甘さとスッぱさと ... スッピン27
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スッピン27
2017-01-15-Sun
2日続けての連続投稿です。
スッピン26があります。
そちらからお読み下さい。







「そろそろ帰るよ。」

「そう。じゃあ、送るね。」

つくしは岩元共々とエントランスまで類を見送る。

「俺は牧野には気晴らしが必要だと思ってた。でも必要なかったんだね。」

「気晴らしは必要だよ。実際にしてるしね。今はまだ邸の中だけど、オフの時は夫人らしからぬ格好をしているよ。うふっ。それでこないだは西門さんにも呆れられたし。西門さんの顔面白かったよ。ぷくく、、」

類は総二郎と会ったことを知り、、

そして総二郎への不満を抱く。

牧野に会うなら何故自分やあきらを誘わないのかと。

2人きりで会う、、いやそれが不満ではない。

自分より先に会っていることへの不満だと気付いた。



そして、

総二郎と会った時にそんなラフな格好をしたつくしへの不満も。

オンの訓練中だとは言ったのは理解出来る。

だが自分を排除している気がしてならない。

類の頭の中では警告音が鳴り響いていた。




「奥様!」

ふいに岩元がつくしに声をかける。

「どうかしましたか?」

「その位置は危険です。そこから先は外に面してます。肉眼では見えなくても写真に収めることは可能です。見送りはここまでの方が宜しいかと思います。」

その言葉にハッとなるつくし。

思わず見えないレンズを探してしまう。

そして一歩下がってしまった。

「そうだね。類との写真を撮られたくないからここで見送るわ。ごめんね類。」

はっきり否定するつくしに類は顔を青ざめてしまう。

「俺と撮られたくないの?酷いこと言う様になったね。」

「酷くないよ。当たり前じゃない。類はあたしの夫ではないわ。夫以外の男との写真なんてトラブル以外の何にもならない。腹立たしいけどそれが司の日常なの。あんた達だって似た様なモンでしょうが。」

正論で跳ね返すつくし。

類とてそれが分からぬ訳じゃない。



類は一歩つくしの方へ歩み寄った。

しかしつくしはそれを見て一歩下がった。


「どうしたの牧野?俺何もしないよ。」

「ならそこでも良いでしょう。あたしは夫以外の人に近づき過ぎて欲しくないの。」

「俺達親友だよね、、、そこまで過剰反応にされると気分が悪くなるよ。」

「あたしは近づき過ぎられると落ち着かないの。ピコーンピコーンと警告音の中だとろくに話も出来ないわ。」

「俺が側にいると警告音が鳴る?俺はあんたに危害を加えるつもりはないよ。」

「類はそのつもりでも、引き起こすことはあるの。あんた達の側にいることで降りかかる災いがある。それはあんた達の望んでない事だとしても、あたしはそれを充分過ぎる程受けてきたわ。親友だと言ってくれるならそれを理解してよ。」

「それは司にも言える事だよ。」

「それには戦うわ。あたしが側にいることに反感を持たれても離れるつもりもない。
あいつはあたしの男なの。」

「・・・変わったね、牧野。」

「当たり前でしょう。幾つになったと思ってんの?」

「31だろ。」

「分かってんなら言うな!」

口論を締める様に発するつくし。

類の警告音は止まっていた。



虚ろな表情の類を見たつくしは、痛む胸を無視して言葉を発する。

「類、、、あたしは司の事でめいいっぱいなの。それはずっと変わらないわ。」

「・・・・・」

答えない類。

「そしてずっとそうだった。・・変わらない事なの。あたしが幸せにしたいのは司だけ。」



それから言葉少なく車に乗り込む類。

つくしの方を振り返ることは無かった。





類を乗せた車の音が止み、つくしはポツリと呟く。

「欠席するかな、、」

「・・どうでしょう?」

「岩元さん。」

「はい。」

「岩元さんはあの類の下に就きたいと思いますか?」

「ご勘弁願います。」

「司も同じくらい面倒ですよ?」

「副社長とは性質が異なります。彼は僕を信じていない。」

「それはあたしの事もだよ。類は誰も見ていない。」

「僕には副社長を見ていると思いました。」

「司を?・・・そうかも、、しれないね。」

つくしは岩元と向き合った顔を類の方へ向けた。

見えなくなった類の姿。

今の類に当時の面影はない。

だけどつくしには変わってないようにも思えた。

「人を、、信じて、、、信じなきゃ始まらない。」

つくしの声が届くかは分からない。

つくしは届かなくても良いと思った。

それは類を想ってこそ。

自分ではない、他の人の声を拾って欲しかった。









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連載途中で変ですがこれまでのあとがきがあります。
良ければ読んで下さい。
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