甘さとスッぱさと ... 花街に護られてー甘い話には裏がある後編ー
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花街に護られてー甘い話には裏がある後編ー
2017-02-14-Tue
江戸時代を背景にお話を書いてます。
時代的な言葉や名称などは詳しくないので現代風に置き換えてます。
それでも明らかに違うようにはしてません。
細かい矛盾点などあるかと思いますが、目を瞑ってお付き合い下さい。
ダメなら進まないでね。










「うう~寒い。」


夜明けの空はだんだん明るくなっていくが、空気は冷たくつくしの鼻を赤くした。

寒さを訴え縮こまるつくしを司は抱き寄せ着ていた半纏に入れる。

司の半纏は綿が入っていたため暖かかった。


「えへへ。ありがとう。」

「ん。遠慮すんなっつっただろ。」

「うん。」

「その、足袋変わった柄だな。」

「あ、これ?えへへ、普通の足袋にさ上から端切を縫い付けたの。ちょっとでも暖かくなるかなって。」


確かによく見ると端切を縫い合わせていた。その端切は元は着物だったのだろうか。色鮮やかで粋に見える。


「おめぇは裁縫が得意みたいだな。」

「うん?へへ、端切は沢山あるからね。帯紐とか作ったりしているんだよ。でも、もっぱら普段着用かな。流石に客の前では継ぎ接ぎを見せたら駄目って言われてね。まぁ、あたしはもう違うだろうけど。」

「ふぅん。継ぎ接ぎねぇ、、むしろ斬新で良いと思うけどな。」

「本当?じゃ、司にも作ってあげようか?あ、でも端切は派手なのしか無いなぁ、、」


つくしが手に入れられる端切は姐さん達からのお下がりの破れた着物だったりと、遊女が着る物なので派手な柄が多いのだ。


「別に派手でも構わねぇぜ。」

「そう?じゃ、やってみるね。作ったらちゃんと使ってよぉ。」

「おう。」


そんなお喋りをしていると気付けば大門の処までやって来ていた。

ここを通る大門切手をつくしは敢えて貰って無い。それ故ここで司とは別れる事になる。

また来るからと別れの抱擁を済ませ、司は大門を潜り抜けた。


つくしは司に手を振って、その姿が見えなくなってから踵を返し見世へと戻って行った。





司が邸に戻ったのは辰の刻近くだった。番頭の西田が司を出迎える。


「お帰りなさいませ坊ちゃん。早速ですが、旦那様から要件を預かってます。食事は済まされましたか?」

「いや、朝飯は要らねぇ。要件をとっとと済ませるぜ。」

「坊ちゃん、その手は?」


西田がめざとく司の腫れた手を指摘する。


「あ、これか。俺の見世でよ。岡っ引きかぶれの野郎が同心の真似事してやがったから、相手してやっただけだ。」

「岡っ引きかぶれ?本当の岡っ引きではないでしょうね。」

「知らねぇよ。あいつらに任せたから聞いてみたらどうだ?」


そう言って用心棒を一瞥した司は邸の中へと入って行った。



「どうなんだ?」

「へぇ。かぶれではない方です。ですが向こうもちょっと騒ぎ過ぎですね。見世の衆に歯向かって行きやしたから、言い訳は出来ませんよ。医者に見せましたが、坊ちゃんなりに手は抜いたようです。」

