甘さとスッぱさと ... 花街に護られてー三つ目が強すぎるー
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花街に護られてー三つ目が強すぎるー
2017-01-03-Tue
江戸時代を背景にお話を書いてます。
時代的な言葉や名称などは詳しくないので現代風に置き換えてます。
それでも明らかに違うようにはしてません。
細かい矛盾点などあるかと思いますが、目を瞑ってお付き合い下さい。
ダメなら進まないでね。









夕刻近く伊吹屋の廊下を歩くひとりの男。

見世の男衆でもなければ客でもない。

だが見世の者は皆この男が何をしに来たか知っていて、その美貌に目を奪われていた。



「おや、帰るんでやんすか?」

「まぁな。邪魔したぜ。」

そう言って男に話しかけた女は男の来た後に目をやる。

「少し話をしても良いですかねぇ?」

女の視線の動きを見ていた男は足を止め、片眉を上げる。

「昨夜ここで宴会があったんですよ。」

「フッ、そうらしいな。餅つきが無かったとぼやいてたぞ。」

「ふふふ。ええ本当に残念。ですが、その事じゃあないの。」

「・・・・で?」

「花沢屋さんは御存知で?」

「・・・ああ。」

「海老妻楼の高木太夫を連れて来はったんですが、どうも息子にねだられたようであんさんの女は誰って聞いてましたわ。」

「・・・・・・言ったのか?」

「・・・・言うと思いますか?可愛い妹分よ。」

ギロリと睨みつけた眼つきを和らげる。

女は頭軽くを振り首を鳴らした。

「・・息子は幼馴染だ。俺と似たところがある。見た目じゃないがな。・・・何とかする。世話になったな。」

「いいえ。・・・くすくす。それにしても遅いですねぇ、、見送りにも来ないなんて遊女なら仕置き部屋行きですえ。」

「遊女じゃねぇから行く必要ねぇだろ。寝かしてやってくれや。」

そう言って男は草履を履き見世を後にした。




「寝かしてねぇ、、、意識を飛ばしたのはあんさんでっしゃろに。」

そう言って女、紺野太夫はまた笑った。




***



そこは坂の上だった。

この遊郭にこんな坂があったかとつくしは疑問に思った。


しかし風が吹き閉じた眼を開けると目の前には山が見えた。

その山は遠くにある山だった。

空気が澄み良く晴れた日にのみ見える山だった。

そうこんな寒い日のような乾燥して雲一つない日にだ。


その山の見事な佇まいにつくしはしばらく身動きが取れなかった。

見惚れていたのかもしれない。

なんと美しい姿なのだろう。

その姿をつくしはひとりで見るのが惜しくなった。誰かに見て欲しい。しかし周りを見ても誰もいない。

するとまた風が吹いた。

こんどは存在を知らせる風だ。

風の方に目を向けると大きな鳥がいた。

鷲、、だろうか?

とても大きくて鋭い眼をしていた。

そしてとても美しかった。

その鷲はつくしの方を見たまま動かなかった。

しかしピクリと動き、バッと羽を広げ飛び立った。

つくしの目の前を通り過ぎ優雅に飛行したかと思えば、急降下する。

爪を立てて地面に降り立った。

着地とは違う微かな動きがあった。

そして首を動かしつくしの方を向き、、

羽を広げた。

再びつくしの目の前に降り立ち羽をおさめる。

それは武士が刀を鞘に納めたように思えた。

つくしはその鷲の顔をじっと見ていた。

鷲の方もつくしを見ていたからだ。

そして鷲の鉤爪を見ないようにした。

それはそこに小さな獣がいたことを知ってたから。

そしてそれは自分への贈り物だという事にも気づいていた。


動かないつくしに鷲は笑ったような表情をして飛び立っていった。

鳥が笑うなどあるのだろうか?でもつくしには笑っているように思えた。

鷲が飛び立った後を見るとそこには光る物が、、、

歩み寄りそれを手に取るとそれはかんざしだった。

べっ甲の上質なかんざしだ。

こんな物を残す者などひとりしかいない。

心に抱いた感情のままつくしはかんざしを髪に刺した。



するとまた風が吹き、、、

つくしは人混みの中にいた。

辺りを伺うとそこは市場のようだ。

野菜や米、鶏を売る人々が目に入った。

市場の通りを進んで行く。

ふいに声をかけられた。

だがそこには誰もいない。

そこには茄子が置いてあった。

それを手に取るとみずみずしくぷりんとしていた。

着物の袖で軽く拭き取り茄子を口にする。

ぶちゅっと茄子を噛んだ音が響いた。

茄子はこんなに噛み音が聞こえるだろうか?

