甘さとスッぱさと ... イベリス 18
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イベリス 18
2017-07-10-Mon
目覚めた瞬間に分かった。


まず目覚めが良い。

こんな目覚め何年ぶりだ?


そしてありえねぇと笑えた。


そうだろう?

俺は普段真っ裸で眠る。

汗をかいたままのシャツで寝るなんざ気持ち悪くてしょうがねぇし、何よりシャツやスラックスを纏った窮屈さが眠りを妨げるからだ。


だが、昨晩はそんな事全く気にならなかった。

まぁスラックスを履いてはいたが、前は開いていた。ヤッたからな。ヌクためには前を開けないと出来ねぇだろう。

それでもベルトすら外してねぇんだ。脚に当たるバックルが邪魔になるはずなのに、気にならねぇ、、

ありえねぇよ、、、


そしてそんなヌイた相手は俺の腕を枕に寝てやがる。

くく、

気持ち良さそうだな。


ふ、

・・無防備な顔しやがって、、



もっと時間がかかると思った。

だが、呆気ないくれーにこいつは落ちた。


俺が本気になったっつー事も理由だろーがよ、、


一番の理由は相性だ。


俺とこいつの相性は隙間ねーくらいに合っている。

俺はこいつの考えている事が手に取るように分かっていた。

まぁ、観察眼を持ってるから大抵の人間の考えなんざ見抜けるけどよ。

女に関しちゃビジネスに関係しねー限り見る事は無かった。それでも見たくねぇと思ってたしな。


だが、こいつは違う。

ひとつひとつの動き全てが俺を惹きつける。

ひょっとしたらそれこそがこいつの魅力なのかもしれねぇ。

デカイ目にはこいつの葛藤が常に揺らいでいた。

こいつでなければ俺には不快にしか感じない感情だ。

だが俺はその揺らぎが止まると確信していた。

つーか、揺らいでいる中でも止まる瞬間があったんだよ。それが俺には見えていた。


それが俺の目と合った事で止まった。


言葉による刺激もあったかもしれねぇ。


だが、一番は目だ。


目が合って俺達は互いに繋がった。

こいつの中に俺の入る場所が合った事もそうだが、俺の中にある場所はかなり小せぇはずだ。

そこにこいつは難なく入って来た。

小ささなど気にせずに。


繋がって感じたのは、

喜び、

興奮、


そしてありえねぇ事に愛情だ。


この俺が愛情?

他の奴らもそう思うだろうが、この俺様が一番信じられねぇよ。

だがこの感情は正しく愛情だ。

今まで感じた事もねぇからな。


似た感情なら遠い昔にあったかもしれねぇ、、

だがそれは打ち砕かれたものだった。


まだ残ってたんだな。




いや違う。

残ってたんじゃねぇ。


こいつがこじ開けたんだ。

俺の閉じた感情を。



今の俺は潤っている。

こいつにも乾きと言ったが、今はそれが満たされている。だから潤っているで間違いない。


ならこいつは水か?

