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カカオ78%救世主現る。
2017-02-24-Fri
受付課主任牧野つくしは、副社長の道明寺司が女性社員を評価していないと思っている。

だが、道明寺ホールディングスは日本企業でありながらNYを拠点としているため企業体質は欧米スタイルをいち早く取り入れていてかなり女性の進出は進んでいた。

そのため管理職と呼ばれる部長級にも女性は数多くいて、道明寺ホールディングス日本支社は多くの女性社員に支えられて成り立っていた。
(もちろん女性以上に優秀な男性社員は沢山いる)


そんな部長級の女性社員が若き経営者をどのように見ていたかと言うと、それは単に美貌の御曹司というのではなく会社そのものとしてだった。


後継者である司が10年後に社長に就任していることはその手腕からも予想出来る。

その時の会長が今のままなのか、それとも社長がそのまま会長へと就くのかはわからない。

しかし、司が第一線で指揮を取っているのは間違いないだろう。


ではその時の彼の周りはどうなっているのか、それが彼女達の関心だった。

企業の規模に関わらず上司によって現場は左右される。どんなに優れた精鋭が揃っていてもそれを率いるリーダーが粗雑では現場は機能しない。

司のリーダーシップは文句がつけようがない。その手腕に疑いがないのだが、司の孤高の態度に明るい未来を描ききれずにいた。

今はまだ若く部下である自分達を一目置いている様だが、歳を重ねさらなる自信を身に付けた時もそうであるかと思えないのだ。

それだけ司の孤高は凄みがあり他人を寄せ付けない。

まるで誰も信じられないと言わんばかりなのだ。

それは彼の生い立ちにもよるところが大きいだろう。

道明寺一族の御曹司として生を受けてから、良くも悪くも常に注目を浴びてきた。

その反動から学生時分はかなり粗悪な態度も取っていたようだ。

決して擁護する訳ではないが、彼の立場を考えると正論を突きつけられないのもまた事実。それだけ彼の孤高は根が深いのだ。


重役を担う彼女達には母親である者もいる。

母としての目で彼を見た時、彼の冷めた目がなんとも胸を傷ませることか。

それ故誰か彼の心を溶かしてくれる存在が現れればと考える事もまた自然な事だった。



そんな中噂された副社長の受付課主任への態度。


女性キャリアの社員達は、道明寺ホールディングスの明るい未来を描くべくその真相を知りたがった。






pm2:56

この日2時ちょうどから始まった会議が終了した。

週に一度開かれる重役会議。

無駄な会話など無く淡々と進んだ会議。
報告事項が主な議題であったが、当然質問等もあった。

副社長の突発的な取材の報告があり、各方面への影響も十分配慮していると報告された。

会議の参加者達は突発的な取材に怪訝な態度を示す。それは司らしくない事だった。
そしてその報告の時の司の態度も機嫌が良いものではなかった。
(平静を装っていたが、微妙な空気の違いが確かにあった)


そして報告を終えた秘書を睨んだかと思えば、不満そうな表情を浮かべる司。

初めて見せる人間臭い司の表情に重役達は大きな関心を持つ。

何をそんなに苛立っているのか予想出来ないけれど、中には女の直感が働いた者もいた。

参加者の心に騒めきを起こして終了した会議。



そんな会議の後で彼らは目撃する。




会議室を出て、エレベーターホールに向かう司。


前方にあるモノを見つけてからそれをギッと睨んでいた。

みるみるうちに険しくなる表情。

口元もギリギリと歪んでいた。

こんなにも感情を露わにした司を見る事は今までなかった。


何を見ているのか?司の視線を辿れば一組の男女が立っていた。

仕事中の様だ。
女性は男性の話を聞きながら手元のファイルに何か書き込んでいた。

男性の方が司の視線に気付きギョッとしている。

女性は手元に集中しているせいか、まだ周りの視線にすら気付かない。


女性が顔を上げ、目の前の男性が固まっているのを見てようやく気付く。

振り返りこちらを見た。

その瞬間、司の表情がリセットされる。


そして女性が飛び切りの笑顔で会釈した。


司は目を細めて、軽く右手を上げた。

通り過ぎる瞬間、彼女に向けるのは最愛の表情。

だが、頭を下げた彼女は見ていない。

その顔を上げろとばかりに見つめるその目は、彼女が彼にとってどんな存在かを知らしめるには充分であった。


そして、彼女の側にいる男性が司の視界に入った時の表情の変化。

睨みつけるというには弱すぎるその表現。

その表情はそれだけで人を殺せるような破壊力だった。

男性の表情が青ざめているのが分かる。

おそらく彼は何故司に睨まれているのか分かっているのだろう。

それを否定したいのだが、あまりの恐ろしさに動けないといったところだろうか。


男性の様子に気付いた彼女が彼に話しかける。

その瞬間その二人に背中を向けているにも関わらず、司に漂うオーラは怒りの頂点。

嫉妬心からの牽制だろうか?それにしてはやり過ぎだ。

司の秘書も呆れた表情を浮かべていた。


エレベーターホールで怒りのオーラを出しまくる司。

いつもは司を見て光悦の表情を浮かべる社員達もその雰囲気に近付けない。


「医務室までご一緒しましょうか?」


その声に反応し振り返る司。


その顔には何本もの青筋が立っていた。

医務室にはむしろ司を連れて行った方が良いのではと思う者もいた。
(おそらく司の血圧は急上昇しているだろう。危険な値になってないだろうか?)

しかし彼女に話しかけられた男性が断り、逃げるようにその場を後にしたので、

不思議がった彼女は振り返る。


そして司の表情を目撃し、驚愕していた。


「ふ、副社長?」

「何だ?」


とたんに変化する声のトーン。

あまりの変わりように彼女は戸惑っていた。

彼女からすれば致し方ないのかもしれない。


その後は到着したエレベーターに司が乗り込み、ようやく周りの社員も緊張を解けた。

ひとりだけは緊張ではなく疑問を抱えてしまっていたので、首をひねっていたが。



ともかくこれで噂の真相は重役達にも知れ渡った。


受付課主任牧野つくしによって道明寺ホールディングスは明るい未来を築けそうだ。


彼女がこの会社を左右する存在になる。


それぞれの重役達はその認識のもと行動を開始した。


牧野つくしを取り巻く環境が変わった瞬間だった。



「あんなに青筋って立つものかな?それともあたしの見間違い?」




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