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2017-02-16-Thu
ガラガラガラ、、

プッ。


「ふぅ。」

つくしはウルトラスーパーメンソールマウスウォッシュでうがいをして気分をリフレッシュした。

先程の事は深く考えないようにした。

とは言え全く心当たりが無くも無い。

沈む気持ちから踏み止まろうと事件の現場近くのレストルームでもうがいをしたが、やはりここはガツンとパンチが欲しいとロッカーまで戻って来た。

本音を言えば冷水で顔を洗い化粧もやり直したいところだが、そんな時間は無い。自分に与えられた業務は時間内に終わらせる。社外的に仕事をしている訳ではないから、残業する事は無駄な立ち回りを露呈するようで嫌だった。定時退社をする事が日々つくしの自分に律した課題だった。


さっと前髪を直し、取れてしまった口紅を塗り直す。

目を閉じ深呼吸して、パッと目を開く。

先程の失態は二度と犯さない。突然の出来事とは言え、上司に怪訝な表情を見せてしまった。

キレる事は簡単だ。耐える事は容易ではない。感情を露わにせず常に冷静にいる事。それが今まで磨いて来た自分の能力だと思っている。

つくしはそんな事を考えながら、先程の副社長の態度はやはり自分を試していたんだなと思った。

女性嫌いと噂される副社長。受付課と秘書課の連携の事でも秘書課から感じたのは副社長の女性社員に対する低評価だった。

それにつくしは副社長の意識を改革してやろうじゃないかと持ち前の負けん気を発揮する。

この会社にはどれほど優秀な女性社員がいるのかと、その部下に支えられて会社は成り立っているのかと知らしめたかった。

副社長の能力はつくしとて評価していた。あの若さであの決断力。見た目ばかり話題にされているが、副社長のビジネス手腕は脱帽だった。

だからこそ彼を支える社員の評価もそれ相当にされたいと願っている。

それが今のつくしを動かす原動力だった。





***


パラッ、、、パラッ、、

書類の紙をめくる音だけが響く室内。

その書類を睨みつける男の表情は厳しかった。


パラッ、、


バンッ、、、ピッ。


「お呼びでしょうか?」

「これはやり直しだ。詰めのところが甘過ぎる。一時間やるから直させろ。」

「分かりました。」

「行け。」

「はっ。」



パタン。


執務室を出た秘書は副社長の機嫌の悪さにげんなりする。

とは言え普段もあれと余り変わらないのだが、今日はいつもとは違う。

その原因に気付いてはいたが、到底口出しなど出来なかった。

それはその事で判明した事実も大きいからだ。

秘書さえも驚愕した事実。

それは、、




バンッ


扉の向こうから聞こえる苛立ちの音。

おそらく彼は頭を掻き毟り、途方に暮れているのだろう。

一見そうは見えないが、最近の彼の態度を見ていれば分かる。




彼は、


一人の女性に惹かれていた。


彼に対して怯む事なく立ち向かう態度。

凛とした姿は男の目からも格好良かった。

小柄な身体。

決して大きくない、むしろ小さな背中のはずなのに、広く感じるその存在。

自分に付いて来いと背中で語るその姿は理想の上司像だ。


副社長が彼女を意識していると知ったのは、受付課との連携で名前があがる度に和らぐ表情、そして彼女を目で追っていたからだ。

しかし彼女は他の女性社員とは異なり全く副社長を見ようとはしていなかった。

だから彼なりに行動を起こしたのだろう。


だが彼女はやはり彼女だった。

と言うか、あんな事されて何も思わないはずはないから今頃彼女はどうしているのだろうか?

怒り、戸惑い、嘆き、そう言う負の感情でなければ良いのだが、それは今後の彼女の態度次第で判明するのだろう。


副社長に付く我々としては、彼女に見せる穏やかな顔をこれからも保って欲しいのだが、彼女の態度次第では変化もありうるのかもしれない。



それにしても、


あのアプローチは頂けない。

他に方法を知らなかったのだろうか?



・・知らなかったんだろうな。

なぜなら常に見られる存在。モテると言えば聞こえは良いが、見た目で評価されているだけだ。

彼に近づく存在はあっても、彼から近づきたい存在は今まで無かったのかもしれない。


つまり副社長は恋愛下手なのだ。


考えてみれば納得するが、知った時の衝撃は大きかった。



バンッ

また苛立つ音がした。


それだけ彼女への想いは強いのかもしれない。


彼は道明寺ホールディングスを背負って立つ男。彼の伴侶はそれを支える力量が無くてはならない。

そう考えると彼女を選んだ彼の目に狂いは無い。


無いのだが、、


恋愛下手か。願わくば相手もそうで無い事を祈らずにはいられない秘書であった。





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長くなりそうな予感。
王道になってるかな?

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