メープル東京の地下駐車場の一角。
関係者以外立ち入り禁止になっているエリアにつくしはいた。
(シャッターで閉められていて中の会話も外に漏れない作りになっている)
ここでつくしは新たに採用された女性SPを紹介される。
「奥様こちらが先週付けで道明寺家SPに採用された森川、駒田、鈴木の3人です。」
「つくしです。宜しくお願いします。」
そう言ってペコっと頭を下げたつくしに3人は一瞬戸惑う。
「宜しくお願いします。私が森川です。」
「私は駒田夕子です。」
「私は鈴木彩です。」
「あ、すいません。森川葉月です。」
言い直したひとりにつくしは笑顔で返す。
「私は道明寺つくしです。まだ道明寺姓に慣れてません。名前だけを言っても戸惑いますよね。」
SP3人が戸惑ったのはつくしが頭を下げたことだったのだが、つくしはSPに対して上からものを言うつもりはなかった。
協力していくことでお互いの立場を尊重するつもりなのだが、そんなつくしの態度に主任の高谷はこの新人が勘違いしなければと危惧してもいた。
「奥様、今日の帯同はこの3人も共に参加致します。
奥様を含めた4人は副社長を警護する後方に少し離れて、位置します。
奥様の警護も含みますので、4人の周りにもSPを配置します。
奥様と森川、駒田と鈴木の間にはさむ形です。」
「今日は何人くらいSPがいるんですか?」
「全員だと21人です。」
そんな人数引き連れるなんて、、視察の場所は分からないが場所に寄っては変な疑いを持たれないかとつくしは心配した。
「ちなみにどこへ視察に行くのですか?」
「日本武道館です。」
!!
「道明寺がとあるイベントの会場として使用予定があるそうです。
そのイベントの打ち合わせも兼ねていると聞いてます。
我々も会場の現場を見れるのでこのような大人数になりました。」
集団になる真っ当な答えを聞いてつくしはホッとするが、逆に今度はリハーサルの方に意識が向いてしまう。
ドクドクドクドク、、、
***
ランチが終わり視察のため日本武道館にやってきたつくし達道明寺一行。
つくしは司の乗るリムジンには乗らず、女性SPと同じバンに乗って会場入りした。
そのため司のリムジンより早めに会場に着き、リムジンの到着を待っていた。
さりげなく主任の高谷から立ち位置を教えてもらい、見た目だけならばつくしも一丁前のSPだ。
というのも今回採用された女性SPは皆体格としては普通なのだ。体格の大きい女性SPはいなかった。
この中につくしが入ればSPに充分見える。
司を待つ間3人の女性SPはつくしを見ていた。
車の中では他のSPの手前、気軽にお喋りなど出来なかった。
つくしが話しかけ自己紹介的な話を少々した程度だ。
3人のつくしの印象は悪く無かった。
というかこの新人3人はつくしにとても興味を持っていた。
SPになる為に体格の大きさは必須条件だ。
なにせ緊急時には主人の盾にならなければならないからだ。
しかし小柄な彼女達は、武道や機動力に優れていても中々SPとしての仕事にありつけなかった。
そんな中求められた小柄な体格の条件。
はじめは条件に飛びついたものの、面接は一風変わったものだった。
学力試験ではなくいわば適性試験を何度も行われたのだ。
おまけにこの試験の間、雇い主の道明寺司が姿を現したのである。
視察と言ってはいたが、本物の道明寺司がいるとあって集中力を乱された採用希望者も多かった。
しかし最後の面接でのあの冷たい目、、
適性試験中には見せなかった敵意丸出しの視線に、何故この人が女性SPを採用するのか理解が出来なかった。
そんな中選ばれた3人のひとり駒田夕子があることを言ってきた。
もしかしたら道明寺司は大切な人のために女性SPを用意するのかもしれないと。
それを聞いた森川葉月、鈴木彩の2人はそんなバカなと納得出来なかった。
面接時のあの態度からして道明寺司は女嫌いなことが良く分かった。
敵意丸出しというより、蔑む目にも見えたからだ。
しかし駒田は続ける。
アメリカには道明寺司のファンサイトがあって、今年のバレンタインのイベントでそんな人を伺わす発言があったそう。
そしてネットで誰なのかと調べられ、どうやら10代のころに力を付けて迎えに行くと宣言した女性がいたことが分かった。
その名前はtsukoshi。
空に飛行機文字を残していたらしい。
3人はSPになる夢を持って努力していた。
しかし女性なので恋愛事にも興味はある。
SPと恋愛を天秤にかけ、SPになる事を取りはしたが恋愛に夢を見続けていた。
そんな中で知った司とつくしのラブロマンス。
つくしの知らぬところでカップルオタクが誕生した瞬間だった。
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ヒソヒソ、、
「ねぇ、奥様リップ取れてるよね。」
「あ、ホントだ。」
「ハゲちゃったのかな?」
「何で?」
「「「・・・・・」」」
3人がバタバタしたのは言うまでもない。
カップルオタクのSPどうでしょうか?
