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スッピン9
2016-12-18-Sun
部屋は異様な空気に包まれていた。

つくしと類の温度差は側にいる執事やSPにははっきりと感じられるのに、当の1人には感じているそぶりが見られない。

類の方は部屋に入ってきた時と変わりものすごく機嫌良くなっている。

一方つくしの方は戸惑いを隠せず少しずつ近づいている類にも気づいていない。

執事はちらっとSPの方を見た。

これ以上類の独壇場にさせてはつくしに負担がかかる。

つくしの負担は、主人の不機嫌にも直結する。

道明寺家の家臣達は邸の平和のためタイミングを見計らっていた。

しかし、

プルルルル、、

着信が入り類はそのまま邸を後にした。

不敵な笑みを残して。

類が帰った後のつくしは疲れていた。

つくしの表情からも歓迎していたとは思えない。

「奥様、大丈夫ですか?」

執事が声をかけても弱く首を振るだけ。

心の疲労度はかなりのようだ。

「体を動かしてはいかがですか?」

たまりかねたSPも声をかける。

「動かす、、」

つくしはその言葉に反応しカオを上げた。

「はい。お気持ちが沈んでいるように感じました。身体を動かすと物理的ですが温まります。沈んだお気持ちも多少は上がるかと、、」

少し考えつくしはその提案をのむことにした。

「そうね。身体を動かそう。じっとしてると考えてしまうわ。・・・何しようかな?」

「バトミントンなどはいかがですか?」

「バトミントンですか?良いですね。」

「意外とハードですよ。」

「経験あるんですか?」

「中学までやってました。県大会まで進んだこともあります。ですが身体が大きくなりまた格闘技に興味を持ってしまったのでやめてしまいました。」

「分かります。」

そのSPは身長が190近くもあり体格も良い。バトミントンをやるには身体が大きすぎる。

ニコニコしてきたつくしに執事もホッとする。

執事はSPと目を合わせ、後をSPに任せることにした。

それから小1時間ほどつくしはSP何人かとバトミントンを楽しんだ。

SPは手を抜くことなく適度につくしを走らせた。

そのためつくしも余計な事を考えられなく、終わった時はスッキリした表情になっていた。


***



それから数時間後、つくしは機上にいる。

司からNY出張の存在を知りそれに着いて行くことにしたのだ。

司もつくしを連れて行くつもりだったのだが、出張の事を知り司が話す前につくしの方から一緒に行くと言ってきた。

そこに類の存在を感じた司はダイレクトに聞いてくる。

「何があった?類が来ただろ?」

「聞いてないの?」

「まぁ、報告はあったぜ。だがおめぇの腹ん中はおめぇしか知らねえだろ。」

「そうだね。・・・はぁ、、なんて言うか、、とにかくズレがあった。あたしのコトを分かった風に話すの、、でも全然違うのよ。

違うって言えなくてさ。なんかこの人誰って感じで、、上手く言えないんだけど、、」

分かった風という言葉に司は類がつくしの事を調べていたのではと思った。

確かに黙っておけとは言ったが調べるなとは言ってない。その可能性は充分にあるだろう。

「類は変わったかもしれんな。だが、おめぇが出しゃばるとこじゃないぜ。」

「しないわよ。」

「へぇ、、その心は?」

「何よその言い方、、何でってあたしはあんたで手一杯よ。

類は友人だけど家族じゃないわ。奥さんだっているでしょ。あたしが出る幕じゃないじゃない。」

そう言って類を突き放すつくし。以前のつくしとは大違いだ。

なにせ高校生の時は司と惹かれ合いながらも類とはかなり親密だった。

司よりも類の方を頼っている時もあったほどだ。それだけ類の方もつくしに関心を持っていた。

というかつくし以外に関心を持たなかったのだが、、

司と結婚した今つくしの考えも当然ではあるのだが、類は変わってないようだ。

いや、変わったのかもしれない。

関心から執着に、、



「それで俺に付いて行くのか?」

「うん。正直あの類はなんか苦手。だけど又来ると思うし、距離があったほうが良いかなって。まぁすぐに帰ってくるから時間稼ぎにしかならないだろうけどね。」

