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スッピン43
2017-04-13-Thu
♪♪♪♪~、♪♪♪♪~

「はい、岩元です。大河原様、お久しぶりです。」


移動の車中つくしの個人秘書の岩元が電話を取った。


「お久しぶりです岩元さん。私時間が空いたからつくしと会いたいんだけど、明日良いかしら?」

「申し訳ありません。奥様は現在都内にいらっしゃいません。戻りは明後日を予定してます。」

「ええ!いないの?どこに行っている訳?!」

「それは申し上げられません。急な予定変更になったものですから、大河原様には大変申し訳ないのですが。」

「むうー、、いつまで日本にいるの?一時帰国しているだけなんだよね。」

「はい。来週にはNYに戻る予定です。」

「来週っていつよ!」

「それも申し上げられません。セキュリティの問題がございますので。」

「それじゃ会えないまま帰っちゃう事もあるじゃない。こっちでいろいろショッピングしたりご飯に行きたかったのにー」


それに関しては首を縦に振る訳にいかない岩元はただ無言を貫いた。


「まさか会わせないつもりじゃないわよね。」

「そんな意図はありません。奥様からも断れと言われてませんし。」

「な、つくしがそんな言葉に言う訳ないじゃない。・・それ本当よね?桜子だけ会って私は会えないとか立ち直れないんだから。

じゃあ、時間が作れそうになったら連絡ちょうだい。調整するから。」

「分かりました。」


電話を切った岩元。こんなにまくし立てるならば先日のパーティに参加してさえいればと思うのだが、滋も滋なりに都合があるのだから仕方ない。
(滋は某海外アーティストが理事を務める*日本武道館で公演するにあたり、運悪い事に中東の国王来日とも重なって接待せざるを得ない状況だった)
*このシリーズでの設定です。


そんな岩元はキャンピングカーの助手席に乗り、その前後で護衛をしているSPのワゴンと連携を取り移動している最中であった。

向かう先は都心を離れた関東近隣の町。

そしてこのキャンピングカーには主人である道明寺夫人とその息子が乗っていた。

つまり主人の帰省に同行しているのである。

助手席から後ろを振り返る。

ドアを隔てているため主人達の表情は見えなかった。

まだ幼い主人の息子は移動する車内の揺れで起きてはいないだろう。

そしてそんな息子の側にいる主人も一緒に横になっているにちがいない。

前を向いた岩元は目的のICまであと数kmという標識を目にする。

スマホを取り出し、主人へのメッセージをLINEにて送信した。

~♪

すると寝ていると思われた主人からすぐに返事が届く。

その以外な反応に岩元はそれだけ楽しみにしているのかと主人の苦労を計り知る。

主人が苦労するのは嫁ぐ前から予想出来た事だった。

だが主人は皆の期待を一身に集め、そしてその期待を充分に理解し、それに応えようと努力を続けている。

そんな主人は皆に好かれ、仕える者達は主人を労おうと常に思っていた。

そして行動を取ったのである。

そのきっかけは先日のパーティで主人の夫である道明寺司の一言。


「気晴らしになったか?」


それは帝国座ホテルのスイートに向かう際、司が言った一言につくしが頷いた事だった。

そこでつくしに仕える者は、つくしに最大限のオフを満喫してもらおうと計画した。

それで両親の住む町に帰省する事になったのだ。





ICを降りて国道を北上する。目的の町に入り、待ち合わせの大型スーパーの駐車場へとキャンピングカーは到着した。


「あ~進っ。久しぶりぃ~」

「姉ちゃんも久しぶり。あれ京君、機嫌悪い?」

「あはは起きたばっかりだからね。」

「進様お久しぶりです。奥様のお荷物を運び入れても宜しいでしょうか?」


岩元の方を向く牧野姉弟。弟の進が荷物を持つ運転手の方へ駆け寄って来た。


「俺も待ちますよ。こっちにお願いします。」

「ごめんね進。結構荷物持ってきちゃった。と言ってもお土産とかが多いんだけど、、」

「へぇ~楽しみだな。何だろ?」

「ズバリ食べ物よ。邸のシェフに色々作って貰ったの。」

「それってご馳走じゃん。」

「ふふふ。パパやママが喜ぶかな~と思ってね。でもあたしはひっさしぶりのママの料理が食べたいんだけど。」

「それってビンボー飯だよ。」

「そうだけどそれで育ったじゃん。それに今は食べたくても食べれないから余計にね。」

「じゃあシェフの料理は俺達だけでありがた~くいただこう。」

「良いよ。」

「へっ、、」


つくしの反応に進はうろたえる。岩元や運転手の手前、主人である姉への態度を非難されるのではと感じてしまったからだ。


「ぷっ、、進キョドリ過ぎ。そんなに返しが意外だった?」


けらけら笑う主人。こういう鈍さは健在だ。進様も気苦労されるに違いない。


「奥様、僕達はこれで失礼致します。それで明後日にこちらにお迎えに上がりますので。」

「あ、はい。分かりました。ありがとうございます。」


一礼して岩元と運転手はキャンピングカーに乗り込み、発車させようとする。

そんな中姉弟の会話が聞こえてきた。


「京君はまた寝ちゃったね。」

「うん。高速降りる直前に寝たからね。」

「へ、車ではあんまり寝ないの?」

「普段は寝るよ。ほら、心配性の誰かがずうっと電話してくるもんだからさ。電話って言ってもSkypeよ。移動中なのにずっと通話状態であいつは通信料いくらすると分かってんのかしら?」

「道明寺さんには雀のなんちゃらなんじゃないかな、、」


ブロロロ・・・


キャンピングカーが動き出し二人から遠ざかる。そんな車中で岩元は呟いた。


「楽しみじゃなく、寝かして貰えなかったのか。」


そしてそう離れてない駐車場でキャンピングカーを降りた岩元。

SPの運転するワゴンに乗り換え、タブレットで警護の状況を確認する。

大型スーパーの駐車場で主人達を見守っていたSPからの報告によれば、主人達はその大型スーパーに入店したと言う。

あらかじめスーパー内にもSPを配置していた岩元。予想が的中しほくそ笑んでいた。


「まぁ、でも楽しんで下さい奥様。僕達がきちんとフォロー致しますから。」




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のんびり更新です。
続きで使いたいネタはあるけど、そこへ繋げるのに時間を要してます。
明日の更新は期待しないで~
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