまして(*^▽^*)

私も不動だと思ってます。

その人気の理由もズバリ同意見です。

なので私なりに30代の彼を考えて魅力ある人にしたいと思ってます。

いつ出るかまだ未定なんですが・・

lemmmon
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