「なんならずっとNYに居とくか?」

「そんな訳にはいかないでしょ。披露宴こっちで準備してるんじゃない。あれを今更キャンセルって怖ろしいこと言わせないでよ。」

それに武道館をキャンセルしたら滋の立場が悪くなる。

ひょっとして滋が秘密にしとけって言うのを野生のカンで察したのだろうか、、


「(キャンセル)する訳ないだろ。つうか道明寺の本拠地はNYだからよ。今は一時帰国なんだぜ。」

「そうなの?」

「まぁな。だから今度の渡米も出張とは言えねぇな。一時帰国を伸ばすために渡米するもんだからよ。」

「それじゃあ披露宴の後はNYってこと?」

「すぐじゃあねぇけどな。」

「ふぅん、、」

「どうした?あっちじゃ不安か?」

「言葉がね。勉強しなおさないと、、」

「全く分からないって訳じゃねぇだろ?だったらすぐに慣れる。」

「簡単に言うなぁ~」

「俺が出来たからな。なんならスパルタするか?」

「どういうこと?」

「向こうでは日本語禁止にしてよ。使ったらペナルティーとかな。」

「ペナルティー、、、」

嫌な予感しかしない。

「下心は無しよね?」

「あ?それしかねぇよ。」

ちょっとおと頬を膨らますつくし。だが司の笑い顔が優しい。

「ちゅーだったら良いよ。」

「ペナルティーか?なってねぇだろ?」

「じゃあエッチ禁止!」

「はあ?ふざけんなよ!!」

「あたしのペナルティーにならないからねぇ~」

イシシと笑うつくしに司も気を良くする。

「仲直りしようぜ。」

そう言って抱きしめようと近づいてくる。

「ケンカしてないよ?」

「してたじゃねぇか。」

「そうだっけぇ?」

やる気のないはぐらかしに司も笑い出す。

「じゃ普通にちゅーな。」

あと一歩をつくしが踏み出し司のシャツの背中を握りしめる。

「ん。」



そして機内。

道明寺のプライベートジェットでNYに向かっている。

隣の席に座る司はパッドを手に難しい顔をしている。

つくしは英会話の復習とヘッドホンをしながら字幕無しの洋画を見ている。3本目となり流石に会話メインのチョイスなので欠伸が多くなった。アクション系は無理でもサスペンス系なら会話は多かったかもしれない。

つくしの頭に類のことはほぼ無かった。




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コメントありがとうございます。週末は子どもの世話と体調を崩してしまいなかなかキツかったです。仕事を休むほどのものでもないので明日は楽できると平日大好き人間になってます。
コメントにあった類とのバトルは1度は書き始めました。
しかし前と違ってつくしはしらふだし、ケンカ腰になるかなと思い断念。
そしたらつかつくのいちゃいちゃになったのでまっいいか~と。
つくしがキレるエネルギーがまだ溜まってないだけなので類とのバトルはお預けです。
なぜ類がこうなったかも私なりに理由があります。類つくさんには受け入れられないかな?
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Re:

コメントありがとうございます。
コメントが来てあっ投稿時間過ぎてると気付きました。

つくしが司に隠さず話すのは、社会人を経験しているし“ほうれんそう”を知っていれば当たり前のような気がします。

照れるような内容でもないですしね。

夫婦になった2人がお互いを知り合おうとするのは自然なんじゃないかなぁ?
だってここでは6年間会ってなかったし。じっくり話すとなるともっと間が開いてるしね。

確かに他の2次では見ないかもしれませんね。
てかなんで見ないんだろう?

類のことは私も良くは分かりません。原作も何度も読み返している訳ではないし、テレビと2次が情報元なところがあって、想像がプラスされてます。

でも40代になり様々な人間関係を経た私ならではの切り口もなかなか真実味がある、、かもしれませんよ?

Re:

ありがと。私も読めなーい( ̄▽ ̄)てへ。

体調ね、本当早く元に戻ってほしいです。


そして時間も欲しいなぁ。

私ひとりの。

それって凄い贅沢だわん。

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