甘さとスッぱさと ... 花街に護られてーつくしの嫉妬ー
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花街に護られてーつくしの嫉妬ー
2016-12-10-Sat
昼間の吉原中通り



一組の男女が言い争いなのか戯れているのか、わめきながら通りの真ん中を占拠していた。


「だから待ってってば!」

「あ?そんなに臭ぇのに待ってられっかよ。ほら早く行こうぜ。」

そう言って掴んだ女の腕をぐいぐい引っ張って行こうとする男。

随分と美麗な顔立ちの男にすれ違う遊女達は目を奪われる。


そんな遊女の一人と目が合った男はとたんに目つきが悪くなる。連れ立っている女を見ている時とは大違いだ。

そそくさとその場を離れる遊女を尻目に男はまた女に向き合う。

女は男に引きずられ息を切らしているようだ。

「もう!一人で行っちゃダメでしょうが。用心棒さん達も困ってるよ。」

「あ?あいつらか、ちゃんと付いてきてるぞ。」

そう言って男が指差した先には、ヤクザ風情の男二人が手をヒラヒラさせている。

それを見て口を開いた女は、振り返り頬を膨らませ文句を言いながら両手に拳を作り、腕を上下に動かしている。

男はそんな女が可愛くて仕方ないようだ。にやけた表情だか中には穏やかさがあった。

「だいたいね。風呂に行くならせめて着替えを持たせてよ。せっかく洗ったのにまたこの着物を着る訳?」

「そりゃそうだな。気づかなかったぜ。悪ぃ。」

そう言って女の肩に手を回し今来た道を引き返していく男。

女はそんな男の強引さにぷんぷん怒っているものの、本気ではないようだ。それだけの付き合いはある。


***



この時代、風呂は湯屋(大衆浴場)で入るのが普通であった。

それは幕府が火事の原因になるからと家庭への風呂設置を禁止したからである。

どんな金持ちでも貧乏であっても風呂は湯屋で入るのが当たり前な時代。

さらに湯屋は混浴になっており、男も女も同じ湯船に入り身体を温めていた。

男と女が裸で同じ風呂に入る状態。良からぬ事を企む者も少なからずいた。


「あたし先に湯に浸かってるね。」

「おい、待てつくし。」

持ち道具を湯屋の人間に預けるため席を外した用心棒を待つ司を尻目につくしはさっさと中へ入って行ってしまった。

「ふぅ。」

ーあいつと一緒に湯に入ったら何されるか分かんないわ。

つくしは湯の中で司がいい気になると思い先に入ったのだが、そこには意外な人物がいた。


「お?なんだ伊吹屋の新造じゃねぇか。今日はひとりなのか?」

声をかけたのは遊郭の他の見世で下働きをしているタヌキだった。

本当の名前は別にちゃんとあるのだが、皆にタヌキと呼ばれていた。

それは見た目からで大きな腹は随分とつまみ食いをしているらしかった。
その見世の遊女達からの評判も散々で、客の残した食い物や飲み物をせしめているらしく、ネズミと揶揄する者もいた。

