甘さとスッぱさと ... ホワイトデーの日に 1
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ホワイトデーの日に 1
2017-03-11-Sat
書類に向けていた目を離し一息付き、左腕にチラッと視線をやる。


10分。


ようやく作れた時間だ。

10分後には秘書が会議へと声かけにノックするだろう。


俺はデスクの引き出しを開け、小さな箱を取り出した。

店の名前だろう筆記体の文字がプリントされたその箱にはカードが一枚入っていた。

カードに付いた甘い香りが指先に移る。

これは3日前にバレンタインだと恋人から貰った残骸だ。

例年であれば手作りのチョコレートをプレゼントしていた愛しい女は、何故か今年に限って市販のチョコを渡してきやがった。

市販の物と知り眉根を寄せる俺に、文句あるなら食うなと食ってかかりやがった。

その態度に何かを感じた俺は、あえてブツブツ言いながら包みを破り中身を確認すると、

そこにあったのはチョコレートと、このカードだった。




「何だ、コレ?」

「カード、、だね。」

「カードは見りゃ分かる。書いてあるヤツの事だ。」

「さあ~、、何なんだろね。」



と、とぼけたあいつ。

とぼけられてねーんだよ。

お前は昔っから嘘がつけねぇ性格で、演技なんてするだけ無駄なのに認めたがらねぇ。



「お店の人の遊びココロじゃないのかな?」


ヘェ~、上手い言い訳用意してたんだな。

けどよ、目が泳いでいるぜ?

思いっきり目を背きやがって、疑って下さいっつってるようなモンじゃねーか。



それでもこいつにはシナリオがあるらしく、強引に話を持って行きやがった。



「ホワイトデーのお返し楽しみにしてるね。」

「あ、お返し?」

「そ、くれるんでしょ。」

「そりゃ当然だがよ、、」

「待ってるからね!じゃ、チョコ食べてよ。あ、でもあんた甘いの苦手だから私が食べたげようか?こんな美味しいの苦手ってほんっとあんた損してるよねー」



と、俺の答えも聞かずにバクバク食いやがった。

市販のヤツだから構わねーけどよ。

何か隠してる感バレバレな態度に俺も、あいつがチョコを食うのをじっと見ちまった。

ま、確かに甘すぎて口元に残ったヤツだけで充分ではあったけどな。



そんなんでこのカードに書かれている事を解読しようと、時間を見つけては頭を捻る俺なんだが、今んとこ全く見当もつかねぇ。


アルファベットの羅列に単純な意味は無さそうだ。


分かっちゃいたが、ネットで検索しても出てくる訳がねぇ。

知らねえ外人の名前が無理やり検索で出てきたってくらいだ。答えなはずねぇな。



まぁ、普通に考えればこれはあいつが考えた暗号なんだろう。


となると、あのキョドリ方からしてかなり恥ずかしい事だな。


それも俺に対するモノだ。

意地っ張りなあいつが羞恥心を隠そうと暗号化した言葉。

それが何かは分からないが、つまりあいつの本音と言えるだろう。



“愛している”か?


つーか、そんくれー普通に言えよな。

俺は何回も言ってるだろーよ。

ん?

でも、俺の100に対してあいつは1くらいで答えては言うな。

しかもすっげえ小せぇ声でよ。

いや、時にキレながらでかい声の時もあったな。

そんでケンカになってよって、ケンカの内容くだらねぇー

進歩ねぇな俺たち。



つーか、そんな事は今は良いんだよ。

暗号だ、暗号!

あいつは何を暗号化してるんだ?



ホワイトデーのお返しっても言ってたな。


じゃ、ホワイトデーの催促、、なのか?


だったら余計解読しなきゃならねーじゃねーか。


ホワイトデーまで1ヶ月しかねぇ。


あいつの催促するモンっつーたら、凝ったモノじゃねぇな。


つーか、恐らく金じゃねぇ。


モノ、でもねぇとかか?


俺たちも30を目の前にし、あいつも流石に結婚が現実的になったって事なのか?