俺にとってなくてはならない水。



「うう、、ん。」


腕の中の女がむにゃむにゃと口を動かしている。

そこにある水を欲しいと思った。


起こさないようにそっと女の頭から腕を抜く。

そこで腕の痺れに気付いた。

そんなありえねぇにも頬が緩んでしまう。



上から女を覗きこみ、水を飲みに行く。

この水は傾けば飲める水ではない。

俺を意識させねーと出てこない水だ。

だからそこにはまだちょっとしかない。
舌で絡めとらなきゃな、、



あめぇ、、


俺は夢中で吸い続けた。

すると水がどんどん湧き出てくる。


そして、

俺は腹の方での小さな動きに気づいた。

それは俺の動きじゃねぇ。


匂いにも気づく。


口を離して女を見た。

聞く必要はねぇ。

こいつの返事は目に表れる。


ゆっくり女の脚を動かす。

女は俺を熱っぽく見続けていた。



「俺は惚れてなきゃこんな事はしねぇ。」

「リスクがあるから?」

「したくねぇからだ。リスクは俺次第でどうにでもなる。」

「でも、、出来ちゃったらどうするの?あたしは司の恋人にしかなれないわ。」

「恋人ねぇ、、」


こいつの目がまた揺らいだ事で俺は自身を勢いよく突き刺した。

3度目となるそれはこの前の2度とは違い、引っかかりを感じた。

こいつの顔を見ると頬に固さが残っている。戻りかけていたが、俺にははっきりと見えた。



「痛ぇか?」

「ううん。・・びっくりしただけ。」


俺は挿れはしたが動かさなかった。

だが自身には血が集まり波打っている。


「どう、したの?・・・動かない、の?」

「動くぜ。お前の準備が出来たらな。」

「え、準備?どういう事?」

「分からねぇか、、」


まだこいつの目は揺らいでいた。その揺らぎを止めないとな、、


「恋人にしかなれないっていうのは、愛人だと思っているのか?自分の事を。」

「あ、、だって、あたしはそのために動いているから、、」

「それは立浪のジジイとの間だけだろ?俺とはそんな話はねぇはずだ。」

「そう、だけど、、」


こいつの揺らぎが大きくなった。

止めてやりてぇ、、


「つくし。」


名前を呼び、俺はつくしの目を真っ直ぐ射抜いた。

揺らぎを止めるためには強い刺激が必要だ。

それは俺自身の気持ち以外ありえねぇ。


「俺に惚れるのは怖いか?」

つくしの目が真開き、ふるふると顔を振った。

「俺は立浪のジジイより下か?」

つくしは顔をぶるぶると振った。

「じゃあ、何で俺を信じない。俺はお前以外の女を側に置くつもりはねぇ。つまりそれはお前と結婚する気でいるって事だ。」


つくしの目には涙が溜まっていた。

だが揺らぎは小さくなっていっている。


「許されないよ。」

「誰にだ?」

「誰って、、」

「俺の事は俺が決める。お前との事を反対する奴がいるなら、それを排除すれば済む話だ。」

「排除って、、そんな事、、」

「俺には出来る。出来る力があるんだよ。」

「そりゃ、司にはその権力があるかもしれないけど、、」

「権力じゃねぇよ。俺にその気があるかっつー事だ。たとえ権力があってもやる気がなけりゃ使わねぇ。逆に権力なんざなくても欲しいもんがありゃどんな必死な事だってやるんだよ。」

