甘さとスッぱさと ... スッピン37
プロフィール

lemmmon

Author:lemmmon
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
フリーエリア
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR

<< 花街に護られてー枝垂れても桜は桜ー main スッピン36 >>
スッピン37
2017-01-28-Sat
ピコン♪


京に授乳したまま眠ってしまったつくしはスマホの着信で目が覚めた。

寝ぼけたままでスマホを手に取る。

どうやらLINEのメッセージが届いたようだ。


「あー岩元さんからだ。そういや出張の事を聞いたな、、、って、え?」


それは岩元からだったが、メッセージの内容はつくしが起きたら日本へ帰国するとの事だった。

身支度を整えたらすぐ出ると言う。


つくしは訳が分からなかった。


確か午前中の作業の後に岩元にLINEしたが、その内容は司の出張などで帰国する予定はないかというものだったはずだ。


それが何故帰国する事に?


起きたばかりの頭では何も考えられないつくし。

横を見ると寝ている愛する息子。



は、起きていた。


「京たん、起きてたの?んー泣かないって良い子だねーお腹は空いてないの?」

にこにこと小さな拳を口に入れてる京。

よだれだらけの手も可愛くて仕方ないつくしだった。


「ねぇ、京たん。帰国するみたいだよぉ~」

ついつい京に話しかけるつくし。まだ6ヶ月の赤子に分かる訳はない事は百も承知だ。

「あっ帰国ってのはね、日本に帰るって事よ。日本ってのはね、ママやパパが産まれた所でママやパパの故郷なの。ママ達はNYにいるんだけどママ達は日本人なんだよ~、京もそうなんだよ~、、あ、でも京はNY生まれだからこっちの国籍もあるんだよな。大人になったら国籍を選ばなきゃいけないね。う~ん、、選択があって良かったのかなぁ?どうなるかなぁ?」

京に話しかけていたつもりがいつの間にかブツブツと独り言になっていた。


だが手をはむはむしていた京が、その小さな手を伸ばして来た。

つくしは京を引き寄せ、小さな手で一生懸命しがみつく姿を暖かく見ていた。

上着をまくっていたのは分かっていたが、その暖かな気持ちはいつの間にかつくしを夢の中に引き寄せ、、








***




「んっ、、、」

「起きたか?」

「・・・司?ここ何処?」

つくしの目に飛び込んできたのは夫と息子。

部屋にいるようだが、それにしちゃあ随分と狭い部屋だ。
(とはいえこのくらいがつくしには丁度良いのだが、司がいるので疑ってしまう)


「ジェットの中だ。帰国するって聞いてねぇのか?」

「は?ジェットぉ?」

あんぐりと口を開けたまま固まるつくし。

しかしハイハイで近づく息子に気付き、息子を抱き寄せる。


「何でこうなったの?」

「何でって、そりゃおめぇのせいだ。」

「は?あたし?」


どうやらつくしが岩元に帰国の予定がないか聞いたところ、これ幸いと帰国のスケジュールを組み直したようだ。

どうも日本本社への出向があったのだが、幼い息子を残してつくしが付いて来るとも思えなかった司が帰国に難色を示し続けていたのだ。

しかしつくしから帰国の予定を聞かされた事で、一転帰国を許可したらしい。

そこには前日までの機嫌が払拭された事も一因にある。
(それが大きな原因かもしれない)


「何よ。あんたこそ、そういう事は言いなさいよ。そりゃあ京が小さいから気にはするけど、日本には会いたい人達だっているんだしさ。」

「誰だよ、、会いたいっつーのは、、」

「誰って、タマさんとか、パパやママ、進でしょ。」

「・・・そっちか。」

ボソっと呟く司。


「で、優紀達にも会いたいし、あと、TSUGeのみんなにも会いたいのよ。」

「ああ、あいつらな。」


帰国するならもっと早く言ってくれればみんなにお土産とか用意できたのにと不満を口にするつくし。司の不安には気付いていない様だ。


ため息をついて立ち上がる司。


「どうしたの?」

「おめぇが起きたから、少し書類に目を通すわ。」

そう言って京の頭を撫でる。

「ありがとう。」

「つくし腹は減ってないか?」


空いてる、、という前に鳴り響く腹の音。

つくしは思わず京の耳を塞ぐ。


「ククッ、、遅ぇよ。しっかり聞いてるし、それに京は腹の中でも聞き慣れてると思うぜ。」

「うっさい。もー一言多いのよ、あんたは。」


アラサーらしからぬ表情も司には可愛くて仕方ないらしく、上機嫌で司は隣の部屋へと移動して行った。







そしてつくし達は2年ぶりに帰国したのだった。


↓ランキングに参加してます。

にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ
にほんブログ村

帰国しまーす。
関連記事
スポンサーサイト
スッピン cm(2) tb(0)
Comment
 

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

Re:

そうですね。
私の体験談かも。

話す事の出来ない新生児や乳児相手には、こんな事思ってるよね〜と独り言ばかり言ってました。
ひとり二役みたいな。

つくしは気付かず独り言を良くしますね。
二次作家さんはそれを良く使いますが、正直私は独り言にしちゃあ言い過ぎだろと突っ込んでました。
でも赤ちゃん相手ならば、独り言もありでしょと。まぁ、私の感覚なのでイヤイヤ、、と思う人もいるかな?

赤ちゃんとひとり二役でにこにこ話すつくし。それを見てにこにこする息子ちゃん。
微笑ましいわぁ〜
私の脳内お花畑ですぅ〜
Trackback
この記事のトラックバックURL
http://lemmmon.blog.fc2.com/tb.php/235-43c337f4
| |