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花街に護られてー2人の出会いー
2016-12-08-Thu
江戸時代。

商人の中でも豪商と呼ばれた者は多くはなく、豪商になるかならないかは商才は兎も角欲に目が暗まないことが大事な気がする。

「越後屋そなたも悪じゃのう、、」

そんな言葉を交わすような役人との結びつきは、一時の潤いをもたらすかもしれないが、泰平とはいえお上が変われば役人も変わる。

さすれば潤いが一気に枯れ商いを閉じる始末にもなる。

役人との距離は付かず離れずを出来るかが豪商たる所以だった。



そして世は男尊女卑の時代。

跡目は男のみに許されることで、女は専ら子を繋ぐ役目だった。

そんな中大奥という魑魅魍魎の巣窟で生きる女は、お上が唯一の男であるにも関わらず、溢れる女達は常に男を求めていた。

大奥から出られない女は、奥に出入りする男の品定めに余念がない。

毒蜘蛛に見初められた男は、果たして幸運なのか、、、


豪商道明寺屋もそんな奥との距離には充分気を使っていた。

司の父は元服前の司を連れ奥に出入りをし、商いを見せていた。

しかし奥で感じる司への怪しい視線。

司自身も気づいているようで、苛立ちを隠さなかった。

そこで父親は司が元服になる少し前から奥へ司を連れ出すことを止めにした。

奥から息子のことを聞かれると、病に伏せていると返し続けていた。

そんな息子は病だから邸から出るなと言われても聞く耳を持つはずはない。

大人の事情を知らないが所以なのだが、邸に閉じ込められ箱入り息子になったことが我慢ならなかった。

幼いころから誘拐未遂を繰り返していたとはいえ、この頃すでに身体は成人と変わらぬまでに大きくなっていた。

護身術を習っていたこともあって、見張りの用心棒を気絶させては邸を離れ、街をふらついていた。

そんな中迷い込んだ吉原界隈。

禿(かむろ)のつくしと出会う。


***



「この女の店に通えや。」

つくしと一緒にいた遊女紫陽(しな)と、司の用心棒の樹助は幼なじみであり、恋仲であった。

司は樹助の遊郭代を払う代わりに、その中を覗こうとした。

男と女の交わりがどんなものかくらいは知っている。

しかし司は他人に触られることを嫌っていた。

毎日髪を結うのも髪師を使わず自分で結っていたくらいだ。

そんな司が女と交われるのだろうか?

邸の使用人から漏れる声に司自身も疑問に思っていた。

本当の交わりを見れば何が分かるかもしれない。そんな探究心からの発言だったかもしれない。


見世の中襖を挟んだ部屋の外で司はつくしと一緒に樹助と紫陽の交わりを見ていた。

始めはぎこちない2人の交わりだったが、互いに恋心を持ち合わせていた者同士、次第に交わりは熱を帯びていく。

紫陽の艶んだ声に、樹助の腰の動きは加速していく。

その様に司は興奮するどころかまるで獣だなと白ける始末だ。

だがふと横を見て、少し離れて座るつくしを見て驚く。

つくしは泣いていたのだ。

「なんで泣くんだよ。おめぇも見るのは初めてかよ。」

「ばぁか。あたしは毎日ここで姉さんを見てるんだ。初めてな訳あるか!」

「じゃ、なんで泣くんだよ。」

「姉さんがいつもと違うからさ。

いつもはあんな声出さない。いつもの白けた声が出ないんだろうね。」

「いつもは白けてんのかよ。」

「当たり前だろ。好きでもない男とやるんだぞ。白けて当然だ。男を早くいかせて終わらせたいとしか考えてないよ。」

「なるほどな。ここの女共は邸の女とは違うのか。」

「あんたの邸?あんたの邸にも遊女がいるの?」

「遊女はいねぇよ。だが男好きな女ばっかでよ。、、、気持ち悪ぃんだよ。」

つくしは司をじっと見た。

夜見世の部屋の中は蝋燭の灯りだけで、部屋の外から中を覗く2人の姿ははっきり見えない。

つくしは昼間出会った時のことを思い出していた。

ーこいつ確かに綺麗な顔だった。もしかして、あたし達と逆なのかも。

つくしに見られていることに司も気づき、目が合う。

「何だよ。」

「何でもない。、、ううん。ありがとう。」

「は?」

司は怪訝な顔をしてつくしを見た。それはつくしにも分かっていたから理由を続けた。

「紫陽姉さんが好きな男とやれるのはあんたが連れてきたからじゃない。だからありがとう。」

「・・・馬鹿かお前。お前が礼を言うことかよ。」

「姉さんには世話になってるもの。ここに入って禿になったら遊女の姉さんの世話になるの。姉さん自身も借金が残っているのに、あたしの分まで色々用意してくれるし、、、客を取った時のことを教えてくれる。男に本気になっちゃいけないよ、、とかね。」

司は遊女の事情が垣間見れて、何かが変わった。

取り分け目の前の男と女を獣のようには見えなくなった。

それからコトが終わるまで2人の会話はなかったが、、

2人に結びつきが出来たのは言うまでもない。



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くっそう。
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Re:

なるほど!

こりゃ失礼いたしました。

そうですね。
ムカつくは最近の言葉ですものね。

しゃらくせえ、、
なんか司っぽくないですね。

でも台詞変えます。

ありがとうございました( ´∀`)

うち専属の校閲ガール嬉しいな♪
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