甘さとスッぱさと ... 花街に護られてー花の四人組ー
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花街に護られてー花の四人組ー
2017-01-04-Wed
江戸時代を背景にお話を書いてます。
時代的な言葉や名称などは詳しくないので現代風に置き換えてます。
それでも明らかに違うようにはしてません。
細かい矛盾点などあるかと思いますが、目を瞑ってお付き合い下さい。
ダメなら進まないでね。










静寂に包まれてる部屋に四人の男が膝を崩して座っていた。

先ほどまで姿勢を正して茶を嗜んでいたが、家元が部屋を出て行った後弟子も部屋を下がるよう伝え今この部屋には幼馴染の四人だけになっている。

「久々に抹茶を飲むとやっぱり苦ぇな。」

「あ?偽物ばっかり飲んでるからだろ。」

「美味けりゃ偽物でも良いよ。俺も煎茶は好きだね。」

「けっ。あんな作法もねえようなもん茶じゃねぇよ。俺んとこに通ってるなら本物を好めよな。」


*この時代お茶は作法の堅苦しい抹茶から、淹れ方の容易な煎茶が大衆に広まっていた。


「好めねぇ、、んなこと言ったって遊郭でも煎茶を出されるからな。飲みなれてるもん好むのは仕方ねぇだろ。」

「遊郭、、司お前偽物出す見世なんざに通ってるのかよ。」

「おう。女を囲ってるからな。」

その言葉に類が食い付く。

「どんな女なのさ。お前が囲うなんて始めは冗談としか思えなかったんだけど。」

「・・・・俺に喧嘩を売るような女って言やあ分かるか?」

「「「は?」」」

とたんに司を見合す三人。つまりその女は司に喧嘩を売ったってことか?

