甘さとスッぱさと ... ホワイトデーの日に 4【完】
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ホワイトデーの日に 4【完】
2017-03-14-Tue
BVL●ARIを出た俺は邸に帰る車中電話をかけた。

向こうとの時差を考えるとあっちは朝方くらいか?

まぁ、ガキもいる事だし起きているだろうと思いコールするが取りやしねぇ、、



「・・・・・司?あんたこっちは何時だと思ってんのよ、、」


怒りのこもった声だが、事が事だけに俺も負けねぇくれーの声で応答する。


「・・さっき、BVL●ARIの柳澤と会って来た。姉ちゃん、俺が牧野にやったネックレスの事で何か知ってんな?」

「・・・・・」


電話の相手は姉ちゃんだが、声もなく驚いているようだ。

そして、全て理解したかのように声のトーンが変わった。


「つくしちゃんは何て言ってるの?」

「あいつか、、俺に暗号をよこしたんだ。“土星を助けろ”って。それでピンと来たんだよ。今まで変だと思った事が繋がったとな。」

「・・そう。あんたもやっぱり気付いてたのね。」



そう言って姉ちゃんは俺に何があったか話してくれた。



「それであんたはどうするの?言っとくけど、つくしちゃんはあんたを騙そうとするつもりなんて全くないわよ。」

「あ?んな事姉ちゃんに言われるまでもねぇよ。無くしたらブッ殺すって言ったしよ、あいつが何とかしようと思ったくれー予想がつく。」

「それじゃあ、、」

「そこは俺たちで解決する。俺もあいつももうガキじゃねぇ。姉ちゃんが出るまでもねぇよ。」

「分かったわ。・・ただし、泣かせたりしたら承知しないわよ。」

「・・そんくれー俺にハンデがあっても良いんじゃねぇの?」

「う、、それもそうね。まぁ、仲良くやんなさい。」

「言われるまでもねぇ。じゃ、姉ちゃん起こして悪かったな。」

「あんたが謝る?!朝から気持ち悪い事しないでよ。」

「うるせー」




スマホの通話を切った俺は、運転手に行き先の変更を告げた。






カチャ


「おい、つくし。」


つくしのマンションに着いた俺は部屋に入り、つくしに声をかける。

俺が来た事に驚きやがったが、文句言いながらも俺を受け入れた。



「今日泊まるからな。」

「堂々と宣言するあんたを追い返す無駄な労力なんてしないわよ。どうせ帰れって言っても泊まるだろうし。」

「当たり前だろ。んじゃ、夜も遅ぇんだ。寝ようぜ。」

「分かったわよ、、、って、がっつくな。もぅ、、、ん、、や、あ、、」





***


翌朝。




「ぎゃーーーーーー ねぼ、寝坊したぁーー」


そう言ってわめきながら準備をするつくし。


「送って行くか?」

「んな黒塗りの車で出勤出来るか!」

「好き嫌いの多い奴だな。」

「うるさい。あーでも、今日はタクシー使わないとアウトだぁー って、あんたも早く準備してよ。」

「俺はゆっくりして行く。ちっと遅れたくれぇでガミガミ言われねぇしな。」

「それでも経営者か!・・って、説教する時間もないー。じゃ、じゃあ戸締りしてよ。鍵!忘れないでよね。」

「おう、任せとけー」



バタバタバタ、、


バタン!



つくしが出ていき、静寂を取り戻した室内。


俺もジャケット以外の用意を整えた。


つくしの寝室に入り、キャビネットから目当ての物を取り出す。


「本物にしてやっか。」




***


それから10日後の今日、

3月14日ホワイトデーだ。



俺は夜に部屋に行く事を伝えていた。

つくしからの返事は、

“待ってる。” だけ。


アレが無くなっている事に気付いているんだろう。


ま、そりゃそうだな。





「よぉ、バレンタインのお返し持って来たぜ。」


そう言って部屋に入ってきた俺を見るなり、でっけぇ目をこれでもかと開きやがるこいつ。

ククッ

本当おめぇは飽きねぇよな。



「薔薇?・・・またなの?」

「あ、またって何だ。恋人へのプレゼントっつーたら薔薇だろーよ。しかも赤以外ありえねぇだろーが。」

「・・・カードは解読、、出来なかったの?」


花束を受け取りながらも、そっちにゃ目もくれず俺の様子を伺うつくし。


俺はソファの方を顎でしゃくり、つくしを座らせた。

立ったまま話す内容じゃねーだろ?



