甘さとスッぱさと ... 一歩進んで立ち止まる21
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一歩進んで立ち止まる21
2016-12-03-Sat
この記事でも既存の施設・団体が出てきますが全くの創り話であるので信じないで下さい。
2次を楽しんでいる方ならご承知でしょうが、たまたま見つけて来られた方もいるかもしれません。このお話はフィクションですよ!
フィクション!!←大事。







「こんにちわ。」

「あっ滋さん、こんにちわ。今日は理事会ですか?」

「うん、そうなの。いつもの時間からね。」

「で、いつもの様に早く来たんですね。」

そう言ってクスクス笑うのは日本武道館で事務員として働く大畠弥生だ。


滋はあのパーティの後、10月の理事会から代理理事をしている。(ちなみにその理事会は顔見せとして参加たのだが、いつの間にやら本出席扱いだった)

理事をやるに当たっては、ただ当たって砕けることは父親が良しとしなかった。(もちろん滋もそのつもりだ)

逢坂会長は父親から了解を得たと言ってはいたが、どうやらそれは言葉のあやで父親としても了解したつもりではなかったらしい。

しかし当の滋が首を縦に振ってしまっているし、何よりやる気もあることから父親は滋に下準備を徹底的にさせた。

財団法人日本武道館の理事のメンバーや、これまでの経緯、そして何より日本武道館についての在り方など理事をする上で必要と思わしき物を頭に叩きこんだ。

しかもそれだけじゃない。滋は例のマナースクールの改心プロジェクトも引き続き担いっている。

逢坂会長から声がかかったのはこのプロジェクトの存在ありきなので、辞める訳にはいかなかった。

しかし、これでは滋が一人で全てのことを把握をするのは不可能だ。そこで父親は自分の第一秘書の佐々岡を滋の秘書として付けた。

第一秘書の佐々岡と言えば以前司の調査を依頼した時に冷たくあしらわれていたので、はじめ滋はやな奴を付けられたと思っていたのだが、いざ秘書を任せると滋の性格を熟知しているので、スケジュールに穴が空いたり、キツキツになったりすることはなくかなり助かっていた。

しかも、日本武道館の理事をするに当たり滋へのアドバイスも欠かさなかった。

それは本来の主である父親の面子を護るということもあるだろう。

だが佐々岡の態度は滋の秘書を完璧にこなしているもので、決して父親が主だと言う態度ではなかった。

そんな関係から滋も佐々岡への負い目を引きずることなく、今は信頼を1番に寄せている。



「じゃ、またお仕事手伝わせて下さい。」

そう言って滋はジャケットを脱ぎ、シャツを腕まくりした。

季節は桜が芽吹いてくるのを今か今かと待ちわびている時であった。

この季節は卒業、入学の時期でもあるのでここは特に忙しいのだ。

だがそんな季節に関係なく理事になって以来、滋は事務の仕事を手伝っていた。

それは現場の声を知るためだ。

佐々岡は他団体も含めた外部理事と内部理事のトラブル案件をいくつも滋に提示して見せた。

今は公平性を保つため多くの団体で外部理事を採用している。それは内部だけだと隠蔽体質を疑われかねないからだが、外部理事はそれはそれで内部を知らないが故のトラブルも少なくない。

そこを佐々岡は指摘した。

現に日本武道館の理事には武道系の団体の会長など、滋が一歩間違えば明らかに滋をよそ者扱いしそうな鎖国感漂う者もいた。

それを敵としないためにも滋は内部事情を知ろうと事務員に近づいたのだ。

彼らがそれに気づいているかは分からないが、おそらく気づいてはいないだろう。

それだけ滋は令嬢でありながらもフレンドリーで、かつ事務の仕事を真面目に行った。事務の仕事といえばなかなか力仕事になる時もあるが、滋は汗を拭いながらも一緒にきてくれるため事務員達は滋を良く思っていた。

そのため事務員から漏れる内部の事情を知ることが出来、それを理事会での武器とした。

滋は理事会ではあまり自ら発言はしなかった。1番の若輩者という立場を崩さず、あくまで聞き手に回り、聞かれたら答えるという形を取った。

事務員からNGワードを聞いていたので、不用意な発言も無く、滋は理事会に溶け込んでいた。



そしてこの日も事務の仕事をしている中聞こえて来た。

「滋さん、道明寺ホールディングスってあるでしょ。滋さんは知り合いとか居ますか?」

「道明寺?うん、御曹司と知り合いだよ。同じ年だしね。」

「えっ?御曹司って道明寺司ですよね。知り合いなんですか?」

「う、うん。友達だけど、、」

「すっごーい。やっぱり滋さんお嬢様なんですねーこうやって一緒にお仕事手伝ってくれるし、時々忘れちゃうんですよ。でも道明寺司と友達なんて本当にセレブでないとないですものねー」

ーいや、セレブとか関係ないよ。実際司の想い人は元貧乏人だしね。今は自立してるけど。

「道明寺がどうかしたの?」

「あ、ええ。ここの使用の問い合わせが来たんです。」

「道明寺から?」

「はい。でもかなり急で、、しかも時期が確定してないみたいなんですよ。6月に使用したいって言ってたけど、仮押さえ出来ないかって言ってるし、、言ってること無茶苦茶。でも大企業だからなぁ、、理事会でも上がるかもしれませんよ?」

ー司が動いた!!

滋は直感で思った。6月というのもピンと来る要因だった。

でもジューンブライトとは関係ないかな?
日本武道館で挙式なんてあり得ないでしょ。

あ、でもここでプロポーズしてる!

確か英徳高等部のプロムの時だっけ?

普通ならあり得ないけど、司なら、、


「ね、その連絡してきた人って秘書かな?」

「ええ、ちょっと待って下さい。・・・・えっと、岩元輝さんです。」

事務員の弥生は滋にメモを見せてまでしてくれた。

「ふーん、、知らない名前だなぁ。」

「道明寺の秘書さんも知ってるんですか?」

「まぁ知ってる人もいるよ。」

ーってか西田さんくらいしか知らないか。

「これ私もメモって良いかな?道明寺に知り合いもいるし、理事会で荒れないように把握しときたい。」

「あ、良いですよー写メ撮ったらどうですか?」

「そうだね。ありがとう。」

そう言って滋はスマホに岩元の連絡先を保存した。




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つーながった、繋がった♪
ようやく終わりが見えてきたぁ、、
本編に戻れる。
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