甘さとスッぱさと ... 世界に一つだけの婚姻届
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<< お久しぶりです main ホワイトデーの日に 4【完】 >>
世界に一つだけの婚姻届
2017-03-16-Thu
伏字にしてますが実際の企業団体様とは何の関係もない話です。
あくまで筆者の妄想話と言う前提でお話を楽しみ下さい。









プルルルル、、、


「はい。ゼク○ィ編集部です。」

「はいっ?、、、はい、、はい。は、、あ、分かりました。はい。確認して折り返しご連絡頂きます。」



入社4年目福田里奈は今電話を終えた3つ先輩の藤田奈緒に声をかけた。


「奈緒先輩、ご連絡致します、、では?」

「・・・信じられない。」

「・・どうかしたんですか?」

「来たのよ、、連絡が、、、詳しく知りたいから直接話したいって。」

「知りたい?何についてですか?」

「ピンクの婚姻届よ。」

「ああ~、ウチの。って、知りたいって、、え、どこからの電話だったんですか?」

「あの道明寺司からなのよ。」

「道明寺、、って、あの道明寺ホールディングスの、、」

福田の台詞は周りの声にかき消された。



「えーーー道明寺司?」

「F4のリーダーよね?! ほ、本物?悪戯とかじゃなくて?」

「悪戯じゃ、、ないと思うわ。あ、そうだ公式ホームページのメールに概要を送ったと言ってた。」



そう言った藤田のPCをみんなで取り囲みメールを確認する藤田を見守る。



「この書面、、悪戯じゃないわね。」

「ガチ、、だぁ、、」

「え、さっきのも本人だったの?」

「ううん。さっきのは秘書さんだったわ。」

「だ、だよね。いくらなんでも本人が連絡なんてしてこないわよね。」

「でも、プライベートの件でってあるわよ。だったら本人がしてきても良くない?」

「そうよね。」

「そうね。」「そう、、」



「「「・・・・・」」」



「「「プライベートぉ!!!」」」



オフィスの一角(といっても真ん中に近い)で仰天の声を上げる先輩方。

目立っている事この上ないが、内容が丸聞こえのせいか周りも動揺しているようで騒ぎを咎める声は出て来ない。



「え、、それって道明寺司が結婚するって事?」

「それって、スクープなんじゃないの?」

「で、でもうちはその手の雑誌じゃないし、、」

「そうよね。それに確定している訳でもないし、、」

「むしろ勝手に広めてヤバイ事になったりして、、」



仰天しているのとは対照的に、別の一角では戦々恐々としていて福田里奈はこの状況に呆気に取られていた。





***

その二日後、

電話を取った藤田奈緒と福田里奈、そしてもう一人江藤百合の3人が道明寺ホールディングスの最上階にある応接室に通されていた。


3人は緊張MAX状態だった。

会社名にホールディングスと付くのは同じだが、ビルの規模が違う。

そして社内の雰囲気も。

それもそのはずここ道明寺ホールディングスは日本有数の一流企業で、経済の最先端の言わば戦場だった。

そんな中普段は夢見る乙女の一生の晴れ舞台をプロデュースする雑誌を編集している同年代の女性は、完全に場違いな雰囲気に飲まれて圧倒されていた。



そんな中ドアの外から聞こえる足音。

ハイヒールではない音に、真打ち登場の緊張が走る。



カチャ


秘書が静かにドアを開け、3人が一瞬ホッとしたのもつかの間、、

その男が姿を現わす。



整い過ぎる顔立ちに、

特徴的な髪型。なのに纏う雰囲気は鋭く光っていて、

目を見た瞬間、固まった自分達を自覚した。


圧倒的な存在に3人は開いた口を閉じる事も忘れ、ただ司を凝視しその結果司の鋭い視線に身を縮こませる事になる。



「副社長、こちらの3人の方々がゼク○ィ編集部の藤田様、福田様、そして江藤様でございます。お3方様、本日はお忙しい中わぞわざこちらまで足を運んでいただきありがとうございます。」

