甘さとスッぱさと ... スッピン36
プロフィール

lemmmon

Author:lemmmon
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
フリーエリア
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR

<< スッピン37 main スッピン35 >>
スッピン36
2017-01-27-Fri
午前9:40


静寂な部屋につくしはひとり作業をしていた。

愛する幼子は使用人に任せていた。

仕事へ行く夫を見送った後の2時間と息子のお昼寝の2時間、つくしはテーラーの仕事を再開していた。


きっかけは夫からだった。

息子がまだ寝返りもしない頃、部屋のひとつを仕事部屋に改装すると言われ部屋を決めた。


改装とは言っても中にある物を動かすくらいだ。

書斎として作られていた場所に作業台を置き、ミシンやマネキンを配置する。

作業部屋はほんの1日で出来上がった。

材料も続き部屋に揃っていて、その充実たるや個人のレベルは超えていた。

しかしそれでも幾分抑えを感じた。
部屋に収まるだけの在庫に、その材質。

つくし自身は発注に口を出していない。

しかしこれらは以前つくしが雇用されていた時に使用した物と一致していた。


はたと気付き慌てて筆を取る。

不義理にしていた想いに駆られたからだ。


そして2日と待たずに返事が来た。

それはスマホからだった。

LINEの主は先輩テーラーの広沢。

“気にすんな”の一言が嬉しかった。



初心に帰りつくしはシャツを作り始める事にした。

夫の帰りを待って採寸する。

それに夫は非協力的だった。

採寸するのにその眼差しや吐息は邪魔でしかない。
(吐息なんて絶対にわざとだ)

採寸後のキスは濃厚だった。夫の期待している眼差しと下半身に気付いてはいたけど、息子がまだ3ヶ月とあって完全無視した。

その日から夫が寝る前に邸のジムで汗を流していたのは知っていたけど、子育てにテーラーの仕事(かじる程度だけど)をするあたしは心地よい疲れのため、よく考えなかった。



そのためひと月かかってようやく出来たシャツは、夫には小さかったのだ。

そこでやっと夫の胸板に目がいく。

夫の嫌がらせかとも疑ってしまったが当の本人もバツが悪そうで、夫と似た体格の秘書にそのシャツを譲ろうかと提案すると激しく反対した。


「俺のシャツだろうが、俺が着る。」

「あんたには小さいじゃん。」

「すぐに痩せる。ちっと筋トレし過ぎたが、止めればすぐに痩せるはずだ。」

「目的があって筋トレしたんじゃないの?」

「あ?目的なんてねぇよ。おめぇとやれねぇから体動かしただけだ。やっぱスポーツはセックスが一番だな。」

「は?」

「や、まあ、おめぇが今やりたくねぇのも分かるぜ。産んだばっかだしな。まだあそこが痛むんだろ。しょうがねぇよな。」


痛みとは膣の事だろうか?つくしはこの夫ならば陣痛の後遺症でもあると考えているような気がしてきた。
(あながち間違ってはないけど)



だから久しぶりに作ったシャツはクローゼットに眠るはめになったけれど、それから少しずつつくしはテーラーの仕事を増やしていった。


採寸時の夫の扱いも心得て。

艶んだ目をすると脇腹に一発かました。

下半身に関しては完全無視だ。
(そこを痛めつけるのは反則な気がした)

しかしあまりに主張し過ぎる時は使用人に保冷剤を持ってこさせた。
(実際は内線をかけようとして、電話線を抜かれたけど・・)



我慢させて可哀想だなとは思っていたが、母乳が出るうちは絶対に吸われると思い拒否する構えだった。

ー母乳なんて大人にはまっずいだけなのにあいつは野獣だからかまあまあだなって言ったのよね、、京(けい)の分は死守しなくちゃ。


しかし息子・京の離乳食が完了するにつれその意識は薄れていき、昨晩のファイトとなったのだった。




「はぁ、、、」

作業の手を止めつくしは火照った顔を手で煽った。


昨晩(と今朝)の事がよっぽど嬉しかったのは分かるとしてあそこまで顔に出るのは経営者としてどうなのかとつくしは思った。


というのも見送る時の夫の満面の笑みたるや、昨日までのとは大違いだったからだ。

息子の前でもお構いなしに放出する男性ホルモン。

自分が受け止められなかった分は使用人に当たってしまった気がする。つくしは終始ニヤニヤと見られている様で後ろを向けなかった。


「あーもう止めた。今日はこれで終わろ。」


あと少しで完成予定のスーツを前につくしは道具を投げ出した。


「テーラーの事を覚えていてくれて嬉しかったんだけどなぁ、、」


テーラーの仕事を再開して3ヶ月ようやくスーツを1着作り終えようとしている。

シャツはクローゼットに仕舞ったのを含めて3着作った。

子育てと並行しているという事もあるだろうが、納品が遅すぎる。

つくしはお前の作った物だけを着たいと言った夫の希望を叶えられない事を気にしていた。


「とは言えまだ京も小さいし、これ以上早くなんて無理よね。」


二兎を追う者一兎も得ずである。

その上その一兎はかけがえのない我が子だ。


「テーラーはお遊びくらいに思った方が良いのかなぁ、、でも、、そんなの嫌だし。どうしよう、、、」



夫への愛がキャリアの未熟さを露呈した事で、つくしは項垂れる事になった。


「TSUGeのみんなは元気かな?なんか話を聞いてもらいたくなっちゃった。」


それは自分のキャリアを知る者だからこそ理解出来るつくしの苦悩。

愛する夫とて理解しない訳ではない。

だが自分への愛が強すぎる夫は自分を甘やかす。


「久しぶりに日本に帰りたいな。司、出張とか無いのかな?」





↓ランキングに参加してます。

にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ
にほんブログ村

息子ちゃんの名前どうですか?
他の二次様もいろいろ付けてますが、、
名付けのエピソードも後で書きたいと思ってます。
関連記事
スポンサーサイト
スッピン cm(3) tb(0)
Comment
 

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

Re:

コメントありがとうございます。

うーんエッチを我慢させすぎですかね。
やっぱり?
最初はつくしの生理が再開するまで待たせようと思ったんですよ。
でもそれじゃあ1年待つ事に、、はい無理だねという事になりました。
あ、それでスッピン35はちと直してます。

色々ぐたぐた考えるつくしなので、すぐにエッチ再開は許さないだろうなと思ったんですよ。
どう考えたかはお話に取り入れたいので伏せますね。

スッピンどう終わらせようか考え中です。

それともうすぐ司のBirthdayなので、ショートも考えないと。
花街のリクエストも来ているし。

ふぅ〜頑張ろうᕦ(ò_óˇ)ᕤ
Trackback
この記事のトラックバックURL
http://lemmmon.blog.fc2.com/tb.php/234-9e976f5f
| |