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スッピン40
2017-04-06-Thu
ギシッ


起こさない様に妻をベットに横たわせ、肌けた前を直してやる。

振り返って見ると、妻に付けたSPが慎重に我が子をベビーベットへと降ろしていた。

ぎこちない動きでベットに寝かせると、起きなかった安堵からか大きな体で脱力した様にぐらつく。

が俺の視線に気付き、態とらしい敬礼をして部屋を出ていった。

もっと自然に出来ないのかと不満に思ったが、あのSPに子どもがいない事に気付くと起こさなかっただけマシかと気を取り直す。


それから男はシャツのボタンを外し、ネクタイを慣れた手つきで引き抜くと、ソファに放り投げ、ジャケット、バックル、スラックスと脱ぎ始め一糸まとわぬ姿になった。

そしてベットに横たわろうと膝立ちになると、妻の着衣を見ては眠りやすいようにカーゴパンツとストッキングだけを取り、妻を抱き抱えるようにベットへと自身も沈んだ。

そして妻の背中に手を入れ、ブラのホックを外してやる。

ひと昔の男ならば、自分同様妻の着衣も全て剥ぎ取るだろう。

しかし、子どもが生まれ妻は営みに対し積極的では無くなった。

先日になってようやくそれに応じてくれたが、それでも以前の様な積極性は無いだろう。(その前に積極的というほど積極的ではなかったのだが)

無理強いをして妻に嫌われたくない男は、理性を失わない様にこうして自分を煽らないよう妻をコントロールしていた。(最大のコントロールは別々に眠る事だったが、それは眼中にない)

寝息を立てる妻の髪に顔を埋め、妻の香りを吸う。妻からはミルクの匂いがしたが、タバコや酒の匂いはしなかった。

弱いくせに本当は酒好きな妻。

元同僚との飲み会は、嬉しかった反面飲めない苛立ちなどなかったのだろうか?