「あ、いえ。大丈夫です。」


藤田がかろうじて答える。福田と江藤はまだ顔を動かすだけでまともの反応は出来ていなかった。



「道明寺司だ。秘書からもあったが今日はわざわざ時間を割いてくれて礼を言う。」

「・・・いいえ。」

「それで本題に入らせてもらうが、そちらの雑誌で扱っている婚姻届だがそれには著作権とかあるのか?」

「ち、著作権ですか?」

「ああ。俺はそれをベースにオリジナルの婚姻届を製作したいと思っていてな。まぁ普通の製作所に頼めば良いが、俺の恋人はそっちので良いと譲らないんだ。」


やはり司は結婚するんだと言う衝撃になかなか言葉を出せない3人であった。

だが、


「譲らないと仰って下さってるんですか?そのお嬢様は、、」

「お嬢様?・・ククッ、、俺の恋人はお嬢様ってガラじゃねぇよ。ハッハッハッハー」


屈託無く笑う司に3人は別の意味でまた動けなくなる。

こんな人を虜にした女性とは一体どんな人なのだろうと嫉妬心さえ生まれてくる。

が、仕事に情熱をかける乙女はそんな嫉妬心を自覚しながらも別の事に関心を強めていた。



「・・どんなオリジナルをお考えだったのですか?」

「ん?」

「ゼク○ィの婚姻届を譲らないと言う事は、道明寺様のオリジナルを提示した上で、、と言う事ではありませんか?」

「ほぅ、、何故そう思う?」

「実はこのピンクの婚姻届、、女性からは人気がありますが、男性からの指示は高くありません。特に結婚にまだ前向きでない男性には毛嫌いさえされている状況です。パートナーとの結婚を前向きに考えていて、そのパートナーの我儘を受け入れる男性でなければその婚姻届を使用しないと言った状況です。」

「つまり、女がそれを使いたいと思っても、男が嫌がる事があるって事か。」

「はい。男性が首を縦にしてくれず、役所の味気ない婚姻届で良いと突っぱねたが故に結婚が破綻した事例も聞いています。」

「なるほどな、、そう言う意味も含まれているのか。」

「道明寺様もピンク色に抵抗されたのですか?」

「俺か?・・いや。俺はあいつがそうしたいっつーなら聞いてやりたいが、他人と同じっつーのが許せねーだけだ。俺とあいつの婚姻届は唯一無二にしてぇ。それが俺のこだわりだな。」

「では、、何故道明寺様のパートナーはゼク○ィのにこだわるのですか?」

「・・・普通だからだろうな。」

「普通?」

「あいつは俺とは違う環境で育っている。感覚はどっちかっつーとそっち側だ。だが、物欲が無くてな、、高価な宝石も服もバックも要らねえって受け取らないんだよ。だから、婚姻届もそんなに手間かけずに雑誌の付録くれぇで構わないってこった。」

「そ、そうですか。でも、手間といっても製作所に頼んでもそんなに手間はかかりませんよ。金額もリーズナブルですし、、」

「俺は全て特注にしたいと思っている。」

「全て?」

「なんでもそっちのモンは破れない紙らしいじゃねーか。」

「・・はい。」

「俺はそれをもっと強化したい。つーか紙からこだわりたいんだよな。上質な和紙とか、、考えているんだが、、それでいてそんな強度が出せないか、、とかな。」

「・・和紙、ですか?・・失礼ですが道明寺さんは紙についてどれほどの知識がございますか?」


そう言って藤田は紙の性質などを司に説明した。この破れない紙を選定するにあたってコストや素材など苦労した事をその時の熱意を含めて語っていく。

それは司にとって好ましい態度だった。

ひとつのプランを形にしていく。容易に進めばそこまでの執着は無い。仮にそれで成功しても後に続く事は無いからだ。

つくし以外の女性という生き物を毛嫌いしている司だが、ビジネスの点でこうやって熱意を持つ女性は嫌いではなかった。



「ですから、こだわると言ってもその用途も考えて方向性を決めた方が良いです。」

「用途?方向性?」

「婚姻届は役所に提出する物です。破れない紙を採用したのは、提出する前も、その後も破れずにいる事で二人の仲も続いて欲しいという願いがこもってます。もちろん提出後はちゃんと管理されているはずなので、そこを疑うとキリは無いのですが、、」

