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スッピン7
2016-12-16-Fri
帰社する途中リムジンの車内。

西田に着信が入ったのを司は気付いていた。

「何があった?」

「先ほどの視察の様子がSNSで広まっている様子です。」

「ふーん、、」

「社内にいる部下からでした。」

「つまり社内で広まっているっつーことか。仕事してねぇ奴が噂してるってことだな。」

「そうとも限りませんよ。SNSは情報を集めるツールの一つですから営業などが道明寺で検索して見つけた可能性もあります。」

「そうか。マスコミもいたよな。週刊誌の発売は明日明後日じゃないだろ?」

「はい。圧力をかけますか?」

「いや、だが接触するようなら俺を通せ。」

ブーブーブー

その時司のスマホに着信が入る。

フッと鼻で笑い司は電話に出た。

「何だ?」

「司、結婚したのか?」

「ああ、したぞ。じゃあな。」

そう言ってスマホの通話を切るが、相手は納得してないらしくまたかけてきた。

「いきなり切るんじゃねーよ。話は終わっちゃいねぇよ!」

「うるせぇなあきら。大きな声出すんじゃねぇよ。」

「結婚したのに何で連絡もしない?」

「あ?面倒くせぇからな。つくしもおめぇらの対応にはうんざりしているみてぇだし、気づきゃいいだろうが。」

「面倒くせぇって随分な扱いだな。心配した親友に対して言う台詞か?」

「頼んでねぇし。そうだな。それにおめぇらいつまで俺らをガキ扱いするつもりだ?」

「・・・ガキ扱いしてる、、か、、」

とたんにあきらのトーンは低くなる。

確かに30過ぎた男女にあれこれ口出しすることなんてよっぽど問題を抱えたならともかく、司達は問題を解決したのだ。見守るのが大人の対応かもしれない。

「まぁ、披露宴はすっからよ。空いてりゃあ顔出せや。」

「披露宴?挙式はどうするんだ?」

「ああ、挙式はしねぇよ。披露宴で人前式っつーの?考えている。」

「はぁ?司お前メープルがあるのにしねぇのかよ?」

「おう。それにメープルでやらなきゃなんねー義務はねぇぜ。どこでやるかは俺らの自由だ。」

あきらは信じられなかった。

だが理解も出来た。司は牧野第一だ。牧野との挙式をビジネスに使うつもりもないのだろう。

「いつだよ。」

「7月○日だな。」

「ひと月後か、お前ならもっと早められたんじゃないのか?」

「そんなのあいつが好まねえよ。」

司のその言葉にあきらは納得する。つくしの反応を気にするところはやはり変わってない。

まぁ変えるつもりもないのだろう。




あきらとの電話を切り、司がスマホをジャケットに収めると西田にまた着信が入る。

「いえ、これから帰社するところです。もうまもなく着きますが、、」

チラッと司の方を見る西田。

司は鼻で笑い頷いた。

「よろしいそうです。では後ほど。」

西田もスマホをしまい司に向き合う。

「花沢様からでした。これから社に来られるそうです。」

司はまた鼻で笑った。


***


1時間後司の執務室には司とソファで寝転ぶ類がいた。

「まだ?」

「・・・・・」

書類に目を通している司は顔を上げない。

「はぁ、、早くしろよ。俺だって暇じゃねぇんだよ。」

「帰りゃいいだろ。」

司は顔を上げた。

内線のボタンを押し西田が執務室へ入ってくる。

西田はそれを受け取り一礼して出て行った。

「何それ?俺は部外者な訳?」

「そりゃくくりにもよるな。」

「隠れてコソコソされて胸くそ悪いよ?」

「披露宴はするぜ。招待状も出す。隠してねぇよ。」

「何で知らせない?」

「それが普通なんだと。」

類は眉根を寄せる。つくしが話したような答えにイラっときたのだ。

「いつなのさ?披露宴。」

「7月○日だ。」

「ふうん。司が動くんでしょ。だったら牧野は暇だよね。俺とデートする時間はあるか。」

司を挑発するように話す類。

しかし司の反応は類の思った通りではなかった。

クックックック

余裕の表情で笑い出す司。

対称的に不機嫌を隠さない類。

「デートしたけりゃ誘ってみりゃいいじゃねぇか。」

まるで断るのは分かりきったと言わんばかりの態度。

類にはその余裕が分からない。

「牧野、妊娠した?」

「あ?してねぇよ。まだな。」

「させるつもりはあるんだ。」

「当たりめぇだろ。つくしもガキは欲しがっている。」

「お前がいない間に手を付けりゃ良かったよ。」

「へぇ、、それで?」

「それでって、それで俺と牧野が付き合ってれば今頃俺たちが結婚していた。」

「クックックッ、、、結婚ねぇ、、絶交されるの間違えじゃねぇの?」

司の強気な発言を類は認めなかった。類はつくしが自分を拒まないと絶対の自信を持っていた。それだけつくしとは濃い時間を過ごしてきた。つくしの信頼もある。自分は分身だと言われたからだ。

「それで?おめぇはいつ言うんだ?」

ピクと類が反応する。

「おめぇだって結婚しているじゃねーか。つくしだって知ってるぜ。」

そう類は結婚していた。

当然と言えば当然だった。

父の跡を継ぐべく類は仕事を覚えていく。
父との関係を改善せぬまま、歯向かうことを面倒と考えた類は父が持ってきた縁談を断らないという形で受けていた。

婚姻届にサインをした覚えはないが、受理されている。それでも意思を示さないのだから類の方も納得していると思われて仕方ない。

「ふん、書類上だけだよ。相手の顔すら知らないし、そのうち出ていくんじゃない?」

「まぁ、そうかもな。しかし気付いているのか?そういうのつくしは嫌うぜ?」

「何?自分だってそうだろ?それこそ牧野は知ってるのかよ。」

「当然だろ。」

フンと類は司の答えを聞き流す。しかしハタと気付いた。

「牧野は政略結婚を利用したと知っているってこと?」

薄ら笑いでドヤ顔をする司。

「そうだ。隠してたっていつかはバレる。

それにつくしがそういうのを嫌うのも分かりきってたことだしな。全部解決してから迎えに行った。

つくしだっていつまでも意地はってるガキじゃねぇよ。」

「全部解決?」

何が解決なのか分かりきってはいるが聞いてみた。

「俺は円満離婚した。裁判沙汰にもなりゃしねぇほどにな。そして元妻は再婚した。・・・・俺が見つけた相手とな。」

類は自分の落ち度を理解し始める。

「汚い手を使うからにゃあ、後始末まで考えるのが普通だろ。綺麗にしなきゃあつくしは抱けねぇしな。」

つまり自分はそんな資格は無いってことかと類は思った。

司と差が付いていることは類にも分かっていた。

しかしそれをどこか当然のように受け入れてていた。

道明寺ホールディングスと花沢物産。

バックグラウンドの違いでそうならざるを得ないと思い込んでいた。

だが、気づけばこの差は何だ?

今自分は司から子ども扱いされているのかと類は思ってしまった。

苦虫を噛んだような表情をさせ類は立ち上がる。


「牧野と話すよ。それくらいいいだろ?」

「ああ、邸にいる。あんまりおイタすると殴られるぞ。」

「お前じゃないんだ。牧野は俺にそんな事はしないさ。」


そう言って類は執務室を出て行った。

ひとり部屋に残った司は椅子に深く腰掛け呟く。

「どうかな。殴られた方が想われてるってことなんだが、、」



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類を良い男にするにはやはりつかつくとの衝突は避けられないかと、、
試練だ類!

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