甘さとスッぱさと ... スッピン52
プロフィール

lemmmon

Author:lemmmon
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
フリーエリア
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR

<< スッピン53 main スッピン51 >>
スッピン52
2017-05-02-Tue
こんにちは。
いつも「甘さとスッパさと」に来てくれてありがとうございます。

突然ですが私は作中で司がつくしを呼ぶ際、「お前」ではなく「おめぇ」と書いてました。
私にとってはこっちの方が親しみがあって自然だからです。「お前」と書くと逆に固いイメージがあり壁を感じるんですね。崩した言い方の方がより親しい相手に使うという固定観念がありました。
これは地域性だと思います。
記事の中ではっきり書いてはないですが、知ってる方もいるかもしれません。私は沖縄在住です。生まれも育ちも沖縄本島で今は別の離島に暮らしてます。娯楽の少ない土地故楽しみを持とうと始めたのがこのブログでした。
その上で方言の存在は認識していたつもりでしたが、細かいニュアンスまでは頭になかったです。
今回何故と聞かれて、初めて考えそうかと目から鱗でしたが、思い返してみればブログを始めた当初にも司の言葉使いがチンピラみたいだとコメントを頂いた事もありました。その時はそんなつもりはないんだけどと思いながら流してしまったんですね。せっかく意見してくれたのに無視する形になってしまい申し訳ないです。遅くなりましたが、コメントありがとうございます。

それで、この記事からは「おめぇ」はやめたいと思います。
やはり不快に感じる人もいるでしょうし、何よりそのニュアンスを私に合わせるのは傲慢な気がするからです。
私のお話は花男の原作がベースなので、パラレルを書いたりするし、ちょっとは崩すけどそのニュアンスは原作に添いたいのでそうします。

別記事で書こうかとも思いましたが、そうするといきなり変わったと疑問に持つ方もいるかなと思いまして、冒頭に説明しました。

今後も気付いた事があればぜひ教えて下さい。あっ、悪口はナシでお願いします。
(^-^)









「あんたにとっては日本も危ない国なの?」


タクシーの車中、つくしが司に話しかける。

つくしは京を抱っこ紐で前抱きにして座っていた。

一方の司は、頭に焦げ茶のタオルを巻き黒Tシャツにスカジャンとブラックジーンズだった事からタクシーの中でもそう違和感はなかった。


「いや、そうでもないぜ。犯罪をしようと企む奴も他国と比べりゃ格段に少ないだろうしな。」

「じゃあさ、あたし達のこんな突発的な行動まで狙っている事もほぼないよね。」

「まぁ、そうだろうな。」

「そうよね~。おまけに集団でもないのよ。だからあたし達だって気付かれないわよ。いしし、、」


ほくそ笑むつくしに司は呆れる目を向ける。

黒塗り車で邸を出はしたが、幹線道路に着いたところでつくしが降りると言い出し、慌てるSPを尻目に司を押し出すように降車したのだった。
おまけにSPには着いて来るなと指差しまでして指図した。(とはいえ、司の側だったのでSPも命令の優先順位を理解してはいる。)

