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スッピン28
2017-01-17-Tue
6月も終わりに差し掛かったところ、

あるツイートが世間を騒がせた。


それは“パパに届いた♡”と一言。

そして画像が添付されていた。

その画像は「結婚披露宴招待状」と表書きされた上質な封筒に、招待状の中身が写真に撮られたものだった。

しかしその画像はその日の夜には削除される。


だが、翌日のネットニュースにはこの画像が出回り削除も後の祭りだった。



そして更に翌週には大手週刊誌もこぞってこの記事を掲載し、テレビのワイドショーも取り上げる騒ぎとなる。



“日本武道館で結婚披露宴?!道明寺司は何を考えているのか?”

“ホテルメープルのブライダルを持っているのに武道館使用とは一体?”



ワイドショーのコメンテーターは司の経歴を用いながらも披露宴の内容を憶測し報道していった。



そんな中とあるスポーツ紙が報道したスクープ。

“ある若手演出家がその披露宴に関わっている。”

その演出家の経歴まで持ち出され、ワイドショーのレポーターは突撃取材に動く。

しかし直ぐさま演出家の身を案じた道明寺家からSPが派遣され、ノーコメントを貫いた演出家だったが、暗に認めた形となった。



そして7月に入りあるワイドショーのコメンテーターがアメリカにある司のファンサイトを紹介した。

このコメンテーターはアメリカ人で海外ゴシップに精通していた。


そこで盛り上がる司のロマンス。

去年のクリスマスや今年のバレンタインのメープルNYでもイベントの発言から、ファンサイトでは司の相手を特定していた。

高校卒業後渡米する前に開いた会見に、空に描いた飛行機文字。

それから2人のことをtsukakoshiと読んでいる事。

流石に日本なので、苗字では?と言う突っ込みも出た。


そしてとうとう出てきた英徳学園の卒業アルバム。

高校生のつくしの写真は全国ネットで流れることとなり、つくしの経歴も紹介されていく。

当時の同級生のコメントも放映されたが、そこにつくしを悪く言うコメントは無かった。

それもそのはず、、、

コメントした同級生は今や稼業の会社の重役に就く者ばかり。

道明寺との取引を考え行動出来る者ばかりであった。

その中にはあの浅井百合子の姿も。

彼女はある企業の御曹司に嫁いだ身となっていたのだが、実家の会社はその企業に殆ど吸収合併される事態となっていた。

結婚直後、夫から学生時代のつくしへの暴挙を指摘され、ハイスペック婚と思っていたのが一転、買収婚という地獄を見た。

しかしその当時つくしは司と別れており、浅井も夫に強く出ていたのだが(だが夫は結婚前に司とコンタクトを取っていた)、

こうして2人が復縁し結婚する事態となっては買収は免れず、世間の印象をこれ以上悪くしないように2人のロマンスを盛って話すしかない。

つくしへの苛立ちがもはや場違いなのは充分過ぎるほど認識していた浅井。なんとか夫に一矢報えぬかとそればかりしか頭には無かった。



高校時代からの純愛に、別れても強く結びつく2人と紹介され世間の司への見方が変わっていく。


笑わない男の本気愛。

それだけ記事で見せた司の笑顔には力があった。




そんな中更に判明する披露宴情報。

どうも道明寺ホールディングス社員を対象に披露宴のエキストラがあるらしいと。

暴露したのはある社員の家族。

社員の居眠り中にメールを覗き見してしまったらしい。

妻が勝手に上げたツイートの存在にその社員は離婚も考えたが、会社からの反応は無かった。

それどころか、道明寺側から各メディアに通告されたのはこのエキストラの一部を開放するという事。

つまり生放送ではないが披露宴にメディアを入れるということだ。



当日まで伏せられるエキストラの詳細。

世間の高まる期待にメディア側も足並みを揃えた。




そして迎えた当日。


日本武道館周辺はいつもと違う光景だった。

上空を旋回するヘリ。

地上でも交通が制限される。

尋常ではない警官の数。それも機動隊であった。

サミットなどの国際会議並の警備に通りがかった人々は固唾を飲む。



