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スッピン55
2017-05-15-Mon
「くわぁあ。」


京を抱っこしながらリビングに戻ってきたつくしが見たのは、マグカップを持ちながら大あくびをする司の姿だった。

昨晩はケンカをしてたものの途中でどちらともなくそれに嫌気をさし、顔を見合わせては停戦したのだった。

そして一夜明け、産後で浅い眠りのつくしは昼寝をしていた事もあって少ない睡眠時間でもスッキリと寝起き出来たのに対し、ここ最近仕事を詰めていた司はいくらつくしと共にベッドに入ったとはいえ思ったほど疲労は回復しなかったようだ。


「やっぱりもう少し休んで行けば?眠い目を擦りながら仕事したって捗らないでしょ。」

「コーヒー飲めば平気だ。それに移動でちっとは寝れるだろうしな。」

「え~、移動ってたかが知れてるじゃん。寝た事にならないでしょうに。」

「んな事ねぇよ。それにいつまでもここにはいられないしな。」

「・・どうゆう事?」

「NYからも戻って来いって急かされてんだよ。本拠地は向こうだからな。」

「そっか。」

「ま、こっちでの事はほぼ終わっているからな。予定通りっちゃ、予定通りだ。」

「NYにはいつ戻るの?」

「週明けに戻るのが理想だな。」

「じゃあ、明日にはここを発つって事?」


この日は金曜日であった。週明けにNYということは時差を考えて明日の土曜日には出国しなくてはならない。

NYに戻る事を告げてしゅんとしたつくしに司が気付く。


「おう。なんかあるのか?」

「優紀に会ってない。」

「あー、そうだったか。今日はどうだ?」

「一応連絡してみる。」

「ん。会えるといいな。」


今回の帰国で一番の親友に会えてない事は司にとっても残念でならなかった。

そして金曜日という事につくしは気付く。


「ねぇ、今日ってパーティとか無いの?」

「あ?あ、ああ。ありはするが、あんまり行く気がしねぇんだよ。スケジュールは開いてるが、そう重要でもないしな。それよりも部屋で休みてぇ。」

「そっか、あんたもずっと休み無しだもんね。」

「おう。昨日は一発しかやれなかったしな。」


ニヤリと答える司につくしはゲンナリとした表情で応える。


「ほんっとあんたの頭はその事しかないのね。」

「あたりめーだろ?なんたってこないだまでお前は応じなかっただろーがよ。」

「そういえば、そうだったね。」

「忘れてたんかよ。」

「あたしは切羽詰まってないしね。それじゃあまたあんたを禁欲させちゃうって事か。」

「まだ妊娠したと決まってないだろ?」

「いや200%してるね。あんた自分を過小評価しては駄目よ。」

「何の過小評価だよ。」

「精力。」

「・・はっきり言うようになったな、お前も、、」


つくしに呆れながら司は迎えに来た西田と共に出社して行った。




プルルルル・・

「はい、もしもし。つくし?」

「優紀!久しぶり。」

「ふふ、ホント久しぶりだね。つくし実家はどうだった?」

「あ、うーん、、まぁ、両親は相変わらず、、だったかなぁ?」

「相変わらず?」

「ママがミーハーだった。」

「そ、そっか。」


他愛もない話をするつくしと優紀。互いの近況を報告し始めるも優紀の予定が埋まっていたため再会には至らなかった。


「あーあ、、でもしょうがないよね。急過ぎるもん。」


優紀と会えない事に落胆するつくしだったが、使用人から電話が来ている旨を伝えられ誰かと聞くと、


「川喜田さん?・・あ!あのブランドの女の子ね。」


そしてつくしは受話器を取り、10分程の短い会話をした。

川喜田瞳からの電話を切ったつくしは、すぐさま自分のスマホを取り数カ所に電話をかける。

そしてつくしは岩元を呼び幾つかの指示を出したのだった。

その指示に岩元は驚くが、つくしなりに考えがあっての事だろうと指示に動き出す。




***

「いらっしゃいませ。本当に来て下さりありがとうございます。」


都内の一等地、ヒルズと名付けられた商業施設の一店舗に女性SPを2名伴いつくしが入って来た。SPは店舗の外にも配置され出迎えた瞳は身を固くする。


「ん?あ、ごめんね物々しくて。そんなに緊張しないでいいから。でもお店は出来たら一旦クローズしてもらうと助かるな。」

「はい。了解しました。」

「あ、でもこれからあたしの友達が来るのよ。それを待ってからがいいかな?」

「奥様それは外の者が伝えますのでご安心下さい。」


