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カカオ97.5%知~らない。
2017-02-17-Fri
プルルルル、、

非通知の着信を見てつくしは溜息を付く。
予想外の相手である事を期待しても無駄なのかもしれないと。


ピッ

「もしもし。」

「あっ、つくしちゃん。海よ。ねぇ、考えてくれた?本当にお願いなのよ~」

「はぁ、、無理です。」

「そこを何とかしてよ。親友の頼みでしょう~」


こんな厚かましい親友なんていないとつくしは思った。それに本当の親友はわざわざ親友なんて言葉は使わないとも。


「初めに言ったはずよ。無理だって。それに取材なら私を通さずに直接道明寺の窓口に申し出てよ。ビジネスに関係する事ならそれが筋ってもんじゃないの?」

「そうだけど、コネが無くちゃ取り付いで貰えないわ。そこをつくしちゃんに頼んでいるんじゃないの!」

「残念だけど、そんな事は出来ません。そもそも一社員の私に副社長との接点なんて、、」

「ん、何?聞こえないよ。」

「何でも無いわ。とにかく私の名前を出したところで、どうにもならないからもうこの件で電話してこないで。」

「そんな事言わないでよ、、あっ、つくしちゃんってば!」



つくしはブチッと電話を切った。このまま電源すら切っておきたいところだが、仕事の事があるので切る訳にもいかない。

番号を変えようかとも思えてくる。

だが、連絡先の変更の労力を考えるとこのまま我慢して嵐が過ぎるのを待つのが最良な気がした。

忍耐ならば人並み以上にある。こんな事で負けてたまるかとつくしは息荒くスマホを仕舞ったのであった。




***


コンコン、、

「入れ。」

「失礼します。副社長、今GOD▽VA JAPANの中島様と言う方から取材の申し込みを受けました。」

「GOD▽VA?何の会社だ?」

「高級チョコレートブランドです。」


興味無さそうに目線を下げる司。しかし秘書の一言で関心を持つ。


「受付課の牧野と旧知の仲らしく、彼女から正式に窓口を通せと言われたそうです。」

「牧野の知り合い?」

「ええ。かなり親密な話し方をしてました。」

「そうか、、」

「如何致しましょう。」

「今日ならば午後に10分空くと返事しろ。」

「畏まりました。」



パタン


秘書が出ていった後、スマホを取り出す司。

スクロールして目当ての物を眺めている。


そこにあるのはつくしの写真。

社内誌のPDFから拝借した写真は、部署紹介であったり忘年会だったりと様々だが、お酒が入り笑っているつくしの写真は貴重で司のお気に入りだった。


「フッ、まぁ顔を立ててやるか。一度くらいはな。」


そう呟いた表情は柔らかくつくしを想った時のみに出てくるモノだった。





***


ガヤガヤガヤ、、


平日日中のエントランスはビジネスの訪問で人の往来は激しい。

受付嬢が5人体制でようやくスムーズに対応出来る時間帯だ。



コツコツコツ、、

そんな中カメラを持った男と共に現れた女が受付にて副社長の面会を申し出る。

午前中の急なアポであった事を告げられ、受付嬢は秘書課に確認を取り、ビジターの通行証を手渡して高層階への直通エレベーターを案内した。


「ねぇ、今日は牧野さんお休みなの?」

「牧野主任ですか?いらっしゃいますが。」

「でもいないわよ。」

「主任は私達の統括が業務なので窓口には座りません。」

「ふぅ、、ん。ま、つくしちゃんでは物足りないって事かな。ありがと。」



コツコツコツコツ、、


遠ざかる姿を真顔で見送りながら受付嬢がボソリと呟く。


「自分の顔は棚に上げるものよね。ブスって、、」

「ムカつく。」

「何様かしら?まぁ、帰る頃には尻尾を巻いて出て来るだろうけどね。」

「こら、私語が多いわよ。気をつけなさい。」

「主任、お疲れ様です。先ほどGOD▽VA JAPANの中島様が見えられました。」

「え、中島さん?何しに?」

「副社長と面会だそうです。取材の様ですよ。」

「秘書課は何て?」

「取り次げと。」

「・・・そう。ま、秘書課がそう言ったならそれまでね。」

「主任と知り合いの様な口ぶりでした。仲がよろしいのですか?」


それに顔を歪ませるつくし。それ以上の答えは無かった。


「単なる知り合いよ。」


それに頷く受付嬢達。

訪問客が続いた事でつくしも立ち去りこの話は途切れたのだが、、


「主任にあんな顔させるってよっぽどよね。」

「今頃、上ではどんな顔をしてるのやら、、」

「泣いているんじゃない?」

「泣くだけで済めばいいけど。あー今年のバレンタイン、GOD▽VA買いたくなくなったなぁ。」

「分かる。あんな営業がいたら成績なんて伸びないわよ。」

「ね。」





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