披露宴開場少し前、会場へと続く道にリムジンが入ってくる。

白く塗装されたリムジンにはブライダルメープルの文字とエンブレム。

そういったリムジンが何台も続けて入っていった。

沿道の人々はメープルにはこんな数のリムジンを所有しているのかと思ったに違いない。

しかしそれは演出のひとつであった。

メープルにて行わないブライダル。

それは一歩間違えばメープルのブライダル部門の悪い噂を招く。

いくら会場内にメディアを入れても、メディアが伝える前はどうとでも噂を流せる。

実際、ブライダルのライバル社はツィッターで攻撃していた。

それを数で圧倒するのが、このリムジンだ。

とはいえこの全てのリムジンはメープルの所有ではない。

大半は招待客が祝儀目的で行った事。

道明寺側からの要請を、買って出たのである。




ちなみに、本物のメープルのリムジンの中にはある家族が乗っていた。


直前まで娘の結婚を知らず、中々結婚どころか相手を見つけようともしない娘にイライラしていた母親と結婚を知り号泣した父親、そして結婚に安堵するも緊張する妻を労わる弟。


この牧野一家の運転は、道明寺家の運転手自らが行なっていた。

リムジンの中ではしゃぐ両親に、それを諌める弟、、


「もうすぐ到着でございます。」


「「は、はいぃぃ」ぃーー」」

「父ちゃん、母ちゃん、、落ち着けって。」

「落ち着けるもんですか!ああ、あー緊張するぅー」

「そうだね。ママ、緊張するね、、へへ、、」

両親に呆れる弟。でもこのままの状態でいれば良いかと思っていた。

「式の前につくしに会えるかしら?親に黙ってるなんて、やっぱりもう少し言わないと気がすまないわ。」

「姉ちゃんなら時間無いって言ってたよ。」

「時間無くても親と少しくらい話せるでしょう。」

「申し訳ありません。本日奥様は本当に分単位のスケジュールでして、お話は後日ゆっくりとお願い致します。」

「そ、そうですか?、、そう。」

弟はチラッと運転手を見た。すると運転手はニコっと笑い返した。

それに弟は姉の意図を知る。

両親にはこれ以上口出しして欲しく無いんだろうなと。

思えば娘に苦労ばかりかけた両親。

落ち着いた生活は子どもが巣立ってからだ。

それも子どもから仕送りされるという体楽ぶり。

娘の結婚に口出しなど出来る立場では無い。

威勢の良いのは口先だけ。

それでも嬉しかった時もある。


「父ちゃん、母ちゃん、今日はさ楽しんで行けって言ってたよ。姉ちゃんがさ。」

「楽しむってあんた。結婚披露宴でしょ。親の挨拶とかもあるだろうし。」

「それ、頼まれた?」

「パパ頼まれたでしょ。」

ブルブル首を振る父。

「頼まれてないの?何で?パパも何で言わなかったの?」

「え、な、何でって、、パパ、、何でかなぁ?」

「頭に無かったんでしょ、パパ!」

「・・ぐぎゅっ。ごめんママ。」

しゅーんとする父親。弟にとっては想定内だ。

ということは姉にとってもそうだ。

「必要ないから頼んでないんだろ。父ちゃんが気にすることじゃないさ。さ、着くぜ。」

弟の一声に両親はまた固まる。



スゥーっと停車したリムジン。

上空のヘリはリムジンから降りる際、転ぶ男を目撃した。

道明寺の披露宴ではやはりセレブと言えど緊張するこだろうと勘違いされていた。


リムジンの列が掃け、武道館周辺は騒めきの余韻を残していた。

会場内の興奮を想像する者達を残して。






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浅井と牧野一家登場です。
浅井に対してはこんな結末もありでは?
牧野一家はもう良くは書けなくて、、特に両親!でも悪くも書きたくないというね。


んで昨日は1日ぼーっとしてました。
不満を吐いてスッキリした反面、コメントが来る度にびくついてなんなんでしょうね。
でもネガティヴはなくて心配の声ばかりでした。ありがとうございます。
とりあえず投稿は続けます。それで昨日の記事も埋もれるといいなぁー
甘い考えだな。ハハハ、、、



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