そう思った男だったが、妻の後ろに見える我が子がそんな気にさせないと思い当たりクスリと笑う。

我が子ならば妻に飲酒させない。ならばまた子作りするのもアリだなと思ってしまった。

だが、そうすれば妻との営みは増やせないだろう。

どうしたものかと考えていくうち、男は眠ってしまった。





ブーブーブー


アラームにしておいたスマホが振動し、男は目を覚ます。

自分にしがみ付いている妻に口元が緩み、愛しい黒髪のつむじにキスを落とすと、妻を起こさない様にベットを出た。

我が子の方を見ると、息子もまだ寝ている様だった。



「う、、ん。ふぁあ、、司?」

「おう。起きちまったか。」

「ん~~、、だってあんたが起きるんだもん。そりゃ起きちゃうよ。」


乳幼児のいる母親は浅い眠りになってしまい、ちょっとした動作でも覚醒してしまうものだ。

妻もそれに違わず起きてしまった様だったのだが、


「いつもは寝てるじゃねぇか。上手い事言ってんじゃねーよ。」

「むうっ。そんな事ないです~、、でもベットが変わったから起きたってのもあるかな。ふぁ~あ、、」


欠伸しながら立ち上がる妻。

自分の方へと来ようとしている事に気付いた男は背を向けたまま立ち止まって待っている。

すると妻が背中から抱きついた。

身長差が25cmもあるため、妻の手は自然と自身の腹の方へと伸びる。


「全然襲ってこないね。頑張って我慢しているの?」

「・・朝はやりたくねーんじゃなかったか?」

「・・そんな時が多いよ。でもさ、夜中に目を覚まして、隣にあんたが居たからあたし安心しちゃって。・・良いかなって気になってたの。」

「マジか?」


妻の態度から期待していたため普通に返せたと男は思った。

半身をひねり上から妻を見下ろすと妻は口を尖らせ企み顔になっている。

妻が口を開こうとしていたのは分かったが、嬉しさのあまりその口を喰らうように口づけた。



言葉無く、舌を絡める音だけが耳に届く。


甘い甘い口づけに男は無我夢中であった。


腕の中で力が抜ける妻を抱く腕に力を入れ、

ベットに戻ろうと、妻から離れた男は目に飛び込んで来たものに、、、固まった。



「どうしたの?・・・あ。」


男の態度に妻も振り返り、その理由を理解する。




そこにはベビーベットの柵に捕まって立ち上がろうとぷるぷる震える我が子がいた。


「・・起きちまったな。」

「うん。てゆーか、京捕まり立ちしようとしてる。わわ、京まだあんよしなくて良いよー。」


息子の状態に焦った妻は、男から離れ息子の元へと駆け寄った。

男はそれを残念がるも、なぜ焦るかが分からない。

立ち上がるのは成長の証ではないのだろうかと。

息子を抱き上げた妻に男も駆け寄り疑問を口にする。


「まだ歩くなってどう言う事だ?8ヶ月で歩くのは早い方だと思うけどよ。歩いちゃまずいんか?」


男は息子の頭に手を入れ、その自分によく似た髪質の感触を噛みしめるようにくしゃっと撫でた。


「歩くって、まだ京は歩けないよ。赤ちゃんはハイハイの後は捕まり立ちをして、それから何も捕まえずに歩けるようになるんだけど、ハイハイを沢山せずに捕まり立ちを覚えちゃうと足腰の筋肉が発達しないまま歩き始めちゃって変な癖が付くんだって。」


妻に抱かれた息子はお腹が空いたのかしきりに妻の胸を触り出す。そんな息子に妻を取られたと思ってしまった男だったが、それを表面に出す事はない。

出せば妻の鉄拳が飛んでくると分かってたからだ。(鉄拳でない時もあるので妻を怒らせないように努めていたのが正解だ)


「それで変な癖が付いた子は転んでも手が出ずに顔から倒れるそうだよ。にわかには信じられないよね~ ま、あんたの子だからそんな事はないと思うんだけど足腰を鍛えてて損はないから頑張ってハイハイさせてるんだ。」

「あんたの子って、おめぇの子でもあるだろーが。おめぇの逃げ足の速さは苦労させられたぜ?」

「うっさいなぁ、、 普通に足でいいじゃない。逃げ足って、一言多いのよ。」


ぷうと頬を膨らませる妻。

30過ぎている女なのに、こんな幼い仕草のひとつひとつが愛おしくてたまらない。


「わーりぃ。これで勘弁な。」


そう言って妻の額にキスを落とす。


「もう、早くシャワー浴びて来て。いつまでマッパでいるのよっ。」

「へーへー」




シャワーを終えると妻は息子と遊んでいた。

キングサイズのベットの上で息子に合わせ顔を上げうつ伏せ寝に近い膝立ちで息子におもちゃを見せ、取り合いっこをしている。

男は妻のお尻に目がいってしまった。

華奢な妻。

お尻も大き過ぎず、それでいてぷりんと弾力がある。撫で回したいと口に出さず強く思ってしまった。


「あ、終わった?じゃあ、京見ててくれる?あたしもシャワー浴びたいな。」

「いいぞ。」



パタン


バスルームからシャワーの音が聞こえ、男は息子に対してひとりごちる。


「明日はもうちょっと寝てていいぞ。寝る子は育つと言うからな。」




妻もシャワーを浴び終え、身支度をしていた。

何気に視線を感じ振り返ると妻と目があった。


「どうした?」

「ん、、ねぇ、今は痒くないの?」

「あ?別に痒くないぞ。何言ってんだ?」

「だってタキシードを試着した時、痒くてたまらんって言ってたじゃない。あたしが作ったシャツじゃねーと駄目だってもね。でも今着てるのは違うヤツだよね。まぁ、あんたが着るって揃えられるのは痒くならないと思っているけどさ。」

