甘さとスッぱさと ... イベリス 5
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イベリス 5
2017-06-21-Wed
注意
男性目線のR要素会話が出てきます。
不快に感じそうなら、読むのを辞めて下さい。
ご判断はみなさんにお任せします。









平日の夜10時過ぎ


一台の黒塗り外車が世田谷区内を走行していた。

環状線から一般道に左折の際、黒いヘルメットの大型バイクが後ろに付いた。

一瞬だけスピードが緩んだものの、そのまま目的地まで並走していく。

それから10分ほど走ったところで、外車とバイクは警備員のいるゲートを抜けおよそ私有地と思われない場所の中へと進んで行った。




「いらっしゃいませ。美作様お待ちしておりました。」

「俺もいるぜ。」

「これは西門様でしたか。失礼致しました。」

「なに。この格好だからな。気にするな。」



外車から出てきたのは美作あきら。この邸の主人の親友のひとりで、カジュアルだがダークシャツに同系色のパンツをまとい、ゆるく流した肩までの髪を無造作に書き上げた。

そしてバイクから降りてきたのは西門総二郎。彼もまたこの主人の親友のひとりで普段着物を着る機会の多い男が、この日はブラックレザージャケットにパンツと、邸の執事が存在を誤る格好をしていた。


「お部屋にて司様がお待ちです。」


総二郎の言葉を会釈で返した執事がそう言うと、2人は久しぶりの邸を慣れたように進んで行く。



コンコン


「司、入るぞ。」





***

「ほら、頼まれたモンだ。」


あきらはバサッと封筒をテーブルへと放り投げた。


「流石に仕事が早ぇな。」


ニヤリと笑い、司は封筒の中身を確認していく。

数枚の写真を取り出し、目当ての物を見つけそれをじっと眺めていた。


「で、探していたのはその女なのか?」

「ああ。」

「どういう関係だ?」

「・・関係?」

「それを持ってた奴が言ってたんだよ。お前がその女が乗ったエレベーターに割り込んで入って行ったって。」

「くくく、やっぱ見てた奴がいたのか。それで?そいつは他になんて言ってたんだ?」

「・・・12階で長く止まった後は、23階、17階、14階、と止まって1階に降りて来たがお前はいなかったそうだ。」

「わざわざ止まった階まで見てたのか。なかなか優秀だな、そいつは。」

「・・・それで、別の奴が時間にして30分くれぇ後お前が地下駐車場から帰るところを見たそうだ。」

「ああ、そんくれーに帰った。」

「服が乱れてたって言ってたぜ。それも本当か?」

「おっ。何をやってたんだ司?教えろよ。」


ここで成り行きを聞いていた総二郎がはじめて口をはさんだ。


「ま、乱れる事だな。お前らの想像通りだよ。」

「フューウ♪ お前が?マジな話なのか?」

「だから探してたのか。」


からかう表情の総二郎だが、あきらは納得したかのような顔つきだった。


「それで、その女の身元は分かるのか?」

「いや。ヤッてすぐ帰ったからな。」

「おいおい、、司君?30分で帰ったっつー事はヤッてすぐに帰ったのか?そりゃねーだろ。」

「なんでその女とヤッたんだ?」


あきらの顔つきに司もピンと来る。


「調べたのか?」


あきらは頷く。


「張ってた奴は1時間ほどで女もひとり出て来てよ、とりあえず後を付けたらしいが駅で見失ったそうだ。その駅も乗り換えみたいだったし、写真だけの情報で調べようにも限界はある。」


フンと鼻を鳴らして司はまた写真に視線を落とした。


「立浪のジジイと接点があるらしくてな。パーティ中(目で)追ってたんだ。そしたら、ジジイから俺の相手をしろと聞かされてよ。罠だと思ったんだが、、」

「なんで飛び込んだんだ?」

「さぁな。そん時は分からなかった。」

「・・今は?」

「俺のモノにするつもりだ。」


司の答えにシン、、となる2人。
それだけ司の発言には驚きがある。


「惚れちまったか?」

「分からねぇ。だが、抱き潰したいと思ってる。他の女じゃ駄目だ。立ちやしねぇ。」

「まぁこの年で女を知りゃあな。タガも外れる。」

「・・俺はこんな女が好みだったって事なんだな。嵌められて知るのがシャクに触るぜ、、」


司の視線はまだ写真に向いたままだ。

2人はそんな司の様子をこれまでに見た事がなかったため、神妙な面持ちになる。


「確かに俺たちの周りにはいなかったタイプだな。こっち側の人間じゃなさそうだ。」

「ああ。」

「お前潔癖だし、勘が鋭いしな。そういうところでピンと来たんじゃねぇの?」

「そういうところ?」

「慣れてなさそうじゃん。司、確かお前女のアソコが汚ねぇって言って出来なかったんだよな。その年くらいでなさそうだが、ベビーピンクだったのか?」

「ベビー、、ああ、アソコか。ピンクじゃなかったぜ。」

「全部が真っピンクじゃねぇぞ。流石に周りは薄暗いけどよ、ちらっとピンク色が残ってる感じだ。」

「ああ、そんな感じだったな。」

「ヒューー。やっぱお前はそういうとこ気にするんだな。にしても、処女でお前の相手、、いや処女じゃあお前の相手なんて出来ねえか。お前、時間かけてヤッたっつー話ししてなかったもんな。すんなり入ったか?」

「・・・・・」

「司?」


あきらは司が拳に力を入れたのを目撃し、顔を見ると表情を強張らせていた。


「おい、、」

「俺くれぇだと、処女にはキツいんか?」

「・・まぁ、処女だったら激痛どころじゃねぇだろうな。」

「・・そうか。」


司の表情はみるみる険しくなり、それは久々に見る爆発する一歩手前の表情だった。


「・・あきら。」

「おう。」

「身元を調べてくれ。なるべく早く。」

「ふぅ。もうちょっと情報をくれよ。その女の事だ。立浪の爺さんと関わってるなら、爺さんに知られないように探る必要があるんだろ?」

「そうだ。」

「じゃ、思い出せ。」


あきらを睨む司の目は、たとえ裏の稼業をしているあきらといえど笑える程度の睨みではなく、親友だからこそ冷静でいられるのかもしれない。


「そうだな、、確かにこの写真だけじゃあ名前すら分から、、」

「・・思い出したか?」

「このドレス。イベリスってタグが付いてた。イベリス、Iberisだ。」

「ブランドの名前か。聞いた事ねぇな、、大量生産じゃない事を祈るぜ。」

「そんな布には思えなかった。一応シルクだったしよ。」

「んじゃ、そっちから割れそうだな。」

「まぁ、やってみるが、、司。女を見つけたらどうするつもりだ?お前のものにするって、監禁でもするのかよ。」

「さぁな。流石に目立つ事はしねぇ。」

「そりゃそうだがよ、、」

「だが、男がいるなら始末する。目障りだからな。」





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Re: No title

Re:さ****さん。

コメントありがとうございます(*^ω^*)
黒ですか。なんかダークな司になってしまってます。次で少しは印象変わるかな?
少しずつネタ回収もしていますよ。
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