甘さとスッぱさと ... スッピン54
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スッピン54
2017-05-11-Thu
司の発した言葉につくしがハッとした。

しかも発してから少し間を置いてだ。

以前は考えている事がダダ漏れとばかりに独り言を言っていたつくしも、この時は無かった。

司はつくしの表情を細かく注視する。

頬は膨らんでない。

眉根も寄ってない。

デカイ目が落ちそうなくらい真開く事もなく、

うっすらとさえ涙も、溜まってない。

だが目線はやや下向きだ。




「あんたに言い寄る人ってまだいるの?」

「あ、俺にか?」

「うん。纏わり付かれるって事はあんたと関係を持ちたいって事でしょ。」

「・・まぁ、左手でグラスを持っていても女の秘書やら部下やら、近づけようとする輩はいるな。」


結婚指輪を見せても見て見ぬフリをされる、司の口元は蔑むように歪んでいた。


「・・娘はいないんだ。」


つくしの問いかけに、司は自分に抱かれ寝ている京に目線を移して京の頭を撫でた。


「いなくはない。・・フッ、凄え親だよな。案外潰してやった方が娘の為になるかもしれねーな。」

「つかさ、、」




司はつくしの視線を感じていた。だが京を見たままの視線は動かさず、それでつくしが何を考えているのかと思っていた。

魑魅魍魎の蔓延る世界。司はつくしと京、自分の家族はどんな相手だろうと絶対に守り抜く決意だった。例え自分に魔の手が伸びようとも蹴散らす事は容易だし、だからと言ってそれに気を抜くつもりもなかった。



つくしも分かっていてくれる。俺達にはそれだけの絆があると司は信じて疑わなかった。




しばらく黙っていたつくしが司の手を握った。

それで司はようやく視線を戻す。

そしてつくしの目に宿った炎に気付き、ハッとする。



「あたし、あんたに言った事を忘れてた。」

「は、、俺に言った事?」

「うん。あんたにプロポーズされて言った事。あんたも覚えてるでしょ。」

「プロポーズって、、結婚した時のか?」

「そっちじゃないよ。あんたがNYに行く前の事だよ。」

「NYに、、」



それはつくしが英徳高校2年生、司が3年生の日本武道館でのプロムでの事だ。

大観衆の前でプロポーズした司につくしはこう答えた。


『あたしがあんたを幸せにしてやるよ!』



それを思い出した司は、つくしが何を言いたいか理解する。

そして自分が今までしてきた事との違いも。





「つくし、、」

「あたしがあんたを幸せにするって約束した。だったら前に出て来たくないって言ってる場合じゃない。デカイあんたの後ろにいたんじゃ何も見えないし、あんたに纏わり付く非常識な女がいたら、あたしが蹴散らしてやる。」


その言葉に司は英徳高校で自分に立ち向かいパンチを繰り出そうとするつくしの姿がフラッシュして見えた。


「そうよ。あたしは守られてるだけの女じゃないわ。いつだって間違っている事には立ち向かって行った。そりゃあ、社会人になって長い物に巻かれる現実も知ったけど、何でもかんでも巻かれるなんてあたしらしくない!だから司、今度からはあたしに任せてちょうだい!」


息巻くつくしに司は一瞬ポカンとなる。しかしすぐに緩む顔を自覚した。


クックック、、


「何よ、笑うとこじゃないでしよ。」

「だってよ、纏わり付くのは女だけじゃねーぞ。男だった時はどーするんだ?」

「えっ、男?! そ、それは、その時は、、」

「力では勝てねーぞ。それに男だったら引き下がるとは思えねーけど。」

「なっ、あたしじゃ役不足って、、」


つくしは反論しようとしたが、何かに気付いたらしく口を噤んでしまった。


「どうした?」

「ねぇ、纏わり付く男ってビジネスの事?それとも、あっち、、」


そういって、左手手背を右頬に当てるつくし。


「なっ、んな訳あるか!(怒)

「ち、ちょっと声が大きい。京が起きちゃう。」

「ああ"、お前が変な事言うからだろ。」


そう言いながらも司の手は京の背中を忙しなく動く。


「起きてはねぇな。起きなくていいぞ京。」

「どっちの起きなくていいなのか分かんないわぁ~」

「は、どっちだと?!気持ち良く寝てるのを邪魔しなくて良かったのほうに決まってんだろーが。寝る子は育つんだろ?寝かせねぇ親と一緒にするな!」

「ごっ、ごめん。そう、だよね。」


司の反論に驚くつくし。

だが司の親の自覚を目の当たりにして嬉しさ全開とばかりにイシシと頬を緩める。


「我が家の少子化対策も問題無さそうだね。パパの司見直しちゃった。」


つくしは京を抱いてる司に自分もハグしてもらおうと身を寄せる。

それに頬を緩める司だったが、緩みを隠すように口元を動かすと、


「見直すとこかよ。俺は自分のガキにはきちんと向き合うぜ。お前も大概俺の事を分かっちゃいねーな。」

「だって、普段あんたと育児論なんてしないじゃん。まぁ、しなくてもあんたがちゃんと気にしてくれてるのは分かっているけど。」

「自分のガキには自分と同じ轍を踏ませるつもりはないからな。仕事だ仕事だからってよ、自分で作ったガキの世話もやけねぇ奴は結局、自分の会社の事だって見れねえんだよ。」