「ひっし、に、、」

「お前にとって俺はどんな存在だ?彼氏か?金持って、セックスして、、違うだろ?お前は俺にどれも求めていねぇ。お前が俺を見たのは俺がお前の事を見ていたからだ。」


つくしの揺らぎが止まった。


「俺もお前が俺を見たからお前を見た。」

「え?あたしが?」

「おう、見てただろ。」

「いつ?え?見てないよ。」

「あ、見てないだぁ?見ていただろうが、最初のあのパーティだ。お前はジジイと話した後に俺の方を見た。そして俯いた。それは俺の事を考えてじゃねーのかよ。」


つくしの揺らぎがまた始まった。

だがこの揺らぎはさっきとは違うやつだ。



が、、


「何?どうしたの?」

「持たねぇ、限界なんだよ。」

「何が?」

「何がってコレだよ!」


俺は堰を切ったように腰を打ち付けた。

つくしの身体が上に上にとズレていく。

俺はそれを止めようとつくしの腰を掴もうとするが、


その前につくしが俺の腕に捕まって来た。

最初の日のように、、



余裕なんてない俺はつくしを見る事しか出来ねぇ。

すぐにイッてたまるか、この快楽に負けてたまるかと思うが、、


つくしの中は攻撃力が半端ねぇんだよ。


全身が引っ張られる。

俺がつくしを喰うつもりが喰われる、、

俺はそうならないように必死で抵抗した。


つくしの目を見ながら。


だが、つくしが柔らかく笑った瞬間俺は負けちまった。


俺のパワー全て取られたような脱力感。



俺はつくしにのしかかるように倒れこんだ。


「重い。」

「ああ、確か今82kgだったな。」

「息づかいも荒いよ。」

「仕方ねーだろ。お前の中半端ねぇんだよ。」

「半端ない、、何が?」

「何がって、、」


よろりと身体を起こしてつくしを見下ろせば、俺とは違って余裕があるみてーだ。


「お前、イかなかったのか?」

「え、、、、う、うん。」

「イけなかったか?」

「え?ど、どうかな?あたしイクとか良く分からなくて、、あっという間だったし。」


その言葉に項垂れる俺。

この野郎、痛いとこ突いてくるじゃねーか。


「つ、つかさ?」

「何だよ。」

「なんか、、お、怒ってる?」

「怒ってねーよ。」

「怒ってるじゃん。」

「怒ってねーって。くそっ。お前があんな事言うからだろ。」

「あんな事?」

「あっという間だったんだろ。」

「う、うん。」


分かってないのにもムカついてしまった。


「それがどうかしたの?」

「聞くな。」

「何で?あ、あたしが怒らせちゃったなら謝るよ。だから教えてよ。」

「お前は悪くねぇよ。これは俺の問題だ。」

「つかさの?」


くそっ。こいつは何でいちいち可愛いんだよ。腹立つぜ!


「つかさ?」

「・・・はぁー、、覚悟しろよ。」

「覚悟?何を?」

「俺にイかされる覚悟だ。お前にも俺と同じ脱力感を味わわせてやる。」

「ひっ。い、いいです。」

「断るんじゃねぇ!」

「だって!イかなくても愛せるもん。イク事ってそんなに大事?イかなきゃ信じられないの?」


思わぬつくしの反論に俺は虚を突かれる。


「いや、んな事ねーけどよ。イけた方がいいんじゃねーの?」

「あたしはイきたく無い!」


その見事な断言に俺は口を開けなかった。


「そ、そんじゃ無理はしねぇよ。」

「本当?」

「ああ。つっか、もう準備しねーとな。シャワー浴びてくるわ。」

「うん。」



スラックスを直そうとして、ポケットの物に気づく。

近すぎると判断してベッドから離れ、


「つくし。」


俺の呼びかけにつくしが顔を上げた。


パシャ


その音に目を丸くする。


「な、な、、やっ、消してーー」


シーツをなぎ倒すように俺に近づくから、俺はさっと手を上げてスマホをガードした。

つまづきながら俺の胸に飛び込むつくし。

ぴょんぴょんと飛び跳ねギャーギャーわめいてやがる。



「良いじゃねーか。んな目くじら立てるなよ。」


つくしの寝ぼけ顏、乱れた服にもニヤニヤしてしまう。


「つかさひとりズルいよ。」

「じゃ、お前も写しゃ良いじゃねーか。」

「あたしも?」

「おう。スマホ、カメラ付いてるだろ?あ、無いやつか。」

「あります!馬鹿にしないでよ。」


そう言ってズンズン隣の部屋に向かうつくし。

部屋の隅をゴソゴソして鞄を取り出した。


んなとこに置くなよ。

って、俺は信用してなかったからしゃーねーか。



鞄からスマホを取り出し、俺に向けるつくし。

クックック、、印籠かよ。


「じゃ、撮ろうぜ。」


そう言ってつくしからスマホを取り上げ、つくしの肩を抱いた。


パシャ



「良いんじゃね?」

「あたし、スッピンなのに、、」

「誰かも見せねぇだろ?」

「そうだけど、、」


スマホを見ながら頬を緩ませるつくしを見て、俺も気分が良かった。



本当、らしくねぇぜ。

知ってっかつくし。

俺は写真嫌いなんだよ。

仕事のインタビューでも撮られたくねぇって枚数を制限してるくれーだ。


そんな俺が自撮りだとよ。


お前がさせたんだぜ?




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初めて同士で上手くいくわけないじゃん。
でもそんな中でもラブにはなるのよ。
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