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スッピン29
2017-01-18-Wed
リムジンを降りたあきらは武道館に足を踏み入れまず驚く。

会場内は中央のアリーナが一段高く作られ、1階の客席が近かった。

そして階上の客席を見ると暗く照明が落とされ、2階席に例のエキストラが座っていて、1階席は空いていた。

アリーナにはパーティ用の席が設けられ、その席の部分が明るく照らされている。

ざっとアリーナ全体を見回すと席は500と言ったところか。

しかし席の間には舞台なのかスタッフの捌け口なのか一段低く通路が作られていた。

そして5箇所隠されたスペース。

全てアリーナの角にあり、こちらがメインのスタッフ捌け口かもしれない。

そしてアリーナの中央にはステージが一段高く作られている。



司のやる事だからこんな風に型破りでもどこか納得出来た。

もはやこれは披露宴ではない。

これは、、


「コンサートみたい。」

双子のひとり絵夢が呟く。

「そうよね。あの通路も舞台の一部って感じするわ。広く取られてるもの。」

もう片方の芽夢も同意する。

「コンサートというより舞台だな。会場を広くした理由がこれか。相変わらず司君の考える事はスケールがでかいな。」

あきらの父までが口を揃える。

そう、今日の司達の結婚披露宴には美作家全員が招待されていた。

「あきらさん、道明寺さんと言う方はどういう方なのですか?」

そう聞いてきたのはあきらの妻未歩だった。

あきらもすでに結婚していて子どもも1人いた。(子どもはまだ小さいため邸で留守番だ)

「どんな人ねぇ、、こんな事考える奴さ。」

「こんな事、、ですか、、でも何が始まるのか全く予想できません。」

「俺も分かんねーよ。」



家族との会話をしながらあきらは会場にいるだろう親友達の姿を探す。

しかしフラットでない会場の作りに見つけきれない。

そんなあきらの姿を見て父が話しかける。

「誰を探しているんだ?」

「ああ、あいつらさ。招待されてると思うんだが、、」

「なら来ているだろう。あまりキョロキョロするな。それに舞台がメインの様だ。客同士の交流はし辛いな。フッ気楽で良い。」

その父の言葉にあきらは司の気遣いを考えた。

先日牧野と類は一悶着あったらしい。

とはいえ喧嘩したのではなく牧野の方が類を突き放したのだが、類にとっては想定外だっただろう。

だがそれが当たり前と言えば当たり前だ。

俺達も連む様なガキじゃねぇ。おまけに牧野と類は親しくても異性だ。連み過ぎると世間は勘ぐる。それを類は突っぱねていたんだが、流石に受け入れるしかないだろう。

となるとここに参加する類には俺達が見えないことは良い事かもしれない。

だがそんな気遣いを果たして司が考えるだろうか?




そんな事をあきらが考えているとBGMが止まり、中央のステージにスポットが当たる。



そこに居たのは司だった。



アリーナの客の視線が司に集まる。


しかしそこに居たのは司ひとり。


牧野の姿は無い。





「会場の皆さま、本日はお忙しい中ご来場いただきありがとうございます。

私が本日のホストの道明寺司です。

本日皆さまに、私の妻を紹介致します。

そして皆さまにはこの宴会を楽しんで頂きたいと思っております。

私の自慢であるメープル東京の料理もご用意致しました。

これから約2時間と短い間ではありますがお付き合い下さい。」



するとパアッと新たなスポットが当てられた。


見上げると客のテーブルの上には真っ白い布が下げられている。


その縦長の大きな布に写し出されたのは、プロジェクションマッピング。


丈の長さを変えて吊るされた布には大きな樹が写し出されていた。


青々としたその樹は初夏の風を思わせ、会場内の照明も緑や青、黄色を基調に変化していった。


そして捌け口から出てくるスタッフ達。


料理を運ぶその動きは大きくはないが流れる音楽に合わせ動いている。


「あのスタッフの着ている服、メープルの制服か?」

あきらが呟くと父が答えた。

「そのようだな。しかし以前と若干異なっている。どうやら制服もリニューアルしているようだ。フッ。結婚披露宴と言いながらメープルの広告を入れてきたぞ。」

「話題性は大いにあるわね。普通にリニューアルすると会見するよりよっぽど関心を持たせるわ。」

母の夢子も同意する。母の顔はこれから始めることに期待を膨らませているようだった。



その時近くの通路を司が通りかかる。どうやら司はゆっくりと通路を進み招待客に会釈で歓迎しているようだ。


それに応える美作一家。絵夢と芽夢、夢子の3人は特にアイドルでも見るようにはしゃいでいる。

「あいつの格好も新郎って感じじゃないな。」

「でもすっごく似合ってる。「超カッコイイ~」」


司は濃いグレーの詰襟のスーツいわゆるマオカラースーツを着ている。詰襟には白いラインが入っていて、前を開き同系色のベスト、スラックスと合わせその出で立ちは軍服をも思わせる。



「美作さん。」

「ん、おっ、お前、、何やってるんだよ?!」

名前を呼ばれたあきらが振り返るとそこにはスタッフの服を着たつくしの姿があった。

「何って挨拶だよ。今日は来てくれてありがとう。」

「まぁ、つくしちゃん。」

「つくしお姉様!」

夢子も双子もつくしに気付く。だが大きな声につくしは人差し指を口にあてた。


「ごめんなさい。」

「いいえ。こちらこそ。まだスポットに当てられてないから会場を回れるのよ。やっぱり来てくれた親しい人には挨拶したくって。」

「そうなのか。しっかし司の奴も規格外の事を考えるよな。」

「うん。それは否定しない。」

「あの、あきらさん。」

未歩があきらに声をかけ、つくしも未歩の方を見る。

「牧野、俺の嫁さんだ。」

「はじめましてつくしです。牧野は旧姓で、今は道明寺、、です。」

「照れてないか?」

「うっさい!」

「はじめまして未歩です。」

「可愛い人だねー美作さん泣かせないでよっ。」

「大きなお世話だ。ガキの頃と一緒にすんなよ。」

そうつくしに文句をたれあきらは気付かされる。自分も司に対してそうだったのかと。

「ううっ、、ごめんなさい。そうだよね。」


謝りつつも周りを気にするつくし。どうも時間が無いらしい。

「ごめん。行かなきゃ。それじゃあ楽しんで下さいね。」

「あっ、牧野。」

「ん?」

「・・類来てたか?」

つくしは笑顔を崩した。しかし直ぐに気をとりなおし笑って答える。

「うん。奥様と来ていたよ。向こうの方に座ってる。・・・大丈夫だよ。」

類のいる方に視線を向け答えるつくし。

今の大丈夫ははたしてどちらの方なのか。

あきらはそれを聞く事はせずにつくしを見送った。






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