甘さとスッぱさと ... 臭いモノに蓋を取り19
プロフィール

lemmmon

Author:lemmmon
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
フリーエリア
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR

<< 臭いモノに蓋を取り20 main 臭いモノに蓋を取り18 >>
臭いモノに蓋を取り19
2016-11-05-Sat
物事には想定外と言うことがある。

優秀な秘書ともなれば、想定外にも備えて物事を進めていくのだが、流石にそれも限界はある。

いや、限界というより許容範囲と言うべきだろうか?

道明寺ホールディングス副社長秘書課一同(一部)は帰国できない司の不満がどこまで蓄積するか、それによって業務にどう影響(特に社員に影響)が出るのか心配していた。

その対策として、彼女にオーダーシャツを繰り返し、そして彼女の待遇も店に要求した。

それでも帰国まで半年は待たねばならなかったため、それまで副社長の機嫌が持つとは思えなかった。

その上、円満な離婚で司の独身をアピールすべく、パーティでのエスコート接待も再開することになっている。

元妻との結婚前まで行ってきた接待とはいえ、間が開いていることは充分に懸念材料であった。

おまけにここはNY。

日本人女性以上のアピール合戦が予想されるだろう。果たして副社長はそれに何処まで耐えられるのか、、秘書達は戦々恐々としていた。

***


「あ?何をそんなに目くじら立ててんだ?」

「分かりませんか?」

司は読んでいた書類をデスクに投げ置き、椅子に深くもたれかかる。

「別に俺が何着ようと構わねぇだろうが。」

西田は呆れていた。

先日、自分が着ればそのブランドは注目を浴びると言ったのはその口ではないのかと。

というのも先日のパーティで司は今まで着ていたブランドのタキシードを着用せずに、別のブランドのものを着用したのだ。

折しもそのパーティはそのブランドの全米でのメインバンクの主催するものとあってそれに慌てた今までのブランドの担当者が連日邸の執事に司に面会をと求めてきたのだが、司はこれを無視し相手にしないため困り果てた執事が西田に泣きついてきたのだ。

「自分が着続けるとブランドはどうなるとこないだ仰りませんでしたか?」

「言ったな。」

「ならばブランドを変えたことで影響が出ると思いになりませんでしたか?」

「考えなかったな。とりあえず別のブランドを着てみたかったからそうしたまでだ。」

「また突然ですね。いきなり変更されますと、こちらも対応出来ません。何か理由でもあったのですか?」

いきなり変えたという事に西田は引っかかった。司は何を閃いたのか。

「あー、単純にブランドの違いを知りたかっただけだ。」

「ブランドの違い?」

「おう。ひとつのブランドしか知らないっつーのもな。あのブランドをずっと使ってたのは親父の影響だろ。今まではそれでも構わなかったが、ある意味親父の遺産だ。それを俺が引き継ぐのもな、、」

父親への反発。

それは確かにあるのだろう。

しかし、

「ひとつしか知らないですか?」

司はおっと気づいたかと顔をする。

「流石だな。じゃあ、俺が考えることはひとつだろ?」

確かに司が考えることはひとつ。つくしのことだ。

「牧野様とどう繋がるのです?」

「あいつはテーラーとしてあの店しか知らねぇだろ。井の中の蛙と言うが、随分小せぇ井戸だと思わねぇか?」

西田は理解した。

つまりスーツ作りをするつくしの為に、いろんなブランドの服を購入したと言う事だ。

相変わらずのつくし第一の司に、西田は流石にうんざりする。司からすれば何も問題ないかもしれないが、当のブランド側は大騒ぎだ。一体何が司の逆鱗に触れたのかと必死になっているのだ。おまけに新たに購入したブランド側からも、顧客になり続けてくれとおもねいて、秘書としてはビジネスの邪魔でしかないのだ。

