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カカオ99.9%文句あるか!
2017-02-15-Wed
am9:25
ロッカーの鏡で前髪を軽く整える。
あと5分もしたら私の仕事が始まる。



私牧野つくし31歳、独身。
彼氏は無し。

というか彼氏なんて要らない。大学の頃は彼氏がいたけれど、いつの間にか振られていた。どうやら自分のペースに彼氏と言う存在は合わなかったらしく、その彼は別の人と付き合っていた。普通振られたら悲しくなったり落ち込むものなんだろうけど、あたし、いやいや、私の場合は全く変わらなかった。そんな私を見て親友は欲しい時に作ればいいんじゃないと言い、そのまま年月を重ねて来た。

でも特に不満は無い。


am9:30
女子更衣室を出て、まず総務へと向かった。

総務課では必要書類を受け取り、連絡事項を確認してそれから担当部署へと向かう。

私は受付課主任を務めている。

ここ、道明寺ホールディングス日本支社の受付課は総勢9名。会社の顔であるこの部署は早朝から夜半までと勤務時間は長い。なのでシフトを組み、無理の無い労働時間を取っている。

営業や企画その他の部署は労働時間超過になりやすいが、会社の顔であるこの部署にそんな事をすれば外から何を言われるか分からない。同じ受付嬢がずっと座ってるなんて噂が立つとまずいでしょ。つまりそう言う事。



カツカツカツカツ、、


「おはよう。何か問題は無いかしら?」

「牧野主任、特にありません。強いて言うなら今日も副社長が素敵過ぎました。」


五人並んだ受付嬢の後輩は容姿端麗ないわゆる美女だ。そんな美女が頬を染め、業務と関係無い事を報告してくる。


「・・ハァ、、副社長はいいから。分かったわ。私の方からも特に連絡事項はありません。来月のシフトの期限は明日までよ。忘れない様に。」

「分かりま、、」


返事もそこそこにエレベーターの方へ視線を向ける後輩。

注意しようとした声は歓声に掻き消されてしまった。


この日本屈指の大企業で起きる歓声など原因は一つしか無い。

つくしはため息一つこぼし、頭を下げて騒ぎの原因が立ち去るのを待った。


しばらくしてため息の余韻が残る中、顔を上げたつくしは後輩達を一睨みし、その場を後にする。

後輩達にとってつくしは御局だが、無くてはならない存在だった。

つくしの前任者は受付嬢の一番の古株で、言わば受付嬢のボスだった。そのため他の部署との目に見えないイザコザがあり、受付嬢はその華やかな見た目とは裏腹にかなりギスギスしていた。

そんな中着任した牧野つくし。

つくしは総務から企画へとキャリアアップを進めた人材だった。

海外赴任も視野にスキルを磨いていたつくしに白旗の矢が立った理由は分からないが、とにかくつくしが着任してから受付嬢のイザコザも減り、他部署との連携も上手く行っていた。

特につくしを評価するのが、秘書課との連携だ。

当社は女性の秘書課が少ない上に副社長の直属の秘書は男性のみだった。

つくしは他者からのアポを知る上でも秘書課との連携は必須として、この連携をまとめたのだ。

副社長の動向が分かる、、それだけで受付嬢達は心踊った。しかし当然何から何まで知る由はなく、重要案件のみ把握という事になった。

そのためつくしは一人主任業務をこなしている。

受付課に属しているが受付に座る事はほとんどなく、各部署を忙しなく動いているのだ。

なのでつくしの制服はスカートではなく一人パンツスタイルだ。スーツの様に制服を着こなし、社内をヒールで闊歩していた。





「それでは失礼します。」


パタン。


カツカツカツカツ、、


つくしは今かなり憂鬱だった。何故なら今週に迫っているバレンタインの事で、問題山積だからなのである。

自分の事では無い。

当社の副社長宛に送られてくるバレンタインチョコの事だ。

当社の副社長は大企業の御曹司と言う立場以外にも容姿端麗、おまけに高身長。つまりはものすごくイケメンなのだ。

雑誌でも特集が組まれる程なので、毎年この時期になると膨大な数のチョコレートが社に送られてくる。

郵送される分は、総務の窓口で受け取り贈り主のリストを作成するだけなのだが、問題はエントランスから入って来て渡そうとする輩だ。

まぁ、セキュリティがしっかりしているので突破は難しいが、中には受付に渡してくれと言ったり、呼び出してくれと言うツワモノもいる。

そしてそんなツワモノに隠れて、取引先の令嬢などがいる場合には後々面倒になったりするので、その対策が必要なのだ。


さらにつくしにはもう一つ、個人的に憂いている事がある。

先日、13年ぶりに会った中島海の存在だ。

彼女とは通っている歯科で偶然再会した。

向こうから話かけられ最初は誰だか思い出せないでいたのだが、話しているうちに感じる億劫な印象に知り合った当初の事を思い出した。

そして、なぜ早く気付けなかったのかと激しく後悔する。気付けてたら知らぬ存ぜぬでやり過ごせたかもしれなかったのだ。


中島海は現在海外の高級チョコレートブランドの日本支社に勤めているらしい。

それで差し迫ったバレンタインについてどうしても業績を上げようと必死だそうだ。

自分も日本企業に勤める身、分からなくもなかったが関わるつもりもなかった。

しかし、彼女はめざとく見つけたのだ。

あたしの社員証を!!

バックのポケットに入れていた社員証をスッと取り出し、何処に勤めてるのと言って来た。そして勤め先を知るや否や、こう言って来たのだ。


『道明寺司の口コミが欲しいの。協力して!』





イライライラ、、、


当然つくしは中島海に断った。だが、何処から聞き出したのか彼女はあたしの携帯に電話をかけてきて、連日お願いコールをし続けている。

着信拒否をしているが、敵も考えていて非通知でかける事もあるのだ。誰からか分からないので出ない訳にはいかない。彼女の後にかかってきた人はとんだとばっちりだろう。



ポーン♪

エレベーターが到着し、扉が開くとそこには黒い壁、、

もといSPの壁があった。

ボスの到着かとつくしはエレベーターの横に回り頭を下げた。


目を閉じ微動だにせず副社長一行が通り過ぎるのを待つつくし。

だが変だ。動きの変化が無い。まるで止まっている様に。


確かめようと目を上げたつくしの目には靴先が見えた。艶やかに光っていてかなり高級品だと分かる。


ゆっくり頭を上げると副社長がつくしの前で立っていた。


「何でしょうか?」

「別に。用はねぇよ。」


その言葉にブチ切れそうになるつくし。

だが、己の立場を理解し何とか踏み止まる。


ゆっくりと頭を下げ、副社長の顔が見えなくなる一瞬、ギッと睨んだ。



「クッ、、ククッ、、」


笑い声が聞こえたが、つくしは無視したまま頭を下げていた。


するとスッと手が伸びて来て顎を掴まれる。


その勢いのまま壁に貼り付けられ、目の前には怪しく光る目をした男が立っていた。


「大した奴だな。気に入ったぜおめぇ、、」

「は?」


突然の出来事につくしは相手が副社長と言う事も忘れ怪訝な表情を返していた。


だが、


次の瞬間頭が真っ白になる。


大きな身体がのし掛かり頭を抑えつけられ、


唇を奪われたからだ。





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作者OLの経験ありません。
ですが、こんなんじゃないの?と疑問に思っていたところから設定を膨らませました。
さてさて王道を目指しますけど出来るかなぁ?
全然自信ありませーん。

にしても始まり方、素肌と一緒。進歩無いねぇ、、

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