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カカオ75%そうきたか、、
2017-02-25-Sat



< 辞令 >

以下の者を今日付けで移動とする。

牧野つくし

受付課 → 秘書課






あれから2週間後、

業務を始めたつくしの目に飛び込んできたのは、自分に対する辞令交付書だった。

いつもの様に総務で連絡事項をしようとすると、書類の一番上に置かれて渡されたのである。

事態を飲み込む間も無く引き継ぎを行い、最上階の秘書課へと向かう。

つくしは戸惑っていた。

なぜならこの時期の辞令など聞いた事がない。

おまけに内示すらなかったのだ。

秘書課という事はどのチームに行くのだろう?

副社長からの引き抜きの話はまだ返事をしていなかった。

ならば他のチームだってあり得る。

しかし、つくしは思った。

副社長に返事をしていないと思っていたが、相手は返事をしたものと思っていないだろうかと。

というのも、最近自分は副社長と良く話をするのだ。

話をするといってもすれ違いに立ち止まり一言二言言葉を交わすだけなのだが、副社長がそんな事をする社員は他にいない。そう後輩に指摘されてから、つくしは少し意識してしまったのだった。

自分は副社長に気に入られているのだろうか?

確かに自分は話しかけやすいタイプだとは思う。

それでいて意見もきちんと言える。

相手によって態度を変える事もしない。
(そんなのはやっちゃ駄目でしょう)

そういうところが評価されたんだろうか?

なにせ副社長はあの容姿だ。

彼を目の前にした時のみんなの態度は、骨を抜かれ過ぎていて共に仕事をする様な態度ではない。

受付課の後輩達も何度注意しても直すことは出来なかった。

もしかしたらその辺りで弊害が出ていて、そうならない人材を探していたのかもしれない。

ならば、贔屓にされても公平性を保ち副社長の役に立たなくては。

返事はまだだったが、やりがいのある仕事と迷っていたのも事実。

やったろうかじゃないかと変愛対象と見る事はないけれど、それでもそうならないようにするべきねとつくしは思った。




案の定、つくしの移動先は副社長のチームだった。

副社長のチームは男性だけの精鋭だったが、その中につくしが入った。

普通、移動した初日などは飲み会などがあり親睦を深めたりするものだが、ボスの副社長が分単位の激務をこなしているとあって部署での挨拶のみであった。

これにはお酒の弱いつくしもむしろ大歓迎で、早く仕事を覚えたいと自己紹介もそこそこに意識は業務の事へと向かう。

そんなつくしに先輩達の感心もひとしおだが、彼女に恋愛感情を持つ事が御法度なのは暗黙の了解だった。



その頃、道明寺ホールディングスでは一大プロジェクトが本格始動していて当然責任者の司は毎晩遅くまで会社に缶詰されていた。

秘書課に移動したばかりのつくしも微力だけれどと奮闘する。
(微力と思っているのは本人だけで先輩達は色んな意味で助けられていた)


全く進展しない二人。

だが、この忙しさではそれもしょうがないと思われた。

つくしの移動からひと月が経った頃、ようやくプロジェクトの目処が立ち落ち着きを取り戻してきた。




そんな中つくしのスマホに非通知の着信が入る。

思い出される嫌な顔。

つくしは電話に出るのを躊躇したが、考えた挙句取る事にするもやはり相手は中島海であった。

げんなりしながら対応すると、どうもバレンタインのお礼がしたいと言う。

駅近くのレストランでこの後時間を作ってくれと言うのだ。

礼ならいらないと言っても返事を待たずに電話を切る始末。

イライラしたつくしはスマホを睨んでしまっていた。



そんなつくしの様子に別のチームの秘書課メンバーが話しかけてきた。
(つくしは女子更衣室で電話に出たのだ)