「そうか。一応その岡っ引きを使っている同心を調べろ。面倒な事になる前にな。」

「へぇ。」



西田との報告をしていた時に二人の用心棒が邸に入って来た。この二人はつくしが見世まで戻るのを見守っていた用心棒だった。


「戻りました。何もありやせんでした。」

「そうか。坊ちゃんも安心だな。」

「しかし、、あ、いや。」

「どうした?」

「いえ、変わった事がちっと、、いや、考え過ぎかもしれねぇんですけど、、」

「何だ?言ってみろ。」

「へぇ。あの娘が思ったより元気だなと思いまして。」

「元気?それのどこが変なんだ?」

「今朝の坊ちゃんを見ても分かると思いますが、昨夜は坊ちゃんかなり励んだようなんですよ。・・・だったら、もっと足腰にきてそうなんだけどな、、」

「・・・坊ちゃんの部屋を覗いていたのかお前?」

「い、いえ。そんな事はしてません。」

「なら、それなりに手を抜いたんだろう。喧嘩もそうしたようだし、気にし過ぎだ。」

「へぇ。」



その用心棒は不満そうだったが、西田に言われ口を塞いだ。





一方それから二刻後の伊吹屋。

久しぶりに二度寝したつくしは、ふぁあと大きな欠伸をしていた。


「つくし、起きたかい?」

「はい、姐さん。」

「入るよ。」


紫陽がつくしのいる座敷に入って来た。ここは元は別の遊女の部屋だが、その主は昨夜敢えて回し部屋に行ったらしい。


「どうかしましたか?」

「ん。気になってね。身体は大丈夫かい?」

「身体ですか?ええ、平気です。」

「そうか。あんなに攻められたのにねぇ、、やっぱり天狗の施しを受けたからかねぇ?」

「いいっ、、」


にやにやする紫陽に突っ込まれ、真っ赤になるつくし。


「バレてないと思ったのかい?明け方あたしの部屋にわざわざ来てさ。それに、その天狗の面を白田様から貰ったのをあたしも見てたんだよ?」

「・・・・ですよね。」


つまり、こういう事だ。

司と水揚げした事を後日見世に来た白田に話した紫陽、その場につくしも呼ばれ惚れた者同士良かったなと言われたまでは良かったが、照れが入り余計な事を口にしてしまったつくし。

司のまらが大き過ぎるのだけはどうにかならないかなと言ってしまったのだ。まらの大きさなど男でも気になるもの。男心の分からぬつくしに呆れた白田はついからかってしまった。そんなにまらが大きいならば慣らせば良いだろうと。

これにはつくしも驚き反論した。それじゃあ他の男と交わうと言う事と捉えたからだ。

しかし白田は別に他の男でなくても張形があるだろうと一蹴する。遊女には無用な物でも大奥の奥女中は愛用しており、四ツ目屋に行けば中々品揃えも豊富で、司のまらと同じ張形も見つかるだろうと。

しかし四つ目屋などつくしには行く勇気すらない。おまけに司から大門の外に出るなと言われているのだった。

そこで白田は自分が材木商から貰った天狗の面で良ければくれてやっても良いぞと言う。

つくしはその時、要らないとキッパリ答えたのだが、、


司との二度目の情交。お歯黒で司を避けていた事もあり水揚げから日が空き過ぎていた。

その為水揚げと変わらぬ痛みに耐える事になったつくしは、お歯黒でぎこちなくなったしまった関係をなんとかしようと、自分のへへを慣らす努力を決意する。

そしてそんな中、天狗の面を持って白田が見世をやって来たのだ。笑い話ししながら天狗を受け取るつくし。その立派な鼻を見て生唾を飲んでしまった。



「あんたも良くやるよ。全く惚れた男にはとことん尽くす性格なんだね。で?その天狗どうするのさ。」

「どうするって、、」

「いつまでも隠しちゃいられないよ。みんなに見つかったら坊ちゃんの耳にも絶対入る。あの坊ちゃん、嫉妬深そうだから怒らないかねぇ?」

「え、、怒、るかな?」

「怒らないかもしれないけどね。」

「どっちなんです?」

「知らないよ。あたしは坊ちゃんじゃないんだから。」

「姐さんそんなぁ~」


つくしに泣きつかれ、紫陽は白田に返せば良いだろと結論付ける。


アルコールも石鹸もない時代。そのまま返すのは現代の考えでは考えられないが、とにかくきちんと拭いたんだしと少し白くなった鼻先の天狗をつくしは白田に返した。


それを見て口が緩む白田。

これはうちの店に飾っておくと紫陽に言った。

何故と紫陽が聞き返せば、つくしが正式に司と祝言を挙げる時に餞別にしようとの事だった。

天狗だし、そうそう粗末には出来ない。

二人の仲を取り持ったのだから、その役目を見守らせるのが良いだろうとの事だった。






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如何でしたでしょうか。こんなオチで、、
ちょっとやり過ぎた?
天狗で頑張ってるつくしちゃん。お絵描きしたらシュールだろうなぁ、、
時間が無いのでやりませんが。

つくしのイメージを悪くしたと思う人もいるかもですが、江戸時代は本当に性については大らかで日本を訪れた外国人がショックを受けた程なんだって。
そんなショックを与えられたかしらと思ってます。

バレンタインには似つかわしくなかった、ね。
一応甘味物でイチャコラはさせたけどね。



さて、明日は現代版のバレンタイン投稿をします。
バレンタインは過ぎてますが、一応考えたネタ。形にしようと思います。
今連載しているテーラーとは全く違う話で、王道を目指してます。
今週中には完結したいと思ってます。
そちらも良ければどうぞー
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