「ひとりで来るなんて寂しいだろ。俺が相手してやろうか?」

そう言って近づいてくるタヌキ。

薄暗い部屋に湯気が立ち込め顔は見えないが、ニヤけているに違いない。

「あんたなんか相手にするもんですか!あっち行ってよ。」

声を張りタヌキを追い払おうとするも、ひとりでいるつくしにこれ幸いと近づくタヌキ。

実はつくしはこのタヌキが他の見世の新造に悪戯をしようとしたのを、大声で怒鳴りつけ追っ払った事があるのだ。

タヌキはその仕返しをすべくつくしをずっと狙っていたのだが、普段つくしは同じ見世の遊女と固まって来るため中々手出しが出来なかった。

タヌキが近づき自分に触ろうとしていることはつくしにも分かっていた。

ー身体に触れたらまずは猫騙しに湯をかけて、あそこを潰してやる。

つくしがタヌキの撃退法を考えあと少しというところで、ザブンと湯の中に誰かが入って来た。

その勢いで湯がかかり、それに目を丸くしたのはタヌキだ。


「お、おい!誰だお前?びっくりするじゃあねぇか!」

湯をかけて来た人物に文句を言うタヌキだったが、目が慣れて来て自分が文句を言った相手が大男だと気づくと、とたんに態度を変える。

「いや、何でもねぇよ。済まなかったな。入ろうとしたのを俺が遮っちまったみたいだ、、」

気づけばタヌキの周りにはもう二人大男がいた。

「おめぇ、、」

司の低い声が暗い部屋に響く。

湯に入っている他の客も固唾を飲んでいた。

「吉原のもんじゃねぇのか?」

「お、俺ですか?ち、違います。、、へへ。」

「嘘つき。あんたは○○屋の下っ端じゃないか。吉原のくせに何嘘付いてるのよ。」

つくしは何故タヌキが嘘をつくのか深く考えずに、ただタヌキに腹が立っていたので言ってしまった。

「つくし。」

「ん?何。」

「お前今こいつに悪戯されようとしなかったか?」

その言葉にタヌキはぶんぶんと頭を振る。

「(されようと)したね。こいつ前にあたしがこいつの悪戯の邪魔をしたから、仕返しするだろうなと思ってたんだ。あたしが来た時見ていたしね。」


ザバッ

すると司はつくしを抱き寄せた。

いきなり抱き寄せられ今度はつくしが目を丸くする。


「ちょ、ちょっと司!」

「おめぇ誰だ?こいつが俺の女だと知って狙ってたのか?」

「へ?この新造、、旦那が買う予定だったのですか?」

タヌキは震えていた。周りの湯がチャプチャプと小さな波を立てていた。

「あ?新造だあ?つくしは俺がすでに見受けしてるから新造じゃねぇよ。見世に置いているからって新造だと決めつけんじゃねー」

司の怒鳴り声にタヌキはひっと声を漏らし、周りの客はとばっちりを受けないように離れて行った。

カタカタカタカタ・・・

タヌキの口から聞こえる歯が当たる音は司を不愉快にさせた。



「ちっ。」

ザバッ

つくしの肩を抱えたまま司は立ち上がり湯から出て行く。

司達が部屋から出て行った後、恐怖のあまりタヌキは後ろに倒れ湯を盛大に巻き散らかした。

湯が減ったことに他の客もタヌキを睨むが、当のタヌキは震えてそれどころじゃない。

後日談だが、タヌキはこの湯屋を出入り禁止になった。




湯船の部屋を出て、隣の部屋で司はつくしの身体を洗っていた。

「ひとりで出来るんだけど、、」

「俺がやりてえんだ。あのクソダヌキと同じ湯に浸かってたんだぞ。丁寧に洗わないと気がすまねぇ。」

そう言って司は大きな手でつくしの身体を洗って行く。

だが手つきの怪しさからやはり邪な事は考えているようで、、

「止めてよ。こんなとこで。」

司の手はつくしの胸の頂きを摘み、コロコロと転がしていた。

「洗っているだけだぜ。お前こそ何考えてんだよ。」


何考えてるって、この後司が何処へ自分を連れ込むのだろうということだった。

現につくしの臀部には硬いモノが当たっていて、斜め前に座っている女性は司のモノを凝視していた。


*この時代の風呂は先に湯船で温まり、隣の部屋をでかけ湯をしながら身体を洗うのが一般的で、そこも男女の隔たりはなかった。


「もういいよ。それよりもあんたの身体も洗わなきゃ。」

それでさっさと出て行こう。見世に戻れば司の相手も気兼ねなく出来る。つくしはそう思っていた。

「おう、じゃおめぇが洗えや。」

やっぱりそうきたかとつくしは想定内の司の行動に、すぐさま応える。

司の前に跪き、周りの女達に司のモノが見えないように自分の身体で隠しながら素早く身体を洗って行く。