初対面でもその忠誠心は強いと思います。
特につくしを煙たがる令嬢には女性ならではの対処をしてくれないかなぁなんて思ってます。
最後の3人が噂したエピソードを明日午前に投稿します。
その時間は一歩~の最終回以来だぁ。 誤字を指摘してくれてありがとうございました(๑>◡<๑)
関係者以外立ち入り禁止になっているエリアにつくしはいた。
(シャッターで閉められていて中の会話も外に漏れない作りになっている)
ここでつくしは新たに採用された女性SPを紹介される。
「奥様こちらが先週付けで道明寺家SPに採用された森川、駒田、鈴木の3人です。」
「つくしです。宜しくお願いします。」
そう言ってペコっと頭を下げたつくしに3人は一瞬戸惑う。
「宜しくお願いします。私が森川です。」
「私は駒田夕子です。」
「私は鈴木彩です。」
「あ、すいません。森川葉月です。」
言い直したひとりにつくしは笑顔で返す。
「私は道明寺つくしです。まだ道明寺姓に慣れてません。名前だけを言っても戸惑いますよね。」
SP3人が戸惑ったのはつくしが頭を下げたことだったのだが、つくしはSPに対して上からものを言うつもりはなかった。
協力していくことでお互いの立場を尊重するつもりなのだが、そんなつくしの態度に主任の高谷はこの新人が勘違いしなければと危惧してもいた。
「奥様、今日の帯同はこの3人も共に参加致します。
奥様を含めた4人は副社長を警護する後方に少し離れて、位置します。
奥様の警護も含みますので、4人の周りにもSPを配置します。
奥様と森川、駒田と鈴木の間にはさむ形です。」
「今日は何人くらいSPがいるんですか?」
「全員だと21人です。」
そんな人数引き連れるなんて、、視察の場所は分からないが場所に寄っては変な疑いを持たれないかとつくしは心配した。
「ちなみにどこへ視察に行くのですか?」
「日本武道館です。」
!!
「道明寺がとあるイベントの会場として使用予定があるそうです。
そのイベントの打ち合わせも兼ねていると聞いてます。
我々も会場の現場を見れるのでこのような大人数になりました。」
集団になる真っ当な答えを聞いてつくしはホッとするが、逆に今度はリハーサルの方に意識が向いてしまう。
ドクドクドクドク、、、
***
ランチが終わり視察のため日本武道館にやってきたつくし達道明寺一行。
つくしは司の乗るリムジンには乗らず、女性SPと同じバンに乗って会場入りした。
そのため司のリムジンより早めに会場に着き、リムジンの到着を待っていた。
さりげなく主任の高谷から立ち位置を教えてもらい、見た目だけならばつくしも一丁前のSPだ。
というのも今回採用された女性SPは皆体格としては普通なのだ。体格の大きい女性SPはいなかった。
この中につくしが入ればSPに充分見える。
司を待つ間3人の女性SPはつくしを見ていた。
車の中では他のSPの手前、気軽にお喋りなど出来なかった。
つくしが話しかけ自己紹介的な話を少々した程度だ。
3人のつくしの印象は悪く無かった。
というかこの新人3人はつくしにとても興味を持っていた。
SPになる為に体格の大きさは必須条件だ。
なにせ緊急時には主人の盾にならなければならないからだ。
しかし小柄な彼女達は、武道や機動力に優れていても中々SPとしての仕事にありつけなかった。
そんな中求められた小柄な体格の条件。
はじめは条件に飛びついたものの、面接は一風変わったものだった。
学力試験ではなくいわば適性試験を何度も行われたのだ。
おまけにこの試験の間、雇い主の道明寺司が姿を現したのである。
視察と言ってはいたが、本物の道明寺司がいるとあって集中力を乱された採用希望者も多かった。
しかし最後の面接でのあの冷たい目、、
適性試験中には見せなかった敵意丸出しの視線に、何故この人が女性SPを採用するのか理解が出来なかった。
そんな中選ばれた3人のひとり駒田夕子があることを言ってきた。
もしかしたら道明寺司は大切な人のために女性SPを用意するのかもしれないと。
それを聞いた森川葉月、鈴木彩の2人はそんなバカなと納得出来なかった。
面接時のあの態度からして道明寺司は女嫌いなことが良く分かった。
敵意丸出しというより、蔑む目にも見えたからだ。
しかし駒田は続ける。
アメリカには道明寺司のファンサイトがあって、今年のバレンタインのイベントでそんな人を伺わす発言があったそう。
そしてネットで誰なのかと調べられ、どうやら10代のころに力を付けて迎えに行くと宣言した女性がいたことが分かった。
その名前はtsukoshi。
空に飛行機文字を残していたらしい。
3人はSPになる夢を持って努力していた。
しかし女性なので恋愛事にも興味はある。
SPと恋愛を天秤にかけ、SPになる事を取りはしたが恋愛に夢を見続けていた。
そんな中で知った司とつくしのラブロマンス。
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ヒソヒソ、、
「ねぇ、奥様リップ取れてるよね。」
「あ、ホントだ。」
「ハゲちゃったのかな?」
「何で?」
「「「・・・・・」」」
3人がバタバタしたのは言うまでもない。
カップルオタクのSPどうでしょうか?
初対面でもその忠誠心は強いと思います。
特につくしを煙たがる令嬢には女性ならではの対処をしてくれないかなぁなんて思ってます。
最後の3人が噂したエピソードを明日午前に投稿します。
その時間は一歩~の最終回以来だぁ。 誤字を指摘してくれてありがとうございました(๑>◡<๑)
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