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臭いモノに蓋を取り20
2016-11-06-Sun
それからも司のエスコート接待は続き、ゴシップ誌を賑わせた。

特に歌手のミシェル・サイラスをエスコートした時の影響は凄かった。

と言っても司はミシェルが所属するレーベルの創立パーティにパートナーとして参加しただけで彼女よりも先に会場を後にしたし、司との2ショットも全て会場内のものばかりだ。

では何故そこまでゴシップを騒がせたかというと、ミシェルは去年まで3年連続グラミー賞を取るなど人気があったものの、ある俳優と熱愛報道があったことでその人気に陰りが出た。

おまけに直ぐに破局したものだから、彼女は曲を書くために男と付き合うと噂されるようになる。(というかこの噂は元々囁かれていたのだが、人気俳優と付き合ったばかりに彼のファンがこの噂を拡散したのだ)
そんな中での司のパートナー。

彼女のマネージメントは時期が悪いとNOを突きつけたのだが、彼女はそれを跳ね返す。そしてこのあまりにも分かりやすい反感を買ったのだ。

司としても別にわざわざパートナーを申し出た訳ではない。別のパーティでそのレーベルの社長から紹介され、今度うちのパーティもあるからとの話の流れがあったのだ。

しかし、ここで実は社長の姪にあたる娘がそのパーティに司にエスコートしてもらおうと画策していた。(当然司は把握済み)この娘はレーベルの役員をしていて、大した仕事はしてないが株を持っていた。

そんな事とはつゆ知らず、ミシェルは司のエスコートをレーベルの役員女から奪い、自分の立場を悪くした。

後の祭りとはよく言うもので、ミシェルのCDの売り上げは伸び悩み、レーベルは彼女を早々に見切るように新人女性歌手を売り出していった。

そして司もそれ以来、エスコート接待をピタリと辞めた。

それはミシェルの立場を更に悪くするものだが、一方で司に対する噂もひとり歩きしそうだったため、それを止める狙いもあった。

というのも、司自身エスコートするパートナーは弱みを握れる女としていたのだ。

それは上院議員の令嬢だったり(選挙期間ではしゃげない)、

韓国企業の令嬢だったり(おりしもナッ○リターンがあったばかり)、

大リーグのオーナーの令嬢だったり(そのチームは10連敗している最中)、

などなど、弱みを抱え司にアプローチ出来ない女ばかりだったことが、経済誌の記者を中心にバレ始めていたのだ。

***


「今週末のパーティはおひとりですか?」

「ああ、その方が楽だしな。それにあの女のゴシップがあって、エスコートされる方もビクビクしてつまんねーよ。」

あくまで相手へのいやがらせ有りきでの接待に、西田もこの辺で辞めといた方がいいと判断する。

「まぁ、潮時でいいんじゃねーの?あまりビジネスにもならなかったしな。何か拾えば儲けもんくらいに思っていたがそうはいかねぇな。」

以前梢にさせていたパーティで他社の動きを読むことも離婚したことでダメになった。しかし司はそれをずっとやるつもりは無くひとりだとどこまで読めるのかを知る目的でパーティのエスコート接待をしていたのだ。(もちろん憂さ晴らしの目的もある)

「それでは(憂さ晴らしは)十分に満足したということですか?」

「あ?んな訳ねぇだろ。(牧野と会えねー)イラつきがそんなことくらいで帳消しにできる訳ねぇだろうが。」

「それではそのイライラの解消は今後どうするおつもりで?」

「別にやらねーよ。」

やらない?では機嫌悪いままということかと西田は眉根を寄せる。

「(他にも)やることがあってそんなのに取られてる時間はねぇよ。俺について来いと社員にデカイ口叩いたんだぜ?引っ張ってかねーと、口先だけの馬鹿御曹司に戻っちまう。」

自分の立場をちゃんと理解している。今までもそれを疑っては無かったのだが、つくしが絡むとついそれを忘れてしまうのだ。西田の顔には安堵のため息が漏れていた。

「そんなことくらいで感心してんじゃねーよ。」

お前は俺を幾つだと思ってんだよと司は不満気だ。

「申し訳ありません。それでは通常業務にシフトチェンジしていきます。」

「おう、、いや通常よりもちっとキツ目にしろや。」

「は?」

「キツ目だ。死なねぇ程度にな。」

「死なない程度?どう言うことです?」

「イラつき解消はしねぇが、イラつかねぇ訳ねぇだろ。だったらそれを正当化するまでだ。休みも要らねえ。俺が先頭きって走り続けてりゃ、社員の目も悪いようには向かねぇだろ。だが、社員に同じことを求めるつもりはねぇ。んなことすりゃ逆効果狙うようなもんだ。」

つまり寝る間も惜しんで働き、つくしに会えぬイラつきを休みが無いと捉えてもらおうと言うことか。

司のイライラに社員が団結して、休んでくれと訴える姿が目に浮かぶ。

「雇用主が休みを取らずに社員が休める訳ないでしょう。」

「雇用主は社長だろ。それに俺だって休まない訳じゃねぇよ。後からまとめて取るわ。」

ピクと西田が反応する。

それが本当の目的か!!

「牧野様との再会がいつになるのか分かりませんよ。」

「・・・半年くらいだろ。・・それ以降は待たねぇよ。」

いつも以上に低い声で返される。

半年も持つ訳がないと西田は確信した。

「TSUGeに鈴木佳乃を紹介して3ヶ月になります。そろそろアクションを起こしても良いころではないでしょうか?」

「そうだな。」

「・・・年末は帰国しますか?」

「・・・・・」

「・・・・・」

「いや、それじゃ意味がない。今からスーツを始めれば年末にはそれに熱中しているだろう。」

ふっと司の表情が和らぐ。

「では年末くらいは休まれますか?それともパーティを入れますか?」

「・・・お前に任せる。メリットのある方を選べ。」

そう言った司の表情はもう和らいでなかった。



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また遅れちゃった。
しかも今寝落ち寸前です。
眠たーーい。
でもここで出来なきゃ、きっと続かない気がして眠い目をこすり頑張りました。
坊っちゃんの刹那になっちゃった?
もっとお馬鹿にしたかったんだけど、今の私には無理。
眠気に勝てません。
あ、明日がんばろう。
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