不思議に思いつくしはその噛んだ茄子を見てみた。

すると形が変だ。

茄子は丸みのある先端でこんな突起ではない。

というかこの形は、、、

途端につくしは背筋にぞくっと寒気を感じる。

振り向きたくはないが、振り向かなくてはならないだろう。

とっさにこれは夢だと思いたいと思った。

そして夢だと気づいた。

道理で何度も場所が変わるはずだ。

だが、夢にまで見るのかとウンザリした。

いい加減休ませて欲しい。

底なしの体力と性欲はどこから来るのだろうか、、

ザッ、、

ビクッ!

近づく音にビクつき恐る恐る振り向くと、キラッと光る眼が見えた。

まるで蛇に睨まれた蛙だ。

そういやこないだ蛙みたいだなって言われた!(膨らませた頬がね)

だから蛇になって来たの?

え?じゃああたし巻きつかれるのかな?

巻きつかれて突かれるの?

嫌だーーーーー!!!





***



夜見世の無かったこの日餅つきも無かったため珍しく夕食があった。

それで部屋に呼びに来た遊女達は寝ているつくしを見て起こすか迷っていた。

「どうしよう。」

「どうしよって、起こさないと食べれないよ。食い意地はってるから文句言うよー」

「そうだけどさ。何の夢見てるのかな?」

「ニヤついてるから良い夢なんだろうね。」

「つくしにとっての良い夢かぁ、、食べ物?」

「餅だね。さっき食べてる時のあの笑顔は光悦に近かったよね。」

「普通光悦って、イッてる時にするもんじゃ、、」

「だから睨んでたよ。餅持って来た人。」

「ああーだから今こうなんだ。」

「だね。・・・ん?何か様子変だよ。」

「うなされてるね。」

「うん。うなされてる。またやられてるとか?」

「かもね。」

「でも相手は道明寺様でしょ。うなされてるって、、」

「つくしには道明寺様だけど、道明寺様じゃないかも。」

「どうゆうこと?」

「中身は道明寺様だけど、姿は違うとかさ。・・・熊とか?」

「は?熊?獣ってこと?」

「確かに獣だ。」

「獣だ。」

うんうんと納得して一向につくしを起こそうとしない遊女達。

そしてある事に気付いた。

「ねぇ、これって初夢になるのかな?」

「初夢?あーそーだねぇー」

「初夢って、一富士二鷹三茄子だと、良いんだよね。」

「食べ物は茄子だけじゃん。」

「だね。で獣は鷹か、、鷹に襲われてる?」

「「「・・・・・」」」

三人がどう突っ込もうか考えてると、またつくしがうなされた。

「ハッ!起こそう。ご飯あたし達も食いっぱぐれるよ。」

「そうだ。つくし、つくしっ、起きて、起きて、ご飯だよ。」

「うう~ん、、、」

「つ、く、し、ご、は、んー」

グーー

「あ、腹は反応してる。」

「流石だ。」

「こらっ、つくし起きろ。起きないとほっとくぞ。」

「つくしーーー」







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上手く纏められなかったな。
ま、いっか。
皆さんは初夢どうでした?
私は夢覚えてないタチなので分かりません。
子どもが乗っかってきて起こされるしね。

はぁ、休みは明日までだー
休み短いなぁ、、
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Re: 花街に護られて読みごたえあります

コメントありがとうございます。

花街〜はもうすぐ司の誕生日なのでそれに合わせて投稿をと考えてます。

ただ前回の投稿から日が経っているので、またネタを考えねば、、

4人組の出番も期待されているのかな?

基本つかつくなのであまり考えないのですが、、
それに他カップルの人の反応も怖い。

が、ちょいと考えてみますね。

それにしても花街〜は人気があるなぁ、、

作家さんにも人気あって、普段コメントしない人もくれるんですよ。

ライトにエロれる?からかな。

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