付き合ってすぐにNYに渡った俺は4年後の帰国を目指し勉強に励んでいたが、知れば知るほど時間が足らねぇ現実に打ちのめされる。

だからあいつとの約束の期日を前に、俺はあいつに再度プロポーズした。

約束の訂正をしたかったからだ。

時間が足らねえ事を正直に話し、道明寺司として道明寺から逃げずにお前と向き合う為にはまだ帰れねぇと。

だが、必ず戻ってくる。お前と一緒になる為に力を付けて戻ってくると言ったら、あいつは待ってると笑顔で答えた。


ホッとする反面、ちっとは寂しそうな顔しろよなと不満に思ったのが懐かしいぜ。


その後俺は3年オーバーして帰国し、道明寺日本支社の副社長を任されている。

だが、もうすぐ現日本支社社長が引退するらしいから俺が繰り上がる事になるだろけどよ。


んで、あいつはっつったら大学を卒業して就職したんだが、そこは道明寺じゃなかった。

つーか、なんでそこなんだってトコだったな。

まぁ、販売業で今までのバイト経験が活きるし、語学力も使える。そんで俺からのプレゼントされる物の価値を知れるようになる、、だったか?

そんな言い訳も今から考えるとちっとおかしいっちゃーおかしいな。

俺からのプレゼントの価値って、知ったからどうなるってんだ?

だってよ、お前相変わらず俺に催促はしねぇは、無駄にプレゼントするなとか言って受け取りゃしねーじゃねーか。



となるとあいつ、あの頃から俺に何か隠してやがったのか?


浮気、、

は、ねぇな。


気持ちだったら直ぐに分かる。

身体もだ。

あいつの身体は俺しか知らねえ。

所有の証はベッドインの度に上書きしているし、他の男の臭いが残っていたら必ず気付くはずだ。

どんなに洗ったって落ちるはずはねぇ。

それはあいつの匂いに混じった俺の匂いが消される事だからな。

だが、あいつを抱く度に俺の匂いは残っている。

だから間違いねぇ。

あいつは浮気なんてしてねぇ。


んじゃ、何だ?





「副社長!お時間です。」


秘書の声にハッとする。

左腕を見ると予定の時間を過ぎていた。



「ノックしたのですが、お答えが無かったため失礼を承知で入室致しました。何事も無くて安心しました。何かお考え事をなさってたようですね。」

「あ、ああ。ちょっとな。」


そう言って小箱をデスクの引き出しにしまい直した。


「プライベートの件ですか?お急ぎでしたら時間を作る必要がありますか?」

「いや、大丈夫だ。今時間があっても動けねぇからな。」

「承知しました。、、今日の会議は長くなりそうなので、、」

「チンタラした会議ほど無意味なモンはねーぜ。黙っちまう奴がいたらぶった斬るだけよ。」



秘書に対して答えた台詞ではあったが、自分にも当てはまるかと思った。


「どうかしましたか?」

「いや、何でも無い。行くぜ。」



そうだ。

解読出来ぬならば、問い詰めればいい事。

ぶった斬るのは得意中の得意だと捕食者の目を覚ました野獣はまた闘いの場へと向かうのであった。





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3/7の拍手コメントをしてくれた方へ、
申し訳ないのですがそのコメント削除させて貰います。
短いコメントでは内容を充分に伝えきれないと思いますが、そのコメントを目にする度に創作意欲を奪われてしまいます。
その為考えていたお話もゴチャゴチャになりここ数日はスランプでした。
当然気持ちも良い物ではありませんでした。
私はこのブログを生業にしておりません。
楽しみの一つとして公開しているのであって、プロの方の様に要求されても困ります。
前書きとして書いて無かった私の落ち度もありましたから、これ以上の追記はするつもりもありません。
それに対するさらなるコメントも要求しません。
私の話に不快不満に感じたならば、スルーして下さい。
宜しくお願いします。
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Comment
 

私は 大好きですよ

私は 毎回 楽しみにしています
嫉妬のコメントに負けず 気にせず
続けてくださいね

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わたしも大好き!

いつも楽しみにしています!わたしの日課です!!どのお話も大好き!! 

放っておきましょう。
lemmmonさんにはたくさんのフアンがいらっしゃいます!!!

気になるー!

今晩は。暗号私もきになります!何でしょう?
私もお話し大好きですよー!!!
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