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臭いモノに蓋を取り21
2016-11-07-Mon
司は年末の帰国を見送った。

それはプライベートの我儘がなくなることを意味し、秘書にとってスケジュールの調整などが楽になると考えた者もいるだろう。

しかし、司のつくしに対する管理を任せられている岩元からすればそうとも言えなかった。

司は年末のスケジュールを秘書に任せた。それはビジネスのメリットがあればそれを優先することで容易いが、つくしとの先を見据えた調整をと考えると悩みは尽きない。

クリスマスは恋人とのイベントとして日本では浸透しているが、ここNYではどちらかと言えば家族で過ごすイベントだ。とは言えもちろん恋人で過ごすこともあるだろう。

実はクリスマスにNYのメープルでクリスマスイベントを計画していた。

NYではクリスマスの時期に、様々なイルミネーションで街中が華やかに彩られる。それは商業施設にとどまらず、住宅地でも見られNY観光の一つになっていた。

NYのメープルではクリスマスシーズンの演出として、宿泊客以外も楽しんで貰えるように計画していた。それはメープルホテルの一部を開放してのプロジェクションマッピング。クリスマスと家族、平和、愛をテーマにして一日に2回そのショーが行われる予定だった。

それはここ3年続けられ定番となりつつあり、NYの新たなクリスマス観光名所となっていた。

そのイベントで今年は司のトークショーを検討していたのだ。

なにせ今年、司は独身に戻った。去年まではプロジェクションマッピング開始当日に立ち会うのみで、トークショーなどなかったのだが、今年はこの機会に是非と企画部の方から打診があったのだ。

秘書としても司が表に出てくるのとそうでないのの違いくらい十分理解している。

ただ懸念しているのだ。

イベントで司が表に立つと言うことは、それだけ世の女性達の関心を引くという事だ。

それによって司のイライラは酷くならないだろうか?


なることは間違いない。

***


クリスマス当日、司はメープルのイベントに留まらずほぼ一日中メープルに居た。そしてあたかも一日支配人かのように客を出迎え、笑顔を振りまいたのだ。

これにはメープルで働く者をはじめ、訪れる客は色目き立ち司の写真はあらゆるSNSに載ることになる。

もちろんそれを歓迎しない者もいた。

SP達だ。

いつもより離れて警護することを要求される。もちろん人数も増員してはいるし、クリスマスのデコレーションで目隠ししているがそこら中に金属探知器を設置し、更には監視カメラの監視員など対策はしているが、統括する者の気苦労は計り知れない。むしろ帰国していたの方が良いと思わずにはいられなかっただろう。

そして、岩元だ。

司のこの行動の狙いも分からなくはない。司はシャロン・サイラスとのゴシップ以来、ゴシップされることを気にしていた。たいていのゴシップは圧力をかけて潰してきたが、SNSはそうはいかない。最近はスマホの普及によりSNSでも司の話題は事欠かないのだ。SNSで休みの日にも何をしているのか把握されているタレントのように、司もまたある程度見られていた。(司のファンブログが幾つも存在していた)

だがこうしたファンと違ってゴシップは、SNSを都合良く活用する。それが海を渡りつくしの目に入ることを司は嫌ったのだ。
岩元は確かにゴシップ対策にはなるだろうが、かえって自分の首を絞めることは必至でこの先どう調整するか頭を悩ませていた。

現に司は自分のファンブログサイトを煩わしく思っていたのだ。それなのに自ら話題提供する始末。いくらクリスマスが特別だとはいえ(つくしの誕生日は更に重要)、もう少し後のことは考えられないのだろうか、、



・・・・・

考えられなかったかもしれない。

何せ、司はこの3カ月まともに休みを取っていない。

邸と会社の往復、その生活で身体も心も疲れきっていた。

もちろん秘書をはじめ周りは休むよう助言するのだが、司は聞く耳を持たない。

時間が空いた時ですら、邸のプールでひと泳ぎしそして体力が消費すれば死んだように寝るのだ。

もちろん岩元も分かっていた。

司を癒せるのはつくし以外不可能なことだと。

しかしつくしは今テーラーとしてスーツ作りに励んでいる。それは司と共に歩くために必要な経験だ。

岩元は溜息をつく。

明日からの状況次第では、本気で司のイメージ戦略を行なっていかなくてはならない。いちタレント以上のイメージコントロールが必要な御曹司など世界広しといえども司くらいなものだろう。

***


年が明け、1月も終わろうとしていた。

明日は司の33歳の誕生日だ。

だからと言って本人は全く平日と変わりない様子、、いやそうではない。

日増しに増えていく自分目当てのギャラリーにうんざりしていた。

「いっぺん怒鳴っときゃあ、近寄らねぇんじゃねーの?」

「ファン心理を考えると賢明ではありません。今のところ業務に支障はきたしておりませんし、バレンタインまで辛抱なさって下さい。」

「あと2週間もあるじゃねーか。なんでバレンタインなんだよ。」

「メープルでイベントがありますから。この騒ぎはメープルで始まったのですから収束もメープルで行いましょう。」

「ケッ。じゃあせめてあの目障りなサイトをなんとかしろ!」

「なんとかしろと仰られても、どうせまたサイトが作られますよ。イタチごっこと分かっているのですから、そこも辛抱なさって下さい。」

クソッと、イライラを露わにする司。

しかしこういう対応は岩元の指示通りにした方が良いことは司も分かっていたため、岩元に反論することはしない。

「それ(ファンサイト)のおかげでゴシップは最近副社長をターゲットから外しているじゃないですか。その狙いもあったのでしょう?」

「・・・・・」

無言で額に青筋を何本もつけている。かなりの極悪顔に、触らぬ神と近寄りたく思う者はいないだろう。だが岩元はそんな司は怖くなかった。むしろ拗ねて揶揄い甲斐があるくらいに思っていたのだ。

「本当に収束するんだろうな?」

ギロッと睨まれる。

「それは確約出来ません。不測の事態もありますからね。」

「ああ?ったくムカつく。揃いも揃って不細工な面で叫びやがって、あいつらにはモラルっつーのはねぇのかよ!」

司の口からモラル、、

岩元は突っ込みたいのを我慢する。

「まぁ社員の中にも不満を抱いてる者も多いと聞いてます。しかし対抗しては収束などしませんからね。むやみに手を出して裁判にでもなったら、道明寺にとってはマイナスでしかありません。手は一つのみを、ここぞのタイミングで出すものですよ。」



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坊ちゃんを苛めてしまいました。
というか秘書さん達は苦労してます。
その分つくしに早くしろと思っていたのかも。
ここもサラッと流すつもりが、、
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