その後、つくしはギブスの左足を浮かせ右足でぴょんぴょんしながらタクシーを拾い、今に至る。


「お前がコレに乗ろうっつーのも珍しいよな。」

「あっ、そうだね。んじゃ、そろそろ店選ばなきゃ。」

「決めてないのかよ。」

「だって、思いつきで行動したんだもん。運転手さん、次にあるラーメン屋さんで止まって下さい。」

「ラーメン屋ですか?」

「はい。」

「それならこの先に美味いとこありますよ。小さい店なんですけどね、昔ながらの中華めんを置いてるんです。」

「そこ行きたいです!」

「はい。じゃ、向かいますね。」


運転手との会話に前のめりになるつくし。司の少し前に出たその表情は期待感いっぱいの顔になっている。


そしてタクシーが店に到着し、司が現金で支払いを済ませる。それすら妥協しているような司の表情につくしは嬉しさの笑みを隠せない。


「小せえ店。客は入んのかよ。」

「カウンター席だけって感じだね。でも(お客)いるっぽいよ。行ってみよ。」


つくしに手を引かれ、司は周りをぐるっと見回してから店へと足を踏み出した。



カランカラン♪



客を知らせる鈴の音につくしのテンションも上がっていく。


「いらっしゃいませ~ 何人ですか?」

「大人二人です。こっちはカウント無しで。」


おどけるように前に抱いた京を見せるつくしに店の主人らしき女性もシワを作った笑みで返す。


「可愛い子だね。何カ月なんだい?」

「8カ月です。」

「じゃあ今は離乳食だ。ラーメンは食べた事あるかな?」

「ううん。この子は初めて。京、ラーメンは美味しいよぉ。」

「ふふふっ。じゃラーメン二つでいいかな?うちは醤油ラーメンしか置いてないんだ。」

「はい。お願いします。」

「メニューひとつだけなのか?」

「ええ。それだけです。色々手を出すと、やってけないのでね。」

「ひとりで切り盛りしてるんですね。・・え?ラーメン650円なんですか?」

「そうよ。もう30年前からこの値段。以前は他のメニューもやってたけどこれを変えたくなくてメニューをひとつに絞ったの。」

「そうなんだぁ。」


感心するように呟くつくしに、カウンターの反対にいた客が声をかける。


「これだけだけど美味いよ。んじゃ、おばさんご馳走様。」


そう行って小銭を置いて出て行った。

店にはつくし達と店主の女性だけ。

深夜のラーメン屋だからそれが当たり前かもしれないが、司には気になった。


「美味くっても客が入らねぇとな。いつもこんな閑古鳥なのか?」

「あはは、閑古鳥だったらやってないよ。心配してくれてありがとねお客さん。ちゃんとお客は入ってるよ。不思議な事に客がいなくなると次の客が入るんだ。さっきもそうだっただろ?うちは並ぶ事はないけど、途切れる事もなくてね。だからこうしてお客とも話をしながら仕事が出来る。」

