甘さとスッぱさと ... イベリス 24
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イベリス 24
2017-07-19-Wed
キキッ


一台のリムジンが乗り付け、前後の車からダークスーツの男達が警戒しながらリムジンを取り囲む。


その様子は正に重要人物の到着を意味していた。


周囲が固唾を飲み込む中ドアが開けられ、出てきたのは若い女性。

大きなつばの白い帽子を被り、薄手のロングカーディガンを羽織っていた。



ここは道明寺ホールディングス日本支社。

経済の中心地にビルを構えその高さはは他を圧倒している。


そんな地に降り立った女性はビジネスとは一見関係無さそうだが、取り囲む男達がその色に染めていた。



6人もの男達に囲まれた女性は前を向いたままビルの中へと入って行く。時折女性のすぐ側の男が話しかける様子が見えるが、会話までは聞こえてこない。


エントランスに足を踏み入れるも誰も彼女達を咎める者はいなかった。

警備員も受付嬢もただその集団を見守るのみ。

なぜならその男達は道明寺所属のSPバッチを身に付けており、その耳には内線で連絡を取り合うイヤホンコードが見え隠れしていた。


そんな時、先頭の男が集団の足を止める。

即座に警戒の緊張感が走るが、女性の側の男がまた話しかけ女性はある方向を向きだした。


その先にあるのは一台のエレベーター。


数機あるエレベーターの内の重役専用機でそこを使う者は限られていた。


女性の視線に周囲のそれも集められる。


そんな注目を浴びる中そのエレベーターは到着のベルを鳴らし、



そこから男が姿を現した。


ドアが開いても男の前にはさらに屈強な男が立ちはだかる。

彼らはその男を警備している者達であった。


さっと前に出てきて男の進路を素早く開ける。


それでも男は眉根を寄せて苛つきながら一歩踏み出した。

そしてカツカツと早足で進み白い帽子の女性と距離を詰めて行く。



女性を警護する男達はスッっと身を引き男を通した。


それもそのはず、その男はこのビルの最上階に君臨する男。

この屈強な男達を雇った主人なのだから。



周囲の視線など気にする様子のない男は白い帽子の女の目の前で止まりこう言った。



「遅かったな。待ちくたびれたぜ。」


女性は突っ立ってるだけで反応しない。

周囲はこの男と女性の関係を知りたがっていた。


「ビルの中まで帽子を被ることないだろうが。外したらどうだ?」


男の言葉に周囲の目もさらに注がれ、女性は帽子へと手を伸ばした。


しかし、


「帽子してたらキスしずれーだろ?」


ボソっと呟いた声は大きくはないが低く響き、その場の者達を驚かせる。


まさか、、と。


しかし女性は帽子のつばを固く掴み外さない意思を示した。


その事に男はくっくっと笑い機嫌が良さそうだ。


そんな男の表情も周囲には珍しく周りは水を打ったような静けさに包まれていった。


「まぁ、いい。行こうぜ。」


男が女性の腰に手を当てエレベーターへと誘導しようとした、



その時!



パサリと女性の帽子が落ち、


短い叫びと驚愕の声がロビー内に響く。




その男と女は口付けを交わしていた。


女性の後頭部は男にガッチリ抱えられ、

男はもう一方の手で女性の頬を持ち顔をゆっくり上げていく。

そして女性は爪先立ちになってしまい男の胸元にしがみついていた。

男の頭がゆっくり左右へと動いていく。


口付けが深く交わされているのだろう、その男と女はエントランスの中心で周囲の注目を一身に浴びていた。


誰ひとり目を背けられない。

そして信じられないものを見た興奮は高まっていく。




男は女から唇を離すが、

女を再び引き寄せ頭に唇を押し当てる。


そしてその目で周囲をひと睨みし、その場を立ち去った。


男と女を乗せたエレベーターが閉まり上昇すると、エントランスはフロアを揺らすほどの騒めきが起きる。

その場の女達は涙目で嘘でしょと繰り返し、

男達は仕事を忘れてしまっていた。






一方上昇中のエレベーター


注目の人物の片割れは呆然としていた。

何が起きたか理解できない、のではなく理解しようとしなかった。

理解したら必ず叫ぶと解っていた。

叫ぶ事を禁止されてはないが、先ほどタマから散々喝を入れられたせいか、ここは叫べる場所ではないと思っていた。


そんなつくしを司はしっかりと抱き寄せ見つめ続けている。





程なくしてエレベーターは最上階に到着すた。


ドアが開けば警護が先に出て道を作るのは先ほどと何ら変わらない。


だが変わっているのは司ひとりではないという事。

そして司の機嫌が良くなっているという事だ。


それはつまり、、



「は!つ、着いたの?」

「ああ。着いた。」

「降りないの?」

「降りようぜ。」

「へ?あ、あたし待ちだったの?」

「ああ。お前をエスコートするのが俺の特権だからな。」

「は、、特権?」

「さぁ、行こうぜ。俺の執務室は向こうだ。」



ようやくエレベーターを降りた主人を見て、警護の男達はこれからあれがルーチンになるのかとこの時はまだ思っていなかった。



気付くのにそう時間はかからなかったが。




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Re:

おお〜すごいタイミングですね。

私もちゃんと投稿出来たかなとスマホを手に持ってたのですぐさまお返事出来ました(⌒▽⌒)

スリさんコメントありがとうございます。

そう俺の女アピールしましたよー
そして執務室につくしを連れ込みます。

で、で、、、

とりあえずラブラブさせようかなと。

イシシシシ。
(☝︎ ՞ਊ ՞)☝︎
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