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スッピン8
2016-12-17-Sat
邸に帰ったつくしはシャワーを浴び、インターネットを見ようとPCの前にいた。

流石にさっきの今でマスコミが騒ぐとは思えなかったが、気になってしまった。

検索一覧のニュースをざっと見ていく。

芸能のキーを選択しようとしてハタと気付いた。

「あれ?司って芸能じゃないよね。経済かな?でもゴシップされてたような、、」

よく分からなかったので、“道明寺”で検索してみた。

すると“道明寺司日本武道館”と関連ワードが出てきた。

「何で?」

どうやら先ほどの視察を目撃した人がSNSに投稿したらしく、それが拡散されていた。

なぜ道明寺司が日本武道館にいるのか、
SPの数が多かったのはなぜか、
SPには女もいた!などなど、、

マスコミ以上の脅威があることを知ったつくしは愕然とした。

こんなんでオフになんかなれるのかと、、

「何なのよ、、もお、、何で司はこんなに目立つ訳?」

不安からか司に騒ぎ立てる世間に不満をぶつけてしまう。

「大体、顔は良くても性格はアレだし、、それでもお金を持ってるっていうのはそんなに良いのかなぁ?あっても良い事ないよぉ、、」

金は必要最小限で良いと考えるつくし。

あれば楽してしまうし、あり過ぎるとハイエナが群がってくる。親しい人がハイエナになりでもしたらと考えるとゾッとする。

それに働くのが好きなつくしは無くなれば働くくらいがちょうど良かった。

「そう言えばいつからあたし働くんだろ?テーラーを続けて良いって言ってたけど、全然準備してない。気を取られていたけど、披露宴が終わってからかな。でも、終われば妊活するだろうし、、」

なにせ子宮筋腫で大学病院まで連行されたのだ。

ピルを止める時期を考えるとそれは披露宴の後だと考えられる。

「ひと月も無いし、それからかな?しかし妊活しながら働かせるかな?」

目を閉じ司の表情を思い浮かべるつくし。

その表情は段々とゲンナリしてきた。

「妊娠してから考えよう。あいつの機嫌に合わせなきゃ、辞めだと言いかねないわ。」

早くもテーラーは無理かもと考えてしまうつくし。

まぁ感動させてくれただけでも褒めてあげよう。

何故か上から目線で思ってしまった。




コンコン

「はい。」

「奥様、お客様が見えてます。」

「お客様?誰?」

「花沢様です。」

ゲェとウンザリするつくし。

「はぁ、分かりました。今行きます。」

こんなにインターネットに出回っているんだ知ってて当然かもしれない。

それに先ほど会ってみようと思ったではないか。

彼の時間がどの様に流れたかを知る良い機会と捉えようとつくしは思った。



***


つくしが応接室に入ると類は優雅に足を組みお茶を飲んでいた。

つくしを見た類は真顔からニッコリと微笑みかける。

その真顔が強烈な印象となって残ったつくし。

広い部屋のソファに類から離れるようにして腰掛けた。

「あんた達下がってよ。」

部屋には執事とSPの2人がそれぞれ離れて壁際に立っていたら。

「友人同士のおしゃべりなんだ。司の指示だろうけど、不躾過ぎるよ。」

類は苛立ちを隠せない口調で責め立てる。

「あたしが居てと頼んだの。」

「司のご機嫌取り?牧野変わったね。なんかつまんない女になってない?」

類は棘をつくしにも向けてきた。

口調から苛立っているのには気付いていたが、流石に自分にも向けられたことにつくしは驚く。

そんなつくしの驚いた顔を見て類は気を取りなおす。

「悪い。言い過ぎた。ここはあんたの家でもあるんだ。俺が言えた立場じゃないね。」

「用って何?」

「・・・分からない?」

「予想はつくよ。でも外れるかもしれないし、、」

類はつくしを見た。

ソファの座る位置もそうだが、姿勢を正し力を入れている。緊張しているのか?


「司と結婚したんだろ。おめでとう。」

「ありがとう。」

「もっと喜びなよ。ずっと待ってたんだろ?」

「・・・・・」

つくしはどう返して良いか分からなかった。

確かに司を待ってたけれど、単純なものではない。

一度は本気で諦めた。いや、諦めようとした、、

司の幸せを願いつつ、また会えないかと思っていた。

前の司の結婚生活を壊したくない気持ちと、壊れてほしい気持ち。

どちらが自分の本音なのか苦しんでいた時期もある。

しかしそれは自分の中で抱えていたことで、その苦しみを口にしたのは桜子の前だけだ。

類がさも知っているように話すことにつくしは違和感を感じた。

「違うの?」

「それに答えたくはないわ。」

負の感情を経験したことなどそうそう話すことではない。つくしはそんな気持ちから答えたのだが、類は違ったように捉えたようだ。

「司のこと許してないの?」

「え?」

「離婚はしたけどさ、政略結婚したじゃん。そういうの牧野は嫌いだろ?」

「そう、だけど、、」

フッと笑って優しくつくしを見つめる類。

何故このタイミングで笑えるのかつくしには分からなかった。

「許してやれよ司のことを。 司も必死だったんだ。司にバツが付くなんて大したことじゃないよ。何か言われるのを気にしてるの?だったら俺たちがいるから大丈夫だよ。」

満足したような顔つきでつくしを諭す類。

つくしとの温度差には気付いてないようだった。

「そう、、ね。」

どう答えて良いか分からず、とりあえず相槌を打ったつくし。つくしの心はザワザワしていた。

「披露宴は7月○日なんだろ。」

「え?あ、○日なんだ。」

「知らなかったの?」

「7月なのは聞いてたよ。」

つくしからすれば日付など大した問題ではなかった。披露宴自体が度肝を抜くような内容なだけに、具体的な残り日数を知ろうとしなかったこともあった。

「司がやりたい放題してるみたいだね。」

それは否めない。楽しそうにしている司をつくしも止めようとは思ってなかった。

「牧野の苦労は続きそうだね。気晴らしも必要じゃない?」

「気晴らし?」

苦労って類は何を言ってるんだか、つくしには分からなかった。

「披露宴まで牧野は司と結婚した事実は隠すつもりなんだろ?だったら俺とデートしようよ。気晴らしにね。」

そう言ってニコっと微笑む類。

そこではじめてつくしは類の言わんとしている事に気付く。

「行かないわよ。そんな目立つことなんてお断りだもの。」

だものって普段使わないような言葉が出てしまうほどつくしはパニクっていた。

「目立つって、、牧野、司と結婚したからには嫌でも目立つよ?今更じゃない。」

「それはそれ、これはこれよ。類とデートなんてしたら何言われるか分からないわ。」

つくしはあくまで週刊誌などのマスコミを気にしていた。

だが、

「司にってこと?少しくらい言わせておきなよ。牧野を苦しませたんだ。そのくらいの仕返しも必要じゃない?」

類はあくまで司の束縛としか捉えていない。

仕返し?自分を苦しめた?って何よとつくしは類の自分寄りの考えに嫌気がさしてしまった。




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つくしと類は約8年間会っていません。
その間別々に過ごしたことで2人の意識にはズレが生じています。
一歩~で書いた滋に葛藤があったように、類にも司とつくしが別れたことでの弊害が出ています。

と私は考えて執筆中。


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