くっ付いてたつくしが身体を離して司をじっと見た。


「なんだよ。」

「司にはお義父様とお義母様はそういう評価なの?どちらも経営者としては優秀なんじゃないの?」

「・・違うな。俺にはそう思えねぇ。」

「つかさ、、」

「結局よ、自分のガキも守れねぇ奴は会社も社員も守れねぇんだよ。小さな犠牲つって数で勝る社員を取るやり方も先見の目が無かった言い訳でしかねぇ。そこで社員を守るためって言い訳したってよ、じゃあ次そうなった時はもう犠牲にするのが無くなっちまってる訳だから結局社員にしわ寄せが来る。そうしないようにするって言うだろうが、負のスパイラルはそう簡単に断ち切れねぇ。だからそもそも負にしねぇのが手なんだよ。そのためには自分の家族を守る一番基本的な事をしっかりやる事だ。それで上を信頼するマトモな社員を動かせる。」



巨大な権力を持っていると思っていた司の両親。特に鉄の女と呼ばれた母親はその絶対的権力で自分達の壁となり立ちはだかった。

あの頃、敵わないなす術もないと思っていた権力はそれこそ弱さを隠したハリボテだったと言う事か。

つくしはこの歳になって出来る上に立つ者の強さを理解した。


自分の夫はその強さを持っている。

そしてその強さは自分が支えてこそ維持出来るものだと理解した。



「じゃあ、その信頼を維持させるためにもあたしは動かなきゃいけないって事ね。」


つくしの目力はさらに強くなっていた。

目の奥でメラメラ燃えている炎は、守られているだけの事に黙っているとは思えない。



ハァと司が溜息を漏らす。

「やる気はありがてーが、お前の場合は心配で仕方ねぇ。」

「そりゃあんたの性格だから仕方ないわよ。あんたがそんなんじゃなくなったらあたしだって心配だわ。」

「・・言うじゃねーか。」

「だって大概分かっているつもりだし?」


フフンと得意げになるつくしに、クッっと笑った後司は首だけ屈む。

それにつくしもキスで答えた。


キスで繋がった銀の糸がパチンと弾ける。

だが二人は顔を見合わせたまま逸らす事をしなかった。



「もうすぐ着くぜ。部屋に戻ったら少子化対策を実行だな。」

「・・お腹いっぱいだからソファでがいいな。」

「リビングのか?京が起きたらどうする?別の部屋で寝かせるのか?」

「んー、京のベッドを寝室に持って行こうよ。それで少子化対策が終わったらあたし達も寝室で寝ましょ。」

「・・一回で済まそうとしてんな。」

「一回で充分だからよ。あんたは生殖能力強いしね。少子化対策で一度に何度もするのって無意味じゃない?」

「無意味じゃねーよ。数打ちゃ当たるって言うじゃねーか。」

「そうかな~?何度もやるせいで折角入れたモノをあんた掻き出しちゃってはない?妊娠しやすくするためにソレ出さないようにするって本に書いてあったよ。」


珍しくつくしの反論に言い返せない司。

理屈が合っているだけに、妊娠した後のお預け期間を考えると少子化対策も穴を開けたくなる。


「ね、次は女の子が欲しくない?」

「女?京の妹って事か?」


そんな司を尻目につくしはマジな少子化対策の話を続ける。


「そう。さっきあんたに娘をあてがうって話したけど、うちには男の子だけじゃない?だからそんな風に見られるのあるかなって。娘がいる男に自分の娘をあてがうのって、世間体を気にして出来ないんじゃないかなーって思ってさ。」

