甘さとスッぱさと ... スッピン13
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スッピン13
2016-12-22-Thu
誰?と口に出したことも気づかずつくしは考えていた。

全く知らない顔だ。

でも岩元は確かに奥様をお待ちになっていると言った。

奥様、、ハッ!もしかして、、

「あ、あの、、道明寺夫人に会いに来たのですか?」

その女性は眉を動かして少し驚いたようだ。

「はい。」

しかしすぐにニッコリと笑う。

「えっと、お名前を教えていただけますか?」

「私のですか?佐倉です。」

「さくらさん、、」

さくら、、桜?佐倉?咲良?苗字なんだろうか名前なんだろうか?どっちにしても全く聞き覚えもなくつくしはやはり司の前妻に用件のある人なのではと思った。

「えっと、、あの、、さくらというのは苗字ですか?名前ですか?」

「ああ。苗字です。すいません。フルネームで言うべきでしたね。佐倉梢と言います。」

苗字だったのかとつくしは思ったがやはりフルネームを聞いてもピンとこない。

「そう、、ですか、、あの~、、非常に申しにくいんですけど、、、」

「はい?」

「佐倉さんは道明寺の前の奥様にお会いに来られたのではないでしょうか?」

すると佐倉梢という女性は顔を上げて驚いたようだ。

違うのかとつくしは困惑顔だ。

そのうちクスクスと笑い出した。

「違います。私は貴女に会いに来ました。」

「へっ?」

「貴女が私を知らなくても無理はないと思います。面と向かっての挨拶はこれが初めてですから。」

「はぁ、、」


その時カツカツと部屋に近づく音が聞こえた。

つくしは司が帰ってきたのかと思ったのだが、、

バンッ

ドアが勢い良く開けられ、そこに来たのは司の姉椿だった。


「つくしちゃん!」


第一声でつくしの名前を呼んだ椿だったが、つくしと対面している女性を見て驚いたように固まった。



つくしも突然の椿の登場にビクッとなるが、椿が黙っていることに不安になって来た。


ーお、怒っているのかしら?


「貴女、何の用があって来たの?」

椿の低めの声につくしはビクッとなる。

「あ、あの!」

つくしは立ち上がり思いっきり頭を下げて謝った。

「すいませんでした!!」

「えっ、つくしちゃん?」

つくしは頭を上げまくし立てる。

「お姉さんにはとてもお世話になったのに、何も言わず別れてしまって、挙句!また今さらですが、あの、そんな顔を出す立場ではないのですが、、えっとですね、、」

ポカンとなる椿をよそに、佐倉梢が口を開く。

「つくしさん、おそらく椿さんは貴女ではなく私に言ったと思いますよ。」

「へ?」

口を開きつくしは阿保面になってしまう。

それを見てクスクス笑う梢。

「ですから椿さんは私に何の用があってここにいるのだと言ったと思います。」

「え?何故ですか?佐倉さんは道明寺夫人にお会いしに来たんですよね。」

「はい。つくしさんが道明寺夫人でしょう?」

「え?何で知ってるんですか?」

「私の夫が道明寺副社長の側近なんです。私も関係者のひとりなので、トップシークレットですが知っています。」

「あ、なるほど。」

つくしは梢が知ってたことに納得した。
が、椿の表情がまだ強張っていることに気づいた。

「あ、あの、、お姉さん、、」

つくしに声かけられて椿はハッとする。

「ああ、つくしちゃん。なぁに?急に謝ったからびっくりしたじゃない。」

ニコッと笑う椿。

つくしはこの笑顔の理由が分からなかった。

「はぁ、すみません。」

「だから。謝らないで。それよりも会えて嬉しいわ。もうずーっと待ってたのよ。つくしちゃんが本当の妹になってくれること!」

「へ?お、怒ってないんですか?」

「怒る訳ないでしょお~怒ったとしたら司にかしら?もっと早く物事を進められたんじゃないって。全くこの私をこんなに待たせて、ぶん殴ってやらなきゃ気が済まないわ。」

「へ?へっ?」

「さ、じゃあつくしちゃん出かけましょう。つくしちゃんに似合うのをたぁくさん買ってあげるわよ。」

そう言ってつくしを連れ出そうとする椿。

梢はそれに待ったをかける。

「まだ私との話が終わってません。」

椿はピクっと反応し、足を止めた梢を睨んだ。

「貴女の出る幕じゃないわ。」

「それはこちらの言い分ですわ。椿さん。貴女こそ何も分かってらっしゃらないのね。」

「どういうこと?」

突然の一触石発になりそうな雰囲気につくしもビビる。

「あ、あのお二方、、」

「つくしさんはまだ夫人として公表されてません。なのに椿さんが連れ出したらマスコミが騒ぎますよ。つくしさんの公表方法はかなり綿密に練られていると聞いてます。それを全て壊すつもりですか?」