「喧嘩売られたのかよ。」

「おう。威勢良くな。てめぇの姉貴を庇おうと俺を馬鹿扱いだぜ。」

「くっ、それでお前惚れちまったのかよ。気違っちまったのか?」

「んな訳ねぇだろ。そん時はその姉貴をちっと利用しようと思ったんだよ。」

そう言って伊吹屋に出入りするようになった経緯を話す司。

「なるほどな。確かに俺たちは見られてるよな。ほんで使用人に手を出されるなんざされたら恥だぜ。」

「手駒にされねぇように遊郭で手管を知ろうとした訳だ。で?そこから惚れた経緯は何だよ。」

総二郎もあきらも司の遊郭通いは興味を持っていたらしくぐいぐい聞いてくる。

類はそんな二人の様子に聞きたいことは二人に問い詰めさせることにした。

「さぁな。俺だって知らねぇよ。ただそこでは交わりは仕事だからな、騙してなんぼだ。見られてるような俺と変わらねぇと思っちまったのさ。」

「なるほどね。」

「類?どうした、何がなるほどなんだ?」

「その見世に行ったんだよ、、親父に付いてさ。来たからには女を突けって言われて突いたけど、女は俺を見てなかったなと納得したんだよ。」

「ああしてやられたって言ってたやつだな。」

「なんだよ、あきら知ってたのか?」

「大門を出るとこでばったり会ってな。不貞腐れてるから問いただした。」

「してやられたっつーのは何だ?」

「喘き手管にやられちまったらしい。」

「「喘き手管?」」

声を揃える司と総二郎。

「なんだそりゃ。」

「なんだって言った通りよ。喘き声がめっほう上手いってことだ。類もその遊女がイキそうだと思ったんだろ。」

「ああ。まんまと司にやられたよ。」

「俺?何言ってやがる。俺はてめぇの女以外突かねぇぜ。」

「そうだろうよ。クックック、、」

笑うあきらを司は睨んだ。

司には類やあきらの言っている意味が分からなかった。

しかしあきらからその意味を聞き、態度を一変させる。

「ククッ、、そう言う事か。確かに突くたび意識を飛ばさせてるな。見世の奴らはそれをきっかり利用してるってことか。」

司の表情は機嫌が良いだけじゃない。その表情は柔らかく幼馴染の三人は司がそんな顔になれることに驚いた。

「随分上機嫌じゃねぇか司。」

「相当惚れてるってことか。」

「ふぅん、、司を人に戻したのか。その女仏の域に入ってるんじゃない?」

「あ?仏だぁ?何言ってやがる。」

司の表情はにやける一方だ。

類は面白くなかった。

「迎えが来ないといいね。」

「あ?」

ピクと司が反応する。仏で迎えと来たら別れを意味するからだ。

「てめぇ、、俺に喧嘩売ってるのかよ。」

「かもね。そう捉えるのは俺じゃないけど。」

睨み合う司と類。

司は一見感情的だが頭は冷静でなぜ類がそう言うのか分かっていなかった。

「おいおい止めろよ。ここは茶室だぜ。」

「全くだ。高尚な場所で血を流したりなんかしたら俺の面子にも関わる。睨み合いはそこまでにしといてくんねぇか?」

総二郎の怒りを含んだ仲裁に司と類は顔を逸らす。

「類も司を煽ってんじゃねぇよ。羨ましいならお前も女を見つければ良い話じゃねぇか。」

「羨ましくなんかないよ。総二郎いい加減なこと言わないで。」

「あ?図星さされて今度は俺が標的か?」

そして今度は総二郎と睨み合う類。

あきらはため息をつく。

「どっちも止めろよ。羨ましく思うことは恥じゃねぇよ類。」

フンと顔を背く類。

あきらの言葉は受け入れられないのか、、

司には類の心情が理解出来た。

司は偶然にもつくしと出会えた。

つくしのどこに惹かれたか先ほどは答えを濁したが、それは充分分かっていた。

つくしは自分を只の男と見ている。

豪商の息子ということでも、自分の容姿も関係なく司だからという理由で接している。

それは俺に限ったことではない。

おそらく類の方が先に知り合えば、類にもそう接していただろう。

そして類もそんなつくしのことを、、、

だが譲るつもりは全くない。

司は親友に抱く感情を表に出すことなく、争いにならぬよう導ければと思っていた。

「違ぇよ。類は俺を羨ましいなんざ思っちゃいねぇよあきら。」

「あ?」

司の発言に類も振り向く。

「がっかりしてるんだろ類。結局は女に手篭めにされてるってよ。」

類の表情が曇る。それはそう思ってない事の現れだが、、

「だが手篭めにされるのも悪くねぇぜ。手のひらに乗ってると思わせることも必要ってことよ。」

それはせめぎ合いを言いたいのかもしれないが、上手く言い換えた司に類は苛立ちな理由を知る。

「それじゃあ、俺も遊郭で女を作らないといけないね。手篭めにされるかな?」

「そりゃおめぇ次第よ。なんせ遊女は演技が上手い。大根役者なんざしてたら見世の外に放り出されかねねぇかもな。」

「・・・面倒臭い。」

心底嫌そうな口ぶりで呟く類。

「じゃあ止めとけ。」

「そうだな。止めといた方がいい類。」

不貞腐れたれた類は振り返り司の方を向く。

司と目が合ったその時、司の感情が真っ直ぐ入ってきた。

それに笑い出す類。

今度は司が舌打ちする番だった。





***


数日後の遊郭の通り。

伊吹屋に向かう司は前から歩いてくる男に眉根を寄せる。

その男は遊女を三人連れ添い大門へと向かっているようだった。

「よぉ司。」

「総二郎、、、なんだお前三人も買ったのか?」

「んな訳ねぇだろ。茶を教えたんだよ。本物の茶をな。将来の太夫だぜ。俺直々に教えて当然だろ。」

「そうかよ。」

「おう、じゃあな。」

そう言って別れ歩き出す二人。


「何が将来の太夫だ。てめぇが買いたい女だろうがよ。まだ家元には遠く及ばねぇくせに。」

吐き捨てるように言い放つ司。

司には総二郎が遊郭を荒らし始めたのだと思った。

何故なら奴の親父、西門流家元もかなりの女好きだ。

ここにも当然馴染みの見世があるらしい。

次男である総二郎。家元を継ぐのは現実的ではない。

ならばそれ相当の動きもしなけれびならない。

そんな中での遊郭遊び。

ひょっとして自分の言葉がきっかけかと司は思ったが、、、

結論を出したのは総二郎自身。

口出しは無用と判断した。

類ほどの抵抗もあるまいし、かえって好むかもしれない。

西門流も抹茶から煎茶へと鞍替えしするかもなと司はほくそ笑んだ。





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とりあえず「類のことはなんとかする」と書いてしまったので花の四人組を登場させました。
抹茶、煎茶のことはネットからの情報を膨らませたので本当かは分かりません。
今回はつくしとのイチャコラや笑いもなかったなぁ、、
私的にはイマイチ。

そして明日(もう今日ですね)からは仕事です。
こちらもスッピンに戻ります。
宜しくです。
あ、6:00の投稿は無理です。
なので明日(5日)6:00にお会いしましょう。

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