「ああ、、」


何の事か分かり当時の事を思い出す。


「あれは試着ん時置いときゃ着る物を、わざわざ持って来やがった上にベタベタ触りやがったからだ。あの女の手垢が付いたから痒くなったんだ。だからだな。」


そう返すと妻の顔は違うだろと言わんばかりの顔つきだ。それでも、訂正せずに言葉を続けた。


「ふぅーん、じゃ手垢が付いてなきゃ平気なのね。それだったらちょっと安心だわ。」

「あ?安心?何だそりゃ。」

「ん、、だってあたしシャツを作り始めたけど遅いでしょ。それ気になってさ。」

「遅いって、しょうがないじゃねーか。おめぇ京の世話もしてるんだしよ。俺のシャツと京では天秤にかけるまでもねーだろーがよ。」

「うん。ま、そうなんだけど、、ごめんね。なんか、、」

「は、、何謝ってんだよ。そこ謝るとこか?」

「だって、、」


聞くとこうだ。

妻はテーラーを始めたらどうだと勧めてきた俺の期待に応えようと奮闘するも、息子の事も気になり集中出来ないでいた。

子育てしながらも働く環境をと、自分のキャリアを考えた俺を失望させたくなかったらしい。


「ウダウダ考えるとこは進歩ねぇな。ちっとはマシになったと思ったのによ。」

「うっさいわね。こういう性格はそうそう変わらないの。」


捻くれた様な言い方の妻。自分が何を言っているか気付いてないらしい。

だが、流石にニヤニヤした俺の顔を見ては自分の失言?があった事に気付いたらしい。


「な、何よ。」

「んー、、俺を失望させたくなかったとか、する訳がねぇ。長い付き合いで知ってると思ったがな。」

「そりゃ、そうかなっては思ってるわよ。でも、口に出さないだけかなって思うじゃない。」

「俺は思った事は口にする。 ほんでおめぇが気に食わなければ殴られてよ、、それでもおめぇが良いってとち狂ってんだから世話ぁねーよな。」

「そう、ね。うん、、ごめん、考え過ぎた。」

「ま、良いって事よ。言い換えればそんだけ俺が好きって事なんだろ?」

「なっ、、」


真っ赤になり口をぱくぱくさせる妻。

ようやく失言の意図を知り、俺に歯向かって来る。


「いてっ、、おいこら。本気で殴るんじゃねーよ。」

「うっさい、うっさーい。」

「ったく、本当に可愛くねぇなー。もっとしおらしくしよーと思わねぇの?」

「へんっ。しおらしくしてなんかなるもんですか。そんなの欲しけりゃ他所に行きなさいよっ。」


ぷんと頬を膨らませたまま顔を背く妻。


余裕のある俺はしばらく黙っている事にした。


そして、妻がちらっと俺の様子を伺う。


ニタリと笑う俺を見て、また妻は腕を上げて来た。

この女本当、キョーボーだぜ。





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初めての子育てって、どんなに勉強しても話を聞いても不安ですよね。
道明寺の女主人となったつくしも、使用人全員の協力があっても不安は尽きないと思います。
そんなつかつく夫婦の一コマ。
言いたい事を言ってイチャコラするってね。
ニンマリしていただければ幸いです。
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コメントありがとうございます

す○○さん。
ハイハイをする事で赤ちゃんの背筋や足腰を鍛えるというのはこのお話を書く上で検索し採用したのですが、私自身はなんとなく知ってました。子育てに関しては自身が医療職なので特にそっち方面には関心が高かったです。でも私の知識は主にひよこ○らぶだったけど(苦笑)でもつくしは真面目だからちゃんとした医学書だったり、その方面の講師を邸に招いてそうです。講師を招くのは周りの後押しでね。使うところでお金を使う。そんな風になっているんじゃないかなと思ってます。


な○さん。
おお〜キュンキュン出来ましたか〜
嬉しいです。
私はキュンキュンよりビックリが得意?になってますので( ^ω^ ;)
ちょっとは女子力ついたかな?

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