全然隠せてないのは十分分かっていたが、つくしは早くここを出ようとそればかり考えていた。

最後にかけ湯をとつくしは司の身体に湯をかけていく。

そのため司の目の前にはつくしの可愛い膨らみがあり、司には触ってくれと言っているように思えた。


「終わったよ。」

「おお、じゃ二階に行くか。」

そう言って立ち上がる司。おっ立てたモノを隠そうともせず堂々としていた。

「へ?二階?いやいや見世に帰ろうよ。やるなら見世でやろうってば。」

もはやつくしにとって司と交わることは義務感に近いものがあり、隠すことではなかった。

ただ司のモノを見られたくはなかった。

そこにあるのは独占欲。

見初められた側だが、つくしにとっても司は自分の男という想いが強かった。

見られたからといって誰かに取られるはずはない。しかし、それでも不安はつきまとう。それだけ司は女の目を引き、自分は収まっても妾だろうがいつかは別の正室を取るのだろうと思っていたからだ。

自分の着物を素早く着て、司にも着物を着させる。それは着させるというより被せるだが、司はそんな必死なつくしが可愛くてたまらなかった。

「ね、早くっ、、早く着てよ。お見世に帰ろう。」

そう言って顔を上げたつくしに喰いつくように口づけを交わす司。

脱衣所には湯屋を訪れた人でごった返していたのだが、つくしと司の2人の様子に目が釘付けだった。

司がつくしの片脚を持ち上げた時、つくしはハッとした。

ここが公衆の面前ということではなく、紙を揉んでなかったからだ。

「ダメ。司、、紙を噛んでないわ。」

紙とは和紙のことで、遊女が避妊するのに和紙を口の中で噛んで柔らかくしたのをあそこに入れていたのだ。

司は力を付けた暁にはつくしを邸に連れ帰るつもりだったが、それまでにつくしを孕ませるつもりはなかった。

「そうだったな。じゃ、二階に行くか。」

「えっ、嫌だ見世に、、」

「間に合わねえよ。それにおめぇ俺にこんな状態で道を歩けっていうのか?」

それを言われるとつくしは言い換えせない。

司の処理をするのはつくしの仕事なのだ。

司に見受けされてから逃れられない唯一の遊女業。

しかしつくしは司に惚れていた。

つくしだけを見ている彼のことを、見受けされる前から意識していた。

だから司に求められることは嬉しいことでもあるのだ。

しかしここは湯屋である。

ここの二階は男達の溜まり場。

何時も交わるところを見られていても、それは同じ遊女達であって、男達ではない。

そんな中、無防備になることもつくしには心配であってらった。

「背中を切られたらどうすんの?あんたがいなくなったら、あたしまた誰かに売られるの?」

つくしの心配した目で上目つかいで見られたくは司は限界を超えていた。

司はつくしを抱き抱え、階段を駆け上がる。

それに二人の男が続いた。

苦笑いしたその男達は、暖簾で仕切られた部屋の一角に陣取り、覗こうとする野次馬を手のひらを払うようにして追っ払った。

しかし野次馬は一向に減らない。

それもそのはず、、

つくしの艶声が溜まり場に響いていたからだ。

野次馬の股間も盛り上がる。

しかし、司がつくしを野次馬達に貸し出す訳も無く、用心棒達は木刀を振りながら主人の性欲が満たされるのを待つしかなかった。



「あっ、あっ、ああん、あん、あ、、つかさ、だめ、やっ、あ、、あーーーーー」



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『江戸の風呂事情』で検索すると衝撃の事が書いてあります。
今回それにのっとりお話を書きました。
潔癖症な司にはあり得ないけど、これが普通なら何も思わないかな?
なんて辻褄を合わせて見ました。



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Re:

コメントありがとうございます。

そうですね。歴史好きな方でつかつく2次を好まない方もいらっしゃるだろうから。

注意喚起は必要ですね。

別記事として上げた後、記事のはじめに記したいと思います。

確かに江戸時代で司って名前は変だよねー

江戸後期新撰組とかならあるのかな?

でもお風呂事情から花街〜は江戸中期?を考えてます。

まぁそもそも架空の江戸なんですけどね。

いや貴重なお話ありがとです。
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