甘さとスッぱさと ... 一歩進んで立ち止まる3
プロフィール

lemmmon

Author:lemmmon
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
フリーエリア
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR

<< 一歩進んで立ち止まる4 main 一歩進んで立ち止まる2 >>
一歩進んで立ち止まる3
2016-11-14-Mon
「令子さん何やってくれちゃってるんですかぁ。」

大河原興産秘書室で入社5年目の綺麗目女子が、ひそひそ声でデスクに近づいてきた。

「ん?香川どした?」

「どうしたじゃありませんよ~秦野さん、令子さんったら悪口言われてますよぉ。海外事業部の女子に。」

「なんて?」

「立石さんをもて遊んだって。」

「ホント?令子ちん。」

そう言われ滋は2人の方を向いた。


ちなみに何故令子かというと、令嬢の子という意味だ。

大学を卒業後、父の会社である大河原興産に入社したものの父親からは秘書室に押し込められる。

初めは原油の取引最前列に行かせてくれと懇願したものの、ビジネスに厳しい父はいくら愛娘とは言え、そう簡単に会社の中枢を見せてはくれなかった。(中東という言葉は言わなかった)

そのことに捻くれる滋だが、父は秘書の仕事も会社全体を見通せなければ出来ないと、秘書を舐めるなと一喝する。

そして秘書室に配属するや否や、お荷物が来たという空気が流れ、滋は開き直った。

『大学を卒業したばかりのな~んにも出来ないお嬢様です。み~んなに羨ましがられている存在でぇす。よろしくお願いしまーす。』

と空気を逆手に取って自虐たっぷりに自己紹介したのである。

それが笑いを誘い、秘書一同に気に入られ、お局の秘書にしごかれながらも秘書課では普通のOLのように仕事をしてきた。


いや時々会長である父親の会食に同席したりとやはり普通の秘書ではなかった。

それがどういう会食なのか秘書一同はもちろん知っている。


そんな中、誰かが滋さんって堅苦しいよねと言い出しあだ名を付けようとなった。

しかし苗字は使えない。

シゲちゃん、ゲルさん、しーちゃん、、(しーちゃんは却下された)

色々考えたあげく、令嬢の子から令子になったのだ。(後輩は流石に令子さんと呼んでいる)


そんな滋も大河原興産の秘書室に入社して9年目になる。


「もて遊んだつもりはないけど、まぁ連絡はしてないかな。」

「デートは?したんでしょ。」

「うん。食事した。」

「食事だけ?」

「違いますよ。ホテルで泊まってますよね。」

何で知ってるのと令子こと滋は後輩香川を見た。

「立石さんが遊ばれちゃったかなと同僚に話しているのを、聞いたらしいですよ。」

「盗み聞きか。っていうか会社で(そんなこと)話すんだ。立石さん良いと思ったけどな。」

小さい男と滋の一つ先輩になる秦野はつぶやく。

「本当のところはどうなんです?令子さん。」

後輩香川は興味深々だ。

「んー。」

「してないの?」

「したけど、、」

「下手くそだった?」

「そんなことなかったよ。・・慣れてる感じだったかな。」

そりぁそうですよと後輩香川は息巻く。

何せこの立石聖人は海外事業部、つまり原油取引の最前列に携わっているエリートで、令子のお婿候補にと秘書室一同の推薦があってデートに漕ぎ着けたのだ。

「じゃあ何がだめだったの?」

「・・今さらかもしれないけど面倒になっちゃって、、それで気づいたって言うか、、私恋愛と切り分けられないみたい。」

「つまり立石さんは好みじゃなかったってこと?」

「好み?」

「紹介した時イケメン~って言ってたじゃん。」

「そうだね。言った。」

「まだ引きずってるか。ま、道明寺司に比べたらどんな男も屁よね。」

「そんな事ないよ。司と比べるなんて私そこまで現実逃避はしてない。」

「してるじゃん。」

「してない。秦野さんしつこい。」

「そうね。しつこいわよ。だって令子がウチのエリートと結婚して会社を安定させるって言うから、私らトキメキより安泰を選んだのよ。なのにコレってどういうことよ。私ら馬鹿にしてない?」

