甘さとスッぱさと ... イベリス 16
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イベリス 16
2017-07-06-Thu
疎かにしていた恋愛だったけど、

恋愛観が無かった訳じゃない。


見た目が良いとか、
お金持ちだとか、

付き合う条件は外見じゃなかった。

優しくて、
真面目で、

ちょっと間抜け。あたしがいなきゃって人でなきゃと思っていた。

でも、
あたしは人を駄目にするところがあるみたいだから、そういう人とは上手くいかない。
だから、しっかり者を選ばなきゃと思ってた。


そして出会い方もそう。

ナンパや出会い系サイトは絶対に駄目。
下心だけじゃなく、卑しい企みだって持っているのが当然よ。それに自分から飛び込むほどあたしは愚かじゃない。

職場では異端児に見られているから、出会うなら職場じゃないわ。

そう、何か趣味でも始めてそこで知り合った人と恋をするの。

自然に。

何を始めるかは、あたしにも分からない。

でも縁あって始めようと思える事を見つけて、そこで出会う人。

それって運命よね。

誰にでもある出会いという運命。


外見じゃないの。

見た目は良くなくても、あたしと運命的に出会って、一緒にいると嬉しくて、楽しくて、だから一緒にいたくなるの。

そんな出会いを待ってたの。


でもね、

それを愚かにしてしまっていたから、

待っているだけじゃ、そんな運命いつになっても来ない事も分かってた。


それでも動かない自分。



この命令が下った時、

多くの注意事項を聞かされた。


一番強烈だったのが、セックスに溺れない事。オーガズムに達しない事だった。


聞かされた時は衝撃過ぎて聞くだけでよく頭に入らなかったけど、冷静になれば理解出来た。

命令によって決められる相手。

自我を保つために、オーガズムに達してはいけない。

男と違って、女は達すると無防備になり過ぎる。

それは生態系から来るものだった。

男は狩をし女や子を守る。生殖していても防衛本能を残しているものだと。

一方女は男に守られ子を残す。そのため男に比べると防衛本能は強くない。

オーガズムの強さが男と女で違う事はそんなところから来ているのかと思わされた。

また、セックスは元々子孫を残す為の行為。一度オーガズムを知ればそれは自分の意思とは関係なく身体に残る。

極端な例だけどレイプでオーガズムに達してしまう人だっていると、、

だから命令とは言え、自身を守るためにオーガズムに達しないように心がけよと言われた。



命令で出会ったこの人、、


この人からオーガズムを与えられたらあたしはきっと溺れてしまう。

この人無しでは生きていけないと。

そんな事になるなんて怖いよ。



でも、

でも、

でも、



出会ってしまった。


あたしに向ける眼差しは、あたしの心と身体を揺さぶっている。


こんな出会い、良い訳がない。

あたしは使い捨ての女なの。

会社という心を持たない組織から選ばれた生贄。

それは世間から醜聞にならぬよう秘密を厳守するという使命を与えられている。

その特異性から会社を去らなければならないけど、一方でずっと縛られてもいる。

あたしを生贄として出した会社とあたしを求めた人間は違う会社。

それらは対等であって、対等ではない。

だからあたしの会社はあたしに自分の身は自分で守れと忠告してきた。


この人はあたしを求めた人間ではない。


でもこの人はあたしを求めているという気持ちにさせている。


普通の恋愛がしたかった。


でも上手くいかない現状に、見る夢が大きくなっていってるの。


交際ゼロ日婚とか、

ありえないと思っていた出会いがありえなくなって来ている。







クチュ、チュ、、クチュ、、


耳に響く厭らしい音はあたしの理性をぐらぐらと揺さぶり続ける。


あたしは離れた唇を無意識に追ってしまった。


そしてまた与えられる熱。


いつの間にか求められた熱は、求めるものへと変わっていった。


シャツを掴んだ手を離せない。


このままじゃ駄目と、自分への警告も小さくなっていく。



頬を撫でられ、軽いキスであたしは目を開いた。


あたしを見つめる目はまだ熱かった。


唇からあたしの熱が漏れてしまう。


その瞬間、あの人の目が変わった。


優しさが消え、、



獣になった。



しっかりと抱え込まれて、覆いかぶされる。


あの人を変えたのはあたし。


それがたまらなく思った。


飲み込まれそうになる熱を必死で飲み込もうとしている。


離れないと握った手はシャツではなくあの人の背中に爪を立てていた。


爪の感触であたしから離れる唇、、


繋がった糸がパチンと弾け、目が合った。


「お前を抱きたい。リスクなんざクソッタレだ。そんなリスクごときでお前を抱けない渇きは我慢出来ねぇ。」


あたしは何も言わずただしがみついた。

そんなあたしをあの人は強く、強く抱きしめた。


「やっと捕まえたぜ。もう逃がしやしねぇ、、」


溜息交じりにあの人が呟く。


「・・愛してる。」


あたしは顔を上げあの人の顔を見た。


「俺の事は司と呼べ。」

「つかさ、、」

「お前は?」

「あたしは、、」


司の表情は優しかった。

だからあたしは溺れる事にした。

溺れる事なんて、きっともうない。

そう思えたから、、



「あたしはつくし。つくしって呼んで、、」


司の顔が近づいてきて、あたしは司を受け入れた。


ベットの波で溺れるために、、




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くっ付けちゃいました。
オーガ、ゴニョゴニョのところは私の妄想です。あながち間違ってもないと思いますが、真に受けないでね。

ドキドキしてくれたら良いな。
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