甘さとスッぱさと ... 素肌にシャツを着て1
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素肌にシャツを着て1
2016-08-27-Sat
私の毎朝光景。

アパートの最寄りの地下鉄には、いつものC1口から入る。
ホームまで遠いけど、エスカレーターは駆け足で来る人がいて、イヤだから階段を使う。

今日の占いは、7位。
フツー…なのかな?いい一日になるのかな?

電車に乗って、つり革につかまりたい。席に座るのは、他の人に譲りたいから。お年寄りや子ども、妊婦の人こそ優先なのよ。でも、そんなこと気にしない人もいて、マナーはどうしたと声を大にしていいたくなる。

高校生の私なら、そうしていた。

正義感の塊。それで、苦労もした。

だから今しない訳じゃないけど…


*******


「おはようございます。」

「おはようつくしちゃん。」

「おはよう牧野さん。」

「おはよう牧野。」

「つくしちゃん、小林様からお礼のお手紙が届いてたわよ。今回のシャツも良い出来で満足してるって。」

「本当ですか。良かったぁ。」

「毎回ホッとしてるけど、いい加減にしたら? 嘘っぽく聞こえるぜ?」

「失礼な。本当に気にしてるんですよ。シャツは着てみて過ごさなきゃ、本当に満足するものか分からないじゃないですか。」

「そうだけどさ。もう3度目だろ? オーダーしてくれたの。信頼されてるよ。だから自信持ってやらなきゃ、お客様だって不安になるぜ。」

「う、、 そ、そうですね。」

「ふふ。ま、それがつくしちゃんの長所であり短所ね。 さ、おしゃべりはその位にして仕事始めましょう。ミーティングよ。」


牧野つくし29歳。

独身。彼氏なし。

職業、紳士服のテーラー。

女性でテーラーをやっているのはとても珍しく、男性の世界なので、なかなか厳しいことばかりだ。

今勤めている店は、大手のブランド店ではないが、東京近郊のこの街ではなかなか名の知れた店で、評判もいい。

私が働けるのも女性オーナーっていうのが大きい。

先代の社長が病に倒れ、娘のオーナーが跡を継いだのだ。

女性のテーラーを信用しない客も多い。

そのため最初は、接客ばかりだった。

でも、紳士服を作りたい私の情熱を、オーナーの菜々子さんは理解してくれた。

同僚も、話に耳を傾けてくれて、顧客に声をかけてくれた。

でも、紳士服は男性のもの。女性テーラーを受け付けてくれない。

ジレンマの続く日々だったが、ある日一人のお客様にシャツならお願いしようかと言ってもらえ、嬉しかった。

思わず泣き笑いしてしまったほどに。

それから、オーダーのシャツを作っている。

私なりに必死で。

別にオリジナルを出したい訳じゃないけど、あれこれ考えてすごく細かいところまで気にしてたら、なんだか評判が良くて。
今じゃ、十数人の顧客を持つこととなった。

だから今のとこ、恋愛はそっちのけ。

仕事が楽しくって、恋愛に時間は持てない。


と、いうよりも、

好きな人がいるから、他の人を好きになれない。


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第一章テーラーつくし cm(0) tb(0)
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