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臭いモノに蓋を取り24
2016-11-10-Thu
司の帰国よりも一足先に帰国していた岩元は、前の職場の同僚と会っていた。

「え?若手の脚本家ですか?」

「うん。ベテランだと新鮮味が無いからね。出来れば舞台の方が良いな。誰か知らないか?」

「そうですね、、うん。こないだウチのタレントが出た舞台の脚本家なんてどうですかね。演出家の蜷山幸定さんが起用した人でまだ26歳なんですよ。」

「26!若いね。」

「ええ、でも10代の頃から蜷山さんに脚本を書かせてくれと何度も足繁く通ったみたいで、やっと蜷山さんが折れたみたいなんですよ。でも、蜷山さんの評価はイマイチだったらしく舞台稽古が始まっても何度も脚本が直されて、本当に舞台が出来るのか心配でした。」

「そりゃ厳しい人だからなぁ~」

しかしあの有名な演出家にしごかれた奴ならば会ってみたいと岩元は思った。

「蜷山さんに挨拶に行けるかな?」

「蜷山さんですか?まぁ、今は次の舞台の準備もまだ始まってないでしょうし大丈夫だと思いますけど、、」

岩元は元同僚の話もそこそこにその演出家に会いに行くことを決めた。

「何を始めるんですか?」

「んーまだ言えないな。トップシークレットってやつだ。」

「岩元さん今は道明寺ホールディングスにいるんですよね。しかも秘書室って、、秘書の仕事じゃないことやってますよね。」

「まぁな。確かに企業の仕事じゃあないな。でも上司に命じられて動いているから、心配するなよ。」

「いや心配っつーより、謎解き?何するのかすげぇ気になりますよ。」

「ハハ。それは後の楽しみにしててくれ。ま、驚くと思うぞ。」

そう言って目を丸くする元同僚と別れ岩元は演出家のところへ向かう。


岩元は司の命を受け、あることの準備をしていたのだ。

***


ー3月中旬NY

「なんだあれ?」

その時司のファンサイトの話をしていた。

「限られた情報を繋いだらこうなったんでしょうね。」

司とつくしの悲恋話が、とんでもないことになっていた。

なんとつくしは元貴族のお嬢様になっていたのだ。

だが今は落ちぶれ貴族の栄華は無く庶民になっていて、幼馴染だった大富豪の司とは身分違いの恋となっていた。

「まぁ身分違いというのは、当たらずとも遠からずってとこでしょうか?」

「あ?身分?大体日本に貴族がいるのかよ。」

「アメリカ人のサイトですからね。華族は流石に知らなかったようですね。」

「それになんだtsukoshiって!」

「間違ってはいないと思いますが、、」

「は?何でだよ?」

「飛行機で空にメッセージをした時スペルを間違えていたと報告にありましたよ。」

「んな訳ねーだろ。俺が惚れた女の名前を間違えるか!」

間違えていたんですよと岩元は思った。なぜならその証拠の写真も報告書には添付されていたからである。

そしてtsukasaとtsukoshiを合わせて、tsukakoshiとカップルオタクには呼ばれていた。

tsukakoshi(ツカコシ)、それは普通に苗字にしか思えないが、アメリカ人にはそうではないらしくファンサイトでツカコシは連呼されていた。

「このツカコシってーのも誰なんだ?どっから出て来たんだよ?」

「これは副社長と牧野様を合わせた呼び名ですよ。ですからお二人のことを言っているんでしょうね。」

「は?俺達だと?コシってあいつがコシか?腰と掛けたってことか?確かにあいつの腰と繋がるけどよぉ、、」

話が脱線し過ぎて大事故になりそうだ。

「僕はサイトを見せるために呼ばれたのですか?」

「おお、そうだった。実はよ、、」

***


「また、随分と考えましたね。」

「そりゃあな。」

自信満々に踏ん反り返る司。

いや、褒めてないと思った岩元だが、やはり褒めるべきかとも思う。それだけ司の考えは破茶滅茶のようで、しかし筋は通っている。

「しかし実行するとなると、準備に数ヶ月かかりますよ。」

「そうか?」

「ええ、オーディションすると、、」

「必要ねぇだろ。」

「は?」

「これは仕事じゃねぇ。俺個人の事だ。おめぇの目でスカウトして即決しろよ。金ならある。問題は場所だな。それもあいつが俺と結婚する気になりゃ直ぐに抑えればいい。いや、今から抑えたほうがいいか?そうしよう。よし、おめぇ帰国して準備していてくれ。」