「!」

滋は何も言えなかった。

そう立石は大河原興産の女子社員の憧れNo.1だ。

立石と付き合いたい女子はごまんといる。なので海外事業部の女子社員の悪口も頷ける。

「まぁ、私らは令子の立場でないからそう言うんだけどね。」

そう言って秦野のトーンは優しくなった。

「秦野さん。」

「そもそもなんで寝たの?令子さ、身持ち固かったよね。」

「そうですよ。令子さん全然遊んでなかったのに。」

「うん。上に部屋を取ってるって言われたからね。流されちゃったかな。」

「はあ?」

「うっわ、最悪。」

足元見られちゃいましたかと香川は嘆く。

「ふ、、ん。本当に野心があったってことか。あの噂はデマだったってことかな。」

秦野がそう言うと、また別の美人がやって来た。

「そうみたいね。女のウケ狙いの作り話だったなんて、私達も舐められたもんじゃない?」

「乃梨子。」

声が大きいよと長谷川乃梨子(秦野の同期)が話に加わった。

「舐められる?」

滋は秦野の乃梨子の会話に疑問を持つ。

「立石さんのね、若い頃の噂があったのよ。まだ新人だった頃に女に利用されて仕事を取られたってね。」

「斎藤課長も知ってたみたいだから、マジ話と思って令子には直ぐ手を出さないと思ったんだけどなぁ。」

失敗したと秦野は悔しがる。

「どういうこと?」

「どういうことって、私達は令子ちゃんに幸せになってほしいのよ。だってボスの愛娘だし、私達もあなたの事好きだもの。」

「今時、会社のために自ら政略結婚しようとするお嬢を放っておけないのが本音かな。」

秦野の言葉は辛辣だが、それが桜子を思わせて滋は信頼していた。

「ごめんね。私のためにみんな色々やってくれたのに下手しちゃって。」

滋は落ち込みを見せるが、、

「謝っている顔じゃないですよ。ちょっと令子さん笑うってなんですか?」

「だって嬉しくてさぁ。」

「友達いなかったからね。」

「今はいますよ。」

「避けられてるんでしょ。」

「うっ。いちいちグサグサささること言わないで。」

「反省させないと、ほら世間知らずのお嬢様はカモに見られたことに気づいてないから。」

「え?カモ?」

「最初のデートでベットイン出来ると見られたんでしょ。おまけに本当にされてるし。手懐けられると思われてたってこと。」

「そっか、そう思われてたんだ。」

じゃあむしろ避けていて正解なのかなと滋は思えた。

そんな滋を見て、秦野と乃梨子と後輩香川はまだ何か言いたげだったが、仕事で話は中断され、そのまま終わってしまった。




↓ランキングに参加してます。

にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ
にほんブログ村


滋さんの会社での立ち位置を考えてこうしました。
他の2次さんはバリバリのキャリアウーマンしてるけど、滋さん勉強できるとかエピソードないよね。
参謀的な秘書がいるのかなとも思えたけど、無理があるなと。
それにザコキャラで出てくる令嬢は、大抵秘書でしょ。
なら同じ立ち位置かなと思いました。
ちょっと話が中途半端で終わってしまった。
あ、明日がんばる。
関連記事
スポンサーサイト

テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

一歩進んで立ち止まる cm(3) tb(0)
Comment
 

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

Re:

ka○○○さん、☆☆子さんコメントありがとうございます。

お二人とも非公開コメントなので名前も伏せて見ました。
(´∀`*)

滋目線を楽しんでもらえて嬉しいです。

滋も学生時代は本当の友達っていなかったのよね?
ん?2次でそう書かれていて、原作が手元にないので、違ってたらごめんなさい。

でもつくしはじめ、桜子、優紀に影響され良い子になっていると思うんですよ。

良くある強引な性格、直ぐに抱きつくも私的に???なとこがありまして、、

つくしに避けられ、入籍の報告までの話メインなんですが、滋の成長?なんかも書けたらなと思ってます。

lemmmon
Trackback
この記事のトラックバックURL
http://lemmmon.blog.fc2.com/tb.php/148-7ac36c51
| |