「なるほどな。考えてみりゃ、そうだ。提出した後は役所に管理を委ねられる。提出するまでのこだわりなのか。」

「はい。」

「今は何でもデータ化だな。そうすると、役所ってーのは、紙のデータは案外すぐ破棄とかするのか?」

「そ、それは自治体によって差はあるのかと、、そこまでは存知ません。あ、なのでと言いますか、提出用とは別に保管用として残す方もいらっしゃいます。」

「保管用?」

「はい。ピンクの方ですね。コピーされる方もいますが、コピーだと破れる紙ではなくなるので二部作成するようです。」

「だが、それだと役所のとは別になるな。」

「そうですね。なので写真に残す方法を取られる方もいます。」

「ふ、、ん、、するってーと俺は写真の方だな。スゲー参考になった。で、よ!」

「は、はいっっ、、」

「やっぱ、そっちのオリジナルをベースに使わせてもらいてぇ。それでいて俺のこだわりを取り入れててぇ。紙の性質を考えるなら、俺は・・・」


そう言って司は自分のアイディアを3人に言って聞かせた。

3人はこんな事が出来るはずがないと思いながらも、出来ると信じる司の熱意に出来るかもしれないと思い込んでしまう。



そんな中口を挟んだのが司の秘書だ。


「みなさん協力的ですが、この事は雑誌の中で記事にしたりと考えてますか?」

「え、あ、はい。そう出来たらと、、考えてます。」


それも当然だ。ここまで協力したのは見返りを求めてこそ。それがあるから司に協力を惜しまないのだ。


「そうですね。いえ、副社長もその事を踏まえた上での頼み事なので承知はなさってます。」



司は秘書の物言いに何かあるのかと気付いた。どうやらこれ以上のネタバレは良くないらしい。



「記事にするには写真が必要になって来ますね。ですが記入済みの物では、情報の漏洩も考えられる。今はモザイクを入れても消す方法もあるようですから。ですので、記入前の用紙を一部差し上げるという形でよろしいでしょうか?」

「は、はい。ぜひ、お願いします。」





***



そして数週間後のゼク○ィ編集部。


「届いたーーー」


フロアに響く女性とは思えない興奮の入った気合いの声。



「何?」

「何が届いたの?江藤っち。」

「あれよ。あれ、、道明寺さんが作った婚姻届よぉ、、」

「きゃーーー、見せて、見せてーーー」



そしてダンボールで厳重に包装された物を取り出すと、、



「うわっ、、こ、凝ってる。」

「でも、思ったよりシンプル、、」

「うん、、これ、、だね。透かし、、はぁ、、こんなさりげなく透かしで家紋を入れるなんて素敵、、」

「流石道明寺司。やる事半端ないわ、、」

「存在感も半端なかったけどね。」

「本物でしょ。だってあんた達帰ってきたら震えてるんだもの。」

「そりゃ、震えますよ。もうホントにあそこで話が出来た奈緒先輩を私は尊敬してます。」

「ふ、ふふっ、、まぁね、、」

「本当はちびりたかったんじゃないの?」

「そりゃそーよ。でも女の意地、いやゼク○ィ編集部の意地で立ち向かったわ。」

「よっ編集部の鑑!!ボーナス並みの働きよね。」

「出るかな?金一封。」

「そりゃ、これからの私たちの働き次第じゃない?これを使って記事を書くんでしょ。思いっきり夢を乗せて書かなきゃ。」

「そうよね。写真もあるのよね。」

「それだけで増刷とか出来そうだけど、、」

「駄目よ。写真だけに頼っちゃ!それじゃ臨時ボーナスは出ないわ。過去最高の売り上げを目指すべく取り掛かるのよ!」


「「「「「おおーーーーーー」」」」」





***

そんなゼク○ィ編集部の盛り上がりからさらに数週間経ったつくしのマンション。


「おい、出来たぜ。」

「何がよ。」


そした司から見せられた物を見て、黙り込むつくし。


「はぁー、、また凝ったわねー、、何の紙?すっごいツルツルしてるんだけど。」

「ま、そこはトップシークレットだな。知ったらおめぇの事だ、ごちゃごちゃ言いそうだからよ。」

「・・そんなん言われたら聞きたくもないわ。高いんだろ~なぁ、、、」

「ま、値段じゃねーな。」

「は、、何言ってんの?」

「いや、ま、それはそうと俺も気合い入れて用紙を準備したぜ。おめぇも気合い入れて一発で書きあげろよな。」

「これ、一部しか無いの?」

「おう、一部で十分だろーがよ。」

「ふぅ~~ん、、プレッシャーだなぁ、、」


そう言ってつくしが用紙を持ち上げ時気付いた。



「・・ねぇ、これ土星?あんた土星をデザインしたの?」

「おう。俺たちらしいだろ?」

「うん、、素敵、、なんて言うかピンクの印字もシルバーがかってて、、デザインに合ってるね。は、、あ、、、なんか今回はあんたに任せてちょっと、良かったかも。」

「・・・だろ?」



そう言ってトロンとしたつくしは、司に抱きしめられキスを皮切りにベッドへとなだれ込む。


リビングに残された婚姻届。


その土星、つくしは気付かなかったが透かしで入っていた。

つまり、司は紙幣を印刷する某有名機関にその紙と印刷技術を使わせてもらい婚姻届を作成したのだ。

だが、そんな事が世間に知られればそれこそ金持ちの道楽と捉えられてしまう。

(それどころかつくしがサインするとは到底思えないが。)


それを危惧した秘書はゼク○ィ編集部には民間の印刷所で透かしのデザインを入れた婚姻届を別に制作、渡していた。

その際ならばと司はゼク○ィに渡す分は模倣される事を嫌い、道明寺の家紋のデザインに変えたのだった。


知らぬが仏。


知らぬ方が幸せな事もあったりするのだった、、、





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ピンクの婚姻届から思いついたネタです。

実際に出来る訳がないと筆者は思ってます。

でも道明寺ホールディングスの御曹司ならば可能かもねぇ、、

つくしにバレなきゃ。



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