「・・・まだ再会してませんよね?」

「もうすぐだ。4月になりゃあ、あいつが俺のとこに来るはずだ。そしたら直ぐにでも結婚だぜ。」

そう言ってニヤケる司。

ものすごく鼻が伸びていて、美形の顔でもこうなるとコントでしかない。

「振られたらシャレになりませんよ?」

「何か言ったか?」

振り向いたその顔は額には青筋、目は笑っていて鼻の下は伸びている。

岩元は思わずスーツのポケットに手を入れるがあいにくスマホは無かった。

「何やってんだよ。」

見上げた司の顔はほとんど元に戻っていて岩元はガッカリした。

「シャッターチャンスだったのに、、」

「ああ?」

「ふぅ。ま、しょうがない。では帰国して準備します。」

「おう頼んだぜ。」

***


そして5月。

ようやく司とつくしは再会する。

そして会って早々に入籍まで済ませてしまった。

「別人ですね。」

「おう、こっちが本来の俺だ。今まで心配かけちまって悪かったな。」

岩元はあまりの司の変わりように驚いた。

驚きのあまり、

「気持ち悪いですよ。」

「あ?まだ顔がにやけてるか?引き締めようたぁ思うんだけどよ、、」

引き締める気など無いくせにと思わずにはいられない。

「で、どーよ。そっちの方は?」

ニヤケ顔はでも頭は働いているらしい。いや、つくしに関することだからかもしれない。

「はい。会場はこちらを抑えました。この日が空いてました。平日でもよろしいですよね。」

「ま、週末にする必要はねぇな。やっぱ早くから動いて良かったな。」

うんうんと司早くから満足そうだ。

「そしてコレが例の企画書です。」

その書類をパラパラめくって確認する司。

「へぇ~、いんじゃねーの?」

「個人でやることでは無いですけどね。」

「褒め言葉か?」

「副社長の場合はそうなりますね。」

クックックと司は機嫌が良い。

「では引き続き準備をしていきます。」

「おう。そうだ、岩元。」

「はい、何でしょう。」

「おめぇつくしの秘書もやれや。」

***

「お帰りなさい。」

「おう。ただいま。」

そう言って岩元の目の前でいちゃつく2人。いや、つくしの方は止めろと抵抗している。司はそんなつくしを手懐ける、、遊びなのか?凄い無邪気な顔だ。

「もーう。止めてって言ってるでしょ。わあお客様?ちょっと離れてよ司!」

司は岩元に視線をやると、つくしの腰をしっかりと抑え、つくしに話しかける。

「紹介するわ。俺の秘書の岩元。名前は、、」

「岩元輝です。お初にお目にかかります。つくし様。」

「岩元さん?え?岩元さんって、やっぱり司の秘書さんだったの?」

「おお。おめぇは知らなかったよな。っつーか、おめぇには隠していたからな。これからはおめぇの秘書も兼ねる事にした。だから何でも言っていいぜ。」

「何でもって、、、あたしはそう頼むことなんてないよ?」

「そのうち出てくるぜ。」

「はい。ですから遠慮などなさらないで下さい。」

岩元はやっとつくしに会えたことに嬉しかったのだが、司の手前あまり親しげになるとこの愛妻家上司がめんどくさくなりそうなので、とりあえず他人行儀でいるため西田の真似になってしまった。



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とりあえず今日中てアップ。
明日あさにでも見直します。
眠いよぉ、、
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