甘さとスッぱさと ... 素肌にシャツを着て11
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素肌にシャツを着て11
2016-09-02-Fri
沢山拍手をいただくようになりました。
とても嬉しいです。
少し話を進みたいので朝と夜の11時、2回投稿をしばらく行います。



遡ること、8年前NYー

道明寺ホールディングスNY本社には、SPを従え堂々と進む司がいた。

「司君、久しぶりだね。学業の方はどうだい?」

初老の男に話かけられ、司は足を止めた。

「はい。卒業の目処が立ちました。これからは会社の方で顔を出せる機会が増えると思います。」

それだけか?60代になるだろうか役員の男は、20歳を過ぎたばかりの男を訝しく見たが、

「そうか、では社長も安心されているだろう。」

と、司への苛立ちを滲ませて去って行った。

司もまたその場を離れたが、その表情は無表情なものであった。

*******


司の父である道明寺ホールディングスの会長が倒れてから、会社内は殺伐とした雰囲気があった。

元々、会長の側近の老中たちの一派と、頭脳派として会社を成長させてきた若手の重役の一派と、そのどちらにも属さない者達という構図が、この道明寺ホールディングスにもあったのだが、

会長が倒れ、司が後継者としてNYに来てからは、様々な憶測が流れていた。

重役達に司の高校生時の荒れようは周知の事で、楓が金の力で揉み消してきたことも知っていた。

司が後継者となりうるものかと思っていた者達もいた。しかし、NYに来てからの司の様変わりように驚き、それがつくしの存在であることも自然と知られていくこととなっていた。

若手の中には、同族経営に異を唱える者もいて、それは司のこれまでの所業も大きかったのだが、司の変化、そしてそのカリスマ性から、同族経営を続けることの異の声は小さくなっていった。

一方、老中の方は同族経営に異を唱えないこそ、司の所業には無視出来ないところがあった。しかし、司の変化に会社の危機には、駒として動いてもらうことを考えていた。

だが、これについては若手が反発した。政略結婚は、一歩間違えれば会社を乗っ取られかねない。政略結婚であろうが、当人同士がうまくやっていき、丸く収まることもあろうが、司にはつくしがいて、今の司を動かしているのは間違いなくつくしであり、政略結婚ともなれば司の反発が予想される。ただでさえ道明寺ホールディングス規模の会社を支える企業は、いわば操れる企業でなければ成り立たない。司を政略結婚の駒にすることは、リスクが高いものと捉えられていた。

***


そんな中、とあるパーティで楓が他社のCEOと話していた言葉が、一人歩きする。


「司には、側近の力が必要ですわ。」


このことは、

いずれ司には側近が付く→司と共に会社を操る人物が必要→会社内勢力に変化が起こる

と、捉えられてしまった。

もちろん楓にそんな意図はない。これまで楓もこの勢力のバランスを取ってきていたからだ。

しかし、司が出てきた以上いずれ出てくる問題であったのだろう。

この時司は、いつ崩れるかもしれないこの状況を常に分析していた。


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