愚痴を聞いてもらおうとつくしは海の事を話してしまう。それは無視しても大丈夫だと背中を押してもらいたかったつくしの意図もあったのだが、

彼女は思案顔をした後に言ったのだ。


「面白そうね。一緒に行きましょうよ。私だけじゃなくて他にも何人か誘って。」

「え、行くの?私は行きたくないんだけど、、」

「行った方が良いと思うな。行ってみれば分かるわよ。そうすれば牧野っち、その人もう電話かけてこないと思うわ。」


つくしには何の事やらと分かってなかったが、彼女が他の秘書課のメンバーに声をかけつくしも入れた5人でそのレストランへと向かう。



そしてレストランに着いてつくしは理解したのであった。

そこには合コンがセッティングされていた。

女性側は海が幹事なのだろうか、20代の若目のメンバーだった。

ひとり足りない女子を埋めようと海はつくしを呼んだのだった。


しかし突然現れた綺麗目美女軍団に女性側も男性側も圧倒される。


そう、つくしから話を聞いた彼女はこれに勘付いてたのだ。

道明寺ホールディングス日本支社の社員にとって今や牧野つくしは救世主だ。

これ以上、カモにされることなど赦してはおけないと秘書課メンバーに声をかけ、返り討ちにすることを計画立てたのだ。

道明寺側は皆30代と年齢は高めだが、知性と美貌を武器に海が連れてきた女子を圧倒する。

もちろんその中にはいつもと違って化粧をしたつくしも。

数で圧倒され海はなす術がない。

自分達の仲間にも、道明寺側からも睨まれ立場を無くしたようだった。


そんな海を見てつくしは帰ろうと同僚に持ちかける。

滅多に見れない美女軍団を引き留めようと男性側は道明寺軍団を褒めちぎるが、彼女達は相手にせず立ち去った。


残された者達で合コンが続けられたかは最早言わずともだろう。


そのレストランを出たつくし達は別の店で食事を取る事にした。

急ごしらえだが秘書課の女子だけでつくしの歓迎会をやろうとなったのだ。

お酒も入りご機嫌なつくし。

皆同年代といつもより饒舌になっていた。

「え~、そんな風に思っていたの?」

「だってそうでしょ。だから副社長チームに女性がいなかったんじゃないの?」

「まぁ、間違ってはいないけどぉ、、」

「でも弊害なんてないでしょ。別に。」

「そうだね。女性がいなきゃって事はないかな。チーム以外の秘書課がすればいい事だし。」

「それじゃ、何だと思う?牧野っちが副社長チームに抜擢されたのは。」

「何だろ?話しかけやすいから?」

「副社長は話しかけやすいとか関係無さそうだけどな。」

「確かに。ん、じゃーなんであたしなんだろ。」


つくしはそう言って司との対話を思い出していた。

秘書課に移動する前、

話をするようになった。

その前に給湯室で口説かれた。
でもあれは仕事の事だ。それって今やってる事だよね。


そして、


ようやく思い出したエレベーター待ちでのキス。


確かあの時SPに囲まれていた。

という事は副社長チームの先輩達もいたって事だ。



ボボボボボッ//////


突然赤くなったつくしにみんなが突っ込んでくる。


「牧野っちどうしたの?」

「何、何があったの?」

「あ、い、いやー」

「いやーって何かい!白状せいや。」

「え、えっ、と、、、そう言えばキスされた。」

「「「「ええーーーー」」」

尋問にならぬほど簡単に白状してしまうつくし。それくらいつくしはプチパニックになっていた。


「マジ?え、いつ?」

「いつ、かな?えっと、、」

「いつなんじゃい!」

「えっ、と、、バレンタイン前かな。」

「バレンタイン!だから副社長、、」

「だから?何?」

「だから副社長、あの女の取材受けたのよ。牧野っちの顔を立てようとしたのね。」

「へっ?」

「でも、あの女の思惑に見当違いと分かって機嫌悪くしたんだ。副社長可愛いなぁ~」

「機嫌悪く、、?」

「重役会議でその報告があった時、機嫌悪かったみたいよ。うちの部長が言ってた。なんで機嫌が悪くなる取材受けたんだろって、、でもこういう事かぁー」

「こういう事?」

「「「牧野っちが、副社長に愛されてるって事よぉー」」」

「へ?ひぇーーー???」





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