「私が一緒だからといって何でも飛びつく訳がないわ。考えすぎよ。」

「私の夫は司さんの側近ですよ?それにつくしさんの秘書の岩元さんも良い顔しないと思いますが。」

梢から司の名前が出たことに驚くつくし。

「司って、、」

「つくしちゃん、貴女岩元を秘書にしているの?」

梢に聞こうとしたつくしに椿が話を割って入る。つくしは椿の態度に押されっぱなしだ。

「え?岩元さん?あ、はい。私の秘書をしてくれてます。何をしてるのかは良く分からないけど、、」

つくしの答えに椿は頭を手で隠す。

そして不満の声を上げた。

「はぁー司の奴、よりによってなんであいつを付けるのよ!」

「へ?へ?」

訳の分からないつくしに梢が声をかける。

「椿さんと岩元さんは天敵のようですよ?」

「へっ?」

「違うわよ。勝手なこと言わないでちょうだい。それに貴女の夫が司の側近でも貴女は関係ないでしょうが!」


その時またドアが開き、その渦中の人物が姿を現わす。


「関係無くはないですよ。」

「岩元さん、、」

「何の用?」

岩元の登場に椿はイラついているようだ。

「梢様が奥様とお会いするのは、副社長との約束があったからです。それに奥様を勝手に連れ出すのはやめて下さい。奥様の負担になります。」

「負担?何を言ってるの?意味が分からないわ。」

「ふぅ。そりゃそうでしょう。貴女は僕がいくら説明しても聞いてくれない。」

つくしは岩元の答えに納得するところがあった。確かにこの兄弟は都合の良いことしか聞く耳を持たない。

「私と一緒にいたからってつくしちゃんを司の妻だなんて肯定しなければ良いだけじゃない。はぐらかせばいいのよ。」

「それでは後で反感を持たれてしまいます。」

「反感?まぁ、それはしょうがないわ。あの子はあんな顔してるからね。多少の反感は致し方ないのよ。」

「そんなことではありません。」

話の通じない椿に岩元さえもイライラしているようだ。

「あ、あのっ!」

つくしの声に3人が振り向く。

「あの、今日はあたしここに来たばかりだし、メープルにも行ったりで疲れているのでもう休みたいんですけど、、」

最後は小さな声になるつくし。

だが、疲れているのはその通りだ。

そしてそれを口に出したらなんだか疲れが一気に来た。

「奥様、申し訳ありません。そうですね。お部屋で休まれて下さい。副社長には僕から言っておきます。」

「ありがとうございます。」

「疲れているならしょうがないわね。じゃ明日つくしちゃんお出かけしましょ。」

ははと力なく笑うつくし。

どうやってもこの椿を止められない気がしてきた。

「それでは私も今日は失礼します。つくしさんまたお話しいたしましょう。」

「あ、はい。」

椿は梢に冷たい視線を送っている。どうも椿は梢を気に入ってないようだ。

何故なんだろう?



***


疲れているつくしを労わり梢は見送りを断り、椿も部屋で別れた。当然岩元も下がった。

つくしは早く休もうと司の自室を使用人に聞く。


「え?このずっと先なんですか?」

「はい。司様の自室は奥の角部屋になります。」

奥って一体どのくらいの距離なんだろう・・・

本当に疲労困ぱいのつくしは世田谷の東の角部屋を思い出し、司の自室に行く気が失せていた。

それに司の自室に居たら明日椿が来るだろう。

先ほどの様子から明日は本気で自分を連れ回しそうだ。

まだ目立ちたくないつくしは椿に振り回されたくないと思ってしまった。
気力が無くなっているせいもある。


「この邸も客室は沢山ありますよね。」

「はい。」

「その一つを使用して良いですか?」

「・・私達は奥様に許可を与える立場ではありません。」

「あ、そうですね。」

つくしは疲れ過ぎていることを実感した。

「ここからはひとりで行きます。」

「はい。何かあればまたお申し付け下さい。」

つくしはテクテクと歩きながら出した。

しばらく歩いて後ろをチラッと見ると、先ほどの使用人の姿は無い。


「・・・・・」




パタン




スースースー







熟睡するつくし。

つくしは本当に疲れていた。

だから

その後野獣が帰ってくるのに気づいてなかった・・・





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佐倉梢さんの正体分かりますか?
私の読者さんなら分かって欲しい~

そして椿お姉さん。
お姉さんは、、滋さん以上にしちゃいました。
もう価値観は固まってしまったと。

そしてつくしを逃げさせてしまいました。
13.5書こうかな?
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