「それは不思議ですね。」

「もちろん掻き入れ時は多少並ぶけどね。それ以外の時間の事だよ。」

「そっか。」

「客と話す事に重点を置いている言い方だったな?」

「ええ、そうよ。兄さん、若そうだけど経営者かい?だったら客の好みを知らなきゃいけないのは分かるだろ?」


この女性は司を知らないようだったが、司の態度から経営者という事にピンと来たらしい。


「ああ。いらなきゃ客は食いつかねぇからな。」

「そういう事。うちの味を求める客に応えるためにも客との会話は大事なんだ。うちはあたしひとりでやってる。ひとりだと色々あるんだよ。」

「なるほどな。企画、営業、戦略、全部ひとりでやらなきゃいけねぇからな。」

「そんな大層な事じゃないけどね。はい。ラーメンお待ち。熱いから気をつけて。」


つくしと司の目の前に二つの器が置かれ湯気を立てている。

表情を変えない司とは対照的につくしの顔は、飛び跳ねるのを抑えている弾けようだ。


「おい、京をこのままで食うのか?」

「あ、、そうだね。熱いし、何かあったら大変。どうしよう、、」

「あたしがその子を見ててやろうか?」

「いいんですか?」

「ああ。是非ともさせて欲しいくらいだ。赤ちゃんを抱っこするのも久しぶりだねぇ。」


司の目つきが鋭くなる。がチラリとつくしを見て、分かりやすい態度を取るのも都合が悪いと態度を軟化させた。

そして司のスカジャンの内側ポケットからは小さな光が漏れていた。


つくしは京をカウンター越しに女性に渡し、少しあやしてからラーメンに対峙する。

店の女性は京に緩んだ顔を見せては赤ちゃん言葉で話しかけ、その姿はNYにいる自分の母親を思い出させた。


「いっただきますっ。」


パンッと手を合わせ、はふはふ言いながらラーメンを頬張るつくしを見て、司も食べ始める。


そんな二人を見て女性はまた話しかけた。


「お客さん達、普段はこんなとこに来ないって感じだね。」

「はひ。もぐもぐ、、来ないですね。ラーメン食べたのも久しぶりです。2年は開いてるかな?」

「旦那さんはそもそも食べない感じだね。奥さんに強請られて付き合ってるってとこかい?」

「・・まぁな。」

「分かり、、ますか?」

「そりゃあね。食べ方が違うもの。慣れてる食べ方と慣れてない食べ方だ。この子はどっちになるかな?」

「もぐもぐ、、んー、うちの子は多分こっちに似ると思う。慣れという事からすれば。」

「父親かい?でも、子どもは母親の食べる物に興味を示すもんだから奥さんが食べてりゃ慣れるてくるよ。」

「あたしが、、ですか?」

「そう。父親っ子もいるけど、大体の子どもは母親にべったりだ。つまり母親の影響を強く受ける。」

「・・・・・」

「京もそうだろうな。」


司の事を考えていたつくしに当の司が答える。それは息子は自分とは違うと自分に向けて言った眼差しだった。




「あ~、まんま~。」


感慨に浸ていたつくしを京が呼び戻した。


「あ、京。まんまって言った?」

「ククッ。飯が先かよ。やっぱお前似だな。」

「分かんないわよ。ママかもしれないでしょ。」

「おや、今のが初めての言葉かい?」


女性が驚くのも無理はない。8カ月で初語は遅い方だ。しかし実際京はとうに初語をしているのだが、それは二人の前ではしていなかったのだった。


「京、ママを呼んだ?」

「ま~ん、まっ。ま~んまっ。」


小さな手はつくしの方を向いてはなかった。

どうみてもそれは、同じ物を食わせろと訴えていたからだ。


「ほら、早く食べさせなよ。冷めててちょうど良くなっているだろ。」

「あ、は、はい。」


またカウンター越しに京を受け取るつくし。京は食べれない不満から暴れている。


「ち、ちょっと京、落ち着いてってば。」

「こっちに寄越せ。」


司の低い声に京はピタッと暴れるのを止める。

そして司に抱かれて、口をぱくぱくし始めた。


「これ使いな。」


つくしは子ども用の小さな器を手渡された。


「ありがとうございます。」


女性にお礼を言ってつくしは京にラーメンを食べさせ始めた。

もぐもぐと満足そうに食べる京を見て、司はハッとする。

一瞬だが気を緩めてしまっていたからだ。

だがそれに気付いたものの、内ポケットの携帯を思い出し警戒心をそれに託した。

それは今があの当時の牧野家の団欒を思い起こしたからだった。





↓ランキングに参加してます。

にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ
にほんブログ村

捕捉
つくしはゆるTシャツにカーディガン、そして七分丈のパンツを着てます。
フェイシャルをすると部屋を出る際に気楽な格好に着替えたから。
ちょっと夜コンビニまでって行く格好かな。

そして司の頭のタオルは、邸の美容部にあった毛染め用のタオルをつくしに巻かれた設定です。部屋まで帽子を取りに行くのを面倒くさがったつくしが、近くの使用人に取らせた結果がタオルで、邸の部屋には白いタオルしかなかったから色タオルを探してこうなったって流れです。
白タオルを巻くとなんか工事現場の人みたいだよね。ま、それでもいいけどなんとなく目立ちそう。

どーでも良い設定でしたー
関連記事
スポンサーサイト
スッピン cm(5) tb(0)
Comment
 

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

コメントありがとうございます

Re:○○長さん。
確かに海は自慢。でも当たり前過ぎて内地出身の友人がずっと海を眺めてるのを飽きないのかな?と思ったほどです。感覚のズレなんでしょうね〜今は理解して、ビーチクリーンなど参加してますよ。
そして宿題も必ずやります。やらせて欲しいです。無理なくがんばりますね。

Re:h○○○○さん。
本当お久しぶりです。
地域性は本当に強いです。私独身の時職場の人に名前で呼ばれてたんですよ。それは苗字が被るからもあるんですが、それも普通でした。むしろ苗字で呼ばれると固さとか距離を感じてたかもしれません。結婚して苗字呼びに変わりましたが、なんかそれも自分ではしっくりくるというか…なので本土出身の方たちには驚かれますね。
それから私の方はハラハラはないですよ。でもそれを思わせる描写はありましたね。じゃあ、書こうかな?なんちゃって。

Re:よ○ちゃんさん。
削除遅くなってすみません。コメントの時充電切れでした。やはり公開にすると気になりますよね。お気持ち分かります。
これからも書き続けますので、またいらして下さいね。

拍手コメ返

Re:ま○○○○りさん。
コメントありがとうございます。
自己満のお話にそういってもらえて嬉しいです。
うふふ〜またがんばれそう♡
Trackback
この記事のトラックバックURL
http://lemmmon.blog.fc2.com/tb.php/308-42896333
| |