甘さとスッぱさと ... スッピン2
プロフィール

lemmmon

Author:lemmmon
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
フリーエリア
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR

<< スッピン3 main スッピン1 >>
スッピン2
2016-12-11-Sun
「白雪姫とシンデレラはご存知ですよね。」

「もちろん知ってます。」

「その二つのどちらかのエンディングを演出に使いたいと思ってまして、副社長から奥様の意見を聞いてこいと仰せつかりました。」

「エンディング?」

「はい。」

「えっと、、確か白雪姫のエンディングは王子様のキスで目覚めてハッピーエンドで、シンデレラは、、ガラスの靴を履いてハッピーエンドだったはずですよね。」

「そうです。」

「どちらでも良いと思いますけど、、」

「それですと副社長の希望通りになりますよ。」

そこで初めてつくしは岩元がわざわざ聞きに来た理由が分かった。

「司は何を企んでいるんですか?」

「何って、ですから演出ですよ。」

「演出ってどちらでも、、、まさか!」

つくしはハッとして司の狙いに気づく。

「え、、その演出はあたし達がやる、、、んですね。」

岩元の表情が肯定しているようなものだ。

ープロの役者を使うんじゃないの?何考えてんのよあいつは!

岩元の方もつくしの表情でつくしの考えが分かっているらしい。


「副社長はキスを希望されてます。」

つくしはクラっとなった。あの会場で何百、いや何千人の目の前でキスするの?
そりゃあいつの神経では平気かもしれないけどあたしはそこまで鋼ではないわ。

「靴の方でお願いします。」

「畏まりました。」

つくしは岩元の答え方に違和感を覚える。いや、違和感というのは言い過ぎかもしれない。しかし疑ってしまう。

「岩元さんはどちらの味方ですか?」

「僕ですか?僕はつくし奥様です。今は副社長の秘書から離れましたから。」

「あれ?いつの間に。そうだったんですか?」

「はい。副社長に紹介されてすぐからです。」

「そうですか、、、じゃあ司は何で聞いてきたんですか?わざわざ聞きに来たことに疑ってしまいます。なんか裏がありそうで。後でちゃんと聞いただろと言われる気がします。」

それには岩元も苦笑する。確かに司はそんなところがある。だが今回については別に駆け引きもなく、つくしの好きな方を選べと言っていたのだ。

「それは無いと思います。今回に限っては、、」

じーーーとつくしは岩元の顔を見てしまう。

岩元は苦笑したままただ頷いていた。

気にしすぎなのか?つくしは自分でも良く分からなかった。何も無いのに疑うなど自分らしくないが、なぜ自分は疑うのだろう?

疑問を持ち始めたつくしに岩元が声をかける。

「ではシンデレラの方で良いですね。急かすようで申し訳ないのですが、実際急いでます。演出の最終案にきてますので、、」

ウッとつくしは怯んでしまう。

そうあとひと月で結婚披露宴があるのだ。

しかも場所は日本武道館。

普通あんなとこで披露宴するか?

しかも司の経営するメープルにもブライダル部門はあって、普通ならメープルの方を使用しそうなのに、、

しかし司の考えている披露宴の内容からすればメープルより日本武道館の方が場所としては適切かもしれない。

「すいません。時間が無いのに。白雪姫で良いです。」

「シンデレラでは?」

「いえ、白雪姫で。司が希望しているならそれで構いません。」

良く分からずに疑ってしまった後ろめたさからつくしは司の希望を優先した。それに司がしたいならば叶えてやりたい。

何も出来なかった時間の長さからつくしは司の我儘を聞きたかった。それが俺様であればあるほどに。

「それではキスをしていただきますが、演出方法でぼかすことも可能なので、そうしていきますか?」

そんな手もあるのか?!

「よろしくお願いします。」

つくしは深々と岩元日本お辞儀をして、恥じらいすぎぬよう敏腕秘書に託した。



つくしに一礼し部屋を出た岩元は廊下を歩きながらひとりボヤく。

「まだ完全に吹っ切れている訳ではなさそうですね。まぁしょうがないか。」

それに時間が空いているのも一因かもしれない。つくしはまだ大舞台に出る前で足がすくんでいるようだった。

***



「はああ~」

退席した岩元を見送るとつくしはテーブルに突っ伏してしまった?

ジワリジワリと緊張感が襲ってきて、先ほどまでの良く分からない感情の正体がつくしにも見えてきた。

覚悟を決めたはずなのに地団駄を踏んでいるようで情けなくも感じる。

しかし大舞台に上がるなんて本当にそれこそ清水の舞台から飛び降りる覚悟がなければやれるものではない。


「オンの道明寺夫人か、、」

自分が有名人になる事に実感が湧かないつくし。化粧をすることくらいにしか考えられなかった。

そこでふと思いつく。

「仮装してみようかな。あたしって分からないような格好して、、何処かに出掛けてみよう。」

しかし自分らしくない格好って何だろう。

道明寺つくしと思わない格好だ。
実感は無いけれど、、


あたしはまだ世間には発表されてない。

牧野つくしが道明寺つくしになったことを知っているのは、道明寺の側近と邸の人達、それに優紀や桜子、滋といった女友だちだけだ。

普通にしててもバレることは無いが、自分が出かける時はSPを付けるように司に言われている。

普通の女がSPに伴われてたら、目立ってしょうがない。

しかし目立つことの練習も必要では?

オンの状態でSPに慣れてないと、オフになれない気がしてきた。

何故だ?

つくしが考えに更けているとお茶を下げようとして使用人が声をかけた。

「難しい顔をなさってますが、いかが致しましたか?」

「あ、いえ、、」

「額に皺が寄ってましたよ。」

そう言って指で額をくいくいするように戯けられ、つくしは苦笑いする。

だが、聞いてみようかなと今考えたことを口にしてみた。



「それは借りてきた猫だと思われるからではないでしょうか?」

「借りてきた?」

「つまり偽物だと思われてしまうことです。」

「は、はは。それはしょうがないね。」

偽物と言われショックを隠せないつくし。

しかし使用人の意図は違う。

「しょうがなくなんかありません。奥様はれっきとした道明寺夫人です。ですからSPに付かれても堂々とする必要があります。

でなければマスコミとかに好き勝手に書かれてしまうかもしれませんよ。もしかしたらそれで奥様がマスコミの対象になるかも。」

「ゲッ、、」

そこまでは考えられなかったつくし。

だが言われてみればその通りだ。

SP付きに慣れる。

披露宴までに課題を何とかしなければとつくしは途方に暮れてしまった。



↓ランキングに参加してます。

にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ
にほんブログ村


またパラレルについてのコメントが届きます。拍手の方でもあり、とても嬉しいです。

今月はつくしの誕生日がありますね。

そのお祝いにドカンと書こうかななんて考えてます。
関連記事
スポンサーサイト
スッピン cm(2) tb(0)
Comment
 

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます
Trackback
この記事のトラックバックURL
http://lemmmon.blog.fc2.com/tb.php/180-82687ab7
| |