「はぁ、状況は分かりました。それでこれからどうするんですか?牧野様に広い世界を見せたいとなれば、ブランドは一つではありませんよね。他からも購入するのですか?」

「そうだな。」

そう言って司は何か考えている。

司が考えをまとめただろうタイミングを見計らい、西田は話しかける。

「どうしましたか?」

「エル○ー二のことを調べろ。」

「は?」

「どうせならこの状況を利用しようと思ってな。」

そう言ってニヤリと笑う。

西田は嫌な予感しかしなかった。

***


数日後のとあるパーティ。

それは司が騒がせたブランドとは更に別のブランドの創立パーティだった。

そのパーティに今まで御用達だったブランドエル○ー二のNY在住の創業一族の令嬢をエスコートしたのだ。

司は、そのパーティを取材しているカメラマンに笑顔で答える。

「私も先日独り身に戻りました。離婚したことは納得していますが、独りになると寂しさを感じるものです。しかしこうしてフィオナ嬢をエスコート出来るのですからね。これからもこのような機会をいただければと思ってます。」

と司からエスコートを申し出たことをインタビューで答えたものだから、この令嬢もテンション上がったのだろう。ニコニコとパーティに参加し、主催者への挨拶も気もそぞろに司にべっとりとくっ付いている。

司も普段ならば怒りくるうところだが、ニコニコと応えている。

それは、彼女の後ろにいる女の存在があるからだろう。

その女はエル○ー二NY店を任されているマネージャーだった。

創業一族の令嬢とは言え、他のブランド主催のパーティでニコニコしていることが許せなかった。

おまけに司はこの主催者ブランドのタキシードを着ている。主催者のブランドを着用するのは主催者への礼儀として当然であるが、自社のブランドに愛情と情熱を注いでいる社員からすればこの令嬢の行動は憤りでしかない。しかし当の令嬢はそのことに全く気づいておらず、司の笑顔は時折歪んでいた。

その様子を後ろで見守る西田。

全く考えが悪魔としか言いようがないな。しかしこれでブランド問題でエル○ー二側はもう文句を言ってこないだろう。後は、クッ□側か。

チラッと会場の反対側を見るとクッ□の関係者が司の方を見ていた。そして西田と目が合うと頭を下げて踵を返して行く。

「大丈夫そうだな。」

あの様子ではクッ□側もそうそう要求は出来ないと理解しただろう。

司の手腕に関心しつつも、この先こんな仕打ちを受ける者は一体どのくらいになるのかと西田は気が重かった。

そう、司はつくしに会えない苛立ちを他の者に当たっているのだ。

大人げない行為だが、それは司のエスコートの対処法の一つでもあるのだろう。そうしなければ図に乗る輩は後を絶たない。

早くつくしに会わせなければ、いずれその矛先が自分達に向くのではと考える西田であった。



↓ランキングに参加してます。

にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ
にほんブログ村


すいません遅れました。
m(__)m
今日の昼の段階で全く執筆が進んでおらず、今日は休もうかとも思ったのですがそうするとズルズルいきそうなので頑張りました。
つくしと会えなくて悪魔な坊ちゃん。
そうとも知らず何で会いに来ないのかイライラするつくし。
再会までもうすぐよー
関連記事
スポンサーサイト

テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

臭いモノに蓋を取り cm(3) tb(0)
Comment
 

更新ありがとうございますっ*\(^o^)/*

はじめましてだったでしょうか?
この時間なので、少々のアルコールが…笑
毎日楽しみにしていますよ〜!!
日々の二回更新から、一回になって…
でも続けて作品をアップしてホントに楽しませて頂いてまーすっ*\(^o^)/*笑
司とつくしの幸せなお話、いつも楽しみにしていまーすっ♪(´ε` )
最近花男の漫画を全巻中古で揃えまして、最近二次を知ったので、まだまだムンムン盛り上がってますっ笑
幸せな2人のストーリー楽しませて頂いてまーすっ❤️

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

Re: 更新ありがとうございますっ*\(^o^)/*

ふじや寿さん
コメントありがとうございます。
んー1日2回の更新ですね。
なんか今はエンジンがかからず、あの時の勢いがないのですよ。
とは言え、素肌〜の時もそう余裕は無かったのですが最後まで2回ほぼ出来たんですよね。
気合いなのかな?
またつくしが出てくるようになれば2回頑張りたいと思います。
最近つかつく作家さんが減りましたよね。
超寂しいです。
とは言え、私もまだまだ初心者なので長くなる話ばかりで楽しませきれませんが、とりあえず続けようと思います。
また来て下さいね〜

lemmmon
Trackback
この記事のトラックバックURL
http://lemmmon.blog.fc2.com/tb.php/136-b61c873a
| |