付いていた女性SPが助言する。それを聞いてつくしも微笑んだ。


「ありがとう。お願いするわ。んー、、じゃ滋さんや桜子が来るまでドレスを見ていていいかな?」

「はい。どうぞ。」


瞳は満面の笑みでつくしを接客した。


そして数十分後には滋と桜子が来店し女2人、ドレスをああでもないこうでとないと評価する。

その語り口に瞳の表情が曇るが、つくしが今は未熟なブランドだけれど成長しない訳じゃないと言った事で2人は顔を見合わせつくしの意図を理解した。

それからは瞳の見立てを聞こうと桜子が言い、瞳は曇ってた表情に力を入れつくし、滋、桜子それぞれに合ったドレスを提示していく。

そのドレスに対する想いを聞いた滋と桜子はつくしがなぜこの子に思い入れしたのか納得し、瞳のファッションセンスは中々だと評価した。


「まだ若いブランドなのでどうしても上流階級には敬遠されるんですのよね。」

「うん、縫製の方もまだ甘いところはあるしね。だけど、それはこれからの成長を考えれば決して蹴落とす材料じゃない。」

「後々成功すれば私達の箔も付くしね。」

「それは結果オーライだからあたしは考えないなぁ。それで威張るのも好きじゃないし。」

「先輩でしたらそうするでしょうね。なので私もそうします。」

「え~何それ。私だけ仲間外れにしようとしてない桜子?ずるいよ!つくしの言い分聞いてからそう言うのって。」


ワイワイと30を過ぎた女達とは思えない賑やかさで仲の良さを見せるつくし達に瞳も 笑ってしまう。


「そろそろ本題に戻りませんか?時間も迫ってる事ですし。」

「あ、そうだ。今何時なんだろ?」

「もうすぐ14時ですね。」

「ここでドレスを選んでもメイク等の準備もありますから結構ギリギリですよ。」

「そうだね。さっさと選んでしまおう。2人は瞳さんの見立てで良い?」

「ええ。」

「ん~、私はちょっと我儘言いたい。」

「我儘?」

「滋さん?」


3人に注目され照れたように反応する滋。その反応に桜子は眉根を寄せる。


「何をお考えです?」

時間が無いと言ってるでしょと言わんばかりの桜子の視線も滋は介せず話し始める。


「あのね、双子コーデってあるでしょ。アレやりたくない?」

「双子?」

「・・知ってますが、私達は3人ですよ。それとも1人はハブですか?」

「違っ、違うよー!3人でそれをやろうって事!」

「3つ子コーデですか?」

瞳が口を挟む。接客側だから和を取り戻そうと必死だ。


「パ○ュームっぽくするって事?」

「そう!それだよつくし!」

「何ですかそれは?」

「え?桜子知らないパ○ューム?」

「繰り返~す~の子達だよね。」


代表曲を口ずさみながら踊る滋は桜子にはロボットダンスをしているようにしか見えない。


「新手のパントマイムですか?」

「違ーう。」


またやいのやいのする滋に今度はつくしが口を挟む。


「はい、もう止め!時間が無いよ。桜子もムキにならない。」

「あ、すみません。失礼しました。」

「ごめんつくし。じゃ、じゃあさ瞳ちゃんだっけ?パ○ュームっぽいドレス3着出してよ。」

「え、パ○ュームっぽい、、ですか?」


瞳の表情は固い。それはそんなドレスが無い事を答えているようなものだ。


「滋さん当日でその要求はいくらなんでも無茶ですよ。パ○ュームといえば微妙に違うデザインでコーディネイトしてますよね。アパレルでは基本同じデザインで色違いは置いてますが、少しだけ異なるデザインというのは置いていません。双子コーデの流行りでカジュアルではあるかもしれませんが、ドレスでは、、」

「駄目?せっかく女だけでパーティに行くんだからさ、私達の繋がりをドレスで出したいんだけど。」


シュンとする滋に桜子も表情を曇らせるが現実があり滋をなだめようとする。

しかしつくしの考えは別で、時計を見た。


「あと、4時間か。やらなくて後悔よりもやって後悔した方が全然良い。」





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lemmmon精一杯の事件になるか?!
書き続けないと分かりませんが、このまま進みます。

長くなるとね、辻褄合わせるのが大変で大変で、、思いついた妄想が繋がらないんですよ。

素肌から始まったこのシリーズ、気付けば200話過ぎてます。読み返す気力も薄く変にならないように話が二転三転してます。

所詮素人の妄想だからなぁ、、

5月内には終わらせたい。
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