「世間体を気にする輩なんているかよ。あいつらはお前の物差しじゃ当てる事すら出来ねーよ。クズ共ばっかだしよ。」

「ふぅーん、、」


そんな中車が邸の門をくぐった事が分かった。

車の停車の感覚が信号とは異なったからだ。セキュリティの確認音が静かな車内にも漏れてくる。


セキュリティチェックが済み、邸のエントランスへとまた発車し、時間もかからず到着した。


使用人の出迎えを受け司とつくし、京は部屋へと戻った。


東の角部屋に着いた途端、司は京を抱っこしていた紐を解き京をつくしへと委ねる。


そして、ガタガタと京のベビーベッドを奥の寝室へと運び出した。


ゴトン

ピーピー


『カチャ。どうかなさいましたか?』


京のベッドに置いてあったベビーモニターが落ち、使用人からの問いかけが聞こえる。


「何でもないわ。大丈夫よ。」

『かしこまりました。ピッ。』


モニターを拾い上げて返事するつくし。

顔を上げて寝室の方へ向かう。


寝室に入ると、自分達のキングサイズのベッド横にベビーベッドも置かれていた。


「ここでいいか?」

「うん。」


にっこり微笑んで、モニターをベッドに置いてからつくしは京を寝かした。


「それは今持っとくモンじゃねんじゃねーの?」

「そう?」

「ここに2つあっても意味ないだろーが。」

「あ、そっか。へへ、、」

「とぼけても隠せてねーよ。」

「だよね~」


フッと笑って司はつくしの手を引いた。

寝室のドアに向かい、双方の部屋の灯りを落とす。


パタン



「まあ、出すのは一回にしてやる。」


カチャカチャ、、


「出来たらすぐに出して欲しいんだけどな。」

「そりゃ、欲があり過ぎるぜ奥さん。」

「あたしじゃないでしょ。欲があり過ぎるのはあんた!」


ソファのところで口ではごちゃごちゃ言い合う二人だったが、手はお互いの衣服を脱がすよう動かしている。


パサッ


最後の一枚が床に落ち、つくしはソファの背もたれに向いて膝立ち座りをする。

そして背もたれに肘をついて首だけ後ろの方へ動かす。


「クソッ。本気でやるだけなんだな。可愛いケツ晒しやがって、舐め回すぞコラァ。」

「変態発言はやめてよね。やる気無くすでしょ。」

「ああ?ここまできたら、お前がやる気無くそうがやるに決まってるだろ。」

「じゃあ早くやってよ。でないとあたし寝ちゃう、よ、、あ。」


愛撫も無く突き刺すように入ってきた楔だったが、つくしのそこはいとも容易くそれを受け入れた。

抜き差しせずに腰を振る司。

背もたれに肘をついていたつくしだったが、下から跳ね上げられた事で指先でその背もたれを掴むのがやっとだ。


「寝かすかよ。寝てたら折角出したモンも零しちまうだろ、、」

「んっ、、そう、、ね。はぁん、、」

「その声は我慢しろ。理性を保てねー」

「んっ、、分かった。」


鳴き声を我慢すべく何も言えなくなるつくし。

そんなつくしに司も余計な愛撫をせずにただ腰だけを突き上げる。



「うっ。」


司の漏らした声の後に子宮の中からドクドクと鼓動が伝わる。

つくしは思わず栓をするイメージで下腹部に力を入れた。



「終わってから締め付けるんじゃねーよ。」


ボソっと愚痴が聞こえてくる。


「零したくないもーん。」

「余裕だな。」

「そんな事ないよ。たっぷり翻弄されちゃった。」

「翻弄された奴がそんな軽口きけるかよ。」

「司、大好き。だからぎゅうってして。」

「?珍しい、、、って、お前楽しようとしてんだろ。」

「てへ。バレたか。」

「そっちがその気だったらよ、、」

「へ?な、何?何すんの、、って、きゃあ。」


してやったりのつくしに一矢報おうと司はバックで膝立ちしているつくしを繋がったまま抱え立ちあがった。


「ちょっと司!やめてってば、落ちちゃう。」

「しっかり仰け反ってろ。その方が俺も掴みやすい。それに、」

「へ?それに?」


首だけで振り返り司を見上げたつくしはニヤリとして自分を見ている司と目が合った。


「しっかりそこも締めとけ。零れちまうからよ。」

「なっ、ちょっと、そんなのアリ~?
やっ、動かないでよ。どこ行くの?」

「どこって寝室だろ。やったら寝るって言ったのはお前じゃねーか。」

「だからって、、あっ、やだ。零れてきたっ。」

「おっ。いいぞ。締まって気持ち良い。たまらねー」

「もう止まれー」


つくしの叫びに本当に立ち止まる司。

しかしそこはドアの手間で、つくしが手を伸ばしても届かない。


そんな中、司はつくしの腰に回した右手を離しドアの壁へと手を付けた。


「やっ、本当に落ちる。」

「ああ、締め付けヤベェ。気持ち良さ過ぎだ。」

「もういいっ。降ろして司。」


つくしは足をバタバタさせて司から離れようとするが、司は左手に力を入れ離そうとしない。

この時司の楔はほとんど抜けかけていた。

だが、可愛さ余っての司はつくしにイジワルしようと抵抗してたのだ。

この後どんな展開になるか何度も味わらされてきたというのに。



ドカッ

バシッ

ボコッ





はあはあ、、


「妊娠したら産むまでエッチは無しだから。」

「(怒)してなかったらやらねーと孕まねえぞ。」

「するね。あんたは野獣だからこんなに漏れてもするのよ。てか、もう受精は済んでるわ。」

「分かんねーだろ。俺は気合入れてねぇんだ。お前の卵子に届かねぇでへたってるヤツしかいねぇよ。」



最早何のケンカか分からなくなっているがこれを止められる者は邸には居らず、二人の言い争いはもう少し続くのだった。






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1週間空いてしまいました。
GW疲れで書く気になれず、休み明けでも書く気になれずで、二次先輩の作品を読み返してしまいました。てへ。

さて、妊娠するかな~?
どうした方がいいと思います?
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