「解読出来たぜ。“土星を助けて”だろ?」

「・・そう。それで、、」

「柳澤に会った。で、柳澤が持ってた奴はこんなだった。」



そう言って俺はスマホの写真を見せた。


それに手で口を押さえて、つくしはショックを抑えようとするが出来るはずがねぇ。

なぜならその写真に写ったネックレスはチェーンが切れ、トップの土星が原型を留めていないほど潰れていたからだ。

そしてその土星に散りばめた宝石は全て無くなっていた。


「な、なんで、、」

「盗んだ奴も、売りさばこうとしてヤバいって気付いたんだろうな。ネックレスを諦め宝石だけを取ったらしい。にしても素人のやり方だな。取り方が荒すぎる。これじゃあ価値は無いに等しいだろうよ。」

「・・盗まれさえしなければ、、」

「ふぅー、、それはおめぇのせいじゃないだろ。親父さんの人の良さに付け込まれた。そんでそんな奴におめぇがコレを持っていた事を知られたのはあの当時のセキュリティではどうしようもねぇよ。」



そう、こいつは大学ん時にあのボロアパートに盗みに入られていた。

しかも、その前の晩バイト帰りにアパート近くで親父と話込んでいた知らない奴とそのネックレスの事を話しており、ケースに入れて大事にしないとなと忠告されていたのだ。

普段はネックレスを身に付けており、ケースに保管する事などめったになかったつくし。

だが、そんな夜に限ってケースにしまっていたのだ。誘導されたんだな。

状況から考えてその知らない奴の犯行なのは間違いねぇ。

だが、親父さんは誰なのか知らずに話込んでおり、親父さんが話していた事からつくしも知り合いだと思い込んでいたのだ。

その他にも細々と盗まれていたようだが、ネックレスのデカさにつくしが愕然とする前では親父さんもおふくろさんも弟も声を掛けられず、警察にも届けられなかったらしい。


だがつくしは何とか気をとりなおし邸に赴いてタマに正直に言った。するとタマはそれは道明寺の名前で購入しているからそうそう裏で売買など出来ないはず。そしてそれは必ずブランドの耳に届くはずだとつくしに伝えたと言う。

ならばブランドに先回りしてと希望を持つが、生憎その場では何の情報を得られなかった。

そうこうしているうちにネックレスを付けてない事を親友達に指摘され、誤魔化しきれないつくしはタマに再度相談、タマは姉ちゃんに協力を求め、姉ちゃんは本物が戻るまでという事でレプリカを作成し、それをつくしに持たせる事になったって訳だ。


ちなみにそんな事情を一切俺に知らせなかったのは、俺がNYで悪戦苦闘しているのをタマも姉ちゃんも、そしてつくしも知っていたからだ。


今でさえセキュリティ、セキュリティって煩い俺がこの事を知れば必ず帰国してくると思ったらしい。



ま、それについては異論はねぇ。今更だしな。



そんでつくしはそのブランドに就職してネックレスが戻ってくるのを待っていた。


だが、気付いた。

いくらそのブランドの内部にいても外商担当はその情報を外に漏らさないと。そんくれー道明寺がVIPって事だ。

しかしつくしが俺の恋人である事は、外商担当以外も一部は知ってはいた。だがつくしはそんな事を言いふらさねぇし、それを表に出す奴でもねぇ。

それにタマが最初にネックレスの事を聞いたのはブランドの外商担当じゃなかった。直接店舗に赴いたんだが、生憎柳澤は不在だったんだ。


それでつくしは柳澤に直接聞こうとも思ったらしい。

だが、いくらつくしが俺の恋人であっても柳澤は本来の客である俺以外には口を割らないだろうと思い、あの暗号を俺に託したって訳だ。



「あんたが帰ってきた時にちゃんと話しておけば良かったんだよね。・・でも、こわくって、、」


泣きながら話すつくし。そりゃそうだろうな。おめぇにとってあのネックレスがどんなに大切なモンかくれぇ俺だって分かっているつもりだ。

プレゼントを受け取らないつくしが唯一受け取った最初のモノ。

あの日に限ってしまってしまった事をずっと後悔していたんだろう。

だが優しいこいつの事だ。親父さんの手前、何も言えなかったんだろうな。



「過ぎた事だぜ。もう泣くな。」

「うゔ~、、そんな事言ったって直ぐには無理だよぉ~」

「んじゃ、コレ要らねぇか?」



そう言って俺が取り出したのは見た覚えのあるビロードのケース。



「これって、、あたしのキャビネットの奴でしょ。」

「中見てみろ。」



そう言ってつくしが中を開けると、出てきたのは土星のネックレス。



「でも、これは椿お姉さんに作ってもらった奴で、あんたからのじゃ、、」

「そうでもねぇぜ。」

「え?」

「ココ、それにー、ココだな。」



俺が指したのは土星の輪の部分。

よーく見ても分かんねーだろうな。



「この部分は元の壊れた奴から辛うじて残ってたカケラをさらに砂状にしてよ、吹き付けたんだ。そんくれーしかあの残骸は利用出来なくてよ。」

「・・・・・」

「姉ちゃんが作ってくれた奴の方がおめぇの手元に長くある。だったらそれはもうそれが俺からの奴で良くねぇか?そいつだって早く本物になりたかったと思っていると思うぜ。飼い主に似るって言葉もあるみてーだからよ。」

「・・それは飼い犬の事でしょお~ でも、でも、、うん。うん、、」



ネックレスがまだ開いたケースに入ったままなのに、それを抱きしめ泣きじゃくるつくし。

やっと肩の荷が降りたってトコだな。



「ほれ、付けてやるよ。」


向かい合ったまま俺はつくしにネックレスを付けてやり、そのままキスを落とす。

するとつくしも俺の首に腕を巻きつけキスを催促してきやがった。


そんなに嬉しいか。



そんなつくしに満足していた俺だが、こいつはすげぇ爆弾を落としやがった。



「ん、、はぁ、、これであんたのプロポーズを断る理由が無くなっちゃったな。」

「・・断る理由?それってつまりもう断らないって事か?」

「現金過ぎるかな。・・駄目?」


そう言って必殺上目遣いで俺を殺しにかかるつくし。

頬を赤らめる反則技まで出しやがる。


「げ、現金オッケーだ。俺はいつでもキャッシュ主義だぜ。」

「へ?、、いや、キャッシュとかじゃなくて、つーかあんたはクレジットばっかでしょ。」

「カードって事か?免許証みたいなモンか?良いな!それ。」

「は?何が良いの?」

「婚姻届のカードだろ?いや、婚姻証って奴か。やっぱゴールドで作るのが良いな。」

「何よ、、婚姻証って、、」

「まてよ、クレジットだとゴールドよりブラックだな。しかしブラックでだと縁起悪ぃか?」

「・・・・・」

「そうだ。プラチナだ!それで作ろう。な、つくし。」

「・・うん。その時はぜひBVL●ARIをご利用いただきたく思います。」

「おっ、そうだな。じゃ柳澤を呼ぶか。」

「ち、ちょっと待てこら。何でそーなるのよ。ホワイトデーの今日に呼び出したら柳澤さんだって迷惑よ!」

「けどよ、おめぇまた気が変わるかもしんねーだろ?こういうのは思い付いた時にするモンだぜ。」

「TPOを考えろーーー ってか、婚姻証って何?!普通は婚姻届でしょーがあー」

「婚姻届?!」

「はあはあはあ、、、」

「おめぇ、サインするのか?」

「何よ、、はあはあ、、しちゃ駄目なの?」

「マジか?・・・あーーでも、くそーー」

「な、何?」

「その気になってるってーのによー」

「何がよ?」

「婚姻届がねぇーー」

「あ、、婚姻届、、ね。」

「くそ。役所、叩き起こすか?警備員くれーはいるだろ?」

「・・・そんな事しなくても、大丈夫だよ。」

「大丈夫だぁ?」



ぽぽぽぽぽぽ、、、と赤くなるこいつ。


茹で蛸でもここまで赤くならねーってくらいに赤くなるつくし。

っつーかこれまでも何度も顔を赤らめる事があったが、この赤さはこれまでの比じゃねぇ。




「・・この際だからよ。全部吐いちまおうぜ。」

「・・うん/////////」



そう言ってつくしが部屋からある雑誌を持ってきた。

こんなモンあったのか、、



「ゼク○ィ?何だそりゃ。」

「結婚情報誌だよ。これはちょっと前に買ったんだ。」

「ちょっと前だぁ?その時からおめぇ結婚してぇって思ってたのかよ。」

「ん、、だって、、、コレ見てよ。」


そう言ってつくしが見せたのは、、、


婚姻届だ!

しかもピンクの印字とかになってやがる!!!



「こ、こんなのあるのか、、」

「うん。本屋さんでピンクの婚姻届の付録付きって見つけて、、、良いなぁって、、」



俺は目から鱗だった。

結婚情報誌がこんな事をやってるなんて、、

世間の女どもの考えなど、つくしには当てはまらないと思い込んでいた。

が、確かにコレはやべぇぞ。


つくしが結婚したい気になるのも頷ける。



つくしからその雑誌を受け取った俺はマジマジとそのピンクの婚姻届を見ていた。

が、ある記事に目が止まり俺はワナワナ震えてしまった。


「司?」

「つくし、コレを見ろ!オリジナルの婚姻届も製作する事が出来るらしいぞ。」

「あー、うん。出来るけどぉ、、」

「オリジナルにしようぜ。デザインから考えるぞ。おめぇ、どんなのが良いか?どうせなら世界で一つだけの婚姻届を製作してそれを出そう!」

「え、、ピンクので良いよ。そしたら直ぐ書いて出せるじゃん。」

「ピンクのじゃ、他の奴らと同じになっちまうだろーが!俺とおめぇのはオリジナルじゃなきゃ意味ねーんだよ!」

「えーーーー」



俺は興奮のあまりつくしが婚姻届に超前向きな事にも気付かずにいた。



「でも、そのピンクの奴さ破れない紙で出来てるんだよ。」

「何?!じゃあ、俺たちのはもっと紙質にこだわらねぇといけねーっつー事だな。」

「違うってばーー」



ごちゃごちゃ言うつくしをよそに俺は秘書へと電話をかけていた。

それを見たつくしは俺を止める事を放棄したかのように、黙り込んでいた。


秘書と話しながらつくしを見ると、つくしも笑って、、何と投げキッスしてきやがった。


当然俺も返したぜ。


てか、これ終わったら直キスだ。


待ってろよ、つくし!!!





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捻くれ野郎のホワイトデー如何でしたでしょうか?

色々詰め込みすぎてまとまってなかったかなぁ、、

ゼク○ィのはDAIGOさんの話からはじめて知りました。

良いなぁ私もやりたかったなぁ、、



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